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四柱推命しちゅうすいめい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
陰陽いんようぎょうせつあらわした
四柱推命しちゅうすいめい
生辰せいしんはち
各種かくしゅ表記ひょうき
繁体字はんたいじ 生辰せいしんはち
簡体字かんたいじ 生辰せいしんはち
拼音 Shēngchén bāzì
ちゅう音符おんぷごう ㄕㄥㄔㄣˊㄅㄚㄗˋ
ラテン sheng① ch'en② pa① tzu④
発音はつおん シォンチェンパーツー
広東かんとん拼音 saang① san④ baat③ zi⑥
日本語にほんごみ: せいしんはちじ
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四柱推命しちゅうすいめい(しちゅうすいめい)は、中国ちゅうごく陰陽いんようぎょうせつもとにしてまれたひと命運めいうん推察すいさつする方法ほうほうである。

四柱推命しちゅうすいめい」という呼称こしょうは、中国ちゅうごく原書げんしょることができない。英語えいごけんで"Four Pillars of Destiny" もしくは"Four Pillars Astrology"とばれているように、すで世界せかいてき使用しようされている。中国ちゅうごくでは、「子平しへい」「さんいのち」「いのちがく」「いのち」「はち(パーツー)」、韓国かんこくでは「よんはしらいのち(사주명리)」「よんはしらはち(사주팔자)」などとばれる。

沿革えんかく

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四柱推命しちゅうすいめい起源きげん紀元前きげんぜん1400-1300ねんごろ中国ちゅうごく いんだいでの「かぶとこつぶん」とばれるものであり、ろくじゅう干支えと使つかって月日つきひあらわしていた[1][2]

1100年代ねんだいみなみそうじょきょえきじょ子平しへい)のしょ文献ぶんけん考証こうしょうてき四柱推命しちゅうすいめい自体じたい最古さいことなるため、じょ子平しへいいのちがくといわれている(一説いっせつには、いのちはじまりは、戦国せんごく時代じだい紀元前きげんぜん400ねん~ 200ねんごろ)の蘭台らんだい天子てんし秘書官ひしょかん)の珞琭であるとされている[よう出典しゅってん])。つづいて1200年代ねんだいじょだいますにより『ふちかい子平しへい』(えんかいしへい)というしょあらわされ、1368ねんころあきら軍師ぐんし政治せいじであったりゅうはじめりゅうはくあつし)が『しずくてんずい』(てきてんずい)というしょあらわしたとされている。以下いか四柱推命しちゅうすいめいかんするおも著作ちょさく列記れっきする。

年代ねんだい 時代じだい 書名しょめい 著者ちょしゃ
1500 明代あきよ かみみねどおりこういのち正宗まさむね ちょうかみみねちょうくすのき
さんいのちどおりかい 萬民ばんみんえいまんそだてわれ
1600 しんだい いのち約言やくげん ちんあん
しずくてんずい輯要』
1700 子平しへいかい 沈孝瞻(ちん・こうせん)
1800 しずくてんずい闡微』 にんてつきこり(にん・てっしょう、1763ねん-1838ねんごろ
ほしたいらかいうみ全書ぜんしょ ほし曜系(占星術せんせいじゅつ)と干支えとけい子平しへい)のうらないじゅつかんする文献ぶんけん
集成しゅうせいした百科全書ひゃっかぜんしょたけとう山月やまつき金山かなやまじんかすみ水中すいちゅうりゅう編集へんしゅう
1900 清末きよすえから いのちさがせばら 袁樹珊(えん・じゅさん、1881ねん-1968ねん?)
中華民国ちゅうかみんこく しんいのちさがせばら
子平しへいいきげん じょらくわれ(じょ・らくご、1886ねん-1948ねん
古今ここんめい人命じんめいかん
造化ぞうかもと鑰評註』
しずくてんずいちょう
原本げんぽん子平しへいかいひょう註』
しずくてんずい補註ほちゅう
きゅうどおり寶鑑ほうかん
いのちいちとく
いのちがく講義こうぎ 千里せんり(1911ねん-なまぼつ不明ふめい
呱呱ここしゅう
いのちしんろん 俊民としたみ(ご・しゅんみん)
達人たつじんいのちどおりかん ゆう達人たつじん(ゆう・たつじん)

