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大河津可動堰 - Wikipedia

だい河津かわづ可動かどうせき(おおこうづかどうぜき)は、新潟にいがたけんつばめながれる一級いっきゅう河川かせんだい河津かわづ分水ぶんすいせき可動かどうせき)である。国土こくど交通省こうつうしょう維持いじおよび管理かんりおこな国土こくど交通省こうつうしょう直轄ちょっかつダム指定していされており、管理かんり業務ぎょうむ同省どうしょう北陸ほくりく地方ちほう整備せいびきょく信濃川しなのがわ河川かせん事務所じむしょおこなっている。

だい河津かわづ可動かどうせき

ひだり遠方えんぽう分水ぶんすい可動かどうせきみぎ本流ほんりゅうあらいせき
地図
大河津可動堰の位置(新潟県内)
大河津可動堰
だい河津かわづ可動かどうせき (新潟にいがたけん)
左岸さがん所在地しょざいち 新潟にいがたけんつばめせんせき
右岸うがん所在地しょざいち 新潟にいがたけんつばめせんせき
位置いち 北緯ほくい3736ふん51.2びょう 東経とうけい13850ふん10.3びょう / 北緯ほくい37.614222 東経とうけい138.836194 / 37.614222; 138.836194座標ざひょう: 北緯ほくい3736ふん51.2びょう 東経とうけい13850ふん10.3びょう / 北緯ほくい37.614222 東経とうけい138.836194 / 37.614222; 138.836194
河川かせん 信濃川しなのがわ水系すいけいだい河津かわづ分水ぶんすい
ダムみずうみ なし
ダムしょもと
ダム型式けいしき 可動かどうせき
つつみだか - m
つつみいただきちょう - m
つつみ体積たいせき -
流域りゅういき面積めんせき - km²
たたえ水面すいめんせき - ha
そう貯水ちょすい容量ようりょう - m³
有効ゆうこう貯水ちょすい容量ようりょう - m³
利用りよう目的もくてき 洪水こうずい調節ちょうせつ特定とくてい利水りすい灌漑かんがい
事業じぎょう主体しゅたい 国土こくど交通省こうつうしょう北陸ほくりく地方ちほう整備せいびきょく
電気でんき事業じぎょうしゃ なし
発電はつでんしょめい
認可にんか出力しゅつりょく
なし
施工しこう業者ぎょうしゃ 不明ふめい
着手ちゃくしゅねん/竣工しゅんこうねん [[1927ねんきゅう可動かどうせき
2003ねんげん可動かどうせき)]]/[[1931ねんきゅう可動かどうせき
2011ねんげん可動かどうせき)]]
出典しゅってん -
備考びこう -
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だい河津かわづ可動かどうせき付近ふきん空中くうちゅう写真しゃしん信濃川しなのがわ水流すいりゅう画像がぞう下方かほうより上方かみがた大河津分水路おおこうづぶんすいろ)、みぎ上方かみがた信濃川しなのがわ本流ほんりゅう)へそれぞれながれる。分岐ぶんきからみぎ上方かみがたながれるのが信濃川しなのがわ本流ほんりゅう分岐ぶんきから上方かみがたながれる川幅かわはばひろほう大河津分水路おおこうづぶんすいろである。1975ねん撮影さつえいの3まい合成ごうせい作成さくせい
国土こくど交通省こうつうしょう 国土こくど地理ちりいん 地図ちず空中くうちゅう写真しゃしん閲覧えつらんサービス空中くうちゅう写真しゃしんもと作成さくせい

概要がいよう 編集へんしゅう

2011ねん平成へいせい23ねん11月23にち供用きょうよう開始かいしした現在げんざい可動かどうせきは、みちあいだちょう44.45メートル (m)(じゅんみちあいだ37.95 m)の6みちあいだから構成こうせいされており、ぜんせきちょうは293.1 m(魚道ぎょどうふくむ)、橋脚きょうきゃくはばは4.0 m、ゲート(水門すいもん)の形式けいしきラジアルゲートである。せき上部じょうぶには管理かんりきょう併設へいせつされているが、通常つうじょう関係かんけいしゃ以外いがい許可きょかなくりできない。

供用きょうよう終了しゅうりょうしたきゅう可動かどうせきは、みちあいだちょう18.0 m(じゅんみちあいだちょう14.5 m)の10みちあいだから構成こうせいされており、ぜんせきちょうは180 m、橋脚きょうきゃくはばは3.5 m、ゲート(水門すいもん)の形式けいしき引上ひきあしきゲートストーニーゲート)を採用さいようしている。せき上部じょうぶには管理かんりきょう併設へいせつされていた。左岸さがんがわには可動かどうせき並列へいれつするかたち固定こていせき併設へいせつされていた。

