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まれ念慮ねんりょ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
まれ念慮ねんりょ
別称べっしょう 自殺じさつ念慮ねんりょ
SapphoErnst Stückelberg、1897ねん
概要がいよう
分類ぶんるいおよび外部がいぶ参照さんしょう情報じょうほう

まれ念慮ねんりょ(きしねんりょ、英語えいご: Suicidal ideation)または自殺じさつ念慮ねんりょ(じさつねんりょ)は、みずからのいのちつことについてのかんがえや反芻はんすうのこと[1]。これは診断しんだんめいではないが、一部いちぶ精神せいしん障害しょうがい症状しょうじょうであり、精神せいしん障害しょうがいがなくともつら出来事できごと有害ゆうがい事象じしょう反応はんのうして発生はっせいすることがある[2]

概要がいよう

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まれ念慮ねんりょは、きたくないとかんがえたり、ぬことを想像そうぞうしたりすることである[3][4]自殺じさつ念慮ねんりょはより積極せっきょくてきなものをし、自殺じさつ準備じゅんび計画けいかく策定さくていふくまれる[3][4]ほんこうでは便宜上べんぎじょうまれ念慮ねんりょ自殺じさつ念慮ねんりょふくかたりとする。

まれ念慮ねんりょっているほとんどのひと自殺じさつ企図きといたらないが、まれ念慮ねんりょ自殺じさつリスクファクターかんがえられている[5]。2008ねんから2009ねんにかけて、アメリカでは18さい以上いじょう成人せいじんのうち推定すいてい830まんにん前年ぜんねん自殺じさつかんがえ、推定すいてい220まんにん前年ぜんねん自殺じさつ計画けいかくてたと報告ほうこくされている[6]。2019ねんには、アメリカの成人せいじん1,200まんにん真剣しんけん自殺じさつかんがえ、350まんにん自殺じさつ計画けいかくし、140まんにん自殺じさつこころみ、47,500にん以上いじょう自殺じさつ死亡しぼうした[7][8]まれ念慮ねんりょは、10代の若者わかものでよくられる[9]

まれ念慮ねんりょは、うつびょうやその気分きぶん障害しょうがいとも関連かんれんしている。ただし、おおくの精神せいしん障害しょうがいライフイベント家族かぞく出来事できごとまれ念慮ねんりょのリスクをたかめる可能かのうせいがある。メンタルヘルス研究けんきゅうしゃは、自殺じさつ行為こういまれ念慮ねんりょ関連かんれんする問題もんだいかえすリスクがあるため、医療いりょう制度せいど診断しんだん関係かんけいなくまれ念慮ねんりょのある個人こじん治療ちりょう提供ていきょうする必要ひつようがあると指摘してきしている[10][11]まれ念慮ねんりょには、さまざまな治療ちりょう選択肢せんたくしがある。

定義ていぎ

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ICD-11では、まれ念慮ねんりょを「自身じしん人生じんせいわらせる可能かのうせいについてのかんがえ、アイデア、反芻はんすうんだほうがましだというかんがえから綿密めんみつ計画けいかく策定さくていまでおよ[12]」と説明せつめいしている[1]

DSM-5では、「きず行為こういについてかんがえ、自身じしんいたらしめる可能かのうせいのある手法しゅほう意図いとてき検討けんとうまたは計画けいかくすること[13]」と定義ていぎしている[14]

アメリカ疾病しっぺい予防よぼう管理かんりセンターは、まれ念慮ねんりょを「自殺じさつについてかんがえ、検討けんとう、または計画けいかくすること[15]」と定義ていぎしている[16]

用語ようご

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まれ念慮ねんりょ既往きおうがないひと必然ひつぜんてき自身じしんにつながる行為こういおこなおうとするかんがえが突然とつぜん明白めいはくあらわれるようなことを、侵入しんにゅう思考しこうぶ。一般いっぱんてき経験けいけんされるれいとしては、ボイドのごえ[17]ともばれる高所こうしょなどで発生はっせいする現象げんしょうがある[18]

リスクファクター

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まれ念慮ねんりょのリスクファクターは、おおきくけて精神せいしん障害しょうがい、ライフイベント、家族かぞくの3つがある。