以上いじょうのように、近年きんねんでは、しんだいまつからし革命かくめい前後ぜんこう時代じだい活躍かつやくしたじょらくわれ著作ちょさくがそのかずにおいて突出とっしゅつしているため、日本にっぽんにもおおきな影響えいきょうおよぼしている。ただし、じょらくわれろんただしいかどうかについては意見いけんかれている。

日本にっぽんには江戸えど時代じだい中期ちゅうき移入いにゅうされた。文政ぶんせい年間ねんかん仙台せんだいはん儒学じゅがくしゃ桜田さくらだとらもんが『推命すいめいしょ』という名称めいしょうで『ふちかい子平しへい』の訳本やくほんしたのが、考証こうしょうてき最古さいこしょである。しかし桜田さくらだとらもん四柱推命しちゅうすいめいたいする専門せんもん知識ちしきがなかったともわれており、翻訳ほんやくしつてんでは疑問ぎもんのこるとする評価ひょうかもある。現代げんだいでは阿部あべ泰山たいざんながれこう木乗きのりりゅうなどがあるようである。粟田あわたやすしげん阿部あべ泰山たいざんりゅうである。なお四柱推命しちゅうすいめい流派りゅうはなどない、という立場たちば武田たけだこうげんという研究けんきゅうしゃ活躍かつやくした。

基礎きそ理論りろん

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十干じっかん十二支じゅうにしこよみ

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陰陽いんようぎょう思想しそう干支えと項目こうもく重複じゅうふくするためそちらを参照さんしょうのこと。十干じっかん十二支じゅうにし[3]ぎょうち、陰陽いんようつ。1ねんはじまりは立春りっしゅんつきはじまりはじゅうよん節気せっきなかせいふしふし時刻じこく。ただ1にちはじまりについては前日ぜんじつ23とするせつ午前ごぜん0とするせつがある。ただ現状げんじょうでは23はじまりとするせつ優位ゆういである。

正式せいしきにはうしまん午前ごぜんことから、前日ぜんじつの23:00(兵庫ひょうごけん明石あかし天頂てんちょうとう)においてこくはじまるのである。東京とうきょうでは、18ふんはや天頂てんちょうてしまうので、22:42からこくとする。さらに正確せいかく修正しゅうせいには「ひとし時差じさぶしによる太陽たいよう高度こうど時間じかんのずれ+-20ふんくわえ、さらに緯度いどによる各地かくち時差じさ修正しゅうせいする。+-40ぶん範囲はんい作図さくず基準きじゅんてん沖縄おきなわではプラス、北海道ほっかいどうではマイナスする。

よんはしら

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四柱推命しちゅうすいめいまれたとしつきにちとき、のよっ干支えとはしらとし、そのひとまれった可能かのうせいはかるものである。それぞれねんばしらつきばしらにちばしらどきばしらという。出生しゅっしょう時間じかん不明ふめい場合ばあいおおいため、とく日本にっぽんではどきばしら除外じょがいし、さんはしら推命すいめいという方法ほうほうおおられるが、四柱推命しちゅうすいめい年月日ねんがっぴの4つがそろうことが絶対ぜったい条件じょうけんとされており、中国ちゅうごく原書げんしょにはさんはしら推命すいめいはまったくられない。「4つのうち3つわかれば、多少たしょう確度かくどがるだけ」というのは、四柱推命しちゅうすいめい構成こうせい無視むしした暴論ぼうろんえる。それぞれのはしら十干じっかんてんい、十二支じゅうにしささえう。さらに、としばしらてんとしとしばしらてんときもある)、つきばしらささえつきささえといったかたをする。そして日干ひぼし中心ちゅうしんとして、てんささえ日干ひぼしたいしてどのような影響えいきょうおよぼしているかをすべかんし、それをもとに具体ぐたいてき事象じしょう推察すいさつする。

出生しゅっしょう時間じかん記録きろく

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昭和しょうわ20ねん以降いこう新生児しんせいじ出生しゅっしょうとどけには、まれ時間じかん記載きさい義務付ぎむづけられている。出生しゅっしょうとどけひかえを役所やくしょ窓口まどぐちのこ本編ほんぺん法務局ほうむきょく送付そうふする。ただし役所やくしょではひかえの保存ほぞん期限きげんはまちまちで、破棄はきせず保存ほぞんしている場合ばあいがある。法務局ほうむきょくには確実かくじつ存在そんざいするのだが、大使館たいしかんちょう特権とっけん命令めいれいまたは裁判所さいばんしょ裁判官さいばんかん命令めいれいにより照合しょうごうすることが可能かのうである。れい)アメリカ国籍こくせき取得しゅとくにあたりまれ時間じかん明記めいきする義務ぎむしょうじる事由じゆうからである。

