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パチスロ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
かいどうから転送てんそう
ゲームセンターだい5ごう営業えいぎょうけのパチスロならぶその店内てんない

パチスロとは、日本にっぽんの「風俗ふうぞく営業えいぎょうとう規制きせいおよ業務ぎょうむ適正てきせいとうかんする法律ほうりつ」の適用てきようけるだい4ごう営業えいぎょうみせパチンコみせとう)に設置せっちされるスロットマシン遊技ゆうぎのことである。「パチンコがたスロットマシン」の略称りゃくしょう法律ほうりつじょうは「かいどうしき遊技ゆうぎ」としょうするが、業界ぎょうかいとしての正式せいしき名称めいしょうは「オリンピアマシン」とすることが1981ねん4がつ決定けっていしている[1]が、1986ねん以降いこう使用しようされていない。だい4ごう営業えいぎょうてん稼働かどうするパチスロは、保安ほあん通信つうしん協会きょうかいどおりきょう)によっておこなわれる型式けいしき試験しけん適合てきごうしている必要ひつようがある。

カジノで稼働かどうするスロットマシンは、回転かいてんするリールが自動的じどうてき停止ていしするのにたいし、パチスロでは基本きほんてきには遊技ゆうぎしゃがストップボタンでリールを停止ていしさせる。これは、パチンコと同様どうように、遊技ゆうぎ結果けっかたいする遊技ゆうぎしゃによる技術ぎじゅつ介入かいにゅうもとめる法的ほうてき要件ようけんたすためである[注釈ちゅうしゃく 1]

当初とうしょのパチスロは、カジノけに生産せいさんされていた「アップライトがた」のスロットマシンの筐体きょうたい流用りゅうようしていたが、既存きそんだい7ごう営業えいぎょう(のちのだい4ごう営業えいぎょう店舗てんぽ導入どうにゅうするさい利便りべんせいのために、パチンコだい設置せっちするわくにそのまま設置せっちできる筐体きょうたい開発かいはつされた。

概要がいよう

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スロットマシン『Tequila Sunrise』
Aristocratしゃ(オーストラリア)

パチスロは、スロットマシンパチンコだい空間くうかんはいるよう製造せいぞうされたもの(ただし0号機ごうき時代じだいはそのかぎりではなく、筐体きょうたいはそのまま外国がいこくのスロットマシンとおなじものだった)。そのため当初とうしょからパチンコを設置せっちしているみせ一角いっかくにパチスロのコーナーがもうけられていて、賞品しょうひんとの交換こうかん方法ほうほうもパチンコの方式ほうしき準用じゅんようしているところがほとんどである(どういち事業じぎょうしゃがパチンコ専門せんもんてん、パチスロ専門せんもんてん隣接りんせつして法的ほうてきにはべつ店舗てんぽとして営業えいぎょうおこなっている場合ばあいもある)。

また、2012ねん以前いぜんはパチンコとパチスロの交換こうかんりつことなったり、極端きょくたん場合ばあいではどういちてんないのパチスロでも機種きしゅやコーナー、イベント内容ないようによって交換こうかんりつことなるということも見受みうけられた。現在げんざいでは一物いちもついち徹底てっていもとめられ、イベント自体じたい規制きせいされた影響えいきょうもあり、パチスロコーナーあいだでの交換こうかんりつことなるという営業えいぎょうはほぼられなくなっている。(徹底てっていされていない地域ちいきではていしコーナーと20えんしコーナーでの交換こうかんりつがある場合ばあいもある)

遊技ゆうぎ使用しようするメダルのちんは1まい20えん以下いか消費しょうひぜいぶんのぞく)とさだめられている[2]。2014ねんより以前いぜん一般いっぱんてきな20えんスロットの営業えいぎょうでは1000えんでメダル50まいを1単位たんいとして貸出かしだしおこなみせおおかったが、消費しょうひ税率ぜいりつ上昇じょうしょうともないメダルだいへの消費しょうひぜい転嫁てんか問題もんだいとなったため、2014ねん4がつに「かしだま料金りょうきん消費しょうひぜい相当そうとうぶん上乗うわのせをみとめる」むね改正かいせいおこなわれており、以後いごは1000えんでメダル47まい(21.27えん/まい)や46まい(21.74えん/まい)の貸出かしだしとするみせえている。またパチンコ同様どうように、2000年代ねんだい以降いこうかしメダル料金りょうきんひくおさえるサービスがひろまっており、当初とうしょは1まいあたり10えんひくくても5えん主流しゅりゅうであったが、現在げんざいでは1〜2えん/まいでの貸出かしだしおこなっているれいもある。

パチンコとの遊技ゆうぎせいちがいは、「ある程度ていど技術ぎじゅつ介入かいにゅう要素ようそ明確めいかくであり、だま左右さゆうしやすいてんにある。つまりしゅのレベルやテクニックによってえてひらきやすい。しかしながらシステムや遊技ゆうぎ方法ほうほうにある程度ていど理解りかいいと遊技ゆうぎするじょうでのたのしみや興奮こうふんすくなく、はじめるにあたりハードルがたかい、とおもものおおい。とくにパチンコとの顕著けんちょちがいは「あらゆるやく当選とうせんしても、遊技ゆうぎしゃがその絵柄えがらめられた位置いちめないとはらしをけられない」という部分ぶぶんである(ただし本来ほんらいは、パチンコでも、やく当選とうせんしても、開放かいほうした入賞にゅうしょうこうたまれられなければはらしをけられない部分ぶぶんおなじである)。そのため、ボーナスやしょうやく基本きほんてき遊技ゆうぎしゃめる必要ひつようがある。

4号機ごうき発売はつばいされていた時期じきはパチンコのホールをパチスロ専用せんようのホールとして改装かいそうするみせおおくあった。これはパチスロの演出えんしゅつ変化へんかにより店内てんないのBGMや放送ほうそうおよ照明しょうめいがパチンコのものと両立りょうりつしなくなってきたためである。もちろん当時とうじのパチスロ人気にんき高騰こうとう原因げんいんひとつだった。これはパチンコのだしだまかんする規制きせい一時いちじきびしくなったために、より爆発ばくはつりょくおおきいパチスロにきゃくながれたことに原因げんいんがあった。しかし5号機ごうき時代じだいはいりパチスロのだしだま規制きせい強化きょうかされたため、一旦いったんはパチスロブームが下火したびになったが、2010ねんごろからART機種きしゅ台頭たいとうにより再度さいど人気にんきかえしつつある。