精神せいしん障害しょうがい

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まれ念慮ねんりょは、おおくの精神せいしん障害しょうがい症状しょうじょうであり、精神せいしん障害しょうがいがなくとも、つら出来事できごと反応はんのうしてこることがある[2]

まれ念慮ねんりょ併発へいはつするようにえる、あるいはまれ念慮ねんりょのリスクを大幅おおはば増加ぞうかさせるとおもわれる精神せいしん障害しょうがいがいくつかある[19]たとえば、境界きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがい患者かんじゃおおくは自殺じさつ関連かんれん行動こうどうまれ念慮ねんりょかえす。ある研究けんきゅうによると、境界きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがい患者かんじゃの73%が自殺じさつこころみており、患者かんじゃ平均へいきんして3.4かい自殺じさつこころみている[20]以下いかのリストには、まれ念慮ねんりょつよ予測よそく因子いんしであることがしめされている障害しょうがいふくまれている。なお、まれ念慮ねんりょのリスクをたかめる障害しょうがいはこれら以外いがいにもある。リスクがたかまる障害しょうがいには、以下いかのものがある[21]

くすり副作用ふくさよう

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こううつやくは、中等ちゅうとうから重度じゅうどのうつびょう症状しょうじょう軽減けいげんするために一般いっぱんてき使用しようされており、いくつかの研究けんきゅうでは、まれ念慮ねんりょおよび自殺じさつ傾向けいこうこううつやく服用ふくようとの関係かんけいしめされ[26]一部いちぶ患者かんじゃではまれ念慮ねんりょのリスクが増加ぞうかする[27]

選択せんたくてきセロトニンさい阻害そがいやく (SSRI) などの一部いちぶくすりは、副作用ふくさようとしてまれ念慮ねんりょしょうじることがある。さらに、これらの薬物やくぶつ意図いとされた効果こうか自体じたいが、それ自体じたい個人こじんのリスクと自殺じさつ関連かんれん行動こうどう集団しゅうだんてき割合わりあい増加ぞうかという意図いとしない結果けっかをもたらす可能かのうせいがある。くすり服用ふくようしている人々ひとびとのうち、一部いちぶ自殺じさつをしたい、あるいは自殺じさつ結果けっかのぞむほど気分きぶんわるいが、気力きりょく意欲いよく欠如けつじょといったうつびょう起因きいんする症状しょうじょうによって、自殺じさつこころみがさまたげられている。これらの人々ひとびとのさらに一部いちぶは、薬物やくぶつ療法りょうほう主要しゅよう心理しんりてき症状しょうじょうであるよくうつしょうじょう緩和かんわされるよりさきに、あるいはてい用量ようりょうで、生理せいりてき症状しょうじょう気力きりょく欠如けつじょなど)やてき心理しんりてき症状しょうじょう意欲いよく欠如けつじょなど)が緩和かんわされる場合ばあいがある。このぐんでは、自殺じさつ行為こういさまたげる主要しゅよう障害しょうがいのぞかれても、自殺じさつ願望がんぼうやその影響えいきょう持続じぞくし、自殺じさつ自殺じさつ未遂みすい発生はっせいりつ増加ぞうかするという結果けっかをもたらす[28]

2003ねんアメリカ食品しょくひん医薬品いやくひんきょく (FDA) は、すべてのこううつやくさんたまきけいこううつやく [TCA] とモノアミン酸化さんか酵素こうそ阻害そがいやくふく[29])の製造せいぞう業者ぎょうしゃたいして、まれ念慮ねんりょ自殺じさつ関連かんれん行動こうどうとの関連かんれんせい理由りゆうに、もっときびしい警告けいこくはっした[30]。さらなる研究けんきゅうでは警告けいこく同意どういせず、とく成人せいじん処方しょほうされた場合ばあいには、薬物やくぶつまれ念慮ねんりょ関連かんれんせいについて決定的けっていてきでないと主張しゅちょうしている[30]

薬物やくぶつやアルコールで自己じこ治療ちりょうしている不安ふあん障害しょうがいのあるひとも、まれ念慮ねんりょ可能かのうせいたかくなることがある[31]

