マイクロ流体りゅうたい力学りきがく

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マイクロ流体りゅうたい力学りきがく (Microfluidics) は、工学こうがく物理ぶつりがく化学かがく生化学せいかがくナノテクノロジー生物せいぶつ工学こうがくにまたがる学際がくさいてき分野ぶんやであり、しょう体積たいせき流体りゅうたい多重たじゅう自動じどうこうスループットスクリーニングなどの実用じつようてき応用おうようがある[1]。マイクロ流体りゅうたい力学りきがくは1980年代ねんだい初頭しょとう出現しゅつげんし、インクジェットプリントヘッドDNA チップラボオンチップ技術ぎじゅつ、マイクロ推進すいしん技術ぎじゅつ、マイクロねつ工学こうがく技術ぎじゅつ開発かいはつ応用おうようされている。この分野ぶんやではちいさな、典型てんけいてきにはミリメートル以下いかのスケールに幾何きかてき拘束こうそくされた流体りゅうたいいや精密せいみつ制御せいぎょあつかわれる。典型てんけいてきには、マイクロとはつぎのような特徴とくちょう意味いみする。

  • しょう体積たいせき (μみゅーL, nL, pL, fL)
  • しょうサイズ
  • ていエネルギー消費しょうひ
  • マイクロ領域りょういき効果こうか

典型てんけいてきには、流体りゅうたい移動いどう混合こんごう分離ぶんり、その処理しょりける。数々かずかずおう用例ようれい毛細管もうさいかん現象げんしょうのような受動じゅどうてき流体りゅうたい制御せいぎょ技術ぎじゅつ使用しようされている。一部いちぶおう用例ようれいでは、外的がいてき駆動くどう手段しゅだん媒体ばいたい輸送ゆそう補助ほじょするためにもちいられている。れいとして、ロータリードライブでは受動じゅどうてきチップへの流体りゅうたい輸送ゆそうのために遠心えんしんりょく利用りようしている。能動のうどうてきマイクロ流体りゅうたい力学りきがく (Active microfluidics) は、作動さどう流体りゅうたいマイクロポンプ英語えいごばんやマイクロバルブなどの能動のうどうてき(マイクロ)素子そしによる明示めいじてき操作そうさ意味いみする。マイクロポンプは流体りゅうたい連続れんぞくてきおくるためや注入ちゅうにゅうもちいられる。マイクロバルブはながれのきやポンプ液体えきたいうごきのモードを指定していするためにもちいられる。しばしば、通常つうじょう研究けんきゅうしつにおいておこなわれるような処理しょり単一たんいつチップじょうおこなえるようミニチュアし、効率こうりつ携帯けいたいせい向上こうじょうしたり薬剤やくざい使用しようりょう低減ていげんするために応用おうようされる。

流体りゅうたいのマイクロスケールにおける挙動きょどう[編集へんしゅう]

シリコンゴムおよびガラスせいのマイクロ流体りゅうたいデバイス。うえ: デバイスの写真しゃしんした: ~15 μみゅーm はば蛇行だこうチャネルの 位相いそうコントラスト英語えいごばん顕微けんびぞう

流体りゅうたいは、マイクロスケールにおいては「マクロ流体りゅうたい力学りきがくてき挙動きょどうとはことな振舞ふるまいをめすことがある。これは、表面張力ひょうめんちょうりょく、エネルギー散逸さんいつりゅう抵抗ていこうなどの比率ひりつおおきくなり、けい支配しはいしはじめることが原因げんいんである。マイクロ流体りゅうたい力学りきがくではこのような挙動きょどう変化へんか研究けんきゅうし、回避かいひさくあらたな応用おうようほう模索もさくする[2][3][4][5]

ちいさなスケール(チャネルみちおよそ100ナノメートルからすうひゃくマイクロメートル)では、いくつかの興味深きょうみぶかい、ときに直感ちょっかんてきでない物性ぶっせいがあらわれる。とくに、レイノルズすう流体りゅうたい運動うんどうりょうによる影響えいきょうねばたびによる影響えいきょうげんわす次元じげんすう)が非常ひじょうひくくなる。このことの重要じゅうよう帰結きけつとして、ながれがらんりゅうではなくそうりゅうとなることから、隣接りんせつしてながれる複数ふくすう流体りゅうたいたがいに伝統でんとうてき意味いみではじりわなくなることがげられる。流体りゅうたいあいだ分子ぶんし輸送ゆそうはしばしば拡散かくさんにのみ依存いぞんすることとなる[6]