このことからもわかるように、遊技ゆうぎしゃ大量たいりょうのコインを短時間たんじかん獲得かくとくできるような仕様しようのパチスロもとめ、設置せっちするホールもきゃくもとめる機種きしゅおお設置せっちするため、メーカーもそのような機種きしゅ発売はつばいする。そのためにつねギャンブルせい射幸しゃこうせい)のたかさが問題もんだいとなり、そのたびに当局とうきょくより規制きせいけることになる(後述こうじゅつ参照さんしょう)。

三重みえけんでは全国ぜんこくてきにパチスロが普及ふきゅうしたのちも、公安こうあん委員いいんかいがパチスロの導入どうにゅうみとめないという理由りゆうでパチスロだいが1だい稼動かどうしていない状況じょうきょうつづいていたが、2000ねんにはパチスロの導入どうにゅうみとめる方針ほうしん転換てんかんし、同年どうねん7がつよりさんじゅう県内けんないでもパチスロが一斉いっせい導入どうにゅうされた。

2005ねん、これまでのメダルではなく、パチンコたまにて遊技ゆうぎするパチスロ通称つうしょうパロット」)がSANKYOから登場とうじょう。メダル3まい相当そうとうするパチンコだま15はついちかい遊技ゆうぎだいとなる。しかし、設置せっち台数だいすうはほとんどえず、パロットはほとんどることがなくなった。また、筐体きょうたい変化へんか様々さまざまで、ゆかきタイプの筐体きょうたいなどもすくないながら存在そんざいした(はこがた以外いがいのパチスロはホールには現存げんそんしない)。

パチンコにも共通きょうつうする内容ないようではあるが、ホールから撤去てっきょされたパチスロだい一般いっぱんユーザーけに再販さいはんおこな市場いちば存在そんざいする。これらは一般いっぱんてきいえスロばれるものであり、個人こじんのユーザーが過去かこ設置せっちされていただい収集しゅうしゅうして遊技ゆうぎおこなったり、インテリアとして設置せっちおこなわれている場合ばあいがある。

進化しんか変遷へんせん

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パチスロを遊技ゆうぎする人々ひとびと
東京とうきょう新宿しんじゅく

前史ぜんし

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1964ねん[注釈ちゅうしゃく 2]日本にっぽんはつかいどうしき遊技ゆうぎ風俗ふうぞくだい7ごう営業えいぎょう認可にんかけ、ホールに設置せっちされた。スロットマシンがたのこの遊技ゆうぎは、日本にっぽん同年どうねん開催かいさいされた東京とうきょうオリンピックちなんで「オリンピア」とづけられた[3]。ゲームメーカーのセガは、同業どうぎょうふとしひがし貿易ぼうえきげんタイトー)と共同きょうどう会社かいしゃである「株式会社かぶしきがいしゃオリンピア」を設立せつりつ、セガがかねてより製造せいぞうしていたスロットマシンを応用おうようした製品せいひん製造せいぞう担当たんとうし、販売はんばい営業えいぎょうった。なお、この会社かいしゃ現在げんざい存在そんざいせず、現存げんそんするパチンコ・パチスロメーカーの株式会社かぶしきがいしゃオリンピアとは関係かんけいがない。

オリンピアでは、1ゲームに投入とうにゅうできるメダルは1まい絵柄えがらわせの有効ゆうこうラインは1つで、ボーナスゲームはなかったが、後続こうぞく機種きしゅであるニュー・オリンピア以降いこうは、特定とくてい絵柄えがらそろうと、以降いこうの7ゲームは、だい1リールに特定とくてい絵柄えがら出現しゅつげんするだけで10まいのメダルがはらされるボーナスゲームが付加ふかされた。

以下いか代表だいひょう機種きしゅについては検定けんてい審査しんさ通過つうかじゅん記載きさいする

0号機ごうき

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オリンピアにはじまるかいどうしき遊技ゆうぎ人気にんきはほどなくして下火したびとなるが、1977ねん7がつ、マックス商事しょうじより「ジェミニ」が発売はつばいされ、アメリカンパチンコ(アメパチ)とふたた台頭たいとうはじめた。

「ジェミニ」では、1ゲームに投入とうにゅうできるメダルは最大さいだい3まい絵柄えがらわせが有効ゆうこうとなるラインは、メダル3まい投入とうにゅうした場合ばあい上段じょうだん中段ちゅうだん下段げだんみぎがり、みぎがりの5ラインとなった[1]

「ジェミニ」の筐体きょうたい主要しゅよう部品ぶひんには、米国べいこくのゲーミングメーカーであるバリーしゃ製品せいひん流用りゅうようされており[4]、それらの部品ぶひんは、どう業者ぎょうしゃ組合くみあいつくって業界ぎょうかい成立せいりつさせる目的もくてきから同業どうぎょう他社たしゃにも供給きょうきゅうされた[5]。そのため、当時とうじのパチスロは、従来じゅうらいのパチンコてん事情じじょう考慮こうりょしたサイズになっておらず、パチンコてんがパチスロを新規しんき導入どうにゅうする場合ばあいは、パチンコだい設置せっちするわく撤去てっきょする必要ひつようがままあった。パチンコだいわく設置せっちできるパチスロ筐体きょうたいは、1980ねんパチスロパルサーなおたましゃ)あたりから確立かくりつ[よう出典しゅってん]はじめる。

このころ、すなわち1985ねん施行しこうされたふう適法てきほう以前いぜんつくられたパチスロは、のちに0号機ごうきばれるようになる。基準きじゅんなどかった時代じだいなので、極端きょくたんにスベリのるものや、反対はんたいにスベリのすくないものがあり[よう出典しゅってん]出来できるプレイヤーにとっては攻略こうりゃく対象たいしょうになった。リールもギアでうごくものだった機種きしゅでは、まどさえることでリールをめることができたものもあった。

やくは、ボーナスゲームしょうやくゲームのみで構成こうせいされ、一度いちどボーナスゲームがたると次回じかいのボーナスゲームが高率こうりつたるようになっていた。ただし、機種きしゅ絵柄えがらによっては、単発たんぱつわるボーナスゲームが存在そんざいしたり、抽選ちゅうせんなどの要因よういんによりめにたっするまえ通常つうじょう状態じょうたいもどる(パンク)場合ばあいもあった。また、れんチャンの規制きせいかったのであらなみった機種きしゅもあった。

