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啓示けいじ

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啓示けいじ(けいじ、 古代こだいギリシア: Aποκάλυψις英語えいご: revelation)とは、かみまたは超越ちょうえつてき存在そんざいより、真理しんりまたは通常つうじょうではりえない知識ちしき認識にんしき開示かいじされることをいう。天啓てんけいかみしめせともいわれる。啓示けいじによって真理しんり開示かいじされ、それによって信仰しんこう成立せいりつする宗教しゅうきょうを、「啓示けいじ宗教しゅうきょう」とぶ。

キリスト教きりすときょうみずから「啓示けいじ宗教しゅうきょう」(revealed religion)であるとする。それによれば、かみ自身じしん行為こうい言葉ことばにおいて自身じしん啓示けいじしなければ、人間にんげんかみについてなにることができない。また、人間にんげんかみをあるがままに認識にんしきすることができない。そこで、かみ自身じしん存在そんざい性質せいしつ計画けいかく意思いしについてあきらかにし、知識ちしき伝達でんたつするかぎりにおいて、人間にんげんかみることができる。自然しぜん良心りょうしんにおいてることができるかみ知識ちしき善悪ぜんあく知識ちしき一般いっぱん啓示けいじとく人間にんげん救済きゅうさいについての啓示けいじ特別とくべつ啓示けいじという。特別とくべつ啓示けいじ範囲はんいについての理解りかい教派きょうはによってはばがあるが、一般いっぱん聖書せいしょ特別とくべつ啓示けいじであるとされる。具体ぐたいてき聖書せいしょあらわれる啓示けいじ範囲はんいについては言語げんご霊感れいかん思想しそう霊感れいかんなどがあり、あらわされほうとしては機械きかい霊感れいかん有機ゆうき霊感れいかんなど理解りかいはばがある。

薬物やくぶつなどによる啓示けいじ[編集へんしゅう]

インドにつたわるヴェーダという聖典せいてんも、ソーマという神酒みきんで、啓示けいじけてかれたとつたえられている。 ソーマはおそらく、ベニテングタケなどから幻覚げんかくともな物質ぶっしつ抽出ちゅうしゅつしたものとかんがえられ[1]古代こだい啓示けいじは、薬物やくぶつ使用しようすることもあった[注釈ちゅうしゃく 1]。また、アーリアじんがインドに侵入しんにゅうしてからは、ベニテングタケなどを入手にゅうしゅすることが困難こんなんとなり、ソーマのかわりに苦行くぎょう瞑想めいそうなどによって、啓示けいじようとしたとかんがえられる[よう出典しゅってん]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ このせつゴードン・ワッソンによる。これにたいしてケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくのジョン・ブラフより反論はんろん提出ていしゅつされている[2][3]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ G.C.エインズワース、小川おがわしんやく 『キノコ・カビの研究けんきゅう』p202 京都きょうと大学だいがく学術がくじゅつ出版しゅっぱんかい、2010ねん10がつ20日はつか発行はっこうISBN 978-4-87698-935-5
  2. ^ 山本やまもとあきら古代こだいインドにおける植物しょくぶつ病害びょうがい菌類きんるいについて」『日本にっぽん植物しょくぶつ病理びょうり学会がっかいほうだい51かんだい3ごう、1985ねん、251ぺーじ 
  3. ^ John Brough (1971). “Soma and "Amanita muscaria"”. Bulletin of the School of Oriental and African Studies, University of London 34 (2): 331-362. https://www.jstor.org/stable/612695. 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]