化学かがくてきおよび物理ぶつりてき物性ぶっせい濃度のうどpH温度おんど剪断応力おうりょくなど)を高度こうど制御せいぎょできることから、より均質きんしつ反応はんのう条件じょうけん達成たっせいすることができ、たんだんもしくは複数ふくすうだん反応はんのうのよりハイグレードな生成せいせいぶつることができる[7][8]

主要しゅよう応用おうよう分野ぶんや[編集へんしゅう]

マイクロ流体りゅうたい構造こうぞうなかでもマイクロ空気圧くうきあつシステム、つまりチップがい流体りゅうたいあつかうマイクロシステム(液体えきたいポンプ、ガスバルブなど)とチップじょうでナノリットルからピコリットルの体積たいせき流体りゅうたいあつかうマイクロ流体りゅうたい構造こうぞうわせが開発かいはつされている[9]現在げんざいまでにもっと商業しょうぎょうてき成功せいこうしたマイクロ流体りゅうたい力学りきがくおう用例ようれいインクジェットプリンターである。マイクロ流体りゅうたい合成ごうせいや、量子りょうしドット・リポソーム[10]金属きんぞくナノ粒子りゅうし[11][12]・その産業さんぎょうてき関連かんれんする材料ざいりょうれい: ポリマー粒子りゅうし[13]などに生理せいり活性かっせいたせた製品せいひんけた研究けんきゅうすすんでいる。くわえて、マイクロ流体りゅうたい製造せいぞう技術ぎじゅつ進展しんてんによりていコストプラスチック製造せいぞうデバイス[14]自動的じどうてき部品ぶひん品質ひんしつ検証けんしょう[15]可能かのうとなってきている。

マイクロ流体りゅうたい技術ぎじゅつ進展しんてんにより、酵素こうそ解析かいせきれい: グルコースや乳酸にゅうさんアッセイ)、DNA解析かいせきれい: PCRこうスループットシークエンシング)、プロテオーム解析かいせきなどの分子生物学ぶんしせいぶつがくてき操作そうさ革命かくめいがもたらされている。マイクロ流体りゅうたいバイオチップの基本きほんてき構想こうそう検出けんしゅつなどのアッセイ操作そうさとサンプル事前じぜん処理しょりやサンプル準備じゅんびひとつのチップに統合とうごうするというものである[16][17]

バイオチップの応用おうよう病理びょうりがく分野ぶんやとく病名びょうめい臨床りんしょう現場げんば即時そくじ診断しんだんひろがりつつある。くわえて、空気くうきみず試料しりょうから生化学せいかがく毒素どくそやその危険きけん病原びょうげんたいをリアルタイムで継続けいぞくてき検出けんしゅつできるマイクロ流体りゅうたい力学りきがくもとづくデバイスを常時じょうじ稼動かどうがたバイオ警報けいほうとしてもちいることができる。

連続れんぞく流通りゅうつうマイクロ流体りゅうたい素子そし[編集へんしゅう]

これらの技術ぎじゅつは、微細びさい加工かこうされたチャネルに連続れんぞく流通りゅうつうする液体えきたいもとづいている。液体えきたいながれは外部がいぶ圧力あつりょくみなもと外部がいぶポンプ、みのマイクロポンプ英語えいごばん毛細管もうさいかん現象げんしょう電気でんき運動うんどう機構きこう組合くみあわせによって駆動くどうされる[18][19]連続れんぞく流通りゅうつうマイクロ流体りゅうたい操作そうさはその実現じつげん容易たやすさやタンパク質たんぱくしつ劣化れっかたいせいのために主流しゅりゅうのアプローチとなっている。連続れんぞく流通りゅうつうデバイスはおおくの確立かくりつされて単純たんじゅん生化学せいかがく操作そうさ化学かがく物質ぶっしつ分離ぶんりなどの特定とくてい操作そうさには十分じゅうぶん性能せいのう提供ていきょうできるが、高度こうど柔軟じゅうなんせい要求ようきゅうされる操作そうさなどにはあまりてきしていない。これらの閉チャネルけいは、ながじょう支配しはいするパラメータがながれ沿って変化へんかし、りゅうのあらゆるてんにおける物性ぶっせいけい全体ぜんたいのパラメータに依存いぞんしてしまうため、本質ほんしつてき統合とうごうやスケーリングが困難こんなんである。永久えいきゅうてききざみこまれた微細びさい構造こうぞうさい構成こうせい困難こんなんとし、またフォールトトレランスを低下ていかさせる。