当時とうじ営業えいぎょう方法ほうほう定量ていりょうせいで、一定いっていすうのメダルをはらすと「め」とされ、強制きょうせいてき遊技ゆうぎ終了しゅうりょうさせるのが一般いっぱんてきであった。賞品しょうひんとの交換こうかんりつも、10まい交換こうかんなどというホールがめずらしくなかった。メダルサンドもまだなく、かみぼうきんじょう包装ほうそうした50まいのメダルをカウンターで1000えんしていた。いまでもこう年齢ねんれいひとが1000えんを1ほんぶことがあるのはこのときの名残なごりである。[よう出典しゅってん]また、メダル単価たんか機械きかい仕様しよう統一とういつされておらず、都道府県とどうふけんごとにことなるレートが適用てきようされていたり、それにわせて枚数まいすうなどの仕様しようことなっていたりした。都道府県とどうふけんごとに規制きせいことなったため、0号機ごうきでは、どういち機種きしゅでもとなりけんではことなるゲーム内容ないようとなっていた。

1号機ごうき

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1985ねん、パチスロにしん風営法ふうえいほうもとづいた全国ぜんこく統一とういつ認定にんてい基準きじゅんさだめられ、1号機ごうき登場とうじょう現在げんざいのボーナスシステムと同等どうとうのゲームせい搭載とうさいした。

1.5号機ごうき

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不正ふせい改造かいぞう対策たいさくにより登場とうじょう。Aタイプのみ存在そんざい純増じゅんぞう方式ほうしきのみで、やく360まいめとなる。ボーナス終了しゅうりょうめとなるのは0号機ごうき時代じだい名残なごりである。

2号機ごうき

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1988ねんに2号機ごうき登場とうじょう。ボーナスの抽選ちゅうせん方法ほうほう完全かんぜんかくりつ方式ほうしき統一とういつされ、方式ほうしきなどは全廃ぜんぱいされた。コインを50まいまで貯留ちょりゅうできるクレジット機能きのう採用さいようされて操作性そうさせいわる向上こうじょうしたうえに、シングルボーナスや集中しゅうちゅうやくなどあたらしい遊技ゆうぎ機能きのう許可きょかされたことにより、ゲームせい従来じゅうらい比較ひかくして格段かくだん向上こうじょうした。その一方いっぽうで、1ゲーム4びょう(3号機ごうき以降いこうは4.1びょう)の規制きせいくわわり、スピーディなプレイがむずかしくなった。

3号機ごうき

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1990ねんに3号機ごうき登場とうじょう。2号機ごうきのギャンブルせいおさえた仕様しようであり、人気にんきのあった集中しゅうちゅうやくたいする規制きせい強化きょうかされた。しかしゲームせい画一かくいつされたことにより、結果けっかてき基板きばん交換こうかんRAMえ(いわゆる「注射ちゅうしゃ」)などによる違法いほう状態じょうたいうらモノ)での営業えいぎょう蔓延まんえんし、一部いちぶ機種きしゅのぞいてほとんどがうらモノされる地域ちいきもあった。それへの対処たいしょとしてだい規模きぼ基板きばん改修かいしゅうさい封印ふういんおこなわれた結果けっか、パチスロ人気にんき急落きゅうらくした。また検定けんていしになった機種きしゅもあったが法的ほうてき拘束こうそくはなく、4号機ごうきから5号機ごうきへの移行いこうのように即時そくじ撤去てっきょされることはなかった。末期まっきにはCR試作しさくつくられたが、さまざまな障壁しょうへきにより、製品せいひん2006ねん発売はつばいされた『CSスロ原人げんじん』(アビリット)までつことになる。

  • 検定けんてい機種きしゅ:コンチネンタル、ワイルドキャッツ、セブンボンバー(バルテック

4号機ごうき

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1992ねんに4号機ごうき登場とうじょう。3号機ごうきよりもコインちをよくするために、さいゆうわざ(リプレイ)あらたに搭載とうさいされるようになった。フラグ告知こくち機能きのう許可きょかされたが、当初とうしょはあまり活用かつようされなかった。ほかにも、オートリセット機能きのう(3号機ごうきまではビッグボーナス終了しゅうりょうのたびに店員てんいんんでリセットをしてもらう必要ひつようがあった)の搭載とうさいはらしに関係かんけいのない絵柄えがらおおくの機種きしゅにおけるなかみぎリールのチェリーなど)も4号機ごうきからみとめられている。さらに、ビッグボーナスに「期待きたい方式ほうしき」を採用さいようし、獲得かくとく枚数まいすう毎回まいかい変化へんかするようになったことも特筆とくひつされる。また、3号機ごうきまでは1メーカーにつき2機種きしゅまでしか販売はんばい許可きょかされなかったが、4号機ごうきからはなに機種きしゅでも販売はんばいできるようになっている。ビッグボーナスちゅうに3かいのJACゲームが入賞にゅうしょう可能かのうなAタイプ、おなじくJACゲームが2かいないし1かいまで入賞にゅうしょう可能かのうなBタイプ、ビッグボーナスを搭載とうさいしない(レギュラーボーナスもしくは、のち登場とうじょうするCTやATによってだま獲得かくとくする)Cタイプの区分くぶんまれた。

4.0号機ごうき

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4号機ごうき規定きてい盲点もうてんをついた「しょうやく回収かいしゅうほうパチスロ情報じょうほう命名めいめいにより、一般いっぱんにDDTほうやKKKほうばれる)」「リプレイはずし」など、しゅ技術ぎじゅつ介入かいにゅうたか機種きしゅ続々ぞくぞく登場とうじょう。「全盛ぜんせい時代じだい」とわれる。一方いっぽうで、3号機ごうき終焉しゅうえんとも消滅しょうめつしたとおもわれたうらモノは、ギャンブルせいもとめたきゃくがわ利益りえきげたいみせがわ利益りえき合致がっちし、『キングガルフ』『ビガー』『エイトマン』などがうらモノされ、長期ちょうきわたって鉄火場てっかば演出えんしゅつした。

1998ねんチャレンジタイム(CT)が許可きょかされ、『ウルトラマン倶楽部くらぶ3』(サミー)をはじめとしたCT流行りゅうこう。その一方いっぽうで、『ジャグラー』(きた電子でんし)に代表だいひょうされる、リーチがわからなくても特定とくていのランプが点灯てんとうすればボーナスが確定かくていする完全かんぜん告知こくちマシンが高齢こうれいしゃ初心者しょしんしゃ中心ちゅうしん人気にんきあつめる。

沖縄おきなわではおきスロばれる独自どくじ機種きしゅ人気にんきあつめ、『トリプルクラウン』『シオサイ』『ハナハナ』などは、後期こうきまで根強ねづよ人気にんきほこった。なお、おきスロは日本にっぽん本土ほんどにも設置せっちされたが、それらはうらモノに基板きばん交換こうかんされるものがおおく、おきスロが完全かんぜん告知こくちであることでさらに興奮こうふんあおっていた。