さんごうかいきょく

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-さる-たつうし-とり-とら-うま-いぬしげる--さんにんれば文殊もんじゅ知恵ちえうがこのさんごうかいきょくわせをしている。 家族かぞく組織そしき編成へんせいに、この干支えと組合くみあわすことがいとされている。

論地ろんじささえしょうおきれい

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不幸ふこうおとずれがしょうじるとわせである。-うまあいおきあいおき衣食住いしょくじゅうすべてが反対はんたい思考しこう)、しげる-とりきずたいきず中傷ちゅうしょうう)、とら-さるだて競争きょうそうしあいこくするなか)、-なんなんたい関心かんしん)、たつ-いぬの罔(もうくさえん)、うし-ひつじおきおき、おたがいの不一致ふいっち夫婦ふうふ相性あいしょうでまず、さき問題もんだい指摘してきするわせである。

さんけいころせ

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すべてにおいて大凶だいきょうわせとわれ、子供こども誕生たんじょう調整ちょうせいけるべきである。 けいうしけいいぬいぬけいとらけいけいさるたつけいたつとりけいとりうまけいうまおなねん結婚けっこんいのはたつとりうま以外いがいである。 子供こども男女だんじょ以前いぜん考察こうさつする内容ないようである。

ぎょう

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日本にっぽん一部いちぶ流派りゅうはでは、ぎょう相生あいおいしょう尅をろんじる場合ばあいぎょう通常つうじょううえき、そこからみぎまわりに、きむみずじゅん正五角形せいごかっけい頂点ちょうてん位置いちく。みぎまわりに五角形ごかっけい(またはえん)をえがくようにして矢印やじるしむすんでいくと、それがしょうじることを意味いみする矢印やじるしとなる。つまり、しょうじ、しょうじ、かねしょうじ、きむみずしょうじ、みずしょうじるぎゃくれば、しょうじられ、しょうじられというふうになる。また、五角形ごかっけい頂点ちょうてんを、からかう矢印やじるしき、順繰じゅんぐりにぎょうむすぶと、剋(こく)することを意味いみする矢印やじるしとなる(「剋す」とは攻撃こうげきしてよわめるというような意味いみ)。つまり、を剋し、みずを剋し、みずを剋し、かねを剋し、きむを剋する。ただし単純たんじゅんぎょう配置はいち図示ずしする場合ばあいは、ぎょうみなみとしてうえに、みずぎょうきたとしてしたに、ぎょうひがしとしてひだりに、金行かねゆき西にしとしてみぎに、そしてぎょう中央ちゅうおうく。

このぎょうなかで、日干ひぼしぎょうたる部分ぶぶん自分じぶん拠点きょてんとなり、そこからしょうじるぎょうしょうじられるぎょう、剋されるぎょうなどの関係かんけいていく。たとえば日干ひぼしへいなら、ぎょう部分ぶぶん拠点きょてんとなり、しょうじるぎょうしょうじられるぎょうが剋されるぎょうみず、となる。にとって、しょうじられるからはをもらい、しょうじるにはあたえ(ぎゃくるとうばわれる)、剋されるみずからはよわめられる。また自分じぶんおなは、わさればよりつよくなる関係かんけい一般いっぱんてきには、自分じぶん)をつよめるがよく、よわめられるみずはよくないということがいえるが、ただし、つよすぎる場合ばあいかぎり(これを大過たいかするという)、よわめてくれるみず有用ゆうようとなる。四柱推命しちゅうすいめいでは、ぎょう大過たいかすることはよくないこととされる(日干ひぼしぎょう以外いがいでも)。

つきりつ分野ぶんやぞう

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おながつまれても、ふしりからなんにちまれたかがそれぞれちがう。これをつきりつ(げつりつ、つきのリズム)という。ささえとなる十二支じゅうにしには、中気ちゅうき本気ほんきという2つないし3つのふくまれている。これをぞう(ぞうかん)[4]という。ふしりからなままでの日数にっすう時間じかんにより、よんはしらささえふくまれるぞうを1つす。十二支じゅうにしぞうについては、いくつかのせつることができるが、すんでじゅつの『ほしたいらかいうみ全書ぜんしょ』に掲載けいさいされている以下いかぞう採用さいようすることがおおい。

