ユリゴコロ

ユリゴコロ
著者ちょしゃ	沼田ぬまたまほかる
発行はっこう日び	2011年ねん3月がつ20日はつか
発行はっこう元もと	双葉社ふたばしゃ
ジャンル	ミステリ
国くに	日本にっぽん
言語げんご	日本語にほんご
形態けいたい	四よん六ろく判ばん
ページ数すう	288
コード	ISBN 978-4-575-23719-1 ISBN 978-4-575-51642-5（文庫ぶんこ判ばん）
ウィキポータル 文学ぶんがく
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『ユリゴコロ』は、沼田ぬまたまほかるのミステリ小説しょうせつ。2011年ねん4月がつ4日にちに双葉社ふたばしゃから単行本たんこうぼんが刊行かんこうされた。2014年ねん1月がつ9日にちには双葉ふたば文庫ぶんこから文庫本ぶんこぼんが発売はつばいされた。2017年ねんに映画えいが化かされた。

概要がいよう

2011年ねんの発売はつばい以降いこう、販売はんばい部数ぶすう累計るいけい25万まん部ぶを超こえ、2012年ねんには大藪おおやぶ春彦はるひこ賞しょう受賞じゅしょう、本屋ほんや大賞たいしょうノミネート、「このミステリーがすごい!」国内こくない部門ぶもん第だい5位いなど数々かずかずの国内こくないミステリーランキングにランクインした。アメリカ・中国ちゅうごく・韓国かんこく・台湾たいわんでも翻訳ほんやく出版しゅっぱんされた。

あらすじ

実家じっかの父ちちの書斎しょさいの押入おしいれに、ひっそりと仕舞しまわれていた4冊さつのノート『ユリゴコロ』。それは「私わたし」が『ユリゴコロ』と呼よばれるものを探さがし求もとめて殺人さつじんを犯おかしていくという生々なまなましい内容ないようだった。そのノートを読よんだ亮介りょうすけはその秘密ひみつに迫せまっていく。

登場とうじょう人物じんぶつ

美紗子みさこ

4冊さつのノート『ユリゴコロ』を書かいた人物じんぶつ。

亮介りょうすけ

婚約こんやく者しゃの千絵ちえが失踪しっそうし、父ちちの末期まっきがんが判明はんめい。母ははが不審ふしんな交通こうつう事故死じこしを遂とげた。ある日ひ実家じっかで、余命よめいわずかの父ちちの書斎しょさいの押入おしいれに、ひっそりと仕舞しまわれていた4冊さつのノート『ユリゴコロ』を見みつける。その事ことがきっかけでその秘密ひみつに迫せまっていく。

漫画まんが版ばん

• 亜あ月がつ亮あきら（作画さくが）、沼田ぬまたまほかる（原作げんさく） 『コミック版ばん ユリゴコロ』 双葉社ふたばしゃ〈ジュールコミックス〉、上下じょうげ巻まき
  • 上巻じょうかん：2017年ねん8月がつ22日にち発売はつばい、ISBN 978-4-575-31298-0
  • 下巻げかん：2017年ねん8月がつ22日にち発売はつばい、ISBN 978-4-575-31299-7

映画えいが

ユリゴコロ
監督かんとく	熊澤くまさわ尚人なおと
脚本きゃくほん	熊澤くまさわ尚人なおと
原作げんさく	沼田ぬまたまほかる
製作せいさく	石田いしだ雄治ゆうじ
製作せいさく総そう指揮しき	佐藤さとう直樹なおき 千葉ちば善よし紀き 柳やなぎ迫さこ成彦なるひこ 大熊おおくま一成いっせい
出演しゅつえん者しゃ	吉よし高こう由里子ゆりこ 松坂まつさか桃李とうり 松山まつやまケンイチ 貴き山やま侑哉 佐さ津川つがわ愛美まなみ 清野きよの菜さい名めい 清原きよはら果はて耶 木村きむら多た江こう
音楽おんがく	安川やすかわ午うま朗ろう
主題歌しゅだいか	Rihwa「ミチシルベ」
撮影さつえい	今村いまむら圭けい佑たすく
編集へんしゅう	熊澤くまさわ尚人なおと
制作せいさく会社かいしゃ	ジャンゴフィルム
製作せいさく会社かいしゃ	「ユリゴコロ」製作せいさく委員いいん会かい
配給はいきゅう	東映とうえい 日活にっかつ
公開こうかい	2017年ねん9月23日にち
上映じょうえい時間じかん	128分ふん
製作せいさく国こく	日本にっぽん
言語げんご	日本語にほんご