4.1号機ごうき

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完全かんぜんかくりつをベースとした規制きせい登場とうじょうした4.0号機ごうきであったが、拡大かくだい解釈かいしゃくにより大幅おおはば変貌へんぼうげることになった。2001ねんはつストックブラックジャック777』が登場とうじょう。また、リール以外いがい手段しゅだんもちいて演出えんしゅつ表示ひょうじできる筐体きょうたい登場とうじょうする。当初とうしょ簡易かんいなドットやフラッシュが主流しゅりゅうであったが、その4thリールや液晶えきしょう搭載とうさい(『ゲゲゲの鬼太郎おにたろう』ではつ搭載とうさい)の登場とうじょうなどで筐体きょうたいそのものもおおきな進化しんかげた。

そのなかで、最大さいだい711まいだしだま獲得かくとくできる大量たいりょう獲得かくとく登場とうじょうアシストタイム(AT)がブームになり、1にちすうまんまい等価とうか交換こうかんなら1まんまい=20まんえん以上いじょうという、異常いじょうなまでのだしだま性能せいのう機種きしゅ登場とうじょうするなど、射幸しゃこうしんあおながれは加速かそくしていった。過激かげきする一方いっぽうだしだま性能せいのう世間せけん問題もんだいされはじめ、『灼熱しゃくねつきばおう』(ロデオ)が発売はつばい中止ちゅうしになるなど公安こうあん委員いいんかいうごきをせるなか、2002ねん7がつ日電にちでんきょう規制きせい自主じしゅてき改定かいていし、「適度てきど射幸しゃこうせいえるおそれがあるとみとめられる遊技ゆうぎ」と判定はんていした4.0号機ごうき一部いちぶ機種きしゅを4.1号機ごうき呼称こしょうすることとした。さらに2003ねんにはおなじく改定かいていまえの「いちじるしく射幸しゃこうせいたかいとみとめられる遊技ゆうぎ」と判断はんだんされた機種きしゅ検定けんていされ、撤去てっきょされた。

4.5号機ごうき

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前述ぜんじゅつとお射幸しゃこうしんおさえるために日電にちでんきょうは2002ねん7がつ自主じしゅ規制きせい改定かいてい、これ以降いこう審査しんさ通過つうかした機種きしゅを4.5号機ごうき呼称こしょうすることとした。

それまで人気にんきはくしていたAT事実じじつじょう審査しんさがほぼとおらなくなり、『スーパーリノ』ではつ搭載とうさいされたサイレントストックかたのストックがメインとなった。4号機ごうきにおけるビッグボーナスの最大さいだい獲得かくとく枚数まいすうである711まいのビッグボーナスがストック機能きのうによってれんチャンするよしはじめ登場とうじょう以降いこう同様どうよう大量たいりょう獲得かくとくれんチャン機種きしゅ多数たすう発売はつばいされるなど、長時間ちょうじかんではおよばないものの短時間たんじかんでのだしだま性能せいのうは4.1号機ごうきけない機種きしゅおおかった。

4.7号機ごうき

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射幸しゃこうしんおさえるために導入どうにゅうされた4.5号機ごうきであったが、それでも十分じゅうぶんではないと判断はんだんされ、2004ねん1がつ規制きせい強化きょうかし、以降いこう審査しんさ通過つうかした機種きしゅを4.7号機ごうき呼称こしょうすることとした。

そうじて4.5号機ごうきよりだま性能せいのうおさえられているが、短期たんきてき爆発ばくはつりょく登場とうじょう当初とうしょの5号機ごうきくらべれば依然いぜんっていたためきゃくのニーズはたかく、おおくの機種きしゅ検定けんてい期間きかん満了まんりょうまで設置せっちされた(すべての4号機ごうき撤去てっきょされたのは2007ねん9がつ30にちである)。また、パチンコてんからは撤去てっきょされたものの、人気にんきたかかった4号機ごうきおおくは若干じゃっかん改造かいぞうくわえられるなどしてゲームセンターなどであらたにメダルゲームとして転用てんようされた(いわゆるななごう転用てんよう)。

5号機ごうき

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2005ねん登場とうじょう事実じじつじょう射幸しゃこうせいたかくなりすぎた4号機ごうきへの規制きせい意図いとした要件ようけん改定かいていのため、検定けんてい基準きじゅんきびしくなりだま性能せいのう大幅おおはば制限せいげんされた。

短時間たんじかんでのだしだま制限せいげんやボーナスのストック機能きのう禁止きんしされるなどだまなみおだやかになり、4号機ごうき時代じだいのような大量たいりょう獲得かくとく不可能ふかのうになったようにおもえたが、2006ねん5がつ発売はつばいの『ボンバーマンビクトリー』にはじめて搭載とうさいされ、その流行りゅうこうしたリプパンはずしや、ノーマルタイプにわり主流しゅりゅうとなったART機種きしゅ、AT機種きしゅなどなみあら機種きしゅ次々つぎつぎ開発かいはつされ、4号機ごうき比較ひかくしてきに左右さゆうされるほか獲得かくとく時間じかんはかかるものの、まんまいては2まんまいクラスも獲得かくとく可能かのう機種きしゅ登場とうじょうしている。

6号機ごうき

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2018ねん登場とうじょう。5号機ごうきより検定けんてい基準きじゅんきびしくなり、短期たんき長期ちょうきだまりつかく項目こうもく上限じょうげんおさえられ、だま性能せいのうさら制限せいげんされた。

一方いっぽうで、5号機ごうきにはなかった短期たんき中期ちゅうきだしだまりつ下限かげん設定せっていされたことから、速度そくど幾分いくぶんおさえられ[注釈ちゅうしゃく 3]、そのわりとしてART/ATちゅう純増じゅんぞうが3まい/まいゲームという自主じしゅ規制きせい撤廃てっぱい瞬間しゅんかんてきだしだま速度そくどは4号機ごうきのAT時代じだいなら純増じゅんぞう10まいという機種きしゅ実際じっさい複数ふくすう登場とうじょうした。

6号機ごうき初期しょきより、有利ゆうり区間くかん制限せいげん解釈かいしゃく変更へんこうなどがかえされて非常ひじょう流動りゅうどうせいたか状況じょうきょうとなっていたが、6.5号機ごうき登場とうじょうした2022ねん以降いこうだま性能せいのう評価ひょうかされて、人気にんき確立かくりつされた状況じょうきょうになりつつある。

スマスロ

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2022ねん登場とうじょう遊技ゆうぎにメダルを使用しようしない「メダルレス」であることが特徴とくちょうだが、それ以外いがいにもだま性能せいのうなどが6.5号機ごうきくらべても向上こうじょうしている。