=(みずのえみずのと =(きのえおつ うま=(へいおのれひのと とり=(かのえからし
うし=(みずのとからしおのれ たつ=(おつみずのとつちのえ =(ちょうおつおのれ いぬ=(からしちょうつちのえ
とら=(つちのえへいかぶと =(つちのえかのえへい さる=(おのれつちのえみずのえかのえ =(つちのえきのえみずのえ

おおまかな日数にっすう区切くぎりをいうと、ぞう2つの場合ばあいふしりから10日とおかまでとそれ以降いこううまとりは、ふしりから10日とおかまで、と10日とおかから20にちまで、とそれ以降いこううしたついぬふしりから9にちまで、と9にちから12にちまで、とそれ以降いこうとらさるふしりから7にちまで、と7にちから14にち、とそれ以降いこうつきりつ分野ぶんやぞう配分はいぶんりつについてはかく書物しょもつにより幾分いくぶん差違さいがある。

なお、しげるとり以外いがいの9つのぞう中気ちゅうきは、十二支じゅうにし相互そうご関係かんけいさんごうかいきょくもとづいている。とらうまいぬれいにとると、このさんささえきょく構成こうせいする。そこでこのさんささえにはぎょうふくまれるとしているわけである。これはじゅううんかんがかた基礎きそともなっており、はじめささえであるとらにおいてまれて長生ちょうせいとなり、なかささえであるうまにおいて旺じてみかど旺となり、ささえであるいぬはかはいる。

つきれい、旺相おとろえ

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つきれい(げつれい)は四柱推命しちゅうすいめい用語ようご日干ひぼし強弱きょうじゃくひとつの方法ほうほう(おう)は旺盛おうせいいきおいがあるという意味いみそう(そう)はややつよいという意味いみおとろえ(すい)はよわいという意味いみ四季しきにはぎょうがあり、はるなつあききむふゆみず、でかくぶし最後さいごつき陰陽いんようぎょう思想しそう十干じっかん十二支じゅうにし参照さんしょう)。日干ひぼしぎょうおなぶしがつまれていれば、つきれいて旺ず、という。日干ひぼしかぶとおつ春月しゅんげつまれ、日干ひぼしへいひのと夏月かづきまれなどである。つぎによいのが、日干ひぼししょうじてくれるぎょうぶしがつまれで、きのえおつならみずなのでふゆがつまれ、へいひのとならなので春月しゅんげつまれなどである。これをつきれいしょうという。この旺相に該当がいとうしない場合ばあいつきれいおとろえという。つきれいていなくとも、つうへんじゅううんなどでつよ変化へんかすることもある。

つうへんてんぼし

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つうへん(つうへん)は日干ひぼしたいし、てんぞうがどういう意味いみつかをあらわ用語ようごえる。比肩ひけんこうざいしょくしんきずかんへんざいせいざいへんかんせいかんへんしるし印綬いんじゅの10種類しゅるいがある。語尾ごびに「ほし」をけ、比肩ひけんぼしこうざいほしのようにもわれる。日本にっぽんではてんぼしともわれるが、中国ちゅうごく原書げんしょにはこうした表現ひょうげんられない。また、原典げんてん解読かいどく仕方しかたによるのか、つうへん語順ごじゅんがさかさまの変通へんつうぼしという呼称こしょう見受みうけられる。

