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じゅううん

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じゅううんとは、ぎょうないし十干じっかん十二支じゅうにしによってそのつよさを変化へんかさせることの指標しひょうである。 長生ちょうせい沐浴もくよくかんむりたい、臨官(けんろく)、みかど旺、おとろえやめはかぜっ、胎、やしなえ、の12から構成こうせいされている。つまりじん一生いっしょうになぞらえて、ぎょう十干じっかんつよさの変化へんかをしめしたものである。本家ほんけ中国ちゅうごく台湾たいわんではなま旺墓ぜっともいう。中国ちゅうごくうらないじゅつ全般ぜんぱんひろ使用しようされている。

じゅううん背景はいけい

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元々もともと四季しきぎょうはるぎょうなつぎょうあき金行かねゆきふゆみずぎょう)が1ねん12ヶ月かげつなかでどのようにつよさが変化へんかするかをしめすものであった。じゅううんちをるためには、十二支じゅうにしさんごうきょくについて必要ひつようがある。十二支じゅうにしさんごうきょくとは、以下いか十二支じゅうにしなかの3つのがいちくみとなることである。

  •  きょく
  • とらうまいぬ きょく
  • とりうし かねきょく
  • さるたつ みずきょく

かくさんごうきょくはじめささえぎょう長生ちょうせいなかささえみかど旺、ささえはかとなる。たとえばぎょう長生ちょうせいで、ぎょうがつまれて、卯月うづきつよさの頂点ちょうてんきわめて、つきはかはいほどよわくなるとする。なお十二支じゅうにし円形えんけいならべるとさんごうきょくとなる十二支じゅうにし正三角形せいさんかっけい構成こうせいする。

十干じっかんじゅううんは、ぎょうじゅううんよりもすこ複雑ふくざつせいかげじゅううん使用しようされることがおおい。これは場合ばあいぎょうじゅううんおなじだが、かげ場合ばあいぎょう長生ちょうせい十二支じゅうにしじゅううんをおいて、十二支じゅうにしとは逆順ぎゃくじゅんじゅううん配置はいちしていくものである。

じゅううんはその原理げんり上土あげつちゆきじゅううん存在そんざいしないが、うらなうえぎょうじゅううん必要ひつようとすることがある。そこでぎょうじゅううん間借まがりするようなかたちぎょうじゅううんめられている。よく使用しようされているのは、

  • みず長生ちょうせい
  • 同根どうこん

である。みず長生ちょうせいとは、ぎょうなか最後さいご出現しゅつげんしたぎょうじゅううん最初さいしょ出現しゅつげんしたみずぎょうじゅううんしたがわせるものである。これはだんえきぎょうえき)で使用しようされている。にはおさめおんぎょうじゅううんみず長生ちょうせい使用しようされている。同根どうこんとは、ぎょうしょうじるぎょうじゅううんぎょうじゅううんしたがわせるものである。これは四柱推命しちゅうすいめいはじめとするおおくのうらないじゅつ使用しようされている。とくに臨官(けんろく)のじゅううんは、ろくとして独自どくじきちしんきょうころせ構成こうせいすることがある。たとえばむらさきほろすうろくそんとしからろくである。

四柱推命しちゅうすいめいでは、心理しんり学者がくしゃでもあった増永ますなが篤彦あつひこ日干ひぼしからささえにひいたじゅううんとあるしゅ性格せいかく分類ぶんるい相関そうかんがあるとの研究けんきゅうおこなった。増永ますながはその研究けんきゅうもとしん推命すいめいがく提唱ていしょうした。

じゅううん実際じっさい

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生年月日せいねんがっぴのうちきのえまれたひとささえ

  • とりがあれば母親ははおや胎内たいないひと神秘しんぴてき形成けいせいむかえている。自分じぶんではじゅつがない。
  • いぬがあればやしなえ母体ぼたいないやしなわれおおきく成長せいちょうする姿すがた
  • があれば長生ちょうせい:この産声うぶごえげて誕生たんじょうするがなお保育ほいく必要ひつようとしている。
  • があれば沐浴もくよくまれたひと社会しゃかい適用てきようするための初歩しょほてき訓練くんれんおこな様子ようすときに懢堕昏迷こんめいみだすこともある。
  • うしがあればかんむりたい成人せいじんして威儀いぎただなにとか自立じりつしようとする様子ようすみょう背伸せのびしたかんじである。
  • とらがあればけんろくようや実力じつりょくもついてはたらざかりのとき自立じりつしんけん旺盛おうせい独立独歩どくりつどっぽ気風きふう
  • があればみかど才能さいのう発揮はっき頂点ちょうてん自尊心じそんしんもあるが未練みれんたらたら。孤独こどくかんもの追撃ついげきにおびえている。人生じんせいでは50だい分別ふんべつざかり。政治せいじ分野ぶんやでは60だい
  • たつがあればおとろえ初老しょろうはいえて無理むりおかさない用心深ようじんぶかさ。識見しきけん円熟えんじゅく境地きょうちでもどこか活動かつどうおさえているかんじ。
  • があればやまい:だんだん体力たいりょくおとろえてくる。いまさきでもあきらかに死病しびょうあらわれる。
  • うまがあれば:文字通もじどおとき故人こじん遺徳いとくとな顕彰けんしょうする姿すがた
  • があればはか:もうはかなかはいじんとしての評価ひょうかまっている。うごくことはない。
  • さるがあればぜっ故人こじんれいからだからかれちゅうにあるとかんがえられる状態じょうたいさいじゃく