様々さまざま規制きせい余波よは

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2002ねん以降いこうだまじょう規制きせいおこなわれ、スペックの変化へんか様々さまざまであるが、だま設計せっけい以外いがい分野ぶんやにおいても規制きせい余波よはとどいている。 なお、下記かき記載きさいされる規制きせいについてはかく都道府県とどうふけん地域ちいきによる温度おんど非常ひじょうおおきく全国ぜんこくいちりつ規制きせいではないことに留意りゅういようする。

ホール営業えいぎょう

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原則げんそくてきに「来店らいてんきゃくたいし、射幸しゃこうしんあお店内てんない行為こうい」が自粛じしゅくされている。

過剰かじょうなアナウンスの自粛じしゅく
プレイヤーの射幸しゃこうしん期待きたいあおるアナウンスが自粛じしゅくされた。だい案内あんない風営法ふうえいほうによる規制きせい案内あんない主流しゅりゅうとなっている。
だま公開こうかい写真しゃしん廃止はいし
かつては大量たいりょう獲得かくとくしゃ写真しゃしんとも店内てんない掲示けいじされたりしたが、獲得かくとくしゃ強盗ごうとう犯罪はんざいとうまれる可能かのうせいから、最近さいきんではほぼられない。
イベントの抑制よくせい禁止きんし
かつては営業えいぎょう時間じかんちゅうであっても設定せってい変更へんこう実施じっししたり、閉店へいてんまえ設定せっていキーをしてきゃく設定せっていせるサービスがあったが、その設定せってい断言だんげんするなどの行為こうい自粛じしゅくされる。そのわりに「(設定せっていを)げ・キープ」、「爆裂ばくれつさつ」、「ゴロゴロ(5656)さい」、「エビアン(うみ物語ものがたりシリーズの5・6絵柄えがらであるエビとアンコウ)さい」、「ドラゴンボールほしかず告知こくち」などの手法しゅほうをとり、建前たてまえじょう告知こくちおこなっていないという姿勢しせいをとるみせおおかった。また、これを逆手さかてうそ設定せってい告知こくちするホールもあった。
さらに、2011ねん8がつ1にちより風営法ふうえいほう厳格げんかく運用うんようされ、上記じょうきのような告知こくち方法ほうほうはもとより、特定とくてい機種きしゅ推奨すいしょうするイベント(○○のといったもの)や、設定せってい示唆しさする告知こくち(ゴールド、MAXといったもの)にかんしても全国ぜんこくてき禁止きんしされるようになった。そのホームページ電子でんしメールブログなどを使つかってあん告知こくちするみせられたが、2012ねんなつごろ当局とうきょくからの指導しどうによりあらためて徹底てっていされた。
その建前たてまえじょう、ホールは関与かんよしていないかたち第三者だいさんしゃ媒体ばいたい(おも雑誌ざっしYouTuberなどの演者えんじゃ)による来店らいてんイベントが全国ぜんこくてき主流しゅりゅうとなったが、こちらも宣伝せんでんたるとして2018ねんごろよりかく県警けんけいにより規制きせい実施じっしされ[6]、2022ねん現在げんざいでは同一どういつ媒体ばいたいでも具体ぐたいてき店名てんめい告知こくちする地域ちいきもあればおおまかな地域ちいきめいしか公表こうひょうしない、まった公表こうひょうしないなどと地域ちいきによる温度おんど非常ひじょうおおきい状態じょうたいにある。
店員てんいんによるしサービスの禁止きんし
しをすることが出来できないきゃくのために、ボーナス図柄ずがらそろえる場合ばあいかぎ店員てんいんしして図柄ずがらそろえることが一般いっぱんてきおこなわれていたが、2011ねん8がつからの風営法ふうえいほう厳格げんかく運用うんようによりどう行為こうい全国ぜんこくてき禁止きんしされた。なお、直接ちょくせつ停止ていしボタンをさずに、筐体きょうたいたたくなどしてボタンをすタイミングをおしえるみせ存在そんざいする。
等価とうか交換こうかん禁止きんし
2011ねん10がつ1にちより、大阪おおさか府内ふないのパチンコてん組合くみあいもうわせにより、射幸しゃこうしんいちじるしくあおるとし、等価とうか交換こうかん全面ぜんめん禁止きんしとなった。スロットにおいては、交換こうかんりつ最高さいこうで5.6まいあたり100えん(1まい≒17.86えん)とさだめられている。2014ねん以降いこう消費しょうひぜい増税ぞうぜいともないその都道府県とどうふけんでも等価とうか交換こうかん禁止きんしうごきがひろがっている。
しかしながら等価とうか交換こうかん可能かのうかどうかについては都道府県とどうふけんべつ条例じょうれいなども影響えいきょうし、2022ねん現在げんざいでも等価とうか交換こうかん地域ちいき複数ふくすう存在そんざいしている[注釈ちゅうしゃく 4]
営業えいぎょう時間じかん厳守げんしゅ
開店かいてん閉店へいてん時間じかん厳格げんかくまもられるようになった。閉店へいてん時間じかんきゃく完全かんぜん退すさてんしていなければならなくなり、その結果けっか遊技ゆうぎ終了しゅうりょうする時間じかん閉店へいてんよりもはやまっている(10~15ふんまえ)ので、その時間じかん計算けいさんして遊技ゆうぎ終了しゅうりょうしないと、ボーナスやARTをりきれずにわらなければならないこともあるので注意ちゅうい必要ひつようである。実際じっさい閉店へいてんの10~15ふんまえ店員てんいんによって強制きょうせいてきにプレイ終了しゅうりょうとなるケースがほとんどである。また、混雑こんざつ緩和かんわのために開店かいてん時間じかんまえきゃく入場にゅうじょうさせ、開店かいてん時間じかんより遊技ゆうぎ開始かいしとするみせ存在そんざいしたが、きゃくいれてん開店かいてん時間じかんからしかみとめられなくなった[注釈ちゅうしゃく 5]

5号機ごうき移行いこうにおける業界ぎょうかい動向どうこう

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2007ねん10月から、すべての遊技ゆうぎじょう(パチンコてんやパチスロ専門せんもんてん)に設置せっちできる機種きしゅは5号機ごうきのみとなり、4号機ごうき設置せっちできなくなった。しかしながら、4号機ごうきでの『北斗ほくとこぶし』→『北斗ほくとこぶしSE』、『よしはじめ』→『押忍オス!番長ばんちょう』『秘宝ひほうでん』へのえのように、一気いっきじゅうだい単位たんいえるという傾向けいこうられず(4号機ごうきジャグラーシリーズから『アイムジャグラーEX』へのえはのぞく)、メーカーによっては4号機ごうき下取したどり、あらたなリースプランの導入どうにゅうなどでえの経費けいひさえ、促進そくしんしているにもかかわらず、すうだいずつ導入どうにゅうしていくみせがほとんどであった。なかには、シマを改造かいぞうしてパチンコだいえたり、ベニヤ板べにやいただいはいっていた場所ばしょをふさいでそう台数だいすうらしたりするところもあった。