  • 比肩ひけん(ひけん)は、日干ひぼしおなぎょうで、陰陽いんようおなじもの。日干ひぼしかぶとならかぶとおつならおつ比肩ひけん
  • こうざい(ごうざい)は、日干ひぼしおなぎょうで、陰陽いんようちがうもの。日干ひぼしかぶとならおつおつならかぶとこうざい
  • しょくしん(しょくじん)は、日干ひぼししょうじるぎょうで、陰陽いんようおなじもの。日干ひぼしかぶとならへいおつならひのとしょくしん
  • きずかん(しょうかん)は、日干ひぼししょうじるぎょうで、陰陽いんようちがうもの。日干ひぼしかぶとならちょうおつならへいきずかん
  • へんざい(へんざい)は、日干ひぼし剋すぎょうで、陰陽いんようおなじもの。日干ひぼしかぶとならつちのえおつならおのれへんざい
  • せいざい(せいざい)は、日干ひぼし剋すぎょうで、陰陽いんようちがうもの。日干ひぼしかぶとならおのれおつならつちのえせいざい
  • へんかん(へんかん)は、日干ひぼし剋されるぎょうで、陰陽いんようおなじもの。日干ひぼしかぶとならかのえおつならからしへんかん
  • せいかん(せいかん)は、日干ひぼし剋されるぎょうで、陰陽いんようちがうもの。日干ひぼしかぶとならからしおつならかのえせいかん
  • へんしるし(へんいん)は、日干ひぼししょうじられるぎょうで、陰陽いんようおなじもの。日干ひぼしかぶとならみずのえおつならみずのとへんいん
  • 印綬いんじゅ(いんじゅ)は、日干ひぼししょうじられるぎょうで、陰陽いんようちがうもの。日干ひぼしかぶとならみずのとおつならみずのえ印綬いんじゅ

つうへんぎょうこうでも説明せつめいした日干ひぼしつよくするもの、よわめるものという性質せいしつがある。日干ひぼしおな比肩ひけんこうざい(ひ)といい、日干ひぼしわさりつよめる。日干ひぼししょうじるしょくしんきずかん(えい)といい、日干ひぼしよわまる。日干ひぼしが剋するへんざいせいざいぶんいきおい(ぶんせい)といい、日干ひぼし攻撃こうげきするがわだが、それによって消耗しょうもうする。日干ひぼしが剋されるへんかんせいかん(こく)といい、一番いちばん日干ひぼしよわめるちからつよい。日干ひぼししょうじられるへんしるし印綬いんじゅすけ(じょ)といい、日干ひぼしつよめてくれる。日干ひぼしのぞてんぞうで7つのつうへんがあり、これらにぶんいきおい、剋、すけがそれぞれいくつあるかで、日干ひぼし強弱きょうじゃくる。日干ひぼしおな陰陽いんようつうへん日干ひぼしへのはたらきがつよく、陰陽いんようことなるつうへんはややよわはたらく。

じゅううん

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じゅううんほしは、日干ひぼしつよさの変化へんかを、ささえ十二支じゅうにしからるもの。ひと一生いっしょうになぞらえて、長生ちょうせい沐浴もくよくかんむりたいけんろくみかど旺、おとろえやめはかぜっ、胎、やしなえ、の12種類しゅるいがある。あくまで強弱きょうじゃく比喩ひゆあらわしたもので、よんはしらやまいがあるから病気びょうきをするということではない。日本にっぽんのほとんどの四柱推命しちゅうすいめい専門せんもんじゅううん採用さいようしているが、一部いちぶ中国ちゅうごく原書げんしょ準拠じゅんきょし、一切いっさい採用さいようしないというかんがかたもある。

日干ひぼしからささえにひいたじゅううんとあるしゅ性格せいかく分類ぶんるい相関そうかんがあるという研究けんきゅうが、心理しんり学者がくしゃでもあった増永ますなが篤彦あつひこによっておこなわれており、増永ますながはこれをもとしん推命すいめいがく提唱ていしょうした。この研究けんきゅう成果せいかのち動物どうぶつうらな基礎きそとなり、動物どうぶつうらないやその多数たすうエピゴーネンによって流用りゅうようされている。

ろくおや

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つうへんにはろくおやてられている。男女だんじょではちがいがある。

おとこいのち

  • 父親ちちおやへんざいへんざいがない場合ばあいせいざいる。)
  • 母親ははおや印綬いんじゅ印綬いんじゅがない場合ばあいへんしるしる。)
  • 祖父そふへんしるし
  • 祖母そぼきずかん
  • 兄弟きょうだい比肩ひけん
  • 姉妹しまいこうざい
  • 妻子さいしせいざいせいざいがない場合ばあいへんざいる。)
  • 男児だんじへんかん
  • 女児じょじせいかん
  • おとこまごしょくしん
  • おんなまごきずかん

おんないのち

  • 父親ちちおやせいざいせいざいがない場合ばあいへんざいる。)
  • 母親ははおやへんいんへんいんがない場合ばあい印綬いんじゅる。)
  • 祖父そふ印綬いんじゅ
  • 祖母そぼしょくしん
  • 兄弟きょうだいこうざい
  • 姉妹しまい比肩ひけん
  • 良人りょうじんせいかんせいかんがない場合ばあいへんかんる。)
  • 男児だんじきずかん
  • 女児じょじしょくしん
  • おとこまご印綬いんじゅ
  • おんなまごへんしるし

