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無量むりょう大数たいすう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

無量むりょう大数たいすう(むりょうたいすう)は、漢字かんじ文化ぶんかけん漢字かんじけん)におけるかず単位たんいひと[1]漢字かんじ文化ぶんかけんにおいて名前なまえがついている最大さいだいのものである。また、無量むりょう大数たいすうがいくつをしめすかは時代じだい地域ちいきによりことなり、現在げんざいでもひとにより解釈かいしゃくかれる。一般いっぱんてきには1068すが、1088とするひともいる。

概略がいりゃく

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無量むりょう大数たいすうは、もとしゅすぐるによる『さんがく啓蒙けいもう』においてごく以上いじょうほか単位たんいとともにはじめて登場とうじょうした無量むりょうすう由来ゆらいする。無量むりょうすう仏教ぶっきょう用語ようごからとられたものである。当時とうじはすでにちゅうすう使用しようされており、無量むりょうすう不可思議ふかしぎ(10120)のまんまんばいで10128となる。

日本にっぽんでは、『ちりこう』の寛永かんえい8ねんはん無量むりょう大数たいすうとしてはじめて登場とうじょうする。このはんでは、までをまんしんごく以上いじょうまんまんしんとしたため、無量むりょう大数たいすう不可思議ふかしぎ(1080)のまんまんばいで1088となる。寛永かんえい11ねんばんまんしん統一とういつされ、無量むりょう大数たいすう不可思議ふかしぎ(1064)のまんばいの1068となった。ただし、今日きょうでも寛永かんえい8年版ねんばん根拠こんきょ無量むりょう大数たいすうを1088とするひともいる。

ちりこう』では、はんかさねるごとに「無量むりょう」と「大数たいすう」のあいだにできたきず間隔かんかくひろがり、はんでは「無量むりょう」と「大数たいすう」というべつかずとされるようになった。この場合ばあいは、「無量むりょう」が1068、「大数たいすう」が1072ということになる。現在げんざいにおいて、「無量むりょう」と「大数たいすう」がべつかずとして紹介しょうかいされることもあるが、「無量むりょう大数たいすう」でひとつのかずとするほう一般いっぱんてきである[ちゅう 1]

漢字かんじ文化ぶんかけん定着ていちゃくしている命数めいすうほうでは、無量むりょう大数たいすう無量むりょうすう)が最大さいだい数詞すうしであるが、無量むりょう大数たいすうよりもおおきいかずにも独自どくじ名前なまえがつけられているものもある。

銀河系ぎんがけいふくまれる原子げんし総数そうすうがおおよそ1無量むりょう大数たいすうちかいとかんがえられている。

命数めいすう一覧いちらんひょう

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無量むりょう大数たいすうくらいおよび前後ぜんごくらい命数めいすう以下いかのようになる。したすううえすうおこなわれていた時代じだいには無量むりょうすう無量むりょう大数たいすう存在そんざいしなかったので、ここには掲載けいさいしていない。

かず記法きほう まんしん
現行げんこう
つねかわすな以降いこうまんまんしん
ちりこう寛永かんえい8ねんしき
すべまんまんしん
さんがく啓蒙けいもうしき
定義ていぎ
1064 1064+0 いち不可思議ふかしぎ
1067 1064+3 せん不可思議ふかしぎ
1068 1068+0 いち無量むりょう大数たいすう
1069 1068+1 じゅう無量むりょう大数たいすう
1070 1068+2 ひゃく無量むりょう大数たいすう
1071 1068+3 せん無量むりょう大数たいすう
1080 1080+0 いち不可思議ふかしぎ
1087 1080+7 千万せんまん不可思議ふかしぎ
1088 1088+0 いち無量むりょう大数たいすう
1089 1088+1 じゅう無量むりょう大数たいすう
1090 1088+2 ひゃく無量むりょう大数たいすう
1091 1088+3 せん無量むりょう大数たいすう
1092 1088+4 いちまん無量むりょう大数たいすう
1093 1088+5 じゅうまん無量むりょう大数たいすう
1094 1088+6 ひゃくまん無量むりょう大数たいすう
1095 1088+7 千万せんまん無量むりょう大数たいすう
10120 10120+0 いち不可思議ふかしぎ
10127 10120+7 千万せんまん不可思議ふかしぎ
10128 10128+0 いち無量むりょうすう
10129 10128+1 じゅう無量むりょうすう
10130 10128+2 ひゃく無量むりょうすう
10131 10128+3 せん無量むりょうすう
10132 10128+4 いちまん無量むりょうすう
10133 10128+5 じゅうまん無量むりょうすう
10134 10128+6 ひゃくまん無量むりょうすう
10135 10128+7 千万せんまん無量むりょうすう

使用しようれい

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17×17格子こうしじょうみちについて、おなじところを2とおらない道順みちじゅんかず[2]

63無量むりょう大数たいすう4481不可思議ふかしぎ4611那由なゆ2379阿僧あそう祇6397つねかわすな1310きょく29754079せい5524澗4004みぞ4944みのる3986𥝱8664垓8069きょう3646ちょう3693おく8785まん5336とお

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ たとえば『日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん』で、「無量むりょう」「大数たいすう」のどちらも数詞すうしとしては説明せつめいせず、「無量むりょう大数たいすう」のこうでは数詞すうしとしている

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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