酉とり

十干じっかん 木き 火ひ 土ど 金きむ 水みず 陽ひ 甲きのえ 丙へい 戊つちのえ 庚かのえ 壬みずのえ 陰かげ 乙おつ 丁ちょう 己おのれ 辛からし 癸みずのと

十二支じゅうにし 陽ひ 子こ 寅とら 辰たつ 午うま 申さる 戌いぬ 陰かげ 丑うし 卯う 巳み 未み 酉とり 亥い

酉とり（とり、ゆう）は、十二支じゅうにしのひとつ。通常つうじょう十二支じゅうにしの中なかで第だい10番目ばんめに数かぞえられる。

前まえは申さる、次つぎは戌いぬである。

一覧いちらん

• 酉とり年ねんは、西暦せいれき年としを12で割わって1が余あまる年としが酉とりの年としとなる（日本にっぽんでは新暦しんれき1月がつ1日にちに始はじまるが、中国ちゅうごくでは旧暦きゅうれき1月がつ1日にちに始はじまる）。なお、年としを表あらわす時ときの別名べつめいは作さく噩。
• 酉とりの月つきは旧暦きゅうれき8月（概おおむね新暦しんれき9月）。
• 酉とりの刻こくは日暮ひぐれの18時じを中心ちゅうしんとする約やく2時じ間あいだ。日暮ひぐれの18時じ（夕方ゆうがた6時じ）を正せい酉とり（しょうゆう）ということがある。
• 酉とりの方ほうは西にしの方角ほうがくである。
  • 卯う酉とり線せん・取舵とりかじなどの言葉ことばはこれによる。
  • インターネットスラングで西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう（JR西日本にしにほん）を表あらわすことがある。
• 五ご行ぎょうは金気かなけ。
• 陰陽いんようは陰かげである。

伝承でんしょう

『漢書かんしょ』律りつ暦れき志こころざしによると酉とりは「緧」（しゅう：「ちぢむ」の意味いみ）。果実かじつが成熟せいじゅくの極限きょくげんに達たっした状態じょうたいを表あらわしているとされる。

後のちに覚おぼえ易やすくするために動物どうぶつの鶏にわとりが割わり当あてられた。

暦こよみに用もちいるため「日読ひよみの酉とり」とも呼よばれ、「鳥とり」を表あらわす「隹ふるとり（ふるとり）」と区別くべつされる。「酉とり」には「酒さけ」という意味いみもある。

毎年まいとし11月がつの酉とりの日ひは、「一いちの酉とり」・「二にの酉とり」と呼よばれて酉とりの市いちという祭まつりが執とり行おこなわれる。

相場そうば格言かくげんに「辰巳たつみ天井てんじょう、午うま尻しり下さがり、未み辛抱しんぼう、申さる酉とり騒さわぐ。戌いぬは笑わらい、亥い固かたまる、子こは繁栄はんえい、丑うしはつまずき、寅とら千せん里さとを走はしり、卯うは跳はねる」があり、酉とり年ねんの相場そうばは俗ぞくに騒さわがしくなるといわれる。

酉とりを含ふくむ干支えと

• 癸みずのと酉とり
• 乙おつ酉とり
• 丁ちょう酉とり
• 己おのれ酉とり
• 辛からし酉とり

関連かんれん項目こうもく

• 酉とり部ぶ - 漢字かんじの部首ぶしゅとしての「酉とり」。
• 干支えと (北方きたかた町まち)#酉とり - 北方きたかた町まち (宮崎みやざき県けん)では干支えとの「酉とり」が住所じゅうしょ表記ひょうき・番地ばんち符号ふごうとして使つかわれている。
• 「酉とり」で始はじまるページの一覧いちらん
• タイトルに「酉とり」を含ふくむページの一覧いちらん