きゅう可動かどうせき直下ちょっかりゅう右岸うがんがわ高水たかみずじき河川敷かせんしき)がく、洪水こうずいには右岸うがん堤防ていぼう直接ちょくせつ洪水こうずいたるみず衝部となっており、みずたりが集中しゅうちゅうしていた。また小千谷おじや地点ちてんより下流かりゅう区間くかんでは流水りゅうすい能力のうりょくもっとちいさくなるなど、運用うんようじょう問題もんだいてんがあった。さらに供用きょうよう開始かいしからやく80ねん経過けいかし、いちじるしく老朽ろうきゅうすすんだため、特定とくてい構造こうぞうぶつ改築かいちく事業じぎょうとしてきゅう可動かどうせきからやく400 m下流かりゅういて2003ねん平成へいせい15ねん)からげん可動かどうせき建設けんせつはじまり、2011ねん平成へいせい23ねん)に完成かんせい同年どうねん11がつ23にちつうすいしきおこな供用きょうよう開始かいしした。げん可動かどうせきは、きゅう可動かどうせき比較ひかくして流水りゅうすい能力のうりょく最大さいだい毎秒まいびょうやく600立方りっぽうメートル (m3)上昇じょうしょうした。

機能きのう 編集へんしゅう

大河津分水路おおこうづぶんすいろまたがだい河津かわづ可動かどうせきと、信濃川しなのがわまたがあらいせき一体いったいとなって、信濃川しなのがわ流水りゅうすいりょう調節ちょうせつしている。

  • 通常つうじょう
    あらいせきひらき、しも流域りゅういき用水ようすいとして毎秒まいびょうやく270 m3放流ほうりゅうし、そのみずだい部分ぶぶん可動かどうせきから大河津分水路おおこうづぶんすいろとおして日本海にほんかいながす。
  • しも流域りゅういき洪水こうずい
    あらいせきじ、可動かどうせきけ、全量ぜんりょう直接ちょくせつ日本海にほんかいながす。
  • うえ流域りゅういき洪水こうずい
    しも流域りゅういき洪水こうずいでない場合ばあいあらいせきひらき、洪水こうずい場合ばあいあらいせきじ、上流じょうりゅうからきた洪水こうずい大河津分水路おおこうづぶんすいろとおして日本海にほんかいながす。

沿革えんかく 編集へんしゅう

危機きき管理かんり 編集へんしゅう

  • だい河津かわづ可動かどうせき直近ちょっきんには国土こくど交通省こうつうしょう北陸ほくりく地方ちほう整備せいびきょく信濃川しなのがわ河川かせん事務所じむしょだい河津かわづ出張所しゅっちょうしょがあり、分流ぶんりゅうしている信濃川しなのがわまたがあらいせきともに、24あいだ体制たいせい河川かせんせき監視かんしおこなっている。
  • だい河津かわづ観測かんそくしょ水位すいい[1]によって、4段階だんかい警戒けいかいレベルが定義ていぎされている。
    レベル1 水位すいい12.5 m 水防すいぼうだん待機たいき水位すいい水防すいぼうだん出動しゅつどうのために待機たいきする水位すいい
    レベル2 水位すいい13.4 m 氾濫はんらん注意ちゅうい水位すいい住民じゅうみん氾濫はんらんかんする情報じょうほうへの注意ちゅうい喚起かんき水防すいぼうだん出動しゅつどう目安めやす
    レベル3 水位すいい15.2 m 避難ひなん判断はんだん水位すいい住民じゅうみん避難ひなん判断はんだん参考さんこう
    レベル4 水位すいい16.1 m 氾濫はんらん危険きけん水位すいい洪水こうずいにより相当そうとう家屋かおく浸水しんすいひとし被害ひがいしょうじる氾濫はんらんおそれがある水位すいい
  • だい河津かわづ可動かどうせき決壊けっかいした場合ばあい想定そうていした氾濫はんらん被害ひがい予測よそくを、国土こくど交通省こうつうしょう北陸ほくりく地方ちほう整備せいびきょく信濃川しなのがわ工事こうじ事務所じむしょが、ハザードマップとして提供ていきょうおこなっている「1/150かくりつ流水りゅうすい氾濫はんらんシミュレーション」によると、可動かどうせき右岸うがん堤防ていぼう決壊けっかいした場合ばあい想定そうてい被害ひがい[2]つぎとおり。
    被害ひがい人口じんこう やく14まんにん
    被害ひがい世帯せたい やく4まん世帯せたい
    浸水しんすい面積めんせき やく2.4まんヘクタール
    そう被害ひがいがく やく2ちょう3せんおくえん
  • 2011ねん完成かんせいしたしん可動かどうせきは、新潟にいがたけん中越なかこし地震じしんクラスの地震じしんにもえられる設計せっけい導入どうにゅうし、よりたかいレベルの震度しんどにも対応たいおうした構造こうぞうとなる。

画像がぞう 編集へんしゅう

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

  1. ^ 堤防ていぼう上端じょうたんたかさは18.7 mであり、これは東京とうきょうわん平均へいきん海面かいめん(T.P.)を基準きじゅんとしたたかさ。
  2. ^ 想定そうてい被害ひがいかく数値すうちは、1995ねん平成へいせい7ねん国勢調査こくせいちょうさ、1996ねん平成へいせい8ねん事業じぎょうしょ統計とうけい、2001ねん平成へいせい13ねん価格かかく基準きじゅん算出さんしゅつされた数値すうちである。

出典しゅってん 編集へんしゅう

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

外部がいぶリンク 編集へんしゅう