ライフイベント

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ライフイベントは、まれ念慮ねんりょのリスクを増加ぞうかさせる強力きょうりょく予測よそく因子いんしである。さらに、ライフイベントは、前述ぜんじゅつ精神せいしん障害しょうがいにつながるか併存へいそんする可能かのうせいがあり、それらによってまれ念慮ねんりょ予測よそくすることもできる。大人おとな子供こども直面ちょくめんするライフイベントはことなることがあるため、リスクをたかめるイベントのリストも大人おとな子供こどもことなる可能かのうせいがある。リスクをいちじるしく増加ぞうかさせることがしめされているライフイベントには以下いかのものがある[32]

  • アルコール使用しよう障害しょうがい
    • 社交しゃこうてき飲酒いんしゅではなく、暴飲ぼういんするひとは、まれ念慮ねんりょ割合わりあいたか傾向けいこうにあることが研究けんきゅうしめされている[33]
    • ある研究けんきゅうでは、まれ念慮ねんりょいだひとはアルコール消費しょうひりょうおおいと関連付かんれんづけられている[34]
    • いくつかの研究けんきゅうでは、ひとりでの暴飲ぼういんまれ念慮ねんりょ増加ぞうかさせる可能かのうせいがあることをしめしているだけでなく、よりつよまれ念慮ねんりょっているひと孤独こどく環境かんきょうで1にちによりおおくの飲酒いんしゅをするというせいのフィードバック関係かんけいがある[33]
  • マイノリティのジェンダー表現ひょうげんセクシュアリティ[35]
  • 失業しつぎょう[34]
  • 慢性まんせいてき病気びょうきいた[36]
  • 家族かぞく友人ゆうじん
  • 関係かんけいわりや恋愛れんあい相手あいてられる
  • 生活せいかつ水準すいじゅん大幅おおはば変化へんか海外かいがい転勤てんきんなど)
  • 研究けんきゅうでは、タバコ使用しようがうつびょうまれ念慮ねんりょ相関そうかんしていることがわかっている[37]
  • 予定よていがい妊娠にんしん
  • ネットいじめ[38][39]職場しょくばいじめ[40]ふくいじめ
  • 過去かこ自殺じさつ未遂みすい
    • 自殺じさつ未遂みすい経験けいけんは、将来しょうらいまれ念慮ねんりょ自殺じさつ企図きとつよ指標しひょうひとつである[33]
  • 軍隊ぐんたい経験けいけん
    • PTSD、うつびょう、アルコール使用しよう障害しょうがい全般ぜんぱんせい不安ふあん障害しょうがい症状しょうじょうしめ軍人ぐんじんは、よりたかいレベルのまれ念慮ねんりょしめ[41]
  • コミュニティ暴力ぼうりょく[42]
  • 体重たいじゅうのぞましくない変化へんか[43]
    • 女性じょせいでは、BMI増加ぞうかによりまれ念慮ねんりょ可能かのうせいたかめる
    • 男性だんせいでは、BMIの大幅おおはば低下ていかによりまれ念慮ねんりょ可能かのうせいたかめる
      • 一般いっぱんに、肥満ひまんひと平均へいきん体重たいじゅうひとくらまれ念慮ねんりょ可能かのうせいたかくなる
  • 自殺じさつ関連かんれん画像がぞう言葉ことばへの露出ろしゅつ注意ちゅうい[44]

家族かぞく

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  • うつびょう既往きおうれきがある両親りょうしん
    • Valensteinらは、過去かこにうつびょうわずらった両親りょうしんつ、340にん成人せいじん子孫しそん調査ちょうさした。その結果けっか子孫しそんの7%が前月ぜんげつまれ念慮ねんりょっていたことがわかった[45]
  • 虐待ぎゃくたい[42]
    • 幼年ようねん: 身体しんたいてき精神せいしんてき性的せいてき虐待ぎゃくたい[46]
    • 青年せいねん: 身体しんたいてき精神せいしんてき性的せいてき虐待ぎゃくたい
  • 家庭かていない暴力ぼうりょく
  • 幼少ようしょう居住きょじゅう不安定ふあんてい
    • ある研究けんきゅうでは、まれ念慮ねんりょいだひと家庭かてい崩壊ほうかい関連付かんれんづけている[34]