2017年ねん9月がつ23日にちに吉よし高こう由里子ゆりこ主演しゅえんで映画えいがが公開こうかい。監督かんとくは熊澤くまさわ尚人なおと。PG12指定してい。興行こうぎょう収入しゅうにゅうは2億おく円えん台だいに留とどまった。

主演しゅえんの吉よし高こう由里子ゆりこは本ほん作さくで第だい41回かい日本にっぽんアカデミー賞しょう優秀ゆうしゅう主演しゅえん女優じょゆう賞しょうを受賞じゅしょうした。

フランスで開催かいさいされた第だい13回かいKINOTAYO現代げんだい日本にっぽん映画えいが祭さい招待しょうたい作品さくひん。

あらすじ

亮介りょうすけは婚約こんやく者しゃの千絵ちえとともに高原こうげんのレストランを経営けいえいしているが、ある日ひ、千絵ちえが謎なぞの失踪しっそうを遂とげ、さらに父ちち洋介ようすけが末期まっきガンであることが発覚はっかくする。そんな折おり、亮介りょうすけは父ちちの押入おしいれから『ユリゴコロ』と書かかれた1冊さつのノートを見みつけ、そこには創作そうさくか現実げんじつか、殺人さつじん者しゃ・美紗子みさこの半生はんせいが綴つづられていた。 【ノート『ユリゴコロ』の内容ないよう】美紗子みさこには幼少ようしょう期きから心しんの拠より所どころというべき「ユリゴコロ」が欠かけていて、他人たにんとの関かかわりを避さけ一いち人にん遊あそびをする少女しょうじょだったが、ある日ひ友達ともだちを池いけに突つき落おとして溺死できしさせたとき、初はじめて喜よろこびに近ちかい感情かんじょうを抱いだく。 中学生ちゅうがくせいのときには、帽子ぼうしを側溝そっこうに落おとして拾びろおうとしている少年しょうねんと、その側溝そっこう蓋ぶたを持もち上あげている若者わかものがいて、美紗子みさこは手伝てつだうふりをして蓋ぶたを押おし下さげ、少年しょうねんを殺ころしてしまう。その後ごも、精神せいしんを病やんだ女じょ友達ともだちのリストカットを手伝てつだって殺ころしたり、ナンパの若者わかものを階段かいだんから突つき落おとしたりと、人ひとを殺ころすことが心しんの拠より所どころになってしまう。 専門せんもん学校がっこうを卒業そつぎょうした美紗子みさこは就職しゅうしょくするがうまくいかず、生活せいかつのため売春ばいしゅんを始はじめ、そこで洋介ようすけに出会であい親したしくなる。しかし洋介ようすけから「過去かこに子こどもを殺ころした罪つみを負おっている」と告白こくはくされ、彼かれは性的せいてき不能ふのうだった。かつて側溝そっこうの蓋ぶたを落おとして少年しょうねんを死しに至いたらしめた青年せいねんこそ洋介ようすけだった。 そんな折おり、美紗子みさこが誰だれの子ことも分わからない妊娠にんしんをし、二人ふたりはその子こを育そだてる決心けっしんをして結婚けっこんする。しばらくは三さん人にんの幸しあわせな生活せいかつが続つづいた。 しかし警察けいさつから疑うたがいをかけられ、罪つみの意識いしきに悩なやむようになった美紗子みさこは自殺じさつ未遂みすいを起おこし、『ユリゴコロ』で全すべてを知しった洋介ようすけは自分じぶんの手てで死しなせることが最善さいぜんと、ダムに連つれて行いくが耐たえられず、美紗子みさこを解放かいほうし別わかれた。 【物語ものがたり】『ユリゴコロ』を読よんだ亮介りょうすけは、父ちちの目めを盗ぬすんで続つづきを読よむために実家じっかに通かよいだす。そんな亮介りょうすけの元もとに千絵ちえの友人ゆうじんで細谷ほそやと名乗なのる女性じょせいが訪たずねてきて、捜査そうさの結果けっか、千絵ちえは暴力団ぼうりょくだんに関かかわっていたことが判明はんめいする。 そして亮介りょうすけは美紗子みさこの子こが自分じぶんであると確信かくしんした。一刻いっこくも早はやく千絵ちえを見みつけたい亮介りょうすけは、捜査そうさを続つづける細谷ほそやから都内とないの暴力団ぼうりょくだんオフィスに監禁かんきんされていることを知しり、包丁ほうちょうを持もってオフィスに向むかうが、着ついたとき既すでに暴力団ぼうりょくだん員いんは全員ぜんいん殺ころされていて、無事ぶじに千絵ちえを救出きゅうしゅつする。 現場げんばにオナモミの実みが落おちていたことから、全すべての疑念ぎねんが確信かくしんに変かわる。逃亡とうぼうのため整形せいけいしたが、細谷ほそやこそ亮介りょうすけの母ははの美紗子みさこだった。