つうへんろくおやひょう

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おとこいのちかぶとれい

(おとこ)どおりへん (おとこ)どおりへん
(かぶと)比肩ひけん 兄弟きょうだい 従兄弟いとこ 母方ははかた従兄弟いとこ ちち姉妹しまいおっと (おつ)こうざい 姉妹しまい 従姉妹いとこ 母方ははかた従姉妹いとこ
(へい)しょくしん おとこまご 母方ははかた祖父そふ おい (ひのと)きずかん 父方ちちかた祖母そぼ おんなまご つまはは めい
(つちのえ)へんざい ちち 伯父おじ 母方ははかた兄弟きょうだい つまおとうと (おのれ)せいざい つま おば 母方ははかた兄弟きょうだいむすめ つま姉妹しまい
(かのえ)へんかん 男児だんじ おい 父方ちちかた姉妹しまい 姉妹しまいおっと (からし)せいかん 女児じょじ 母方ははかた祖母そぼ 父方ちちかた姉妹しまいむすめ めい
(みずのえ)へんしるし 父方ちちかた祖父そふ おじ つまちち (みずのと)印綬いんじゅ はは おば

おんないのちかぶとれい

(おんな)どおりへん (おんな)どおりへん
(かぶと)比肩ひけん 姉妹しまい 従姉妹いとこ 母方ははかた従姉妹いとこ (おつ)こうざい 兄弟きょうだい 従兄弟いとこ 母方ははかた従兄弟いとこ しゅうと、おっとちち
(へい)しょくしん 女児じょじ 父方ちちかた祖母そぼ めい (ひのと)きずかん 男児だんじ おい 母方ははかた祖父そふ
(つちのえ)へんざい おっと母親ははおやしゅうと おば 母方ははかた兄弟きょうだいむすめ 孫娘まごむすめ (おのれ)せいざい ちち 伯父おじ叔父おじ 母方ははかた兄弟きょうだい まご息子むすこ
(かのえ)へんかん 母方ははかた祖母そぼ 息子むすこつま 父方ちちかた姉妹しまいむすめ おっと姉妹しまい (からし)せいかん 良人りょうじん 姉妹しまいおっと 父方ちちかた姉妹しまい おっとおとうと
(みずのえ)へんしるし はは おば おんなまご (みずのと)印綬いんじゅ 父方ちちかた祖父そふ おじ 男児だんじ 女婿じょせい

基本きほんてき吉凶きっきょう判断はんだん

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四柱推命しちゅうすいめいではよんはしらはち構成こうせいから、扶抑、調しらべこう清濁せいだくろんじて、扶抑ようしん調しらべこうようしんやまい薬用やくようしんる。そしてこれらのようしんから、いかなる状況じょうきょうでも自分じぶんにとってきち作用さようようしんし、ようしんじくにして本来ほんらい特性とくせいめぐってくる運勢うんせい吉凶きっきょう判断はんだんする。このようしんとくしんようしんぶことがある。

扶抑ようしん

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扶抑ようかみすためには、まず日干ひぼし強弱きょうじゃくかくきょく調しらべる必要ひつようがある。日干ひぼし強弱きょうじゃくは、日干ひぼしぶしによる旺相、よんはしらはちないぎょう日干ひぼし強弱きょうじゃくにどう作用さようしているかから判断はんだんするが、それだけではなく、以下いか考慮こうりょ同時どうじ必要ひつようとなってくる。

古典こてんである『きゅうどおり宝鑑ほうかん』によれば、十干じっかん誕生たんじょうがつによって特性とくせい相違そういしょうじてくるため、そういったてん考慮こうりょしなければならなく、ただたんに扶抑というめんだけではなく、ぎょう調和ちょうわする作用さようといっためん大事だいじである。

