北きた四国しこく

北きた四国しこく
2県けんの合計ごうけい
国くに	日本にっぽん
面積めんせき	7,552.75km2
推計すいけい人口じんこう	2,193,832人ひと （2024年ねん9月がつ1日にち）
人口じんこう密度みつど	290.5人ひと/km2 （2024年ねん9月がつ1日にち）

北きた四国しこく（きたしこく）とは、四国しこく4県けんのうち香川かがわ県けんと愛媛えひめ県けんをあわせた地域ちいきを指さす名称めいしょう。

概要がいよう

北きた四国しこくに対たいし、徳島とくしま県けんと高知こうち県けんを南みなみ四国しこくと呼よぶ。但ただし地理ちり的てきには、徳島とくしま県けんと愛媛えひめ県けんは緯度いど的まとには重かさなっており、むしろ徳島とくしま県けんがやや北きたに位置いちしている。おおむね瀬戸内海せとないかいに面めんした北きた四国しこくに対たいし、南みなみ四国しこくは太平洋たいへいように面めんしている割合わりあいが高たかい。北きた四国しこくの2県けんは瀬戸内せとうち工業こうぎょう地域ちいきの一部いちぶであり、太平洋たいへいようベルトの一部いちぶでもある。

1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）までは、夏なつの高校こうこう野球やきゅうの予選よせんとして北きた四国しこく大会たいかいが行おこなわれるなど、一般いっぱんにもなじんだ呼よび名なだったが、現在げんざいでは各かく県けんごとの予選よせん（夏なつの場合ばあい）となっている。また、四国しこく各地かくちを結むすぶ「四国しこく横断おうだん自動車じどうしゃ道どう」の開通かいつうなど交通こうつうの便びんが改善かいぜんされたこともあり、現在げんざいでは「北きた四国しこく」の名称めいしょうばかりか、四国しこくを南北なんぼく2つにブロック分わけすることも少すくなくなっている。むしろ近年きんねんは、徳島とくしま県けんと香川かがわ県けんで「東ひがし四国しこく」、高知こうち県けんと愛媛えひめ県けんで「西にし四国しこく」と呼よばれることの方ほうが多おおくなっている。

なお、北きた四国しこくと南みなみ四国しこくの境界きょうかいは四国しこく山地さんちと誤解ごかいされることがあるが、四国しこく山地さんちは高知こうち県けんと愛媛えひめ県けん・徳島とくしま県けんとを隔へだてている。また、徳島とくしま県けんと香川かがわ県けんは比較的ひかくてき標高ひょうこうの低ひくい讃岐山脈さぬきさんみゃくで隔へだてられている。

因ちなみに気象庁きしょうちょうにおける予報よほう用語ようごでは香川かがわ県けん・愛媛えひめ県けん東ひがし予よ・中ちゅう予よ地方ちほうに徳島とくしま県けん北部ほくぶを加くわえた地域ちいきを「四国しこくの瀬戸内海せとないかい側がわ」と定義ていぎしていて、概おおむね北きた四国しこくのエリアと一致いっちする。

北きた四国しこくにおける交通こうつう路ろはJR予讃線よさんせん・JR高徳線こうとくせん・高松たかまつ自動車じどうしゃ道どう・松山まつやま自動車じどうしゃ道どう・国道こくどう11号ごうなどがある。

中国ちゅうごく地方ちほうとの結むすびつき

この地域ちいきは、瀬戸内海せとないかいを挟はさんだ中国ちゅうごく地方ちほうとの経済けいざいや人的じんてきな結むすびつきが強つよく、特とくに香川かがわ県けんは岡山おかやま県けんと、愛媛えひめ県けんは広島ひろしま県けんとのかかわりが伝統でんとう的てきに深ふかい（但ただし、香川かがわ県けんの東ひがし讃さん地域ちいきは中国ちゅうごく地方ちほうよりもむしろ近畿きんき地方ちほうとの結むすびつきが強つよく、愛媛えひめ県けんの南みなみ予よ地域ちいきは豊後水道ぶんごすいどうを挟はさんだ大分おおいた県けんとの結むすびつきも強つよい）。

たとえば方言ほうげんが似にていたり、対岸たいがんの放送ほうそうが受信じゅしんできる（岡山おかやま県けんと香川かがわ県けんは同一どういつの放送ほうそう対象たいしょう地域ちいきとなっている）など、文化ぶんか面めんでも結むすびつきがみられる。また、本州ほんしゅう四国しこく連絡れんらく橋きょうの開通かいつうによって交通こうつうの利便りべん性せいが向上こうじょうした。一方いっぽうで四国しこく内ないの交通こうつうも、高速こうそく道路どうろの延伸えんしんや鉄道てつどうの高速こうそく化かなどがされている。

名称めいしょうとして

在地ざいち（特とくに香川かがわ県けん）の団体だんたいを中心ちゅうしんに、企業きぎょうや任意にんい団体だんたいの名前なまえとして「北きた四国しこく」が用もちいられる例れいがある。