ナノリットル領域りょういき解像度かいぞうど実現じつげんするMEMS技術ぎじゅつもとづいたこう感度かんどマイクロ流体りゅうたいフローセンサにより、連続れんぞく流通りゅうつうけいにおけるプロセスモニタリング機能きのう実現じつげんすることができる。

えきしずくベースのマイクロ流体りゅうたい力学りきがく[編集へんしゅう]

えきしずくベースのマイクロ流体りゅうたい力学りきがくは、連続れんぞくながれではなく、レイノルズすうひくそうりゅうてき不連続ふれんぞく混和こんわしょうちゅう流体りゅうたい操作そうさあつかう、マイクロ流体りゅうたい力学りきがく下位かい分野ぶんやである。えきしずくベースのマイクロ流体りゅうたい力学りきがくけいへの興味きょうみは、過去かこすうじゅうねんあいだ急激きゅうげき拡大かくだいしている。マイクロえきしずく微小びしょう体積たいせき流体りゅうたい簡便かんべん取扱とりあつかい可能かのうとし、より混合こんごう実現じつげんするためハイスループット実験じっけんてきしている[20]えきしずくベースマイクロ流体りゅうたい力学りきがく利用りようして効率こうりつげるためには、えきしずく生成せいせい[21]えきしずく運動うんどうえきしずく融合ゆうごうえきしずく分裂ぶんれつ[22]たいするふか理解りかい必要ひつようとなる。

えきしずくベースマイクロ流体りゅうたい力学りきがくにおける重要じゅうよう進歩しんぽひとつに、単一たんいつ細胞さいぼうけのえきしずく保育ほいく開発かいはつげられる[20][23]

毎秒まいびょうすうせんえきしずく生成せいせいできるデバイスにより、ある時点じてんにおける特定とくていのマーカーの測定そくていだけでなく、タンパク質たんぱくしつ分泌ぶんぴつ酵素こうそ活性かっせい増殖ぞうしょくなどの動的どうてき挙動きょどうもとづいた細胞さいぼうぐん分析ぶんせき可能かのうとなった[24]近年きんねん単一たんいつ細胞さいぼう保育ほいくよう微視的びしてきえきしずく静的せいてき配列はいれつ表面ひょうめん活性かっせいざい使つかわずに生成せいせいする手法しゅほう開発かいはつされた[25]

デジタルマイクロ流体りゅうたい力学りきがく[編集へんしゅう]

上述じょうじゅつの閉チャネル連続れんぞくなが以外いがいあらたな対象たいしょうとして、エレクトロウェッティングもちいて開放かいほうされた基板きばんじょうえきしずく駆動くどうおこなけいげられる。デジタルマイクロエレクトロニクスのアナロジーから、このアプローチはデジタルマイクロ流体りゅうたい力学りきがく英語えいごばんばれる。Le Pesant らは電気でんき毛管もうかんりょくをもちいてデジタルトラックじょうえきしずく駆動くどうおこなうという方式ほうしき開発かいはつした[26]Cytonix英語えいごばん開発かいはつした「流体りゅうたいトランジスタ」[27]もこの分野ぶんや寄与きよしている。その、この技術ぎじゅつはデューク大学だいがくにより商用しょうようされた。不連続ふれんぞく単位たんい体積たいせきをもつえきしずくもちいることにより[21]、マイクロ流体りゅうたい力学りきがくてき機能きのう単位たんい流体りゅうたい単位たんいながさだけうごかすという基本きほん操作そうさかえしに還元かんげんすることができる。この「デジタル」された手法しゅほうにより、階層かいそうてき細胞さいぼうベースのマイクロ流体りゅうたいバイオチップ設計せっけい可能かのうとなる。この結果けっかとして、デジタルマイクロ流体りゅうたい力学りきがく柔軟じゅうなんでスケーラブルなシステム構成こうせいだけでなく、たかフォールトトレランスせいをも実現じつげんする。くわえて、えきしずく独立どくりつ制御せいぎょすることが可能かのうなため、マイクロ流体りゅうたいアレイじょう単位たんい胞群をバイオアッセイの実行じっこう同時どうじ並行へいこうして機能きのう変更へんこうするといった動的どうてきさい構成こうせい可能かのうなシステムが実現じつげんできる。えきしずくじられたマイクロ流体りゅうたいチャネルじょう操作そうさされている場合ばあいでも、えきしずく操作そうさ独立どくりつしておこなわれない場合ばあい、「デジタルマイクロ流体りゅうたい力学りきがく」としてはあつかわれない。デジタル流体りゅうたい力学りきがくにおいて一般いっぱんてき駆動くどう方式ほうしきとして、誘電ゆうでんたいじょうエレクトロウェッティング (EWOD) がげられる。多数たすうのラボオンチップおう用例ようれいがエレクトロウェッティングをもちいたデジタル流体りゅうたい力学りきがくのパラダイムにもとづいて実証じっしょうされている。近年きんねんでは、表面ひょうめん弾性だんせいオプトエレクトロウェッティング英語えいごばん機械きかいてき駆動くどうなどを応用おうようしたえきしずく駆動くどう手法しゅほう実証じっしょうされてきている[28]

