百 年 シリーズ
『
概要 [編集 ]
2
ストーリー[編集 ]
エネルギー
主 な登場 人物 [編集 ]
- サエバ・ミチル
- エンジニアリング・ライタ。
日本人 。片目 は義眼 。左利 きだが、右手 の方 が少 し大 きく握力 も強 い。体 が小 さく十 代 にも見 える。昔 からあまり食 べない方 。また、寝 るタイミングがよくわからず眠 くなってしまう。運動 能力 は高 い。 機転 が利 く優秀 な頭脳 を持 つが、それ故 に思考 の一部 が暴走 する癖 があり、感受性 が強 く繊細 で不安定 。勇敢 とも無謀 ともとれる行動 に走 りやすい。ロイディを人間 と同 じように扱 い、事件 の関係 者 に感情 移入 するなど、他者 に対 する情 が深 い。気分 も考 え方 もすぐに変化 する。独特 な発想 力 があり、様々 な相手 に何 らかのインパクトを与 える場面 も多 い。メグツシュカ女王 に反論 し、彼女 を説得 する事 すらある。平均 的 な人間 に比 べ生 に対 する執着 が弱 い。自己 評価 が低 く自分 を軽 んじる傾向 がある。凄惨 な過去 のトラウマにしばしば苦 しめられている。日本 には両親 が健在 だが、両親 は幼少 期 からミチルの知性 を怖 れ持 て余 しており、現在 の関係 は良 くない。事件 後 は知人 との関係 を絶 ち、アキラの仕事 を引 き継 ぐ形 で孤立 した生活 を送 っている。2作 目 終盤 、ミチルの頭脳 に興味 を持 ったメグツシュカ女王 からは、パトリシアという名 のウォーカロンを贈 られた。- ロイディ
- ミチルのパートナでウォーカロン。
最初 は丁寧 語 だったが、ミチルに命令 されくだけた口調 で話 しかけるようになる。 背 が高 くハンサム。旧式 のため、走 る事 が苦手 だったり、階段 の昇降 に手間取 ったりと、運動 性能 はあまり良 くない。天気 はぴたりとい当 てる。動作 には充電 を要 する。補助 的 な発電 装置 を搭載 しているため、長期間 充電 が出来 なくてもスタンバイ状態 を維持 することが出来 る。- ミチルとの
対話 により短期間 で急速 に知能 が発達 しており、メグツシュカ女王 からは「変 わったウォーカロン」として興味 を持 たれている。ロイディは構築 された回路 を自身 の財産 だと自負 している。精神 面 に弱点 のあるミチルにとっては、掛 け替 えのないパートナーとなっている。 - クジ・アキラ
- ミチルの
元 恋人 。横浜 で事件 に巻 き込 まれ、作中 ではすでに故人 となっている。
設定 [編集 ]
- ウォーカロン
自律 型 のヒューマノイド。名前 は「ウォーク・アローン(Walk Alone)」が由来 であるような台詞 が登場 する。人間 と遜色 ない会話 が可能 で、見分 けが付 かないこともあるという。また制御 ソフトの設定 で酩酊 状態 にも出来 る。- ロイディの
動力 源 はバッテリーだが、「高炉 」と呼 ばれる原始 的 な動力 源 も存在 するようである。 作者 オリジナルの用語 で、この作品 が初出 となるが、書籍 として出版 されたブログや土屋 賢二 との共著 では、この用語 を説明 無 しに使 っている。作者 はこのネーミングについて「思 いついたときに何 作 でも書 けると思 った」と述 べている。作者 は2015年 に、ウォーカロンを主題 とするWシリーズを刊行 し、作中 で『単独 歩行 者 』という訳 を当 てている。- ミチルのゴーグル
- ゴーグル
型 のヘッドマウントディスプレイ。地図 やウォーカロンの見 た映像 を映 し出 したり、銃器 の照準 を表示 することもできる。 正式 名称 は「ビジュアル・ブースター」で、それを略 した「ヴィーブ」というい方 もあるようだが、一 度 しか出 ていない。防護 服 - ジャケットのような
形 をしており、エアバッグを内蔵 しているなど、安全 面 にも注意 が払 われている。 銃器 上位 機種 には、自動 照準 や目標 の記録 、反動 抑制 などの高度 な電子 制御 が施 されている。国家 国際 関係 などの詳細 は不明 だが、小規模 な都市 国家 が珍 しくないようである。また発電 所 を併設 することで、ほぼ鎖国 状態 の国家 も存在 する。- エナジィ
- エネルギーのこと。
作中 では主 に電力 の意味 として使 うことが多 い。詳細 は語 られていないが、電力 の供給 を受 けることが、供給 先 に所属 する事 と同 意義 のようである。 文化 現実 の世界 とさほど違 いはないが、ミチルの文化 圏 では人種 や性別 も個人 情報 に含 まれるため、それらを問 うことは好 ましくないようである。またスピーカーで音 を鳴 らしたり、紙 媒体 で本 を読 むのは既 にクラシカルな方式 になっている。言語 登場 人物 は主 に英語 で会話 している。また若干 の方言 も存在 する。