両親りょうしん友人ゆうじんとの関係かんけい

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サンディエゴ州立しゅうりつ大学だいがくのRuth X. Liuが実施じっしした研究けんきゅうによると、青年せいねん初期しょき中期ちゅうき後期こうきにおける青年せいねん親子おやこ関係かんけいと、まれ念慮ねんりょ可能かのうせいとのあいだ有意ゆうい関連かんれんせい見出みいだされた。この研究けんきゅうは、ははむすめちち息子むすこはは息子むすこちちむすめ関係かんけい測定そくていすることにより構成こうせいされた。青年せいねん初期しょきおよび中期ちゅうきにおける父親ちちおや息子むすこ関係かんけいは、まれ念慮ねんりょぎゃく相関そうかんしめした。一方いっぽうで、青年せいねん後期こうき父親ちちおやとの親密しんみつさは、まれ念慮ねんりょ優位ゆうい関連かんれんしている[47]。Liuは、異性いせいおやとの親密しんみつさと子供こどもまれ念慮ねんりょのリスクとの関係かんけいせい説明せつめいした。男児だんじは、青年せいねん初期しょきから後期こうきにかけて母親ははおや親密しんみつ場合ばあいまれ念慮ねんりょからまもられ、女児じょじは、青年せいねん中期ちゅうき父親ちちおや親密しんみつほうまれ念慮ねんりょからまもられることがわかった。

2010ねん発表はっぴょうされたZappullaとPaceの論文ろんぶんによると、青年せいねん男性だんせいまれ念慮ねんりょは、子供こどもがすでにうつびょうになっている場合ばあいに、おやからはなれると悪化あっかすることがわかった。青年せいねん臨床りんしょう集団しゅうだんにおけるまれ念慮ねんりょ生涯しょうがいゆうびょうりつ推定すいてい一般いっぱんに60%から75%の範囲はんいであり、おおくの場合ばあい、その重症じゅうしょう自殺じさつのリスクをたかめる[48]

予防よぼう

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全米ぜんべい自殺じさつ予防よぼうライフラインなどの危機ききホットラインにより、人々ひとびと緊急きんきゅう電話でんわカウンセリングをけることができる
自殺じさつ防止ぼうしみとして、ゴールデン・ゲート・ブリッジのこれらの標識ひょうしきは、危機ききホットライン接続せつぞくする特別とくべつ電話でんわや、24あいだ年中ねんじゅう無休むきゅう危機ききテキストラインを宣伝せんでんしている。

兆候ちょうこう症状しょうじょう危険きけん因子いんし早期そうき発見はっけんされれば、個人こじん自殺じさつこころみるまえ治療ちりょうたすけをもとめる可能かのうせいがある。自殺じさつした個人こじん対象たいしょうとした研究けんきゅうでは、その91%が1つ以上いじょう精神せいしん疾患しっかんっていた可能かのうせいがある。しかし、そのなか精神せいしん疾患しっかん治療ちりょうけているか、けていたひとは35%だけだった[49]。これは、早期そうき発見はっけん重要じゅうようせい強調きょうちょうしている。早期そうき精神せいしん疾患しっかん発見はっけんできれば、治療ちりょうやコントロールをおこなって自殺じさつ企図きとふせぐことができる。べつ研究けんきゅうでは、青年せいねんにおけるまれ念慮ねんりょ厳密げんみつ調査ちょうさした。この研究けんきゅうでは、中学ちゅうがく3年生ねんせいという青年せいねんはや段階だんかいにおけるうつ症状しょうじょうまれ念慮ねんりょ予測よそく因子いんしであることがわかった。

前述ぜんじゅつ研究けんきゅうは、メンタルヘルスの専門せんもん個人こじん治療ちりょうもとめて継続けいぞくする動機どうきあたえることのむずかしさを指摘してきしている。治療ちりょうけるひとかずやす方法ほうほうとしては、以下いかのようなものがある。

  • 初期しょき段階だんかいでの治療ちりょう可能かのうせいたかめる
  • 精神せいしん医学いがくたすけが有益ゆうえき場合ばあいについての知識ちしき一般いっぱん人々ひとびとひろめる
    • 生活せいかつ環境かんきょうわるひとは、精神せいしん疾患しっかんひとどう程度ていど自殺じさつリスクがある[49]

