大木おおき金次郎きんじろう

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大木おおき金次郎きんじろう（おおききんじろう、1904年ねん（明治めいじ37年ねん）8月がつ3日にち - 1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）8月がつ3日にち）は、日本にっぽんの教育きょういく者しゃ、経済けいざい学者がくしゃ、経済けいざい学がく博士はかせ。青山学院大学あおやまがくいんだいがく第だい11代だい院長いんちょう、青山学院あおやまがくいん理事りじ長ちょう^[1]。

略歴りゃくれき

1904年ねん 8月がつ3日にち、山梨やまなし県けん甲府こうふ市しに生うまれる^[2]。1922年ねん3月、甲府こうふ商業しょうぎょう学校がっこうを卒業そつぎょうし^[2]、校長こうちょうの推薦すいせんにより同年どうねん4月がつに朝鮮ちょうせん銀行ぎんこうに就職しゅうしょくする^[3]。同年どうねん10月がつ、同行どうこう大邱たいきゅう支店してん在勤ざいきん中ちゅうにF.H.スミスから洗礼せんれいを受うけ、さらにクリスチャンだった支店してん長ちょうの薦こもめにより、1925年ねんに青山学院あおやまがくいん高等こうとう学部がくぶ商科しょうかに無試験むしけん入学にゅうがくする^[4]。1929年ねん3月がつに卒業そつぎょうした後のち、同年どうねん6月がつに同どう学院がくいんの留学生りゅうがくせいとして渡米とべいし、アメリカのオハイオ・ウェスリアン大学だいがく経済学部けいざいがくぶに留学りゅうがくし、その卒業そつぎょう後ごさらにコロンビア大学ころんびあだいがく大学院だいがくいんで経済けいざい政策せいさくを専攻せんこうしてマスター・オブ・アーツの学位がくいを取得しゅとくする^[5]。

1932年ねん10月に帰国きこくして、青山学院あおやまがくいん高等こうとう学部がくぶ商科しょうかの教授きょうじゅに就任しゅうにんし、1935年ねん3月がつに同どう科かが高等こうとう商業しょうぎょう学部がくぶに改組かいそした後のちは教務きょうむ主任しゅにんを兼任けんにんする^[6]^[5]。1943年ねん3月、笹森ささもり順じゅん造づくり院長いんちょうの人事じんじにより退任たいにんさせられるが^[7]、青山学院あおやまがくいん理事りじ会かいの要請ようせいにより青山学院あおやまがくいんに戻もどり、1950年ねんに理事りじに就任しゅうにんする^[8]。1951年ねん4月がつに財務ざいむ理事りじ、同年どうねん7月がつに商学部しょうがくぶ長ちょう（1953年ねん4月がつに商学部しょうがくぶが経済学部けいざいがくぶに組織そしき変更へんこうしたため、それ以降いこうは経済学部けいざいがくぶ長ちょう）となり、1958年ねん4月がつに青山学院大あおやまがくいんだい学長がくちょうに専任せんにんされ、1959年ねん4月がつに法学部ほうがくぶ創設そうせつに伴ともない初代しょだい法学部ほうがくぶ長ちょうとなり、1960年ねん1月がつに大だい学長がくちょう在職ざいしょくのまま青山学院あおやまがくいん長ちょうとなる^[2]^[8]。1961年ねん4月がつから開園かいえんした青山学院あおやまがくいん幼稚園ようちえんの園長えんちょうを兼務けんむした^[9]^[10]。

1960年代ねんだいの大学だいがく紛争ふんそうに対たいしては機動きどう隊たい導入どうにゅうなどの厳きびしい態度たいどで臨のぞみ、1972年ねんには理事りじ会かい方針ほうしんに逆さからうことが多おおかった文学部ぶんがくぶ神しん学科がっかの募集ぼしゅう停止ていしを決定けっていした（1977年ねん廃止はいし）^[11]。

学院がくいん外がいでは1961年ねん6月がつからキリスト教きりすときょう学校がっこう教育きょういく同盟どうめい第だい19代だい理事りじ長ちょうとなる^[2]^[12]。1969年ねん9月から12月がつまで、ニューヨークの第だい24回かい国際こくさい連合れんごう総会そうかいに日本にっぽん政府せいふ代表だいひょうとして出席しゅっせきする^[2]。1978年ねん10月から日本にっぽん国際こくさい問題もんだい研究所けんきゅうじょ理事りじ、1979年ねん4月がつから文部省もんぶしょう教育きょういく職員しょくいん養成ようせい審議しんぎ会かい会長かいちょう、1980年ねん5月から日本にっぽん私立しりつ大学だいがく連盟れんめい会長かいちょう、同年どうねん6月がつから全ぜん私学しがく連合れんごう代表だいひょう、同年どうねん11月がつから文部省もんぶしょう私立しりつ大学だいがく審議しんぎ会かい会長かいちょう、1981年ねん8月がつから私立しりつ大学だいがく退職たいしょく金きん財団ざいだん理事りじ長ちょう^[13]、1982年ねん4月がつから青山学院大学あおやまがくいんだいがく初代しょだい国際こくさい政治せいじ経済学部けいざいがくぶ長ちょう、1983年ねん3月から日本にっぽん私立しりつ大学だいがく連盟れんめい顧問こもん、1984年ねん4月がつから全日本ぜんにほん私立しりつ幼稚園ようちえん連合れんごう会かい初代しょだい会長かいちょうとなる^[2]。

