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ごく (かず)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ごく(ごく)は漢字かんじ文化ぶんかけんにおけるかず単位たんいひとつ。きょくがいくつをしめすかは時代じだい地域ちいきによりことなる。現在げんざい日本にっぽん一般いっぱんてきおこなわれているまんしんほうでは 1048す。

概要がいよう

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きょくは、もとしゅすぐるによる『さんがく啓蒙けいもう』において、それまであったよりもうえくらいとしてつねかわすな阿僧あそうなどとともに登場とうじょうした。このとき登場とうじょうした単位たんいは、ごく以外いがい仏教ぶっきょう用語ようごかられられたものである。当時とうじはすでにちゅうすう使用しようされており、きょく (1080) のまんまんばいで 1088 となる。漢字かんじいち表記ひょうきされる単位たんいとしては最大さいだいのものである。ただし、華厳経けごんきょうふくめた場合ばあいは1035494216806390423241907689750528である「いたり」が漢字かんじいち表記ひょうきされる最大さいだい単位たんいとなる。なお、大数たいすうには漢字かんじ構成こうせいされる単位たんい存在そんざいせず、この単位たんいうえは「つねかわすな」となり、以降いこうすべ漢字かんじさん以上いじょう単位たんいとなる(華厳経けごんきょう少数しょうすう単位たんいには漢字かんじ構成こうせいされる単位たんい多数たすうある)。

日本にっぽんでは、『ちりこう』の寛永かんえい4ねん(1627ねん)の初版しょはんはじめて登場とうじょうする。このはんでは、までをしたすうごく以上いじょうまんまんしんとしたため、きょく (1014) のじゅうばいで 1015 となる。寛永かんえい8年版ねんばんではきょくまでをちゅうすうまんしんあらためたため、きょく (1044) のまんばいで 1048 となった。寛永かんえい11ねんばんごく以上いじょうまんしん統一とういつされた。ただし、今日きょうでも寛永かんえい8年版ねんばん根拠こんきょごく以上いじょうまんまんしんとするひともいる。もっとも、きょう以上いじょうかずについては指数しすう表記ひょうきもちいられるのが普通ふつうであって実用じつようではまずもちいられないので、ごく以降いこうがどうなっていてもそれほど問題もんだいにはならない。

きょくくらいおよび前後ぜんごくらい命数めいすう以下いかのようになる。

書物しょもつ さんがく啓蒙けいもう ちりこう初版しょはん ちりこう寛永かんえい8年版ねんばん ちりこう寛永かんえい11年版ねんばん現行げんこう
定義ていぎ
1080 いち
1087 せんまん
1088 いちきょく
1089 じゅうきょく
1090 ひゃくきょく
1091 せんきょく
1092 いちまんきょく
1093 じゅうまんきょく
1094 ひゃくまんきょく
1095 せんまんきょく
1096 いちつねかわすな
1014 いち
1015 いちきょく
1016 じゅうきょく
1017 ひゃくきょく
1018 せんきょく
1019 いちまんきょく
1020 じゅうまんきょく
1021 ひゃくまんきょく
1022 せんまんきょく
1023 いちつねかわすな
1044 いち
1047 千載せんざい
1048 いちきょく
1049 じゅうきょく
1050 ひゃくきょく
1051 せんきょく
1052 いちまんきょく
1053 じゅうまんきょく
1054 ひゃくまんきょく
1055 せんまんきょく
1056 いちつねかわすな
1044 いち
1047 千載せんざい
1048 いちきょく
1049 じゅうきょく
1050 ひゃくきょく
1051 せんきょく
1052 いちつねかわすな

性質せいしつ

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現在げんざい日本にっぽんにおける1きょくは、英語えいごけんのShort scaleでは Quindecillion、Long scaleでは Octillion に相当そうとうする。

千進せんしん英語えいごけんShort scale、まんしん漢字かんじけんひゃくまんしんのLong scaleで単位たんいがあがるかずである。これはちょう𥝱(秭)那由なゆほか指数しすうが12の倍数ばいすうとなる10の累乗るいじょうすう)が該当がいとうする。

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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