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てい分子ぶんしりょうヘパリン

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薬物やくぶつ動態どうたいデータ
生物せいぶつがくてき利用りようのう100%
化学かがくてきデータ
分子ぶんしりょう4-6 kDa
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てい分子ぶんしりょうヘパリン(ていぶんしりょうヘパリン、Low-molecular-weight heparin;LMWH)は、こう凝固ぎょうこやく一種いっしゅである[1]血栓けっせん予防よぼう静脈じょうみゃく栓塞せんそくせんしょう深部しんぶ静脈じょうみゃく血栓けっせんしょうはいふさがせんしょう)の治療ちりょう心筋梗塞しんきんこうそく治療ちりょうなどに使用しようされる。

ヘパリン天然てんねん存在そんざいする糖類とうるいで、血栓けっせん原因げんいんとなる凝固ぎょうこ抑制よくせいする作用さようがある。天然てんねんヘパリンは、さまざまなながさ(分子ぶんしりょう)の分子ぶんしくさりから構成こうせいされている。医薬品いやくひんグレードのヘパリンは、5000Daから4まんDa以上いじょうのさまざまな分子ぶんしりょうくさり分散ぶんさんおおきな製品せいひん構成こうせいしている[2]。これにたいし、LMWHは、比較的ひかくてきみじかとうくさりのみから構成こうせいされている。LMWHは、平均へいきん分子ぶんしりょうが8000Da未満みまんで、ぜんくさりすくなくとも60%が8000Da未満みまんのヘパリンしお定義ていぎされる[よう出典しゅってん]。これらは、高分子こうぶんしヘパリンをさまざまな方法ほうほうぶんまたはかい重合じゅうごう英語えいごばんすることによりられる。

ぶたちょううしはいなどの天然てんねんぶつ由来ゆらいのヘパリンは、血栓けっせんしょう予防よぼうのために治療ちりょうてき投与とうよすることができる。しかし、天然てんねんぶつ、すなわちぶんヘパリンの効果こうかは、LMWHよりも予測よそく困難こんなんである[3]

ぶんヘパリンとのちが[編集へんしゅう]

ヘパリン(=ぶんヘパリン)とのちがいは以下いかのとおりである。

  • 平均へいきん分子ぶんしりょう:ヘパリンはやく15kDa、LMWHはやく4.5kDaである[4]
  • 術後じゅつご静脈じょうみゃく栓塞せんそくせんしょう予防よぼう用途ようとでは、ヘパリンよりも皮下ひか投与とうよ回数かいすうすくない。
  • 静脈じょうみゃく栓塞せんそくせんしょう治療ちりょう不安定ふあんてい狭心症きょうしんしょうにおいて、こう用量ようりょうヘパリンの静脈じょうみゃくない投与とうよえて、1にち1~2かい皮下ひか注射ちゅうしゃおこなう。
  • こう用量ようりょうヘパリンのような凝固ぎょうこパラメータ(APTT)のモニタリングは必要ひつようない[5]
  • 出血しゅっけつのリスクがすくない可能かのうせいがある。
  • 長期ちょうき使用しようにおける骨粗鬆症こつそしょうしょうのリスクがすくない。
  • ヘパリンの副作用ふくさようであるヘパリン起因きいんせい血小板けっしょうばん減少げんしょうしょうのリスクがちいさい。
  • ヘパリンのこう凝固ぎょうこ作用さよう硫酸りゅうさんプロタミン通常つうじょう可逆かぎゃくてきであるが、LMWHにたいするプロタミンの作用さよう限定げんていてきである。
  • LMWHはヘパリンにくらトロンビンたいする作用さようよわいが、だいXa因子いんしたいする作用さようはほぼおなじである。
  • じんクリアランスの関係かんけいから、LMWHはぶんヘパリンが安全あんぜん使用しようできる腎臓じんぞうびょう患者かんじゃには禁忌きんきとされている。

禁忌きんき[編集へんしゅう]

