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福島ふくしま工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
福島ふくしま工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこう
略称りゃくしょう 福島ふくしまだかせん
えいしょう National Institute of Technology, Fukushima College (NIT,Fukushima College)
設置せっちしゃ 国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこう
種別しゅべつ 国立こくりつ工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこう
設立せつりつねん 1962ねん
学科がっか 機械きかいシステム工学科こうがっか
電気でんき電子でんしシステム工学科こうがっか
化学かがく・バイオ工学科こうがっか
都市としシステム工学科こうがっか
ビジネスコミュニケーション学科がっか
専攻せんこう 産業さんぎょう技術ぎじゅつシステム工学こうがく専攻せんこう
ビジネスコミュニケーションがく専攻せんこう
所在地しょざいち 970-8034
地図
北緯ほくい371ふん59.55びょう 東経とうけい14053ふん21.49びょう / 北緯ほくい37.0332083 東経とうけい140.8893028 / 37.0332083; 140.8893028 (Yes)座標ざひょう: 北緯ほくい371ふん59.55びょう 東経とうけい14053ふん21.49びょう / 北緯ほくい37.0332083 東経とうけい140.8893028 / 37.0332083; 140.8893028 (Yes)
ウェブサイト https://www.fukushima-nct.ac.jp/
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ウィキプロジェクト 学校がっこう
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福島ふくしま工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこう(ふくしまこうぎょうこうとうせんもんがっこう、英語えいご: National Institute of Technology, Fukushima College, NIT, Fukushima College)は、福島ふくしまけんいわき平上荒川たいらかみあらかわ所在しょざいする国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう略称りゃくしょう福島ふくしまだかせん

概要がいよう

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本科ほんか5学科がっか専攻せんこう2専攻せんこう(5コース)で構成こうせいされる。全国ぜんこく51こう国立こくりつだかせんに3学科がっかのみとなる文系ぶんけい学科がっか設置せっちされている。

正面しょうめん玄関げんかんにあるケヤキ大木たいぼくは、林野りんやひらいてこう整備せいびしたさい、そのままのこされ、学校がっこうのシンボルてき存在そんざいとなっている。物質ぶっしつ工学科こうがっかとう北側きたがわにあるクスノキは、きゅうたいらまち役場やくば庁舎ちょうしゃ1900ねん建設けんせつされたさい記念きねん植樹しょくじゅ1978ねんゆず移植いしょくした。

さらに、ケヤキのまえには、彫刻ちょうこくかい第一人者だいいちにんしゃであった佐藤さとう忠良ただよしから寄贈きぞうけたブロンズの「青年せいねんぞう」(1969ねん9がつ除幕じょまく)が建立こんりゅうされ、中庭なかにわにも佐藤さとう炭鉱たんこう労働ろうどうしゃらの協力きょうりょくのもと制作せいさくしたセメントぞう母子ぼしそう」(1953ねんさく)がっている。「母子ぼしそう」の所有しょゆうしゃ常磐ときわ炭砿たんこう常磐興産じょうばんこうさん)であったが、自社じしゃ炭鉱たんこう閉山へいざんにともなって寄贈きぞうけ、1973ねん1がつ同地どうち移設いせつされたものである[1]。また、こう背後はいごには、本州ほんしゅう最後さいごまで採掘さいくつおこなわれていた常磐ときわ炭田たんでん廃坑はいこう点在てんざいし、石炭せきたん産業さんぎょうさかえた往時おうじ面影おもかげのこしている。

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいによって東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょがメルトダウンなどの重大じゅうだい事故じここす直前ちょくぜんには、原子力げんしりょく関連かんれん就職しゅうしょくしゃ就職しゅうしょく希望きぼうしゃ全体ぜんたいの25パーセントにもおよんでいた[2]原発げんぱつ事故じこ2ねんとなる2013ねん4がつには、原発げんぱつはい作業さぎょうなどに従事じゅうじする人材じんざい育成いくせいするために、専攻せんこうないに「復興ふっこう人材じんざい育成いくせい特別とくべつコース」を開講かいこうした[3]