各巻 あらすじ[編集 ]
女王 の百 年 密室 西暦 2113年 。原野 を彷徨 っていたミチルとロイディは、不思議 な老人 に導 かれ、森 の中 に聳 え立 つ宮殿 へと辿 り着 く。周囲 を高 い壁 で囲 まれたそこは、外界 から完全 に隔離 された小 都市 ルナティック・シティだった。ミチルたち理想郷 とも言 えるこの都市 の社会 システムと、その奇妙 な深部 に足 を踏 み入 れていく事 になる。- やがてミチルの
脳裏 を過 ぎる残酷 な光景 。「死 」という概念 の消失 したルナティック・シティ。物語 はミチルの凄惨 な過去 とリンクし、そのベールを解 き明 かしていく。 迷宮 百 年 の睡魔 - ミチルとロイディは、
一夜 にして森 が消 え周囲 が海 になったというイル・サン・ジャックという島 を訪 れる。これまでマスコミをシャットアウトしていた島 が何故 ミチルを迎 え入 れたのか?女王 メグツシュカの真意 とは?そして、ミチルたちが島 を訪 れた夜 、殺人 事件 が発生 する。 赤目 姫 の潮解 黒 い髪 白 い肌 の赤目 姫 、緑 目 王子 、紫 王 と、彼 らが見 る人形 世界 …。奔放 なイメージで構築 された異色 の哲学 的 幻想 小説 。
書籍 情報 [編集 ]
単行本 [編集 ]
女王 の百 年 密室 God Save the Queen- 2000
年 7月 、幻冬舎 、ISBN 4-344-00009-9 - 2001
年 12月、幻冬舎 ノベルス、ISBN 4-344-00905-3 - 2003
年 6月 、幻冬舎 文庫 、ISBN 4-344-40376-2 - 2004
年 2月 、新潮 文庫 、ISBN 978-4-10-139432-9 - 2017
年 1月 、講談社 文庫 、ISBN 978-4-06-293583-8
- 2000
迷宮 百 年 の睡魔 Labyrinth in Arm of Morpheus- 2003
年 6月 、新潮社 、ISBN 4-10-461001-1 - 2004
年 3月 、幻冬舎 ノベルス、ISBN 4-344-00917-7 - 2005
年 6月 、新潮 文庫 、ISBN 978-4-10-139433-6 - 2017
年 2月 、講談社 文庫 、ISBN 978-4-06-293607-1
- 2003
赤目 姫 の潮解 Lady Scarlet Eyes and Her Deliquescence- 2013
年 7月 、講談社 、ISBN 978-4-06-218470-0 - 2017
年 2月 、講談社 文庫 、ISBN 978-4-06-293443-5
- 2013
漫画 [編集 ]
女王 の百 年 密室 God Save the Queen- 2001
年 12月、バーズコミックス、ISBN 4-344-80003-6 -画 :スズキユカ - 2007
年 6月 、幻冬舎 コミックス漫画 文庫 、ISBN 978-4-344-81029-7 -画 :スズキユカ
- 2001
迷宮 百 年 の睡魔 Labyrinth in Arm of Morpheus- 2005
年 5月 、バーズコミックス、ISBN 4-344-80559-3 -画 :スズキユカ - 2007
年 9月 、幻冬舎 コミックス漫画 文庫 、ISBN 978-4-344-81112-6 -画 :スズキユカ
- 2005
赤目 姫 の潮解 Lady Scarlet Eyes and Her Deliquescence- 2018
年 3月 、バーズコミックス、ISBN 4-344-84191-3 -画 :スズキユカ
- 2018
その他 [編集 ]
ラジオドラマ[編集 ]
女王 の百 年 密室 God Save the Queen
迷宮 百 年 の睡魔 Labyrinth in Arm of Morpheus
関連 項目 [編集 ]
進行 波 炉 - 「女王 の百 年 密室 」で利用 されていた原発 。現実 では研究 段階 にあり、ビル・ゲイツが出資 するテラパワー社 などが研究 開発 を行 っている。- コアレスモータ -
作者 が趣味 とする鉄道 模型 の駆動 用 モータにも利用 されている。 - ゲーテッドコミュニティ
- ユートピア
- ディストピア
関連 シリーズ[編集 ]
脚注 [編集 ]