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自動じどうきゅうすみ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

自動じどうきゅうすみ(じどうきゅうたんき)とは、蒸気じょうき機関きかんしゃ蒸気じょうきせんなどの蒸気じょうき機関きかんボイラー燃料ねんりょうである石炭せきたん供給きょうきゅうする装置そうちである。メカニカルストーカー(Mechanical stoker)またたんストーカーともいう[1]ただしい英語えいご発音はつおんは、ストウカーである。ストーカー(stalker)と区別くべつ

概要がいよう

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炭水車たんすいしゃからスクリューで石炭せきたん運転うんてんしつまで搬送はんそうし、蒸気じょうきしつ英語えいごばんうちばした。勾配こうばいのぼときなど、蒸気じょうき必要ひつよう場合ばあいには人力じんりきとうずみしておぎなった。

蒸気じょうき機関きかんしゃようはアメリカで1901ねん開発かいはつされ、1905ねんごろには普及ふきゅうをみた。1938ねんには法律ほうりつにより、ボイラーのおおきなSLに搭載とうさい義務付ぎむづけられた。[よう出典しゅってん]その日本にっぽんでも導入どうにゅうされた。

日本にっぽんでは蒸気じょうき機関きかんしゃよう自動じどうきゅうすみは、1948ねんせいC62かたちC61かたち嚆矢こうしとして、戦時せんじがたD52かたちについても、標準ひょうじゅんがたへの装備そうび改造かいぞうおよびD62かたちへの改造かいぞう装備そうびされた。熱量ねつりょうひく石炭せきたん使用しようする常磐線じょうばんせんようD51かたち一部いちぶにも搭載とうさいされた。

C61 20復元ふくげんには、現在げんざい使用しようされている石炭せきたん品質ひんしつ熱量ねつりょうたかく、現役げんえき時代じだいくらべて余裕よゆうのある運転うんてんのため自動じどうきゅうすみ必須ひっすとなるほどとうすみりょうではないこと、重油じゅうゆ併燃をおこなうこと、せきしゃブレーキりつによる制動せいどう距離きょり確保かくほするための軽量けいりょうD51 498同等どうとう運行うんこう技術ぎじゅつ継承けいしょうする目的もくてき、およびストーカー機器ききるいによるとうずみ作業さぎょうせい悪化あっか懸念けねん、そして自動じどうきゅうすみそのものの腐食ふしょくはげしかったため復元ふくげんきわめて困難こんなんだったことにより[よう出典しゅってん]はずされた[2]

利点りてん

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機関きかん助士じょしとうずみ重労働じゅうろうどうから解放かいほうされることになった。各国かっこく格子こうし面積めんせきおおきい蒸気じょうき機関きかんしゃには必須ひっすとされた。

欠点けってん

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きゅうずみ個体こたいがあり、それを把握はあくして使用しようする必要ひつようがあった。構造こうぞう複雑ふくざつ保守ほしゅ必要ひつよう

また、炭水車たんすいしゃからはこばれるあいだ石炭せきたんくだかれてつぶみちちいさくなり、石炭せきたん粒子りゅうし(シンダ)が煙突えんとつから噴出ふんしゅつする。エネルギー損失そんしつえるだけでなく、運転うんてん乗客じょうきゃくにシンダがそそいで乗務じょうむ利用りよう環境かんきょう悪化あっかにもつながったほか、えかけのシンダによって沿線えんせん火災かさい発生はっせいすることもあった。

資料しりょう

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Stoker - Weblio更新こうしん不明ふめい)2019ねん1がつ12にち閲覧えつらん
  2. ^ 38ねんぶりに復活ふっかつ、C61かたち蒸気じょうき機関きかんしゃ”. 朝日新聞あさひしんぶんデジタル. 2024ねん2がつ21にち閲覧えつらん