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三宝さんぼう絵詞えことば

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

三宝さんぼう絵詞えことば』(さんぼうえことば、表記ひょうきは「三寶さんぽう繪詞えことば」とも)は、平安へいあん中期ちゅうき仏教ぶっきょう説話せつわしゅうりゃくして、三宝さんぼう三寶さんぼう、さんぼうえ)ともばれている。

円融天皇えんゆうてんのう永観えいかん2ねん984ねん)11月に成立せいりつひん尊子たかこ内親王ないしんのう(966ねん - 985ねん)のために学者がくしゃみなもとためけん(? - 1011ねん)がせんしん尊子たかこ内親王ないしんのうさんさいちちみかど冷泉れいせん天皇てんのう斎院さいいんぼくじょうされ、退すさしたののち叔父おじにあたる円融天皇えんゆうてんのう入内じゅだいするが、天元てんげん5ねん982ねん)4がつひそかにかみ入道にゅうどうした。その内親王ないしんのう仏道ぶつどう入門にゅうもんしょとして『三宝さんぽう絵詞えことば』3かん献上けんじょうされた。本文ほんぶん注記ちゅうきによれば成立せいりつ当時とうじともなったが、やがて散逸さんいつし、説話せつわのみが現存げんそん

三宝さんぽうとは、ふつ釈迦しゃかなどしょふつ)・ほう経典きょうてん)・そうし、本書ほんしょはその功徳くどくについてべたもの。上巻じょうかん13釈迦しゃかほんせいたんちゅうまき18本朝ほんちょう高僧こうそうでんなどで、うち17までが『日本にっぽん霊異れいい』からの引用いんよう下巻げかん年中ねんじゅう仏事ぶつじ法会ほうえ)の来歴らいれき作法さほう月次げつじ解説かいせつ。3かんはそれぞれ、「むかし」、「中頃なかごろ」、「いま」の時代じだい対応たいおうする。

つてほん形態けいたいには平仮名ひらがな関戸せきとほん)、変体へんたい漢文かんぶん前田まえだほん)、漢字かんじ片仮名かたかなかんさとし院本いんぽん)のべつがある。

全部ぜんぶではないが、源俊頼みなもとのしゅんらいしょとしてつたえられる。書風しょふう温雅おんが清楚せいそ気品きひんたかい。おくきに「保安ほあん元年がんねん1120ねんろくがつななにちしょうつしおはりぬ」とある。

おも校本こうほん

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参考さんこう文献ぶんけん

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