LMWH、ヘパリン、亜硫酸ありゅうさんしおまたはベンジルアルコールたいするアレルギーのある患者かんじゃ活動かつどうせいだい出血しゅっけつのある患者かんじゃ、ヘパリンによる血小板けっしょうばんすう低下ていか(ヘパリン起因きいんせい血小板けっしょうばん減少げんしょうしょう)の病歴びょうれきのある患者かんじゃでは、LMWHの使用しようける必要ひつようがある。脳出血のうしゅっけつ消化しょうかかん出血しゅっけつなどの急性きゅうせい出血しゅっけつでは、こう用量ようりょう投与とうよ禁忌きんきとされている。LMWHは、ぶんヘパリンよりも排泄はいせつじん機能きのう依存いぞんしているため、腎不全じんふぜん患者かんじゃでは生物せいぶつがくてき半減はんげん延長えんちょうすることがあり、クレアチニンクリアランス(CrCl)<30mL/minの環境かんきょうでの使用しようける必要ひつようがある[6]ぶんヘパリンをわりに使用しようする以外いがいに、投与とうよりょうらしたり、こうXa活性かっせいをモニタリングして治療ちりょう指針ししんとすることが可能かのう場合ばあいがある[7]

副作用ふくさよう[編集へんしゅう]

もっと一般いっぱんてき副作用ふくさようは、出血しゅっけつおもあつまたは致死ちしてき)、アレルギー反応はんのう注射ちゅうしゃ部位ぶい反応はんのう、およびきも酵素こうそ検査けんさ上昇じょうしょう通常つうじょう症状しょうじょう)である[8]。ヘパリンおよびLMWHの使用しようは、とき血小板けっしょうばんすう減少げんしょうこし、ヘパリン起因きいんせい血小板けっしょうばん減少げんしょうしょうばれる合併症がっぺいしょうこすことがある[9]臨床りんしょうてき良性りょうせい免疫めんえきせい可逆かぎゃくせいがた(Iがた)とまれでよりおもあつ免疫めんえき介在かいざいがた(IIがた)の2種類しゅるい報告ほうこくされている。HIT IIがたは、ヘパリンと血小板けっしょうばんだい4因子いんし(PF4)のふく合体がったい認識にんしきする自己じこ抗体こうたい形成けいせいによってこされ、したがって血栓けっせんせい合併症がっぺいしょうのかなりのリスクをともなう。その発生はっせいりつ推定すいていすることは困難こんなんであるが、ぶんヘパリンで治療ちりょうした患者かんじゃの5%、LMWHで治療ちりょうした患者かんじゃの1%程度ていどたっする可能かのうせいがある[8]

解毒げどくやく[編集へんしゅう]

LMWHのこう血栓けっせん作用さよう中和ちゅうわする必要ひつようがある臨床りんしょう場面ばめんでは、ヘパリンと結合けつごうして中和ちゅうわするプロタミンが使用しようされている[10]動物どうぶつ実験じっけんおよびin vitro研究けんきゅうにより、プロタミンはLMWHのアンチトロンビン活性かっせい中和ちゅうわし、APTTおよびトロンビン時間じかん正常せいじょうすることが実証じっしょうされている。しかしながら、プロタミンはLMWHのこうだいXa因子いんし活性かっせい部分ぶぶんてきにしか中和ちゅうわしないとおもわれる。ヘパリンの分子ぶんしりょうはプロタミンとの相互そうご作用さよう影響えいきょうあたえるため、こうだいXa因子いんし完全かんぜん中和ちゅうわされないのは、LMWHへのプロタミン結合けつごう低下ていかしているためとかんがえられる。プロタミンは、使用しようさいして高度こうど注意ちゅうい必要ひつよう医薬品いやくひんである。

作用さようじょ[編集へんしゅう]

アンチトロンビン(AT)はセリンプロテアーゼ阻害そがいざいであり、血漿けっしょうちゅう主要しゅよう凝固ぎょうこプロテアーゼ阻害そがいざいである[11]。LMWHは、5とう配列はいれつかいしてATに結合けつごうすることにより、凝固ぎょうこ過程かてい阻害そがいする。この結合けつごうは、ATの構造こうぞう変化へんかをもたらし、活性かっせいだいX因子いんしだいXa因子いんし)の阻害そがい加速かそくする。ヘパリンによって活性かっせいされたATとことなり、LMWHによって活性かっせいされたATはトロンビン(IIa因子いんし)を阻害そがいできず、凝固ぎょうこだいXa因子いんし阻害そがいするのみである。