4号機ごうき人気にんきによってパチスロ専門せんもんてんとして改装かいそう開店かいてんしたみせが、ふたたびパチンコとの併設へいせつてんはなはだしい場合ばあいはパチンコ専門せんもんてん)にもどったり、パチスロせんもんのゲームセンターへの移行いこうみせ自体じたい廃業はいぎょうしたりするれいられた。2号機ごうき以前いぜんから営業えいぎょうしていたような老舗しにせ閉店へいてん相次あいつぎ、一時いちじ深刻しんこく事態じたいとなった。2007ねん4がつ27にち業界ぎょうかいだい6ダイエー本社ほんしゃ会津若松あいづわかまつ)が東京とうきょう地裁ちさい民事みんじ再生さいせいほう適用てきよう申請しんせいしたことをはじめ、2007年度ねんどのパチンコてん倒産とうさん件数けんすう前年ぜんねん37.1%ぞう大幅おおはば増加ぞうかとなり[7]どう年度ねんどパチスロ市場いちば規模きぼ(メーカー売上うりあげだかベース)が2007年度ねんど(5009おくえん51.6%げんの2423おくえんむなど[8]、パチスロを環境かんきょう一気いっききびしくなった。パチスロ専門せんもんてん店舗てんぽすうも2006ねんの2,086てんをピークに減少げんしょう傾向けいこうつづき、2010ねんには903てんとピーク半分はんぶん以下いかんでいる(パチンコてん#店舗てんぽすう参照さんしょう)。

また2007ねんあき以降いこう一部いちぶのパチスロてんで4号機ごうき以前いぜんのパチスロ意図いとてき撤去てっきょせずに設置せっちつづけるれい[9]や、4号機ごうき以前いぜんだいならべた許可きょか営業えいぎょうてんぞくに「やみスロ」、「地下ちかスロ」などとばれる)があらわれており(このようなみせでは、かしメダル1まい単価たんかが100えんえるようなこうレート営業えいぎょうおこなわれることもある)、これについての摘発てきはつ事例じれい報道ほうどうされている[10]地下ちかスロについては暴力団ぼうりょくだん関与かんよしているうたがいも浮上ふじょうしている[11]。また、2010ねんごろに「きむスロ」としょうした金箔きんぱくカードの自動じどう販売はんばいなるものが登場とうじょう。これには4号機ごうきのパチスロだい接続せつぞくされており、金箔きんぱくカードを購入こうにゅうするおまけとしてパチスロを遊技ゆうぎすることができ、ボーナスを当選とうせんすると金箔きんぱくカードがさらもらえ、金箔きんぱくカードは併設へいせつ古物ふるものてん現金げんきん買取かいとってもらえるいうものである。発案はつあんしゃはあくまで自動じどう販売はんばいであり合法ごうほうであるとしているが、2013ねん風営法ふうえいほう違反いはん摘発てきはつされている。くわしくは当該とうがい項目こうもく参照さんしょうされたい。

一方いっぽう、5号機ごうきも2008ねんおこなわれた規制きせい緩和かんわと、それによってART中心ちゅうしん多様たよう機種きしゅ投入とうにゅうされたこともあり、2010ねん5がつにはパチスロ設置せっち台数だいすう久々ひさびさ前月ぜんげつ増加ぞうかてん[12]警察庁けいさつちょう調しらべによるパチスロの設置せっち台数だいすうも2010ねんには久々ひさびさたい前年ぜんねんでプラスとなるなどパチスロ市場いちば底入そこいれし、そののART隆盛りゅうせい背景はいけいにパチスロぞうだいつづ[13]、パチンコのシマをパチスロに転換てんかんするという逆転ぎゃくてん現象げんしょうこるようになるなど、一転いってんしてパチスロ市場いちば活況かっきょうていした(パチンコてん#設置せっち台数だいすう参照さんしょう)。

2022ねん以降いこうではパチンコが規則きそく改定かいていにより1あいだで4まんはつ、5まんはつだしだま獲得かくとく可能かのう機種きしゅ複数ふくすう登場とうじょうしているにもかかわらずパチスロがわおおきな技術ぎじゅつてき革新かくしん規制きせい緩和かんわく、下火したびつづいている状況じょうきょうであったが2022ねん後半こうはんより登場とうじょうした6.5号機ごうきにより遊技ゆうぎしゃ投入とうにゅうした枚数まいすう+2400まい上限じょうげんはらすことが可能かのうとなったこと、さら管理かんりユニットを搭載とうさいしたメダルレスのスマスロにかぎ有利ゆうり区間くかんかんする規制きせい緩和かんわ実施じっしされたことによりパチスロにも短時間たんじかん大量たいりょう獲得かくとく可能かのう機種きしゅ複数ふくすう登場とうじょう、また4号機ごうき時代じだいだいヒット機種きしゅであった北斗ほくとこぶしのリメイク作品さくひん登場とうじょうしたことによりそれまでパチスロから引退いんたいしていたスリープそうがホールにもどるなど、がりをせている。

営業えいぎょう方法ほうほう

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1号機ごうき〜2号機ごうき時代じだい

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このころは1かい交換こうかん定量ていりょうせい営業えいぎょうおおく(制限せいげん営業えいぎょうもあったが現在げんざいよりも割合わりあいひくい)、交換こうかんりつ等価とうか交換こうかん〜8まい交換こうかんまで様々さまざまなバリエーションがあった。このころはパチスロだけではなくパチンコでも1かい交換こうかんやラッキーナンバー営業えいぎょう定量ていりょうせい営業えいぎょうおおかった。

