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『指輪物語』(原題: The Lord of the Rings、ビデオ題: 『ロード・オブ・ザ・リング 指輪物語』)は、1978年に公開されたアメリカのアニメーション映画[1]。原作はJ・R・R・トールキンのファンタジー小説『指輪物語』で、監督はラルフ・バクシが務めた[3]。
人間の演技を撮影したフィルムを一コマずつ絵にするというロトスコープ技法を全編にわたり用い、話題となった[4]。
この映画は、ソウル・ゼインツのファンタジー・フィルムズ(Fantasy Films)がプロデュースし、1978年にユナイテッド・アーティスツが配給した。前半のみで終わった物語は別個につくられたランキン・バス・プロダクション版『王の帰還(英語版)』で一部補完される形となっている。
宮崎駿は、実写のフィルムからセルを書き起こすライブアクションの技法を用いた作品には失敗例が多いとして、「元になる実写部分が拙劣ではバクシの『指輪物語』は成功するはずがなかった」と書いている[5]。
アメリカで公開された際、漫画家の手塚治虫は渡米して鑑賞、傑作と評したが、宮﨑駿は「あれを傑作と評する神経が理解できない」と批判した[要出典]。
また、この作品で使用されたロトスコープの技術に影響を受け、後に手塚治虫は『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』を制作するが、これに対しても宮﨑駿は「(人件費の削減等で)アニメの製作現場を過酷な環境にした張本人が、また手間のかかるものを持ち込んで」と批判した[要出典]。
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