1989年ねん 8月がつ3日にち、急性きゅうせい心不全しんふぜんのため死去しきょ、享年きょうねん85歳さい^[14]。墓所はかしょは小平こだいら霊園れいえんの青山学院あおやまがくいん墓地ぼち。

栄典えいてん

著作ちょさく

著書ちょしょ

単たん著ちょ

『経済けいざい学がくの理論りろんと思想しそうの発展はってん』巌いわお松まつ堂どう書店しょてん、1938年ねん10月がつ。
『経済けいざい政策せいさく学がく原理げんり経済けいざい政策せいさく論ろんの方法ほうほう史し的てき展開てんかい』千倉ちくら書房しょぼう、1959年ねん6月がつ。

翻訳ほんやく

ステュワート・チェース『ニューディール新しん経済けいざい工作こうさく論ろん』森山もりやま書店しょてん、1934年ねん5月がつ。

論文ろんぶん

博士はかせ論文ろんぶん

「経済けいざい政策せいさく学がくにおける理論りろん体系たいけいの構成こうせい原理げんりの研究けんきゅう」、日本にっぽん大学だいがく、1959年ねん10月がつ26日にち、NAID 500000477735。

作詞さくし

青山学院あおやまがくいん校歌こうか - 1974年ねん制定せいてい、平岡ひらおか精二せいじ作曲さっきょく^[17]^[18]

追悼ついとう文集ぶんしゅう

『神かみの愛あいに生いきる大木おおき金次郎きんじろう先生せんせい追憶ついおく文集ぶんしゅう』青山学院あおやまがくいん、1990年ねん11月。
『青山学院大学あおやまがくいんだいがく理工学部りこうがくぶ25周年しゅうねん記念きねん誌し院長いんちょう・理事りじ長ちょう大木おおき金次郎きんじろう教授きょうじゅ追悼ついとう号ごう』青山学院大学あおやまがくいんだいがく理工学部りこうがくぶ、1990年ねん11月。

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ “歴代れきだい理事りじ長ちょう、院長いんちょう、女子じょし系けい校長こうちょう・院長いんちょう”. 青山学院あおやまがくいん. 2020年ねん11月14日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 故人こじん略歴りゃくれき 1989, p. 14.
^ 九きゅう十じゅう年ねん史し 1965, p. 504.
^ 九きゅう十じゅう年ねん史し 1965, pp. 504–505.
^ ^a ^b 九きゅう十じゅう年ねん史し 1965, p. 505.
^ 九きゅう十じゅう年ねん史し 1965, p. 443.
^ 九きゅう十じゅう年ねん史し 1965, pp. 460–461.
^ ^a ^b 九きゅう十じゅう年ねん史し 1965, p. 506.
^ 九きゅう十じゅう年ねん史し 1965, p. 535.
^ “幼稚園ようちえんの歴史れきし”. 青山学院あおやまがくいん幼稚園ようちえん. 2020年ねん11月14日にち閲覧えつらん。
^ 日本にっぽんキリスト教きりすときょう歴史れきし大だい事典じてん編集へんしゅう委員いいん会かい『日本にっぽんキリスト教きりすときょう歴史れきし大だい事典じてん』教きょう文ぶん館かん、1988年ねん、22-23頁ぺーじ
^ “歴代れきだい理事りじ長ちょう”. キリスト教きょう学校がっこう教育きょういく同盟どうめい. 2020年ねん11月14日にち閲覧えつらん。
^ “法人ほうじん基本きほん情報じょうほう、役員やくいん情報じょうほう等とう”. 公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん私立しりつ大学だいがく退職たいしょく金きん財団ざいだん. 2020年ねん11月14日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b 「大木たいぼく　金次郎きんじろう氏し（おおき・きんじろう＝青山学院あおやまがくいん院長いんちょう、同どう理事りじ長ちょう、経済けいざい学がく博士はかせ）」『読売新聞よみうりしんぶん』1989年ねん8月がつ5日にち、31面めん。
^ 「喜よろこびの受章じゅしょう者しゃ　藍綬らんじゅ褒章ほうしょう」『読売新聞よみうりしんぶん』1970年ねん11月がつ10日とおか、8面めん。
^ 「叙位じょい叙勲じょくん（29日にち）」『朝日新聞あさひしんぶん』1989年ねん8月がつ30日にち。
^ 応援おうえん団だん紹介しょうかい | 青山学院大学あおやまがくいんだいがく応援おうえん団だん 2024年ねん3月がつ8日にち閲覧えつらん。
^ 青山学院あおやまがくいんの創立そうりつ記念きねん日び〈2〉創立そうりつ記念きねんイベント 50・75・100年ねん | アオガクプラス 2024年ねん3月がつ8日にち閲覧えつらん。

参考さんこう文献ぶんけん

『青山学院あおやまがくいん九きゅう十じゅう年ねん史し』青山学院あおやまがくいん、1965年ねん9月がつ20日はつか。
「故人こじん略歴りゃくれき」『青山あおやま学がく報ほう』第だい145号ごう、青山学院あおやまがくいん学がく報ほう局きょく、1989年ねん10月がつ15日にち、14頁ぺーじ。

典拠てんきょ管理かんりデータベース
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