出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福地川(ふくちがわ)は、福岡県直方市を流れる川で、一級水系・遠賀川水系の一級河川[1][2]。
直方市の東部、福智山、雲取山(標高607メートル)を水源とする[1][2][3]。上流端は直方市頓野塔尺郷・金山で[1]、南西へと流れ[3]、蜂の先で彦山川に注ぐ[1]。長さは7.8キロメートル、流域面積は15.7平方キロメートルである[2]。雲取山・福智山・鷹取山で囲まれた源流域は「福智山水源林」として、水源の森百選に選定されている[4]。上流部は急峻な地形を見せ、中流部は田畑が多く、下流部は家屋が密集する市街地となっている[2]。流路上には2基のダムがあり、流域を水害から守るとともに、灌漑・上水道用水を確保する役割を担っている(後述)。
福地川源流部、雲取山・福智山・鷹取山・内ヶ磯ダム(福智山池)で囲まれた区域。面積436ヘクタール、標高200ないし900メートルで、水源の森百選・北九州国定公園・水源かん養保安林・保健保安林の指定を受けている。樹種はスギやヒノキ・カシ・シイ・タブノキを主体とし、針葉樹・広葉樹の比率は58対42。林齢は37ないし151年以上である。当地は福智山への登山口であり、毎年15万人が訪れる。渓谷には大塔(おおとう[12]、だいとう[13])の滝といった名所があり、福智山ダム周辺の公園・キャンプ場開発も進んでいる[4]。