新井あらい章吾しょうご

新井あらい章吾しょうご あらい しょうご
新井あらい章吾しょうご 東ひがし陲民権けん史しより
生年月日せいねんがっぴ	1856年ねん3月28日にち （安政あんせい3年ねん2月がつ22日にち）
出生しゅっしょう地ち	下野げや国こく都賀つが郡ぐん吹上ふきあげ村むら （現げん・栃木とちぎ県けん栃木とちぎ市し吹上ふきあげ町まち）
没ぼつ年月日ねんがっぴ	(1906-10-16) 1906年ねん10月16日にち（50歳さい没ぼつ）
死没しぼつ地ち	東京とうきょう府ふ東京とうきょう市し本郷ほんごう区く
出身しゅっしん校こう	日にち就館（吹上ふきあげ藩はん藩校はんこう） 育英いくえい館かん
所属しょぞく政党せいとう	自由党じゆうとう→ 自由じゆう倶楽部くらぶ→ 自由党じゆうとう→ 東洋とうよう自由党じゆうとう→ 大だい日本にっぽん協会きょうかい派は→ 同志どうし倶楽部くらぶ→ 憲政けんせい党とう→ 立憲りっけん政友せいゆう会かい
衆議院しゅうぎいん議員ぎいん
選挙せんきょ区く	栃木とちぎ県けん第だい2区く、栃木とちぎ県けん郡部ぐんぶ
当選とうせん回数かいすう	7回かい
在任ざいにん期間きかん	1890年ねん7月がつ1日にち - 1902年ねん8月がつ9日にち 1904年ねん3月1日にち - 1906年ねん10月16日にち
栃木とちぎ県けん会議かいぎ員いん
選挙せんきょ区く	下都賀しもつが郡ぐん選挙せんきょ区く
当選とうせん回数かいすう	2回かい
在任ざいにん期間きかん	1882年ねん7月がつ - 1884年ねん5月 1889年ねん3月 - 1889年ねん7月がつ

新井あらい 章吾しょうご（あらい しょうご、安政あんせい3年ねん2月がつ22日にち（1856年ねん3月28日にち）- 明治めいじ39年ねん（1906年ねん）10月16日にち）は、明治めいじ前期ぜんきの政治せいじ家か。衆議院しゅうぎいん議員ぎいんとして通算つうさん7期き。位階いかいおよび勲等くんとうは従したがえ四よん位い・勲くん四よん等とう。

自由党じゆうとう幹部かんぶとして活躍かつやくした。

経歴けいれき

下野げや国こく都賀つが郡ぐん吹上ふきあげ村むら（現在げんざいの栃木とちぎ県けん栃木とちぎ市し吹上ふきあげ町まち）の豪農ごうのうの家いえに生うまれる。吹上ふきあげ藩はんの藩校はんこう日にち就館で学まなんだ後のち、壬生みぶの育英いくえい舎しゃで英学えいがくを学まなんだ。明治めいじ10年ねん（1877年ねん）、吹上ふきあげ村むらの戸長こちょうになる。

明治めいじ13年ねん（1880年ねん）以後いご、自由じゆう民権みんけん運動うんどうに参加さんかして自由党じゆうとうに加入かにゅう、郷里きょうりを中心ちゅうしんに運動うんどうの興隆こうりゅうに努つとめ、明治めいじ15年ねん（1882年ねん）に栃木とちぎ県けん会議かいぎ員いんとなる。翌年よくねん、官吏かんり侮辱ぶじょく罪ざい・集会しゅうかい条例じょうれい違反いはんで5か月げつ間あいだ収監しゅうかんされ、更さらに大阪おおさか事件じけんに関与かんよして朝鮮ちょうせん渡航とこう部隊ぶたいの責任せきにん者しゃとなったことから捕とらえられて重じゅう懲役ちょうえき9年ねんの判決はんけつを受うける。