オーストラリアの研究けんきゅうしゃによる研究けんきゅうでは、10代におけるまれ念慮ねんりょ早期そうき発見はっけんについて、「自殺じさつ関連かんれんするリスクは、行動こうどう根底こんていにある病因びょういん注意ちゅういけるまえに、安全あんぜん確保かくほするため、きずてき認知にんち減少げんしょうさせることにただちに焦点しょうてんてる必要ひつようがある」とべている。K10とばれる心理しんりてき苦痛くつう尺度しゃくどを、無作為むさくい抽出ちゅうしゅつされた個人こじん毎月まいつき実施じっしした。その結果けっか心理しんりてき苦痛くつう参加さんかしゃの9.9%、まれ念慮ねんりょ参加さんかしゃの5.1%で報告ほうこくされた。K10のスコアにおいて非常ひじょうたかいカテゴリーだった参加さんかしゃは、ひくいカテゴリーの参加さんかしゃくらまれ念慮ねんりょ報告ほうこくする可能かのうせいが77ばいだった[50]

フィンランドでおこなわれた1年間ねんかん調査ちょうさでは、のち自殺じさつした患者かんじゃの41%が医療いりょう専門せんもん受診じゅしんし、そのほとんどは精神せいしん診察しんさつけていた。そのなかで、最後さいご診察しんさつ自殺じさつ意思いし相談そうだんしたのはわずか22%だった。おおくのケースで、診察しんさつ自殺じさつから1週間しゅうかん以内いないおこなわれ、自殺じさつしゃおおくはうつびょう診断しんだんされていた[51]

まれ念慮ねんりょ自殺じさつたたかうための援助えんじょけることができるセンターはおおくある。Hemelrijkらは2012ねん電話でんわでの会話かいわなどのより直接的ちょくせつてき方法ほうほうよりも、インターネットかいした支援しえんほうが、よりおおきな効果こうかがあるという証拠しょうこ発見はっけんした。2021ねん調査ちょうさ研究けんきゅうで、Nguyenらは、まれ念慮ねんりょ一種いっしゅ病気びょうきであるという前提ぜんていが、まれ念慮ねんりょ対処たいしょするさい障害しょうがいになっているのではないかと提唱ていしょうしている[52]かれらは、ベイズ統計とうけいがくてき調査ちょうさをマインドスポンジ理論りろんわせておこな[53]精神せいしん障害しょうがい非常ひじょうちいさな役割やくわりたしたプロセスをさぐったところ、まれ念慮ねんりょ生死せいし考慮こうりょした一種いっしゅ費用ひよう便益べんえき分析ぶんせきであることがおおく、こうした人々ひとびとを「患者かんじゃ」とはべないかもしれないと結論けつろんけている。

アセスメント

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アセスメントは、臨床りんしょう面接めんせつ健康けんこう診断しんだん生理せいり計測けいそく標準ひょうじゅんされた心理しんり検査けんさ調査ちょうさ構造こうぞうされた診断しんだん面接めんせつ記録きろく検証けんしょう傍証ぼうしょう面接めんせつなど、複数ふくすう情報じょうほうげんからの情報じょうほう統合とうごうすることにより、個人こじん理解りかいしようとするものである[54]

面接めんせつ

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心理しんり学者がくしゃ精神せいしん、およびそののメンタルヘルスの専門せんもんは、臨床りんしょう面接めんせつ実施じっしして、病気びょうき兆候ちょうこう症状しょうじょうふく患者かんじゃまたはクライアントのかかえる問題もんだい性質せいしつ確認かくにんする。臨床りんしょう面接めんせつ構造こうぞう面接めんせつであり、かく臨床りんしょう事前じぜん定義ていぎされた形式けいしきかならずしもしたがうことなく、質問しつもんたいする特定とくていのアプローチを開発かいはつする。構造こうぞう(またははん構造こうぞう面接めんせつでは、質問しつもんやその順序じゅんじょ患者かんじゃ回答かいとう明確めいかくまたは具体ぐたいてきでない場合ばあいの「げ」(い)、および症状しょうじょう頻度ひんど強度きょうど評価ひょうかする方法ほうほう規定きていされる[55]

標準ひょうじゅんされた心理しんり測定そくてい

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  • まれ念慮ねんりょのベック尺度しゃくど
  • 看護かんごによる自殺じさつリスクの世界せかいてき評価ひょうか
  • 自殺じさつかんする感情かんじょう行動こうどう認知にんちスケール (SABCS)[56]
  • コロンビア自殺じさつ重症じゅうしょう評価ひょうか尺度しゃくど