当時とうじ等価とうか〜6まい交換こうかん制限せいげん営業えいぎょう、7まい交換こうかん以下いかは1かい交換こうかんおおい。

3号機ごうき〜4号機ごうき時代じだい

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このころになるとみせがわモーニングサービスやスペックじょう問題もんだいとう[注釈ちゅうしゃく 6]から営業えいぎょう形態けいたいは1かい交換こうかん定量ていりょうせいから制限せいげん移行いこうみせがわのモーニングサービスがイエローキャンペーン事実じじつじょう廃止はいしされたのちみせがわは1かい交換こうかんもどることはなく制限せいげん営業えいぎょう事実じじつじょう定着ていちゃくした。以後いご5号機ごうき時代じだい突入とつにゅうした現在げんざい無制限むせいげん営業えいぎょう主流しゅりゅうである。交換こうかんりつ同様どうようにそれまで6まい交換こうかんや7まい交換こうかんとう営業えいぎょうしていたホールが等価とうか交換こうかんとう移行いこうする現象げんしょうられた。しかしこう設定せっていイベントとうでは1かい交換こうかんおこなみせもあった。

5号機ごうき時代じだい

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5号機ごうき時代じだいになって、従来じゅうらいのメダル1まい20えんから5えんないし10えん単価たんかげた営業えいぎょうられるようになった[注釈ちゅうしゃく 7][注釈ちゅうしゃく 8]最近さいきんはさらに単価たんかげた2えん単価たんか(2スロ)、さらには1えん単価たんか(1スロ)も存在そんざいする。一方いっぽうで、消費しょうひ税率ぜいりつげによりメダル単価たんかげる事例じれい見受みうけられ、2014ねん4がつ施行しこうされた消費しょうひ税率ぜいりつ8%にあわせた1000えんあたり47まい(1まいやく21.27えん営業えいぎょうのほか、2019ねん10月施行しこうされた消費しょうひ税率ぜいりつ10%にあわせた1000えんあたり46まい(1まいやく21.74えん)といった営業えいぎょう見受みうけられる[注釈ちゅうしゃく 9]

5号機ごうき機種きしゅごとにボーナスでの獲得かくとく枚数まいすうちがいがるバリエーションの豊富ほうふ機種きしゅまれた(0まい[注釈ちゅうしゃく 10]〜448まい)またRT(リプレイタイム)やART(アシストリプレイタイム)の登場とうじょうもあり、イベント以外いがいで1かい交換こうかんという営業えいぎょうられなくなった。4号機ごうき時代じだいくらべて、射幸しゃこうしんあおるような営業えいぎょう方法ほうほう自粛じしゅくされるようになってきている。

日本にっぽん国外こくがいにおけるパチスロ

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パチスロは日本にっぽん国内こくないだけではなく国外こくがいにも存在そんざいする。これらは基本きほんてき日本にっぽん開発かいはつされただい利用りようしたものである。そのまま利用りようしていることもあればなんらかの改造かいぞうけているものもあり、台湾たいわんとう一部いちぶではあるが完全かんぜんにオリジナルの機種きしゅ存在そんざいすることが確認かくにんされている。

韓国かんこくでは、ソウル市内しない中心ちゅうしん多数たすう店舗てんぽ存在そんざいしていた。説明せつめいきなどはハングルなおされている場合ばあいもある。機種きしゅふるいものでは『だい花火はなび』、あたらしいものでは『ヒデキに夢中むちゅう!!』まで確認かくにんされている。みせ規模きぼは40-50だい程度ていどのところがおおく、ほとんどのみせ韓国かんこく法律ほうりつらすと不法ふほう営業えいぎょうである。しコインは1まんウォン(やく750えん)で90まいしてくれ、交換こうかんするときは100まいで1まんウォンぶん商品しょうひんけんをくれる。そのまま使つかえば1まんウォンは1まんウォンだが、現金げんきんに(それなりに堂々どうどうと)えてくれるおにいさんをとおすとそこからさらに10%かれるので、交換こうかんりつうと6.3まい交換こうかん程度ていどになる。

2006ねんまつに「韓国かんこくばんパチンコ」ともいえるメダルチギ非合法ひごうほうされたため姿すがたした[14]

北朝鮮きたちょうせんでは、平壌ぴょんやんにあるボウリング平壌ぴょんやんゴールドレーン」のなかにもあり、日本にっぽん同様どうよう景品けいひん交換こうかんできる。モンゴルでは、ウランバートル市内しないすう店舗てんぽ営業えいぎょうおこなっている。

台湾たいわんでは、台北たいぺいなどのぞいた一部いちぶ地域ちいき電子でんし遊技ゆうぎじょう(ゲームセンター)においてビデオスロット、バカラとうとともにメダルゲームの一種いっしゅとして運用うんようされている。ちゅうには日本にっぽんのパチンコ、パチスロをせんもん設置せっち日本にっぽんのパチンコ顔負かおまけの営業えいぎょうおこなだい規模きぼ店舗てんぽ存在そんざいする。現金げんきんへの交換こうかん法律ほうりつ禁止きんしされているが、景品けいひんへの交換こうかんについては合法ごうほうとされておりさいプレイを目的もくてきとした特殊とくしゅ景品けいひんへの交換こうかん可能かのう。しかしながら現実げんじつ問題もんだいとして特殊とくしゅ景品けいひんから現金げんきんへの換金かんきんおこな店舗てんぽこうたず、度々どど摘発てきはつおこなわれている。

台湾たいわんのパチスロの市場いちば規模きぼ日本にっぽんいでおおきく、2018ねんはいエマめんそーれおよイミソーレ30台湾たいわんけに再販さいはんおこなほか台湾たいわんバージョンとうた特殊とくしゅ基盤きばん販売はんばい開始かいしした[15][16]

日本にっぽん国内こくないのパチスロは5号機ごうき移行いこうしたため、4号機ごうき以前いぜんのパチスロだい2007ねんあきまでに撤去てっきょされたことにより、一部いちぶ業界ぎょうかい関係かんけいしゃは「海外かいがいのカジノとうで、日本人にっぽんじんきゃく対象たいしょう旧式きゅうしきのパチスロによる営業えいぎょうおこなうところがえるのではないか」とのこえもある。ただし、同一どういつのゲームせいのままでカジノに設置せっちすることが不可能ふかのうくに地域ちいきおおい。たとえば、ラスベガスなどではスロットマシンにストップボタンを設置せっちすることが出来できない。

日本にっぽん国外こくがいでは、日本にっぽんにおける保安ほあん通信つうしん協会きょうかいどおりきょう)や公安こうあん委員いいんかいによる検定けんてい制度せいど相当そうとうする制度せいど存在そんざいしない、あるいは制度せいど存在そんざいしても検定けんてい基準きじゅんことなるといった理由りゆうから、だい改造かいぞうくわえられゲームせい当該とうがい機種きしゅ本来ほんらいのものとことなる(いわゆる「うらモノ」している)可能かのうせいがあり、各国かっこくにおいてパチスロを場合ばあい注意ちゅうい必要ひつようである。