沿革えんかく

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1961ねん6がつ国会こっかい学校がっこう教育きょういくほう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつ法律ほうりつだい144ごう)、いわゆる「こうせん法案ほうあん」が成立せいりつしたのをけ、福島ふくしま県議会けんぎかいが「こうせんこう設置せっちかんする意見いけんしょ」を全会ぜんかい一致いっち議決ぎけつした。これにともない、福島ふくしま県知事けんちじいのちにより「こうせんこう常磐ときわ工業こうぎょう地帯ちたい設置せっち」するようきゅう文部省もんぶしょう陳情ちんじょうおこなうとともに、官民かんみんにより「常磐ときわ地区ちくだかせんこう誘致ゆうち期成きせい同盟どうめい」(事務じむきょくきゅう石城せきじょうけん事務所じむしょない)を結成けっせいして、誘致ゆうち運動うんどう展開てんかい福島ふくしま県知事けんちじ県議会けんぎかい議長ぎちょうけん教育きょういくちょうひら市長しちょうけん選出せんしゅつ国会こっかい議員ぎいんらがすうにわたって文部もんぶ大臣だいじん直接ちょくせつ要請ようせいおこなうなどした結果けっかよく1962ねん1がつ10日とおかの11こうとともに、国立こくりつだかせん1こうとしてたいらへの設置せっち決定けっていするにいたった(東北とうほくでは1こうのみ)。

学校がっこうめいは、当時とうじ文部省もんぶしょう所在地しょざいちめいけるよう指導しどうしたことから、「平高ひらたかせん」という名称めいしょうになった。1966ねん10月には、たいらふくむ54まち5むら広域こういき合併がっぺいにより、いわき誕生たんじょう。これにともない、けんめいかんした「福島ふくしまだかせん」に改称かいしょうされた[4]現在げんざいでも、当時とうじ地元じもとひとびとは「平高ひらたかせん」とぶことがある。

初代しょだい校長こうちょうには、こうせん誘致ゆうち中心ちゅうしんになったけん教育きょういくちょう佐藤さとうひかり横滑よこすべりで就任しゅうにんけん全体ぜんたいでバックアップする態勢たいせいられた。こうせんでは、合格ごうかくしゃ入学にゅうがく辞退じたい相次あいつぎ、追加ついか合格ごうかくさざるをない事態じたいとなったり、現在げんざいでも、あらかじめ辞退じたいしゃ想定そうていして、定員ていいん大幅おおはば上回うわまわ合格ごうかくしゃしているところがあるものの、福島ふくしまだかせん場合ばあい草創そうそう現在げんざい合格ごうかくしゃかく学科がっか定員ていいん40めい+1、2めいにとどまり、ほぼ全員ぜんいん入学にゅうがくしている。

だい1かい入学にゅうがく試験しけんでは、福島ふくしまけんのみならず、東北とうほくかくけん北関東きたかんとうからも受験生じゅけんせいあつめ、志願しがん倍率ばいりつ17ばいたっした。近隣きんりん宮城みやぎだかせん創設そうせつされた翌年よくねんも14.7ばい維持いじした。しかし、東北とうほく6けんすべてにこうせん創設そうせつされ、茨城いばらきけん茨城高専いばらきこうせん創設そうせつされた3ねんには6.6ばいき、その、20ねんほどは3 - 4ばい競争きょうそうりつ安定あんてい近年きんねんは、2ばい前後ぜんこう倍率ばいりつとなっている。

とし

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  • 1962ねん - ひら工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこう国立こくりつだかせん1こう)として開校かいこう機械きかい工学科こうがっか電気でんき工学科こうがっか工業こうぎょう学科がっかの3学科がっか設置せっち
  • 1966ねん - 土木どぼく工学科こうがっか設置せっち
  • 1967ねん - 福島ふくしま工業こうぎょう高等こうとう専門せんもん学校がっこう改称かいしょう
  • 1994ねん - 文科ぶんかけい学科がっかのコミュニケーション情報じょうほう学科がっか設置せっち
  • 1995ねん - 土木どぼく工学科こうがっか建設けんせつ環境かんきょう工学科こうがっか改組かいそ
  • 1996ねん - 工業こうぎょう学科がっか物質ぶっしつ工学科こうがっか改組かいそ
  • 2004ねん - あらたに発足ほっそくした独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん国立こくりつ高等こうとう専門せんもん学校がっこう機構きこう移管いかん専攻せんこう設置せっち
  • 2013ねん - 専攻せんこうない復興ふっこう人材じんざい育成いくせい特別とくべつコースを開講かいこう
  • 2015ねん - 専攻せんこう改組かいそし、従来じゅうらいの3専攻せんこうから2専攻せんこう、5コースに改組かいそ
  • 2017ねん - 学科がっか改組かいそ 工学こうがくけい4学科がっか機械きかいシステム工学科こうがっか電気でんき電子でんしシステム工学科こうがっか化学かがく・バイオ工学科こうがっか都市としシステム工学科こうがっか
  • 2021ねん - 機械きかい工学科こうがっか電気でんき工学科こうがっか物質ぶっしつ工学科こうがっか建設けんせつ環境かんきょう工学科こうがっか 学生がくせいがすべて卒業そつぎょうした  