DNAチップ(マイクロアレイ)[編集へんしゅう]

初期しょきのバイオチップは、ガラス・プスチック・シリコン基板きばんじょう顕微鏡けんびきょうスケールの配列はいれつにDNAへん(プローブ)が付着ふちゃくする、DNAマイクロアレイれい: Affymetrix英語えいごばん せいの GeneChip)のアイデアにもとづいている。DNAマイクロアレイと同様どうように、チップ表面ひょうめんじょう様々さまざま捕捉ほそくざい(もっとおおいのはモノクローナル抗体こうたい)を付着ふちゃくさせた、タンパク質たんぱくしつアレイ英語えいごばん存在そんざいする。これによりたとえば血液けつえきなどの生化学せいかがく試料しりょうちゅうタンパク質たんぱくしつ検出けんしゅつ、および検量けんりょうすることができる。DNA およびタンパク質たんぱくしつアレイの欠点けってんは、製造せいぞうさい構成こうせい可能かのうせいスケーラビリティもないことである。デジタルマイクロ流体りゅうたい力学りきがく応用おうようしたデジタルPCR英語えいごばんなどが開発かいはつされている。

分子生物学ぶんしせいぶつがく[編集へんしゅう]

マイクロアレイにくわえて、次元じげん電気でんきおよげどうよう[29]トランスクリプトーム解析かいせきよう[30]PCR 増幅ぞうふくよう[31]のバイオチップも設計せっけいされている。ほかにも、タンパク質たんぱくしつやDNAよう様々さまざま電気でんきおよげどう液体えきたいクロマトグラフィ細胞さいぼう分離ぶんり(とく血球けっきゅう分離ぶんり)、タンパク質たんぱくしつ分析ぶんせき細胞さいぼう操作そうさ細胞さいぼう解析かいせき(生存せいぞんりょく解析かいせき[20]など)、微生物びせいぶつ捕捉ほそく[17]などへのおう用例ようれい存在そんざいする。

進化しんか生物せいぶつがく[編集へんしゅう]

マイクロ流体りゅうたい力学りきがく景観けいかん生態せいたいがくおよびナノ流体りゅうたい素子そし組合くみあわせることにより、廊下ろうかつながれたバクテリアつくることができる。バクテリアの増殖ぞうしょく機会きかい時空じくうあいだてきモザイクじょう配置はいちすることにより、これらを適応てきおうてき景観けいかん英語えいごばん物理ぶつりてき実装じっそうとしもちいることができる[32]。これらの流体りゅうたい景観けいかんてき性質せいしつもちいて、メタ個体こたいぐんけいにおけるバクテリア細胞さいぼう適応てきおう研究けんきゅうすることができる。このような、合成ごうせい生態せいたいけいないのバクテリアけい進化しんか環境かんきょうもちいることにより、進化しんか生物せいぶつがくうえ問題もんだいたいして生物せいぶつ物理ぶつりがくてきむことが可能かのうとなる。

細胞さいぼう挙動きょどう[編集へんしゅう]

マイクロ流体りゅうたい力学りきがく応用おうようすれば、誘引ゆういん物質ぶっしつ勾配こうばい詳細しょうさい制御せいぎょすることができるため、運動うんどうせい化学かがくはしせい抗生こうせい物質ぶっしつへのたいせい進化しんか発達はったつ小規模しょうきぼ微生物びせいぶつぐん短期間たんきかん研究けんきゅうすることが可能かのうとなる。対象たいしょうとなる微生物びせいぶつにはバクテリア[33]はじめ、生物せいぶつ海洋かいよう化学かがくほとんどを支配しはいするだけの幅広はばひろ海洋かいよう微生物びせいぶつたまき[34]げられる。

マイクロ流体りゅうたい力学りきがく剛性ごうせい勾配こうばいをもつくすことができるので、はし硬性こうせい研究けんきゅうにもおおきく寄与きよしている。

細胞さいぼう生物せいぶつ物理ぶつり[編集へんしゅう]