LMWHの効果こうかは、部分ぶぶんトロンボプラスチン時間じかん(PTT)または活性かっせい凝固ぎょうこ時間じかん(ACT)試験しけん許容きょようできる範囲はんい測定そくていすることができない[12]。むしろLMWH療法りょうほうは、凝固ぎょうこ時間じかんではなくこうだいXa因子いんし活性かっせい測定そくていするこうだいXa因子いんしアッセイによってモニターされる。こうだいXa因子いんし測定そくていほう方法ほうほうは、患者かんじゃ血漿けっしょう既知きちりょう過剰かじょうくみだいX因子いんし過剰かじょうなアンチトロンビンを添加てんかすることである。もし、患者かんじゃ血漿けっしょうちゅうにヘパリンまたはLMWHが存在そんざいすれば、アンチトロンビンと結合けつごうしてだいX因子いんしふく合体がったい形成けいせいし、だいX因子いんしになるのを阻害そがいする[13]残存ざんそんするだいXa因子いんしりょう血漿けっしょうちゅうのヘパリン・LMWHのりょう反比例はんぴれいする。残留ざんりゅうだいXa因子いんしりょうは、だいXa因子いんし天然てんねん基質きしつ模倣もほうした発色はっしょく基質きしつ添加てんかし、残留ざんりゅうだいXa因子いんし切断せつだんさせ、発色はっしょく化合かごうぶつ放出ほうしゅつさせ、分光ぶんこう光度こうどけい検出けんしゅつすることが可能かのうである[13]過剰かじょうりょうのアンチトロンビンが反応はんのうきょうされるため、患者かんじゃのアンチトロンビン欠乏けつぼう測定そくてい影響えいきょうおよぼさない[13]結果けっかこうだいXa因子いんし単位たんい/mLでしめされ、たかいほど血漿けっしょうサンプルちゅうこう凝固ぎょうこせいたかく、ひくいほどこう凝固ぎょうこせいひくいことをしめしている[13]

LMWHはこうXa因子いんし活性かっせいが70ユニット/mg以上いじょうで、こうXa因子いんし活性かっせいこうトロンビン活性かっせいが1.5以上いじょうである[14]

LMWH 日本にっぽん承認しょうにん 平均へいきん分子ぶんしりょう こうXa/こうIIa活性かっせい
Bemiparin 3600 8.0
Nadroparin 4300 3.3
Reviparin 4400 4.2
エノキサパリン 4500 3.9
パルナパリン 5000 2.3
ダルテパリン 5000 2.5
Certoparin 5400 2.4
Tinzaparin 6500 1.6
Gray E et al. 2008.[15]

製造せいぞう工程こうてい[編集へんしゅう]

IdoA(2S)のアンヒドロマンノースは、アンヒドロマンニトールに還元かんげんされる。

てい分子ぶんしヘパリンの製造せいぞうには、さまざまなヘパリンかい重合じゅうごうほうもちいられている[2]以下いかにその方法ほうほうしめす。

  • 過酸化水素かさんかすいそによる酸化さんかてきかい重合じゅうごう(アルデパリン)
  • 硝酸しょうさんイソアミルによるだつアミノひらけきれ(セルトパリン)
  • アルカリβべーた-だつはなれひらききれもちいるヘパリンのベンジルエステル切断せつだん(エノキサパリン)
  • Cu2+過酸化水素かさんかすいそによる酸化さんかてきかい重合じゅうごう(パルナパリン)
  • ヘパリナーゼ酵素こうそによるβべーた-だつはなれひらききれ(チンザパリン)
  • 硝酸しょうさんによるだつアミノひらけきれ(ダルテパリン、リビパリン、ナドロパリン)

硝酸しょうさんによるだつアミノひらけきれにより、生成せいせいするオリゴとう還元かんげんまつはし天然てんねん存在そんざいしないアンヒドロマンノースざんもと形成けいせいされる。これはその適切てきせつ還元かんげんざいもちいてアンヒドロマンニトールに変換へんかんすることができる。

UA(2S)-GlcNS(6S)

同様どうように、化学かがくてきおよび酵素こうそてきβべーた-だつはなれにより、還元かんげんまつはし飽和ほうわウロンさんざんもと(UA)が形成けいせいされる。

これらとはべつに、てい分子ぶんしヘパリンは単純たんじゅん糖類とうるいから化学かがく酵素こうそてき合成ごうせいすることもできる[16]

LMWHあいだちが[編集へんしゅう]

LMWHは調製ちょうせいのプロセスで特性とくせいがさまざまにわる。たとえば、ダルテパリンとナドロパリンを比較ひかくすると、ことなるプロセスで製造せいぞうされた製品せいひんよりも類似るいじしている。しかし、エノキサパリンとチンザパリンを比較ひかくすると、化学かがくてき物理ぶつりてきおよび生物せいぶつがくてき特性とくせいかんして、両者りょうしゃ非常ひじょうことなっていることがわかる。