治療ちりょう

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まれ念慮ねんりょ治療ちりょうは、いくつかの薬物やくぶつ療法りょうほう実際じっさい患者かんじゃまれ念慮ねんりょ増加ぞうかまたは原因げんいん関連かんれんしているという事実じじつにより、問題もんだいとなる可能かのうせいがある。そのため、まれ念慮ねんりょ治療ちりょうには、心理しんり療法りょうほう入院にゅういん外来がいらい治療ちりょう投薬とうやくなどの代替だいたい手段しゅだんがよくもちいられる[5]

心理しんり療法りょうほう

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心理しんり療法りょうほうでは、自殺じさつ願望がんぼういだ原因げんいんさぐり、感情かんじょうをより効果こうかてき管理かんりするためのスキルをにつける[5][57]

入院にゅういん

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入院にゅういんにより、患者かんじゃ安全あんぜんかんされた環境かんきょうくことで、まれ念慮ねんりょ自殺じさつ企図きと発展はってんするのをふせぐことができる。ほとんどの場合ばあい個人こじん自分じぶんてきした治療ちりょうほう自由じゆう選択せんたくできる。しかし、以下いかのような個人こじん不本意ふほんい入院にゅういんさせられる状況じょうきょうもいくつかある。

  • 本人ほんにんまたは他人たにん危険きけんおよぼす場合ばあい
  • 個人こじん自身じしん面倒めんどうることができない場合ばあい

個人こじん以下いか該当がいとうしている場合ばあい入院にゅういん治療ちりょう選択肢せんたくしとなることがある。

  • 致死ちし手段しゅだん利用りようできる(銃器じゅうきくすり貯蔵ちょぞうなど)
  • ソーシャルサポート監督かんとくをするじんがいない
  • 自殺じさつ計画けいかくしている
  • 精神せいしんてき障害しょうがい症状しょうじょうがある(精神病せいしんびょう躁病そうびょうなど)

外来がいらい治療ちりょう

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外来がいらい治療ちりょうにより、個人こじん居住きょじゅうにとどまり、必要ひつようなとき、または予定よていもとづいて治療ちりょうけることができる。一部いちぶ患者かんじゃは、いえにいることで、私物しぶつへのアクセスや自由じゆう可能かのうになるため、生活せいかつしつ向上こうじょうする可能かのうせいがある。外来がいらい治療ちりょうともな自由じゆう患者かんじゃあたえるまえに、医師いし患者かんじゃのソーシャルサポートのレベル、衝動しょうどう制御せいぎょ判断はんだんしつなどいくつかの要素ようそ評価ひょうかする。患者かんじゃ評価ひょうか合格ごうかくしたのち医師いし患者かんじゃ家族かぞくによる、「きずつけない誓約せいやく」への同意どういもとめられることがよくある。誓約せいやくなかで、患者かんじゃは、きず行為こういをしないこと、医師いし診察しんさつ継続けいぞくすること、必要ひつようおうじて医師いし連絡れんらくすることに同意どういする[5]。「きずつけない」誓約せいやく有効ゆうこうかどうかについては、いくらかの議論ぎろんがある。これらの患者かんじゃは、誓約せいやく維持いじし、危険きけん活動かつどう飲酒いんしゅ高速こうそく運転うんてん、シートベルトを着用ちゃくようしないなど)を回避かいひしていることを定期ていきてきにチェックされる。

投薬とうやく

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まれ念慮ねんりょ治療ちりょうするためにくすり処方しょほうするのはむずかしい場合ばあいがある。この理由りゆうひとつとして、おおくのくすり患者かんじゃ気分きぶんげるまえにエネルギーレベルをげてしまうことがある。これにより、自殺じさつ企図きと実行じっこうするリスクがたかくなる。さらに、併存へいそんする精神せいしんてき障害しょうがいがある場合ばあい精神せいしんてき障害しょうがいまれ念慮ねんりょ両方りょうほう対処たいしょするくすりつけるのはむずかしい可能かのうせいがある。

こううつやく有効ゆうこう場合ばあいがある[5]おおくの場合ばあいTCA過剰かじょう摂取せっしゅでよりおおきながいおよぼすため、わりにSSRI使用しようされる[5]

