佐藤さとう勝三郎かつさぶろう

佐藤さとう 勝三郎かつさぶろう（さとう かつさぶろう、1854年ねん1月がつ25日にち（嘉よしみ永ひさし6年ねん12月27日にち） - 1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）11月7日にち）は、日本にっぽんの園芸えんげい家か、実業じつぎょう家かである。

経歴けいれき・人物じんぶつ

陸奥みちのくの津軽つがる郡ぐん（現在げんざいの青森あおもり県けん南津軽みなみつがる郡ぐん藤崎ふじさき町まち）に生うまれる。後のちに私塾しじゅくで学まなび故郷こきょうの村むら用よう係がかりを務つとめ、1884年ねん（明治めいじ17年ねん）には親交しんこうのあったキリスト教きりすときょうの指導しどう者しゃだった本多ほんだ庸一よういちから洗礼せんれいを受うけた。翌よく1885年ねん（明治めいじ18年ねん）には当時とうじ滞日たいにちしていたジョン・イングからの指導しどうにより、同おなじくキリスト教徒きりすときょうとだった長谷川はせがわ誠まこと三さんら有志ゆうしと共ともに故郷こきょうにリンゴの栽培さいばいやリンゴ園えんを開ひらくために敬けい業ぎょう社しゃの設立せつりつに携たずさわる。また同地どうちでキリスト教会きょうかいを建設けんせつする計画けいかくにも携たずさわり、1887年ねん（明治めいじ20年ねん）には東北とうほく地方ちほうで2番目ばんめの教会きょうかいである藤崎ふじさきメソジスト教会きょうかいの設立せつりつに尽力じんりょくした。

その後ごはリンゴの栽培さいばいや販売はんばいにあたり、自みずから荒地あれちを開墾かいこんして約やく78haもののリンゴ園えんの経営けいえいにもあたる。また同社どうしゃの組合くみあい長ちょうや社長しゃちょう、支配人しはいにん等とう多おおくの職しょくにあたり、同社どうしゃが生産せいさんしたリンゴは函館はこだてや横浜よこはま等とう全国ぜんこくに出荷しゅっかし業績ぎょうせきの向上こうじょうに貢献こうけんした。1893年ねん（明治めいじ26年ねん）には生産せいさんしたリンゴを明治天皇めいじてんのうに献上けんじょうしたことにも携たずさわるが、翌年よくねん頃ごろから農作物のうさくもつの病虫害びょうちゅうがいが流行りゅうこうしたことによって生産せいさん量りょうは激減げきげんし1901年ねん（明治めいじ34年ねん）には同社どうしゃが解散かいさんする事態じたいとなる。しかし佐藤さとう自身じしんは余あまったリンゴを買かい取とって、個人こじんで経営けいえいを存続そんぞくした。晩年ばんねんは津軽つがる郡ぐん議会ぎかい（現在げんざいの藤崎ふじさき町議会ちょうぎかい）議員ぎいんや陸奥むつ鉄道てつどうの取締役とりしまりやくを務つとめた。

外部がいぶリンク

• 日本にっぽんキリスト教団きょうだん 藤崎ふじさき教会きょうかい - ふじさんぽ 藤崎ふじさき町まち観光かんこう情報じょうほうサイト