予想よそうされるように、明確めいかくことなるプロセスで調製ちょうせいされた製品せいひんは、物理ぶつりてき化学かがくてき生物せいぶつがくてき特性とくせいにおいて類似るいじである[2][11]。したがって、かい重合じゅうごうプロセスのわずかな変更へんこうによって、あるLMWHの構造こうぞうまたは組成そせい大幅おおはば変化へんかする可能かのうせいがある。

そのためすべてのLMWHについて、最終さいしゅうてきなLMWH製品せいひん同一どういつせい臨床りんしょう結果けっか予測よそく可能かのうせい保証ほしょうするために、厳密げんみつ定義ていぎされたかい重合じゅうごう手順てじゅん必要ひつようとされる。LMWHは生物せいぶつ由来ゆらい製品せいひんであり、生物せいぶつがくてきまたは化学かがくてき汚染おせんがないことは製造せいぞう手順てじゅん依存いぞんして保証ほしょうされている。したがって、製造せいぞうされたLMWHの最高さいこう品質ひんしつ保証ほしょうして患者かんじゃ安全あんぜん担保たんぽするためには、厳格げんかく製造せいぞう方法ほうほう厳格げんかく品質ひんしつ保証ほしょう手順てじゅん採用さいようすることがきわめて重要じゅうようである。これらの品質ひんしつ保証ほしょうは、原料げんりょうヘパリン)の採取さいしゅから最終さいしゅうてきなLMWH製品せいひんいたるまで、効果こうかてき実施じっしされる必要ひつようがある。

このように、LMWHは分子ぶんしてき構造こうぞうてき物理ぶつり化学かがくてき生物せいぶつがくてき特性とくせいなどおおくの重要じゅうようてんにおいてことなるため、米国べいこく食品しょくひん医薬品いやくひんきょく欧州おうしゅう医薬品いやくひんちょう世界せかい保健ほけん機関きかんなどいくつかの機関きかんは、臨床りんしょうてき同等どうとうではない個々ここ製品せいひんであるとみなしている[17][18][19]国際こくさいてきなガイドラインによれば、個々ここのLMWHの選択せんたくは、それぞれの適応症てきおうしょうたいする臨床りんしょうてき安全あんぜんせい有効ゆうこうせい証明しょうめいされたものにもとづいておこなわれるべきであるとされている[8]

参考さんこう資料しりょう[編集へんしゅう]

  1. ^ Weitz JI; Weitz, Jeffrey I. (1997). “Low-molecular-weight heparins”. N Engl J Med 337 (10): 688–98. doi:10.1056/NEJM199709043371007. PMID 9278467. 
  2. ^ a b c “Production and chemical processing of low molecular weight heparins”. Seminars in Thrombosis and Hemostasis 25 Suppl 3: 5–16. (1999). PMID 10549711. 
  3. ^ “Parenteral anticoagulants: Antithrombotic Therapy and Prevention of Thrombosis, 9th ed: American College of Chest Physicians Evidence-Based Clinical Practice Guidelines”. Chest 141 (2 Suppl): e24S–43S. (2012). doi:10.1378/chest.11-2291. PMC 3278070. PMID 22315264. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3278070/. 
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  5. ^ Archived copy”. 2012ねん7がつ7にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2010ねん2がつ7にち閲覧えつらん
  6. ^ Lim, W; Dentali, F; Eikelboom, JW; Crowther, MA (2 May 2006). “Meta-analysis: low-molecular-weight heparin and bleeding in patients with severe renal insufficiency.”. Annals of Internal Medicine 144 (9): 673–84. doi:10.7326/0003-4819-144-9-200605020-00011. PMID 16670137. 
  7. ^ Garcia, DA; Baglin, TP; Weitz, JI; Samama, MM; American College of Chest, Physicians (February 2012). “Parenteral anticoagulants: Antithrombotic Therapy and Prevention of Thrombosis, 9th ed: American College of Chest Physicians Evidence-Based Clinical Practice Guidelines.”. Chest 141 (2 Suppl): e24S–43S. doi:10.1378/chest.11-2291. PMC 3278070. PMID 22315264. http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=1159423. 
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  19. ^ Nightingale, S. L. (1993). “The US Food and Drug Administration (FDA) alert”. JAMA 270 (14): 1672. doi:10.1001/jama.270.14.1672. PMID 8411485.