しずくてんずい』にも同様どうよう記述きじゅつがされており、いちれいとして、「はるようきん」(はるかねれず)という記述きじゅつがあり、とく春木はるき場合ばあい甲乙こうおつもっとも旺じるぶしのため、きょう甲乙こうおつであっても絶対ぜったいかのえからしかねもちいることはできない、とされている。春木はるき場合ばあい、「水火すいか既済きさい」がきちとされており、旺じている場合ばあいへいし、旺じていてもみず不足ふそくしている場合ばあいみずのと必要ひつようとなるように、ようしんすにおいて、たんなま剋の有無うむ強弱きょうじゃく有無うむ、旺の有無うむといっためんだけではなく、個々ここ特性とくせいることが重要じゅうようとなってくる。

かくきょくは、普通ふつうかくきょくうちかく特別とくべつかくきょくそとかく)におおきく分類ぶんるいされる。日干ひぼしつよい、よわいとっても、日干ひぼしがその存在そんざいたもつことができる程度ていどであれば、それは普通ふつうかくきょく分類ぶんるいされるのであるが、なかには日干ひぼし非常ひじょうよわい、ぎゃく非常ひじょうつよく、普通ふつうかくきょくとしてあつかえないようなよんはしらはちもある。それをそとかく総称そうしょうされる。

  1. うちかくけんろくかくこうざいかく/つきかく力量りきりょうつよ傾向けいこうがあるため、うちかくとしてあつかわない流派りゅうは存在そんざいする。)
    1. けんろくかく
    2. こうざいかく/つきかく
    3. しょく神格しんかく
    4. きずかんかく
    5. せいざいかく
    6. へんざいかく
    7. せいかんかく
    8. へんかんかく
    9. 印綬いんじゅかく
    10. へんしるしかく
  2. そとかく
    • したがえかくしたがえ旺格、したがえきょうかくしたがえかくしたがえざいかくしたがえころせかく)→日干ひぼししたがぎょうかくきょくとする。
    • いちぎょうとくかく
    • かく
  3. りょう神成かみなりぞうかく通関つうかんようしんという特殊とくしゅようしん採用さいようする。そもそもりょう神成かみなりぞうかくというかく自体じたい疑問ぎもんていする研究けんきゅうしゃもいる。

うちかく場合ばあい日干ひぼしつよいにもかかわらずかくきょく日干ひぼしをさらにつよくしたり、ぎゃく日干ひぼしよわいにもかかわらずかくきょく日干ひぼしよわめることがある。

  • 日干ひぼしつよい(きょう
    • かくきょく日干ひぼしつよめる(かくきょくこうしるし)→かくきょくを尅し日干ひぼしつよめるぎょうを扶抑ようしんとする。
    • かくきょく日干ひぼしよわめる(かくきょく食傷しょくしょうざいかんころせ)→かくきょくを扶抑ようしんとする。
  • 日干ひぼしよわい(じゃく
    • かくきょく日干ひぼしつよめる(かくきょくこうしるし)→かくきょくを扶抑ようしんとする。
    • かくきょく日干ひぼしよわめる(かくきょく食傷しょくしょうざいかんころせ)→かくきょくを尅し日干ひぼしつよめるぎょうを扶抑ようしんとする。

調しらべこうようしん

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ぶし寒暖かんだん燥湿の性質せいしつ日干ひぼしにどう作用さようするかから、寒暖かんだん燥湿を調整ちょうせいするまっており、これを調しらべこうようしんんでいる。この『調しらべこうようしん』についての解説かいせつがあるもっとふる文献ぶんけんは『らんもう[5]である。

きゅうどおり宝鑑ほうかん』によれば、扶抑ようしん同様どうように、誕生たんじょうがつによってその日干ひぼしへの作用さようや、その日干ひぼし特性とくせい相違そういしょうじるため、寒暖かんだん燥湿の調整ちょうせいといっためんだけではなく、そういった個々ここ特性とくせい調しらべこうようしんかかわってくる。

しずくてんずい』にも寒暖かんだん燥湿という概念がいねんべられているが、『らんもう』の調しらべこうようしんとは内容ないようことなるめんがある。なお調しらべこうようしんが扶抑ようしん一致いっちするとはかぎらないため、ようしんという概念がいねんにさえ疑問ぎもんていするかんがかたもある。

やまい薬用やくようしん

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扶抑ようしん調しらべこうようかみを尅す作用さようのあるささえよんはしらはちないにある場合ばあいや、きょうかくきょくを尅すささえよんはしらはちないにない場合ばあい、これをにごとする。そしてその原因げんいんとなっているささえやまいぶ。やまいささえを尅すくすりである。くすりがあればよんはしらはちきよしとなる。くすりやめ薬用やくようしんぶ。そのおおもとはすんでじゅつの『かみみねどおりこういのち正宗まさむね』の著者ちょしゃちょうかみみねはじまる。しかし『かみみねどおりこういのち正宗まさむね』には、「ようしん」という概念がいねんられない。

