坪山つぼやま徳弥とくや

坪山つぼやま 徳弥とくや（徳彌とくや、つぼやま とくや、1890年ねん（明治めいじ23年ねん）11月15日にち – 1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）12月28日にち）は、大正たいしょうから昭和しょうわ期きの農業のうぎょう指導しどう者しゃ、政治せいじ家か。衆議院しゅうぎいん議員ぎいん（3期き）、参議院さんぎいん議員ぎいん（1期き）、栃木とちぎ県けん河内かわち郡ぐん姿すがた川村かわむら長ちょう。栃木とちぎ県けんを代表だいひょうする戦後せんご昭和しょうわ期きの農業のうぎょう指導しどう者しゃ。

経歴けいれき

栃木とちぎ県けん河内かわち郡ぐん姿すがた川村かわむら下欠しもかけ（現げん宇都宮うつのみや市し）で、坪山つぼやま弥重やしげ、トモの二男じなんとして生うまれる。1910年ねん（明治めいじ43年ねん）栃木とちぎ県立けんりつ宇都宮うつのみや中学校ちゅうがっこう（現げん栃木とちぎ県立けんりつ宇都宮うつのみや高等こうとう学校がっこう）を卒業そつぎょうした。

その後ご、家業かぎょうの農業のうぎょうに従事じゅうじ。徴兵ちょうへいされ、その後ご、陸軍りくぐん砲兵ほうへい中尉ちゅういに昇進しょうしんし、帝国ていこく軍人ぐんじん教育きょういく会かい地方ちほう委員いいん、帝国ていこく在郷ざいきょう軍人ぐんじん会かい姿川すがたがわ分ぶん会長かいちょう、同どう河内かわち郡ぐん連合れんごう分ぶん会長かいちょうなどを務つとめた。また、地方ちほう森林しんりん会議かいぎ員いん、栃木とちぎ県けん馬匹ばひつ畜産ちくさん組合くみあい連合れんごう会かい副ふく会長かいちょう、同どう養蚕ようさん組合くみあい連合れんごう会かい副ふく会長かいちょうなどにも就任しゅうにんした。

1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）栃木とちぎ県けん会議かいぎ員いんに当選とうせんし、同どう参事さんじ会員かいいん、同どう副ふく議長ぎちょう、同どう議長ぎちょうに就任しゅうにんし、姿川すがたがわ村長そんちょうも務つとめた。1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）2月がつ、第だい18回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょに栃木とちぎ県けん第だい1区くから立憲りっけん政友せいゆう会かい公認こうにんで出馬しゅつばして初はつ当選とうせんし、第だい19回かい総そう選挙せんきょでも再選さいせんされた。1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）4月がつの第だい20回かい総そう選挙せんきょでは落選らくせんしたが、石山いしやま寅吉とらきちの死去しきょに伴ともない同年どうねん6月がつに繰上くりがみ補充ほじゅうとなり、翼賛よくさん議員ぎいん同盟どうめいに所属しょぞくして衆議院しゅうぎいん議員ぎいんに連続れんぞく3期き在任ざいにんした。

戦後せんご、関東かんとう甲信こうしん地区ちくビール麦むぎ連絡れんらく協議きょうぎ会長かいちょう、栃木とちぎ県けん蚕糸さんし業ぎょう協会きょうかい長ちょう、同どう草地くさじ協会きょうかい長ちょう、同どう畜産ちくさん会長かいちょう、同どう農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい中央ちゅうおう会かい長ちょう、同どう農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい信用しんよう基金ききん協会きょうかい長ちょう、同どう農地のうち集しゅう田た化か推進すいしん協議きょうぎ会長かいちょう、同どう農業のうぎょう会議かいぎ会長かいちょう、同どう拓殖たくしょく農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい長ちょう、県けん経済けいざい農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい連合れんごう会かい長ちょう、同どう種子しゅし協会きょうかい長ちょう、同どう養蚕ようさん近代きんだい化か推進すいしん協議きょうぎ会長かいちょう、同どう農業のうぎょう拓殖たくしょく基金ききん協会きょうかい長ちょう、関東かんとう交通こうつう相談役そうだんやくなどを務つとめた。1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）春はるの褒章ほうしょうで畜産ちくさん関係かんけい団体だんたい要職ようしょくに就ついて馬匹ばひつ改良かいりょうに努つとめ家畜かちく市場いちば開設かいせつに尽つくして畜産ちくさん振興しんこう発展はってんに寄与きよしたとして藍綬らんじゅ褒章ほうしょう受章じゅしょう。

湯沢ゆざわ三千男みちおの死去しきょに伴ともない、1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）4月がつに実施じっしされた第だい5回かい参議院さんぎいん議員ぎいん通常つうじょう選挙せんきょ栃木とちぎ県けん地方区ちほうく補欠ほけつ選挙せんきょに自由民主党じゆうみんしゅとう公認こうにんで出馬しゅつばして当選とうせんし、参議院さんぎいん議員ぎいんに1期き在任ざいにんした。また、自民党じみんとう栃木とちぎ県連けんれん顧問こもんに就任しゅうにんした。1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）秋あきの叙勲じょくんで勲くん二に等とう瑞宝章ずいほうしょう受章じゅしょう（勲くん四よん等とうからの昇叙しょうじょ）。1965年ねん6月がつ栃木とちぎ県けん社会しゃかい福祉ふくし施設しせつ費ひとして100万まん円えん寄付きふにより1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）4月がつ9日にち紺綬こんじゅ褒章ほうしょう受章じゅしょう（飾かざり版ばん）。

1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）12月28日にち死去しきょ、80歳さい。死没しぼつ日びをもって正せい四よん位いに叙じょされ、銀杯ぎんぱい一いち組くみを賜たまわった。

伝記でんき

• 坪山つぼやま徳弥とくや記念きねん事業じぎょう委員いいん会かい編へん『坪山つぼやま徳弥とくや伝でん』坪山つぼやま徳弥とくや記念きねん事業じぎょう委員いいん会かい、1971年ねん。

参考さんこう文献ぶんけん

• 帝国ていこく秘密ひみつ探偵たんてい社しゃ編へん『大衆たいしゅう人事じんじ録ろく 第だい14版はん 北海道ほっかいどう・奥羽おうう・関東かんとう・中部ちゅうぶ篇へん』帝国ていこく秘密ひみつ探偵たんてい社しゃ、1943年ねん。
• 衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 貴族きぞく院いん・参議院さんぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1990年ねん。
• 衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 衆議院しゅうぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1990年ねん。
• 『栃木とちぎ県けん歴史れきし人物じんぶつ事典じてん』下野新聞社しもつけしんぶんしゃ、1995年ねん。
• 『新しん訂てい 政治せいじ家人かじん名めい事典じてん 明治めいじ～昭和しょうわ』日外にちがいアソシエーツ、2003年ねん。
• 『国政こくせい選挙せんきょ総覧そうらん 1947-2016』日外にちがいアソシエーツ、2017年ねん。