こううつやくは、まれ念慮ねんりょ治療ちりょう非常ひじょう有効ゆうこう手段しゅだんであることがしめされている。ある相関そうかん研究けんきゅうでは、特定とくていぐんにおける自殺じさつによる死亡しぼうりつとSSRIこううつやく使用しようじょうきょう比較ひかくした。それによると、SSRIの使用しようりつたかぐんでは、自殺じさつによる死亡しぼうしゃすう有意ゆういすくなかった[58]。さらに、実験じっけんてき研究けんきゅうでは、うつびょう患者かんじゃを1年間ねんかん追跡ついせきした。そのとし最初さいしょの6ヶ月かげつあいだ患者かんじゃまれ念慮ねんりょふく自殺じさつ関連かんれん行動こうどうについて調しらべられた。観察かんさつ期間きかんつぎの6ヶ月かげつあいだ患者かんじゃこううつやく処方しょほうされた。その結果けっか、6ヶ月かげつ投薬とうやく治療ちりょう期間きかんちゅうに、実験じっけんしゃまれ念慮ねんりょ患者かんじゃのうち47%から14%に減少げんしょうしたことを発見はっけんした[59]。したがって、現在げんざい研究けんきゅうからは、こううつやくまれ念慮ねんりょ減少げんしょうたいして有意ゆうい効果こうかがあるようである。

研究けんきゅうおおくはまれ念慮ねんりょこううつやくによる治療ちりょう支持しじしているが、こううつやくまれ念慮ねんりょ原因げんいんだと主張しゅちょうされているケースもある。おおくの臨床りんしょうは、こううつやく使用しよう開始かいしすると、治療ちりょうともなってまれ念慮ねんりょ突然とつぜんはじまる場合ばあいがあることを指摘してきする。このため、アメリカ食品しょくひん医薬品いやくひんきょく (FDA) は、こううつやく使用しよう実際じっさいまれ念慮ねんりょ増加ぞうかさせることがあるという警告けいこくはっした[58]医学いがく研究けんきゅうでは、こううつやくまれ念慮ねんりょ治療ちりょう役立やくだち、とく心理しんり療法りょうほうとの相性あいしょういことがわかっている[60]リチウムしおは、気分きぶん障害しょうがいがあるひと自殺じさつのリスクをらす[61]統合とうごう失調しっちょうしょう患者かんじゃにおけるクロザピン投与とうよ自殺じさつのリスクを低下ていかさせるという暫定ざんていてき証拠しょうこがある[62]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b World Health Organization, ICD-11 for Mortality and Morbidity Statistics, ver. 09/2020, MB26.A Suicidal ideation
  2. ^ a b Barry, Lisa C. Passive Suicidal Ideation in Older Adults: Implications for Suicide Prevention, American Journal of Geriatric Psychiatry 27, no. 12 (December 2019): 1411 ("... growing evidence points toward a subgroup of individuals who endorse passive SI [suicidal ideation] in later life outside the context of clinical depression.")
  3. ^ a b Falcone, Tatiana; Timmons-Mitchell, Jane (2018-05-18). “Mood Disorders and Suicide” (英語えいご). Suicide Prevention: A Practical Guide for the Practitioner. Springer. pp. 38. ISBN 978-3-319-74391-2. https://books.google.com/books?id=-j9bDwAAQBAJ 
  4. ^ a b Kumar, Updesh (2017-10-26). “Suicidal Ideation in Adolescents–A Transcultural Analysis” (英語えいご). Handbook of Suicidal Behaviour. Springer. pp. 269. ISBN 978-981-10-4816-6. https://books.google.com/books?id=qaI7DwAAQBAJ&q=%22passive+suicidal+ideation%22&pg=PA269 
  5. ^ a b c d e f Gliatto, MF; Rai, AK (March 1999). “Evaluation and Treatment of Patients with Suicidal Ideation”. American Family Physician 59 (6): 1500–6. PMID 10193592. オリジナルの2006-09-25時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20060925091838/http://www.aafp.org/afp/990315ap/1500.html 2007ねん1がつ8にち閲覧えつらん.  オープンアクセス
  6. ^ Crosby, Alex; Beth, Han (October 2011). “Suicidal Thoughts and Behaviors Among Adults Aged ≥18 Years --- United States, 2008-2009”. Morbidity and Mortality Weekly Report 60 (13). オリジナルの2015-01-07時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150107083836/http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/ss6013a1.htm 2015ねん1がつ8にち閲覧えつらん. 
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