(Translated by https://www.hiragana.jp/)
火夫 - Wikipedia コンテンツにスキップ

火夫かふ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
炭水車たんすいしゃうえ石炭せきたんあつか火夫かふ

火夫かふ(かふ、Fireman)とは、蒸気じょうき機関きかん運転うんてんつづけるために必要ひつようボイラーあつかうことを職業しょくぎょうとするものをいう。「かんき(かまたき)」ともばれる。蒸気じょうき機関きかんしゃ場合ばあい機関きかん助士じょし蒸気じょうきせん場合ばあい機関きかんいん軍艦ぐんかん場合ばあい機関きかんへい)ともいう。また、ボイラーではないが、火葬かそうじょうあつか職員しょくいんもこのばれる。英語えいごではストーカー(Stoker)ともばれる[1]

石炭せきたん燃料ねんりょうとする場合ばあい労働ろうどう内容ないようは、おも石炭せきたんをシャベルですくってボイラーに投入とうにゅうすることである。SLをれいげると石炭せきたんったシャベルはたいへんおもいことにくわえてボイラーの燃焼ねんしょう具合ぐあいおよび線路せんろ勾配こうばいわせて石炭せきたん均等きんとう室内しつない散布さんぷしなければならず、かたわるいと機関きかんから叱責しっせき罵声ばせいびせられることもおおかった。作業場さぎょうば自体じたいがたいへん高温こうおんせま走行そうこう振動しんどうれることもおおいことから、肉体にくたいおよび精神せいしん双方そうほう過酷かこく重労働じゅうろうどうであり、作業さぎょうちゅう熱射病ねっしゃびょうたおれることもめずらしくなかった。

鉄道てつどう[編集へんしゅう]

ドイツ国鉄こくてつ52かたち蒸気じょうき機関きかんしゃとうずみおこな火夫かふ

鉄道てつどう蒸気じょうき機関きかんしゃにおける火夫かふ仕事しごとつぎのようなものである。

  • ボイラーに最初さいしょれるまえはいやちりを除去じょきょする。
  • みずをボイラーに補給ほきゅうする。
  • 工程こうていはじめるまえ十分じゅうぶん燃料ねんりょうがあることを確認かくにんする。
  • こす。
  • 工程こうてい部分ぶぶん部分ぶぶんおうじて適切てきせつなパワーを供給きょうきゅうするために加減かげん調節ちょうせつする。
  • その機関きかん命令めいれいによって機関きかんしゃ維持いじするための種々しゅじゅ仕事しごとおこなう。

蒸気じょうき機関きかんしゃ火夫かふ機関きかん助士じょしといい、機関きかん運転うんてん目指めざもののキャリア・パスとして見習みならいのかたちでこの仕事しごとおこなっていることがおおかった。

機械きかい[編集へんしゅう]

ボイラーのしつ石炭せきたん投入とうにゅうする機械きかい装置そうち存在そんざいする。おおきな固定こていしきボイラーには標準ひょうじゅんてき装置そうちであり、またおおきな蒸気じょうき機関きかんしゃにも火夫かふ負担ふたんかるくするためにけられる。機関きかんしゃよう場合ばあいメカニカルストーカーまたはたんにストーカーとばれ、補助ほじょ蒸気じょうき機関きかん駆動くどうされるスクリューしきコンベアーで石炭せきたんしつ投入とうにゅうする。投入とうにゅう石炭せきたんは、火夫かふ操作そうさする蒸気じょうきジェットにより全体ぜんたい散布さんぷされる。石炭せきたん火力かりょく発電はつでんしょ通常つうじょう粉砕ふんさい粉末ふんまつされた石炭せきたんやすボイラーを使用しようする。

文化ぶんかとの関連かんれん[編集へんしゅう]

  • ユージン・オニール戯曲ぎきょくざる』の一人称いちにんしょう主人公しゅじんこうヤンクは汽船きせんかんきである。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Stoker - Weblio更新こうしん不明ふめい)2019ねん1がつ12にち閲覧えつらん