以上いじょう12のささえとの関係かんけい発生はっせいする。もちろんこれは言葉ことば原義げんぎでしかない。へい場合ばあいうまみかど旺、かのえ場合ばあいとりみかど旺、みずのえ場合ばあいみかど旺におのおの該当がいとうする。(周期しゅうきせいはまったく同一どういつ)

  • またおつまれた場合ばあいやめうしおとろえとらみかど旺、けんろくたつかんむりたい沐浴もくよくうま長生ちょうせいやしなえさるを胎、とりぜっいぬはかとしている。すなわちおなぞくするかぶととはぎゃく循環じゅんかんである。

なおこのかげじゅううんにも異論いろんがあり、おつであればきのえちょうであればへい(あとのおのれつちのえからしかのえみずのとみずのえ同様どうよう)におなじように強弱きょうじゃくめられるとする立場たちばおおい。(武田たけだこうげんはじめ進歩しんぽてき推命すいめい判断はんだん)

つちのえへいとを同視どうししてつちのえうまみかど旺となるとする判断はんだんもあるが、本来ほんらいなま旺墓ぜっはなく四季しき分散ぶんさんしている。ただ土用どよう時期じきにはけんろくみかど旺にじゅんずるとしても不合理ふごうりではない。

じゅううんひょう

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  やしなえ 長生ちょうせい 沐浴もくよく かんむりたい けんろく みかど おとろえ やまい はか ぜっ
きのえ とり いぬ うし とら たつ うま さる
おつ さる うま たつ とら うし いぬ とり
へい うし とら たつ うま さる とり いぬ
ちょう いぬ とり さる うま たつ とら うし
つちのえ うし とら たつ うま さる とり いぬ
おのれ いぬ とり さる うま たつ とら うし
かのえ たつ うま さる とり いぬ うし とら
からし とら うし いぬ とり さる うま たつ
みずのえ うま さる とり いぬ うし とら たつ
みずのと たつ とら うし いぬ とり さる うま

じゅううん応用おうよう

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  • 日干ひぼしささえとの関係かんけい

がいしてみかど旺・たてろくになると配偶はいぐうしゃとのあいだあらそいになりやすい。ろくほしうらないじゅつてきえば水星すいせいじんである。

帝王ていおうたてろくたると子供こどもかずおおい。ぜっなどでは一人ひとりがせいぜい。

ようしん生年月日せいねんがっぴ干支えとわせのなか全体ぜんたい中庸ちゅうよう役目やくめたす陰陽いんようぎょうのこと。ようしんてん大運だいうんながれねんささえについて一定いってい関係かんけいにあると事象じしょうにも変化へんかしょうじる。

  • ようしん長生ちょうせい時期じき創業そうぎょう自立じりつによくまたそれにふさわしい事象じしょう発生はっせいする。
  • ようしんけんろくみかど旺の時期じき事業じぎょう発達はったつ肉親にくしん増加ぞうかなど身内みうちよろこびがある。
  • ようしんおとろえやまいはか時期じき身辺しんぺん危険きけん環境かんきょう悪化あっかさそえおこりする。
  • ようしん沐浴もくよく時期じき昏迷こんめい転覆てんぷくといった結果けっかになる。
  • ようしんやしなえかんたい時期じき平穏へいおんである。

なおろくほしうらないじゅつじゅううんにおける運気うんき循環じゅんかん参考さんこうにしている。せいにおけるそらほろびもとめ、それをはかぜっ対応たいおうさせ逆算ぎゃくさんして運気うんきながれをみちびく。①種子しゅし=胎、②みどりせい=やしなえ、③立花りっか=長生ちょうせい、④けんじゃく=沐浴もくよく、⑤達成たっせい=かんむりたい、⑥らん=たてろく、⑦再会さいかい=みかど旺、⑧ざいしげる=おとろえ、⑨安定あんてい=やめ、⑩陰影いんえい=、⑪停止ていし=はか、⑫減退げんたい=ぜっ

関連かんれん項目こうもく

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