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ユリア (北斗ほくとこぶし)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ユリア
北斗ほくとこぶしのキャラクター
登場とうじょう最初さいしょ 原作げんさくだい5宿命しゅくめい再会さいかい!のまき
作者さくしゃ たけろんみこと
はら哲夫てつお
声優せいゆう #キャスト参照さんしょう
プロフィール
別名べつめい みなみ最後さいごしょう
性別せいべつ 女性じょせい
親戚しんせき リュウガ長兄ちょうけい実兄じっけい
ジュウザ次兄じけい異母いぼけい
テンプレートを表示ひょうじ

ユリアは、漫画まんが北斗ほくとこぶし』に登場とうじょうする架空かくう人物じんぶつほんさくのヒロイン。

人物じんぶつ

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みなみろくせいこぶし最後さいごしょう。「慈母じぼぼし」を宿やどぼしうつくしい女性じょせいでありみなみ正統せいとう血統けっとう。その「慈母じぼ」のひかりは、あまねく人々ひとびとりそそがれ、「北斗ほくと」と一体いったいとなることてん平定へいていをもたらすとされる。

ケンシロウ婚約こんやくしゃにして、ラオウトキシンジュウザら、北斗ほくとみなみおおくのおとこたちを魅惑みわくした。トキから彼女かのじょはなしかされたマミヤは「おとこすべてがしんかれる存在そんざい」と嫉妬しっとあきらめにも感情かんじょういだく。

幼少ようしょうころより未来みらい予知よちする能力のうりょくがあり、しばしば“てんこえ”をいているが、自身じしん運命うんめい予見よけんできない(『北斗ほくとこぶしユリア外伝がいでん 慈母じぼほし』)。予知よちちから発現はつげんするシーンは、2007ねんしんOVA『ユリアでん』にもある。

やしヒーリング)のちからっており、修行しゅぎょう時代じだいきびしい稽古けいこうごけなくなったラオウも体感たいかんしているほか、TVアニメでは負傷ふしょうしたラオウの部下ぶかきずいたみを、てのひらてるだけでっている。

みなみろくほし一人ひとりであるが、みなみひじりけん使つかではないため、みなみしゃほし戦士せんしいのちけて(みなみ正統せいとう血統けっとうである)彼女かのじょ守護しゅごする。

てんおおかみぼしリュウガ実兄じっけいであり、しゃほしくもジュウザ異母いぼけいたる(リュウガはジュウザの異母いぼけい)。かく戦争せんそう勃発ぼっぱつはいびており、ながくはきられないとなる。

身体しんたいてき特徴とくちょう

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身長しんちょう168cm 体重たいじゅう57kg、B/W/H:86/59/85[1]

アニメでは登場とうじょう時期じき作品さくひんによってロングヘアーのカラーリングとひとみいろ差異さいがある。

  • ケンシロウとの過去かこ回想かいそうシーンなどはあか茶色ちゃいろかみあおひとみだったが、シンにさらわれサザンクロスにいた時期じきではむらさきかみ銀色ぎんいろひとみであり、だい4での「みなみ最後さいごしょう」としてさい登場とうじょう以降いこう(『北斗ほくとこぶし2』での回想かいそうシーンもふくむ)では、オレンジにちか茶色ちゃいろかみあおひとみである(TVアニメばん)。
  • 1986ねん劇場げきじょうばんでは、オレンジにちか茶色ちゃいろかみあおひとみ
  • 2007ねんしんOVA『ユリアでん』では、くろちか茶色ちゃいろかみくろひとみ
  • 2007ねんしん劇場げきじょうばん『ラオウでん 激闘げきとうあきら』、2008ねんしんOVA『トキでん』、2008ねんしん劇場げきじょうばん『ケンシロウでん』では、くろちか茶色ちゃいろかみくろちかひとみ
  • 2013ねんアニメ『DD北斗ほくとこぶし』では、あおかみみどりひとみ

一人称いちにんしょう原作げんさく・『DD北斗ほくとこぶし』では「わたし」、TVアニメばんでは「わたくし」である。

来歴らいれき

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みなみ正統せいとう血統けっとうとして、みなみしょうとなるべき宿命しゅくめいまれたユリアは、幼少ようしょうはは胎内たいない一切いっさい感情かんじょう言葉ことばわすれた無口むくち無表情むひょうじょう少女しょうじょだった。ある、それをかねたみなみ後見人こうけんにん原作げんさくでは詳細しょうさい不明ふめい。アニメではこのやくをリハクがつとめる。しんOVA『ユリアでん』ではダーマ)によって、彼女かのじょみなみ表裏一体ひょうりいったいである北斗ほくと聖地せいちへとれてかれる。

北斗ほくとたたかえでユリアは、まだリュウケンから北斗ほくとしんこぶし修行しゅぎょうゆるされていないおさないケンシロウと、そのケンシロウを「ざいがない」となし、きんやぶって稽古けいこをつけていたラオウと出会であう。ラオウからにらまれたユリアは、感応かんおうしてっていたきくとし、それをひろったケンシロウがやさしい表情ひょうじょうをして手渡てわたしたとき、そのかお微笑びしょうかべた。この出来事できごとによってユリアの感情かんじょうもどるが、そのときリュウケンは、「北斗ほくとにんみなみいちにん」という構図こうずに、ケンシロウとラオウが将来しょうらい、ユリアをめぐってたたかうことになるのではと危惧きぐする。そしてそれは、シンひとしふくかたち現実げんじつのものになってしまう。なお、しんOVA『ユリアでん』におけるこの場面ばめんは、ラオウ、トキ、ケンシロウ、ジャギの4にん一緒いっしょ修行しゅぎょうしている。また、ユリアがっていたのはトビーといういぬである。