明治めいじ22年ねん（1889年ねん）の大赦たいしゃ後ごに県けん会議かいぎ員いんに復帰ふっきし、第だい1回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょでは栃木とちぎ県けん第だい2区くから初はつ当選とうせんを果はたし、以後いご6期き連続れんぞく当選とうせんする。だが、星ほし亨とおるとの確執かくしつを機きに「関東かんとう自由党じゆうとう」の分離ぶんりや高島たかしま鞆之助すけと結むすんで薩摩さつま閥ばつとの連携れんけいを模索もさくするが上手うまくいかず、明治めいじ25年ねん（1892年ねん）5月がつに自由党じゆうとうを脱党だっとうし、12月に同おなじく脱党だっとうした大井おおい憲太郎けんたろうとともに東洋とうよう自由党じゆうとうを結成けっせいした。その後ご、硬かた六ろく派は系けいの諸しょ会派かいはを転々てんてんとする。この間あいだ、明治めいじ29年ねん（1896年ねん）に拓殖つげ務つとむ大臣だいじんであった高島たかしまの要請ようせいで衆議院しゅうぎいん議員ぎいんの身分みぶんのまま拓殖つげ務つとむ省しょう北部ほくぶ局長きょくちょうに就任しゅうにんするが、直後ちょくごに同省どうしょうの廃止はいしが決定けっていされて辞任じにんした。明治めいじ31年ねん（1898年ねん）に自由党じゆうとうの後身こうしんである憲政けんせい党とうに復帰ふっきしてその後ご立憲りっけん政友せいゆう会かいに合流ごうりゅうするが、第だい7回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで落選らくせんする。明治めいじ37年ねん（1904年ねん）の第だい9回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで7回かい目めの当選とうせんを果はたして国政こくせいに復帰ふっきする。その後ご、宇治川うじがわ水力すいりょく電気でんき会社かいしゃの創設そうせつに尽力じんりょくするが、設立せつりつ直前ちょくぜんの明治めいじ39年ねん（1906年ねん）に東京とうきょうにおいて51歳さいで急死きゅうしした。墓所はかしょは青山あおやま霊園れいえん1-イ22-1と、郷里きょうりである吹上ふきあげ町まちの専福寺せんぷくじだが、2022年ねん現在げんざい吹上ふきあげの方ほうの墓所はかしょは無縁むえん墳墓ふんぼとなっている。

親族しんぞく

• 室むろ 新井あらいタネ 昭和しょうわ29年ねん4月がつ15日にち歿
• 子こ 新井あらい胖ゆたか：朝鮮ちょうせん総督そうとく府ふ判事はんじ 1938年ねん12月31日にち歿
• 子この妻つま 新井あらい静しず 昭和しょうわ55年ねん11月がつ10日とおか歿

参考さんこう文献ぶんけん

• 鳥海とりうみ靖やすし 著ちょ「新井あらい章吾しょうご」、国史こくし大だい辞典じてん編集へんしゅう委員いいん会かい 編へん『国史こくし大だい辞典じてん 1』吉川弘文館よしかわこうぶんかん、1979年ねん3月がつ1日にち、325頁ぺーじ。ISBN 978-4-642-00501-2。 
• 小山こやま博也ひろや 著ちょ「新井あらい章吾しょうご」、青木あおき和夫かずおほか 編へん『日本にっぽん史し大だい事典じてん 1』平凡社へいぼんしゃ、1992年ねん11月18日にち、252頁ぺーじ。ISBN 978-4-582-13101-7。 
• 松尾まつお章一しょういち「新井あらい章吾しょうご」『日本にっぽん歴史れきし大だい事典じてん 1』小学館しょうがくかん、2000年ねん7月がつ10日とおか、103頁ぺーじ。ISBN 978-4-095-23001-6。 
• 「新井あらい章吾しょうご」『新しん訂てい 政治せいじ家人かじん名めい事典じてん 明治めいじ～昭和しょうわ』日外にちがいアソシエーツ、2003年ねん10月がつ27日にち、26頁ぺーじ。ISBN 978-4-8169-1805-6。