微ほろ

微ほろ（び）は、10^-6（100万まん分ぶんの1）であることを示しめす漢字かんじ文化ぶんか圏けんにおける数かずの単位たんいである。忽ゆるがせの1/10、繊の10倍ばいに当あたる。

『孫子まごこ算さん経けい』では「忽ゆるがせ」が最小さいしょうだが、北きた宋そうのものと言いわれる謝しゃ察微の『算さん経けい』には小数しょうすうとして「忽ゆるがせ」の下したに「微ほろ・繊・沙すな・塵ちり・埃ほこり・渺びょう」が見みえる。

メめートル法とるほうのSI接頭せっとう語ごでは「マイクロ(µ)」に相当そうとうする。このため、現代げんだい中国ちゅうごくでは「マイクロ」の訳語やくごとして多用たようされる。「微ほろ軟（マイクロソフト）」・「微ほろ博はく（マイクロブログ）」・「微ほろ波なみ炉ろ（電子でんしレンジ、microwave oven の訳語やくご）」など。

なお、微ほろという字じには、「かすか」「わずかな」などの意味いみがある。

『暦象れきしょう考こう成なり』などの西洋せいようの時とき法ほうや1周しゅう360度どの概念がいねんの伝来でんらい以降いこうの中国ちゅうごく・日本にっぽんの古こ文献ぶんけんでは、時間じかん・角度かくどの「秒びょう」の60分ぶんの1に相当そうとうする単位たんい（英語えいごのthirdに相当そうとう）に「微ほろ」を割わり当あてたこともあった。

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