日本にっぽん

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泰山たいざんりゅう
関西かんさい阿部あべ泰山たいざん流派りゅうはくらる。大運だいうん最初さいしょ以外いがいは10ねんずつ。
こう木乗きのりりゅう
関東かんとうこう木乗きのり流派りゅうは初代しょだい弟子でし安田やすだやすし代目だいめ高木たかぎじょうから破門はもんされ、あらたに安田やすだりゅうげている。大運だいうん最初さいしょ周期しゅうきかえす(かくとしうん)。
武田たけだりゅう
武田たけだこうげん流派りゅうは中国ちゅうごく原書げんしょのみをもとにして、日本にっぽんのいずれの流派りゅうはにもぞくさず、学問がくもんとして推命すいめい確立かくりつすることを目指めざしていた。
小山内おさないしき
武田たけだ同様どうように、学問がくもんとして推命すいめい確立かくりつすることを目指めざしている。じゅううんとか、ようしん調しらべこうかくきょくなどを無用むようのものとして排除はいじょし、ぎょうつうへんのみを重視じゅうしする。
もりせんいのちりゅう
もりせんいのち流派りゅうは実践じっせん理論りろんおもんじた実践じっせんがた推命すいめいじゅつ特色とくしょく大運だいうんなまもちいるとったことなどがおこなわれている。
亀石かめいし厓風

  じょ子平しへいとなえた「からだよう」のバランスを一番いちばんおもんじる。かずおおくのデータを検証けんしょうし、時代じだいそくした現代げんだいてき解釈かいしゃくおこな現代げんだいほう

中国ちゅうごく本土ほんど台湾たいわん

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あきらきよしとおる
あきらきよしとおるちょう耀文じゅうさんだいてのひらもん)の門派もんぱじゅうよんだいてのひらもん文徳ふみのり台北たいぺい)。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ なみ木星もくせいりゅう四柱推命しちゅうすいめいなぞ真実しんじつ八幡やはた書店しょてん、2015ねん6がつ18にちISBN 978-4893507488 
  2. ^ uramori0001 (2020ねん4がつ14にち). “四柱推命しちゅうすいめい歴史れきし中国ちゅうごくさんせんねん歴史れきしはぐくまれたうらないの軌跡きせき - うらないのもり”. 2023ねん12月26にち閲覧えつらん
  3. ^ 十二支じゅうにし相互そうご関係かんけいであるさんごうかいきょくろくごうには、西洋せいよう占星術せんせいじゅつサイン (占星術せんせいじゅつ)あいだ関係かんけい影響えいきょうしている、またはつきりつ分野ぶんやぞうには、サインの細分さいぶんの1つであるデーカンの影響えいきょうるとするろんもある。
  4. ^ ぞうにはつきりつ分野ぶんやぞうとはべつ節気せっきぞうがあり、一部いちぶ流派りゅうはではそれを採用さいようしている。節気せっきぞう採用さいようしている流派りゅうはおおくは、ふし経過けいか時間じかんではなく、太陽たいようけいからぞう算出さんしゅつしている。
  5. ^ のちきよし時代じだいはるだいによって『きゅうどおり宝鑑ほうかん』として再度さいどまとめられる。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 安田やすだやすし四柱推命しちゅうすいめいがくあきら)』、東洋とうよう書院しょいん、2010ねんISBN 9784885942945
  • 粟田あわたやすしげん明解めいかい四柱推命しちゅうすいめいがく 基礎きそへん』・『どう 応用おうようへん』、日本にっぽん推命すいめいがくかん、1980ねんISBN 9784931348011
  • もりせんいのち実用じつよう四柱推命しちゅうすいめいがく講座こうざ ぜん8かん』、国書刊行会こくしょかんこうかい、1996ねんISBN 9784336037909
  • 亀石かめいし厓風『四柱推命しちゅうすいめいがく辞典じてん東洋とうよう書院しょいん 1979ねん、『四柱推命しちゅうすいめいがく活用かつようだい辞典じてん京都きょうと書院しょいん 1991ねん

関連かんれん項目こうもく

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