マイクロ流体りゅうたい構造こうぞうにより個々ここのバクテリアの運動うんどう整流せいりゅうすることで[35]運動うんどうせいのバクテリアぐんから機械きかいてき運動うんどう抽出ちゅうしゅつすることもできる[36]。この原理げんりもちいて、バクテリアを動力どうりょくとする回転かいてんたい構築こうちくすることができる[37][38]

光学こうがく[編集へんしゅう]

マイクロ流体りゅうたい力学りきがく光学こうがく組合くみあわせはひかり流体りゅうたい工学こうがくばれることがおおい。ひかり流体りゅうたい工学こうがくデバイスのれいとして、調整ちょうせい可能かのうなマイクロレンズアレイ[39][40]ひかり流体りゅうたい顕微鏡けんびきょうなどがげられる。

マイクロ流体りゅうたいながれにより、高速こうそくなサンプルスループット、だい規模きぼサンプルの自動じどう画像がぞう、3D[41][42]ちょう解像度かいぞうど達成たっせい[43]可能かのうとなる。

音響おんきょうえきしずく射出しゃしゅつ (ADE)[編集へんしゅう]

音響おんきょうえきしずく射出しゃしゅつ英語えいごばんとは、ちょう音波おんぱパルスをもちいてしょう体積たいせき流体りゅうたい典型てんけいてきにはナノリットルからピコリットル程度ていど)を接触せっしょくすることなく駆動くどうする技術ぎじゅつである。音響おんきょうエネルギーを流体りゅうたいサンプルに集束しゅうそくすることにより、ピコリットル単位たんいしょう体積たいせきえきしずく射出しゃしゅつする。ADE技術ぎじゅつ非常ひじょうおだやかなプロセスであり、タンパク質たんぱくしつ高分子こうぶんしりょうDNA、きた細胞さいぼうなどを破壊はかいしたりころしたりしてしまうことなく輸送ゆそうすることができる。この特徴とくちょうから、プロテオミクス細胞さいぼうベースアッセイなどの様々さまざま応用おうよう可能かのうとなる。

燃料ねんりょう電池でんち[編集へんしゅう]

燃料ねんりょう酸化さんかざい反応はんのう制御せいぎょするのに、従来じゅうらいがたのような物理ぶつりてき障壁しょうへきではなくそうりゅうもちいる、マイクロ流体りゅうたい燃料ねんりょう電池でんち開発かいはつされている[44][45][46]

細胞さいぼう生物せいぶつがく研究けんきゅうじょうのツール[編集へんしゅう]

マイクロ流体りゅうたい技術ぎじゅつにより、細胞さいぼう生物せいぶつ学者がくしゃたちは細胞さいぼう環境かんきょう完全かんぜん制御せいぎょし、あたらしいいとあたらしい発見はっけんをもたらす強力きょうりょくなツールをれた[47]したしめすような、すうおおくの様々さまざま微生物びせいぶつがくじょう進歩しんぽがこの技術ぎじゅつによりもたらされている。

  • 単一たんいつ細胞さいぼう研究けんきゅう[20]
  • マイクロ環境かんきょう制御せいぎょ機械きかいてき環境かんきょう[48]から化学かがくてき環境かんきょう[49]まで
  • 正確せいかく時間じかんてき空間くうかんてき濃度のうど勾配こうばい[50]
  • 機械きかいてき変形へんけい
  • 接着せっちゃく細胞さいぼうあいだ接着せっちゃくりょく測定そくてい
  • 細胞さいぼうとじこめ[51]
  • 制御せいぎょされたちから印加いんか[51][52]
  • 高速こうそくかつ精密せいみつ温度おんど制御せいぎょ[53][54]
  • 電場でんじょう調整ちょうせい[51]
  • 細胞さいぼう養殖ようしょく[20]
  • チップじょう農場のうじょうおよび植物しょくぶつ組織そしき養殖ようしょく[55]
  • 抗生こうせい物質ぶっしつたいせい:マイクロ流体りゅうたいデバイスにより微生物びせいぶつ異質いしつ環境かんきょうくことができる。異質いしつ環境かんきょうでは微生物びせいぶつ進化しんかしやすくなる。これにより微生物びせいぶつ進化しんか加速かそく抗生こうせい物質ぶっしつたいせい発達はったつ調しらべるのが容易よういになる。

将来しょうらいてき方向ほうこうせい[編集へんしゅう]

  • オンチップ特性とくせい分析ぶんせき[56]
  • 教室きょうしつにおけるマイクロ流体りゅうたいデバイス:オンチップさん塩基えんきしずくじょう[57]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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