二人ふたりでお茶ちゃを (曲きょく)

「二人ふたりでお茶ちゃを」
ルイーズ・グルーディ＆John Bakerの楽曲がっきょく
リリース	1924年ねん
作詞さくし者しゃ	アーヴィング・シーザー
作曲さっきょく者しゃ	ヴィンセント・ユーマンス
カバー
ドリス・デイ＆ゴードン・マックレー

「二人ふたりでお茶ちゃを」（ふたりでおちゃを、英語えいご: Tea for Two）は、1924年ねんのヒット・ソングである。ヴィンセント・ユーマンスがアーヴィング・シーザーの台本だいほんに曲きょく付づけしたミュージカル『ノー・ノー・ナネット』（英語えいご: No, No, Nanette）で使用しようされた。原作げんさくでは、ヒロインのナネットが第だい2幕まくにおいて、恋人こいびと役やくのトムと共ともに、自分じぶんたちの将来しょうらいを思おもい描えがいて歌うたう曲きょくとして扱あつかわれる。1950年ねん公開こうかいのミュージカル映画えいが『二人ふたりでお茶ちゃを』ではドリス・デイとゴードン・マックレーがデュエットした。

解説かいせつ

曲きょくは、変へんイ長調いちょうちょうからハ長調ちょうちょうへの唐突とうとつな転調てんちょうを含ふくみ、旋律せんりつは付づけ点てん四よん分ふん音符おんぷと八はち分ふん音符おんぷの組くみ合あわせが散見さんけんされる。アレック・ワイルダーはこのような特色とくしょくについて、舞台劇ぶたいげきのヒット・ソングを特徴とくちょうづける要素ようそではないとしながらも、それでも「二人ふたりでお茶ちゃを」が大だい成功せいこうをおさめたことを認みとめている。余談よだんだが、歌詞かしについてシーザーは、スティーヴ・アレンのラジオ番組ばんぐみに出演しゅつえんした際さいに、間まに合あわせのつもりで作つくったとほのめかした。

「二人ふたりでお茶ちゃを」は1924年ねんにベンソン・オーケストラ・オブ・シカゴがレコードに吹ふき込こんだ。以降いこう、ジャズのスタンダード・ナンバーとなり、数多かずおおくカヴァーが存在そんざいする。その中なかでも、トミー・ドーシー楽団がくだんによるチャチャチャ・バージョンは有名ゆうめいである。これは、1958年ねんにトップ・テン入いりした後のち、2005年ねんにマクビティ・ビスケットのCMに採とり上あげられて再ふたたび脚光きゃっこうを浴あびた。別べつの有名ゆうめいな演奏えんそうには、アート・テイタムが1939年ねんに録音ろくおんした例れいがある。ビバップ様式ようしきの演奏えんそう家かでは、セロニアス・モンクが、原曲げんきょくのコード進行しんこうに手てを入いれ、旋律せんりつを複雑ふくざつにしたものを1952年ねんに録音ろくおんし、自作じさくの「スキッピー（英語えいご: Skippy）」として発表はっぴょうしている。アニタ・オデイは「二人ふたりでお茶ちゃを」を持もち歌うたにしており、1958年ねんのニューポート・ジャズ・フェスティバルにおける彼女かのじょの歌唱かしょうは、このヒット・ソングの解釈かいしゃくの最高峰さいこうほうの一ひとつとして認みとめられている。

1927年ねんにソビエト連邦れんぽうの作曲さっきょく家か、ドミートリイ・ショスタコーヴィチは管弦楽かんげんがく曲きょくとして編曲へんきょくし、「タヒチ・トロット」の題名だいめいで発表はっぴょうした。

「二人ふたりでお茶ちゃを」は、1995年ねんのBBCのコメディ番組ばんぐみ “Next of Kin” のテーマ曲きょくにも転用てんようされた。

日本にっぽんでは、味あじの素もとグループのテレビCMに利用りようされている他ほか、2017年ねんにテレビ東京てれびとうきょうで放送ほうそうされたテレビアニメ「けものフレンズ」の最終さいしゅう話ばなしでも流ながされた。

関連かんれん項目こうもく

• タヒチ・トロット
• 鴛鴦えんおう茶ちゃ

外部がいぶリンク

• the Muse : Tea For Two 「二人ふたりでお茶ちゃを」 - the Muse

音源おんげん

• Tea For Two - Marion Harris 1925.wmv
• レイチェル・プライス ／ティーフォー・トゥ（ Tea For Two ） - ウェイバックマシン（2008年ねん5月がつ29日にちアーカイブ分ぶん）
• Julie Andrews-Tea for Two
• Tea For Two - Django Reinhardt
• Tea for Two
• Andre Rieu - Tea for two
• Skippy - Best of the Blue Note Years -Thelonious Monk
• Shostakovich Tea For Two ショスタコーヴィチの「タヒチ＝トロット（二人ふたりでお茶ちゃを）」