アルゼやIGTやエマは、一部いちぶパチスロ海外かいがいバージョンを正式せいしき発売はつばいしている。ただし、デザインはパチスロとおなじだがゲーム内容ないようスロットマシンのものとなっているものや台湾たいわん仕様しようとして日本にっぽん販売はんばいされていた機種きしゅとはことなった挙動きょどうしめすものもある。アルゼは、かつてはパチスロ筐体きょうたいおな筐体きょうたい(ただし、沖縄おきなわ仕様しようのアップライトがた)からストップボタンを除去じょきょした筐体きょうたい使用しようしていたが、現在げんざい海外かいがいではオリジナルの筐体きょうたい使用しようしている。

日本にっぽんのパチスロメーカー一覧いちらん

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すべて五十音ごじゅうおんじゅん

現存げんそんするメーカー

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括弧かっこない名称めいしょう略称りゃくしょう通称つうしょう・ブランドめいどういちグループにぞくするメーカーはしゅメーカーのところにまとめて《》かこみで掲載けいさいしている。

かつて存在そんざいしたメーカー

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社名しゃめい変更へんこうしたメーカー

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 時間じかん経過けいかによる自動じどう停止ていしおこなわれる場合ばあいすべてのボーナスおよしょうやく入賞にゅうしょう回避かいひされるが、遊技ゆうぎしゃによってすでにリールが一部いちぶ停止ていしされておりしょうやくはらしが確定かくていしている場合ばあい回避かいひされず入賞にゅうしょう成立せいりつする
  2. ^ 日本にっぽん電動でんどうしき遊技ゆうぎ工業こうぎょう協同きょうどう組合くみあい公式こうしきサイトの「パチスロとは?」では、誕生たんじょうを「1965ねん」としている。
  3. ^ しかしながら通常つうじょうのゲームせいという意味いみでは下限かげん抵触ていしょくすること自体じたい困難こんなんであり、ゲームせいおおきな影響えいきょうあたえていない
  4. ^ 等価とうか交換こうかん禁止きんし理由りゆうひとつとして交換こうかん手数料てすうりょう明確めいかくにするという意図いとがあるが、三重みえけんのように特殊とくしゅ景品けいひん手数料てすうりょう発生はっせいするという地域ちいき存在そんざいする
  5. ^ 2022ねん現在げんざいでもイベントなどで営業えいぎょう時間じかんまえいれてんおこなうことがあるが、法的ほうてきには開店かいてん時間じかん以降いこういれてんとなっており遊戯ゆうぎ開始かいし時間じかんをホールがわ調整ちょうせいしている
  6. ^ 4号機ごうき制限せいげん営業えいぎょうさまつくられたスペックがおおかった
  7. ^ 通称つうしょう5スロや10スロとばれている
  8. ^ 貸出かしだし枚数まいすうげた営業えいぎょう形式けいしき自体じたいはイベントでがる場合ばあいつねひくいレートでの貸出かしだしおこな店舗てんぽふくめ4号機ごうき時代じだいから存在そんざいしていたが、全国ぜんこくてきひろ普及ふきゅうした時期じきが5号機ごうき時代じだいとなる
  9. ^ 20えん以外いがいていレートでの営業えいぎょうについては4号機ごうき時代じだいから存在そんざいしていたが、あくまでもイベントやきわめて一部いちぶ店舗てんぽでありそれが全国ぜんこくてきひろまったのが5号機ごうき時代じだいとなる
  10. ^ ドリスタ -ミントのヒロイン救出きゅうしゅつだい作戦さくせん-』のミントボーナスでは、SIN成立せいりつ終了しゅうりょうするため獲得かくとく枚数まいすう0という可能かのうせいがある。また、『しまそだ』のレギュラーボーナスのはらしは14まいしょうやく同等どうとうで、さらに絵柄えがらそろえるまでに1ゲーム必要ひつようなので実質じっしつてき獲得かくとく枚数まいすうは11まいとなる。

出典しゅってん

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  1. ^ a b 月刊げっかんAmusement Japan別冊べっさつ PACHSLOT 2001」P.73
  2. ^ 風俗ふうぞく営業えいぎょうとう規制きせいおよ業務ぎょうむ適正てきせいとうかんする法律ほうりつ施行しこう規則きそくだいさんじゅうろくじょう -ロ(2)
  3. ^ 遊技ゆうぎ産業さんぎょう歴史れきし会社かいしゃ概要がいよう株式会社かぶしきがいしゃオリンピア”. オリンピア. 2016ねん4がつ10日とおか閲覧えつらん
  4. ^ 月刊げっかんAmusement Japan別冊べっさつ PACHSLOT 2001」P.81
  5. ^ 月刊げっかんAmusement Japan別冊べっさつ PACHSLOT 2001」P.82
  6. ^ 大阪おおさかゆうきょう来店らいてん告知こくち全面ぜんめん禁止きんし”. 2022ねん9がつ7にち閲覧えつらん
  7. ^ 帝国ていこくデータバンク;パチンコ業界ぎょうかい倒産とうさん動向どうこう調査ちょうさ
  8. ^ 法律ほうりつ改正かいせい痛手いたでに パチスロ市場いちば規模きぼ半減はんげん Business Media まこと 2009ねん8がつ19にち
  9. ^ ■ パチスロ4号機ごうき承認しょうにん設置せっち役員やくいん逮捕たいほ
  10. ^ 新宿しんじゅく歌舞伎町かぶきちょうでまたも「地下ちかスロ」摘発てきはつ相次あいつぐ「地下ちかスロ」摘発てきはつ今度こんど神戸こうべ
    まちからえたはずのパチスロ「4号機ごうき」が……かぶ“やみ市場いちば Business Media まこと 2009ねん6がつ22にち
  11. ^ ■ 「地下ちかスロ」に暴力団ぼうりょくだん組織そしきぐるみで関与かんよ
  12. ^ 店舗てんぽすう、パチスロ設置せっち台数だいすう増加ぞうかてんじる-全日ぜんじつゆうれん遊技ゆうぎ日本にっぽん、2010ねん5がつ24にち
  13. ^ 全日ぜんじつゆうれん加盟かめいてん、1まん1300てんれに(@グリーンべると、2012ねん5がつ2にち
  14. ^ かつてあった「韓国かんこくパチンコ」の実態じったいとは… 「遊技ゆうぎ」「店員てんいんのガンばし」日本にっぽんとはことなるダークな雰囲気ふんいき戦々恐々せんせんきょうきょう”. 2022ねん5がつ2にち閲覧えつらん
  15. ^ めんそーれ台湾たいわん(エマ)
  16. ^ イミソーレ台湾たいわん(エマ)

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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