成長せいちょうしたユリアはケンシロウと婚約こんやくしたが、ケンシロウが北斗ほくとしんこぶし正統せいとう伝承でんしょうしゃまり、二人ふたりとも旅立たびだに、ユリアはみなみせいこぶしのシンに強奪ごうだつされる。シンは、ユリアひとりのあいるがために、あたえうるすべてをあたえようと暴力ぼうりょく殺生せっしょうかぎりをくし、ついには彼女かのじょのためだけのまち“サザンクロス”をきずきあげた。しかし、自分じぶんきているかぎり、シンの略奪りゃくだつ殺戮さつりくつづくであろうことに絶望ぜつぼうしたユリアは、みずからのいのちとうと居城きょじょうよりげた。そこをみなみしゃほし戦士せんしなんらかのかたちきずひとうことなくすくわれた。しゃほしからラオウの進撃しんげきったシンは彼女かのじょしゃほしたくす。

そのユリアの生存せいぞんしゃぼしにより秘密裏ひみつり隠蔽いんぺいされ、シンがあえて“ユリアごろし”の汚名おめいこうむったこともあって、ケンシロウもラオウも彼女かのじょすでくなったものとおもっていた。だが、2人ふたり最終さいしゅう決戦けっせん間近まぢかになったころてん平定へいていねがう「みなみろくひじりけん最後さいごしょうみなみ最後さいごしょう)」としてふたたあらわれ、宿やどぼし慈母じぼひかりはすべての人々ひとびとけられることになる。

ケンシロウとラオウは、「みなみ最後さいごしょう」の正体しょうたいがユリアであることをってみなみへとかうが、みなみしゃほし戦士せんしたちの奮戦ふんせんもむなしく、彼女かのじょはケンシロウとの再会さいかいたすことができず、一時いちじラオウにうばわれる。そのケンシロウとラオウは、二人ふたりがユリアと最初さいしょ出会であった北斗ほくとたたかえ最終さいしゅう決戦けっせんむかえ、死闘しとうすえにケンシロウが勝利しょうりして、ようやく彼女かのじょはケンシロウと邂逅かいこうすることができた。

ケンシロウがラオウをたおしたのち乱世らんせい時代じだい恐怖きょうふによる統治とうちからひかりよみがえって平安へいあんおとずれたが、北斗ほくと継承けいしょうあらそったケンシロウとラオウ、そして「みなみ最後さいごしょう」であるユリアなしでは、北斗ほくとみなみ表裏一体ひょうりいったいによるてん平定へいていげられなかった。『北斗ほくとこぶし』の物語ものがたりはここでひとつの区切くぎりをむかえている。

シンにられたのちすぐに、トキとおなやまいおかされており、ケンシロウとラオウの最終さいしゅう決戦けっせん直前ちょくぜんには、すで余命よめいすうヶ月かげつ幾許いくばくもなかったが、ラオウがユリアのあないて仮死かし状態じょうたいとし、病状びょうじょう停止ていしさせること余命よめいすうねんまでに延命えんめいできた[2]のこ余生よせいおく安住あんじゅうもとめてケンシロウと最後さいごたびるが、がかりから天帝てんていぐんのショウキに提供ていきょうしてもらったかくで、ケンシロウと余生よせいらした。

リンとは直接ちょくせつのからみが省略しょうりゃくされているが、リンがケンシロウをあいしているということをさっしていて、いきさいには、リンをしあわせにするようにとケンシロウにおもいをたくし、彼女かのじょわたすようにと自分じぶん首飾くびかざりをケンシロウにあづけた(この首飾くびかざりは天帝てんていへんでケンシロウがリンと再会さいかいしたときわたされる)。しかし、それでも自分じぶんからしんはなれられないケンシロウをかみなりこし記憶きおくしてバットとリンのもとみちびくなど、死後しごもケンシロウのことをてんより見守みまもつづけていたようにえがかれている。

キャスト

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声優せいゆう
俳優はいゆう
  • 鷲尾わしおいさ実写じっしゃ映画えいがばん

その

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  • 登場とうじょう当初とうしょはシンに抵抗ていこうするなど、ややつよいちめんせていたが、「みなみ最後さいごしょう」として登場とうじょうのユリアはやや感情かんじょうとぼしいキャラクターになっている。
  • 1986ねん劇場げきじょうばんでは、シンによって強奪ごうだつされたのちにケンシロウの生存せいぞんってサザンクロスの居城きょじょうから脱出だっしゅつするが、そのときにラオウにとらえられ、カサンドラの地下ちかろうでリンとバットがってきたはなのせいで十字架じゅうじかはりつけになる。ラオウとケンシロウのたたかいによって十字架じゅうじかたおれ、リンとバットによって救出きゅうしゅつされたが、両者りょうしゃたたかえによってばされて行方ゆくえ不明ふめいとなっている(ユリアとともばされたリンとバットは、無傷むきずでそのもどってきている)。
  1. ^ 永久えいきゅう保存ほぞんばん!! JUMPオールキャラクター総勢そうぜい148めい!! 名鑑めいかん」『週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ』1986ねん37ごう集英社しゅうえいしゃ、1986ねん8がつ25にち、9ぺーじ
  2. ^ テレビアニメでは、ラオウが自分じぶんたたかえをユリアにあたえていたことがかされている。