キャスト

• 美紗子みさこ - 吉よし高こう由里子ゆりこ
• 亮介りょうすけ - 松坂まつさか桃李とうり
• 洋介ようすけ - 松山まつやまケンイチ
• 亮介りょうすけの父ちち - 貴き山やま侑哉
• みつ子こ - 佐さ津川つがわ愛美まなみ
• 千絵ちえ - 清野きよの菜さい名めい
• 美紗子みさこ（中学生ちゅうがくせい） - 清原きよはら果はて耶
• 細谷ほそや - 木村きむら多た江こう
• 平尾ひらお菜々なな花はな、金井かない勇太ゆうた、小久保こくぼ寿人ひさと、清水しみず伸しん、上川かみかわ周作しゅうさく、早織さおり、高村たかむら佳けい偉人いじん、牧口まきぐち元美もとみ、平原ひらはらテツ、西澤にしざわ愛菜あいな、阿部あべ亮平りょうへい、中村なかむらまこと、佐藤さとう夕美子ゆみこ、芋生いもう悠ゆう、津村つむら和幸かずゆき、足立あだち区くの島崎しまざき ほか

スタッフ

• 原作げんさく - 沼田ぬまたまほかる『ユリゴコロ』（双葉社ふたばしゃ刊かん）
• 監督かんとく・脚本きゃくほん・編集へんしゅう - 熊澤くまさわ尚人なおと
• 音楽おんがく - 安川やすかわ午うま朗ろう
• 主題歌しゅだいか - Rihwa「ミチシルベ」（TOY'S FACTORY）
• 製作せいさく総そう指揮しき - 佐藤さとう直樹なおき
• 製作せいさく - 永山ながやま雅也まさや、村松むらまつ秀信ひでのぶ、三宅みやけ容ひろし介かい、木下きのした直哉なおや、大柳おおやなぎ英樹ひでき、片岡かたおか尚しょう、戸塚とつか源みなもと久ひさ、細字さいじ慶一けいいち、大沼おおぬま渉わたる
• エグゼクティブ・プロデューサー - 千葉ちば善よし紀き、柳やなぎ迫さこ成彦なるひこ、大熊おおくま一成いっせい
• プロデューサー - 石田いしだ雄治ゆうじ
• アソシエイト・プロデューサー - 有ゆう重陽ちょうよう一いち
• ライン・プロデューサー - 田中たなか誠一せいいち
• 撮影さつえい - 今村いまむら圭けい佑たすく
• 照明しょうめい - 織田おだ誠まこと
• 美術びじゅつ - 高橋たかはし泰代やすよ
• 録音ろくおん - 田中たなか博信ひろのぶ
• 装飾そうしょく - 岩本いわもと智弘ともひろ
• 音響おんきょう効果こうか - 柴崎しばざき憲治けんじ
• 衣装いしょう - 宮本みやもとまさ江え
• ヘアメイク - 倉田くらた明美あけみ
• 音楽おんがくプロデューサー - 津島つしま玄げん一いち（東映とうえい音楽おんがく出版しゅっぱん）
• キャスティング - 杉野すぎの剛つよし
• 助監督じょかんとく - 是安こりゃす祐ゆう、西山にしやま太郎たろう
• 製作せいさく担当たんとう - 中山なかやま泰やすし彰あきら
• VFX・ラボ - IMAGICA
• special thanks - ホリプロ
• 配給はいきゅう - 東映とうえい、日活にっかつ
• 制作せいさくプロダクション - ジャンゴフィルム
• 企画きかく・製作せいさく幹事かんじ - 日活にっかつ
• 製作せいさく - 「ユリゴコロ」製作せいさく委員いいん会かい（日活にっかつ、東映とうえい、ポニーキャニオン、木下きのしたグループホールディングス、ニッポンプランニングセンター、イオンエンターテイメント、双葉社ふたばしゃ、ポニーキャニオンエンタープライズ、クオラス）

DVDリリース

2018年ねん4月がつ4日にちにBlu-rayとDVDがリリースされた。

外部がいぶリンク

• 映画えいが公式こうしきサイト
• 映画えいが『ユリゴコロ』 (yurigokoromovie) - Facebook
• 映画えいが『ユリゴコロ』 (@yurigokoromovie) - X（旧きゅうTwitter）
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