教育きょういく理念りねん

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  • ひろゆたかな教養きょうよう人間にんげんりょく育成いくせい
  • 科学かがく技術ぎじゅつ基礎きそてき素養そよう創造そうぞうせいおよ実践じっせんせい育成いくせい
  • 固有こゆう才能さいのう展開てんかい国際こくさいてき視野しやおよコミュニケーション能力のうりょく育成いくせい

校歌こうか

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学習がくしゅう教育きょういく目標もくひょう

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  • 地球ちきゅうてき視野しやからひと社会しゃかい環境かんきょう配慮はいりょできる能力のうりょくやしなうために、倫理りんり教養きょうようにつける。
  • 工学こうがくおよびビジネスの幅広はばひろ基礎きそ知識ちしきうえに、融合ゆうごうふくあいてき専門せんもん知識ちしき修得しゅうとくし、知識ちしき創造そうぞう時代じだい柔軟じゅうなん対応たいおうできる能力のうりょくにつける。
  • 工学こうがくけい科目かもく-ビジネスけい科目かもくきょうはたらけ(シナジー)効果こうかにより、複眼ふくがんてき視野しやってみずか工夫くふうしてあたらしい産業さんぎょう技術ぎじゅつ創造そうぞうできる能力のうりょくにつける。
  • 情報じょうほう収集しゅうしゅう自己じこ学習がくしゅうとおしてつね自己じこ啓発けいはつし、問題もんだい解決かいけつのみならず課題かだい探求たんきゅうする能力のうりょくにつける。
  • モノづくりやシステムデザイン能力のうりょくやしなうことにより、創造そうぞうてき実践じっせんりょくにつける。
  • 情報じょうほう技術ぎじゅつ活用かつようして、国際こくさい社会しゃかい必要ひつようなコミュニケーション能力のうりょくおよびプレゼンテーション能力のうりょくにつける。

組織そしき学科がっか

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  • 本科ほんかじゅん学士がくし課程かてい
    • 機械きかいシステム工学科こうがっか
    • 電気でんき電子でんしシステム工学科こうがっか
    • 化学かがく・バイオ工学科こうがっか
    • 都市としシステム工学科こうがっか
    • ビジネスコミュニケーション学科がっか
  • 専攻せんこう学士がくし課程かてい
    • 産業さんぎょう技術ぎじゅつシステム工学こうがく専攻せんこう
      • 生産せいさん情報じょうほうシステム工学こうがくコース
      • エネルギーシステム工学こうがくコース
      • 化学かがく・バイオ工学こうがくコース
      • 社会しゃかい環境かんきょうシステム工学こうがくコース
    • ビジネスコミュニケーションがく専攻せんこう
      • ビジネスコミュニケーションがくコース

学生がくせい活動かつどう

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学生がくせいりょう

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学生がくせいりょうは「いわりょう(ばんようりょう)」とばれ、こずえとう若葉わかばとう青葉あおばとうあかつきとう白雲しらくもとう食堂しょくどう浴室よくしつとう構成こうせいされる(若葉わかばとう女子じょしりょう)。

りょうつとむ主事しゅじ委員いいんちょうつとめ、17めい教員きょういん事務じむ職員しょくいん構成こうせいするりょうつとむ委員いいんかい管理かんり運営うんえいおこなっている。 ぜん寮生りょうせい組織そしきされる「寮生りょうせいかい」には、寮長りょうちょうふく寮長りょうちょう書記しょき会計かいけい会計かいけい監査かんさのほか、厚生こうせい管理かんり行事ぎょうじ広報こうほう園芸えんげい選挙せんきょ管理かんりけん図書としょ指導しどう寮生りょうせいかく委員いいんかい設置せっちされており、ほぼ全員ぜんいん寮生りょうせいがいずれかの委員いいんかい所属しょぞくし、管理かんり運営うんえい参加さんかしている。

門限もんげん入浴にゅうよく時間じかん消灯しょうとう時間じかんさだめられている。女子じょしりょう男子だんしりょうともに玄関げんかんがカードキーで管理かんりされ、22以降いこう外出がいしゅつできない。外出がいしゅつした場合ばあいりょうつとむ委員いいんかいからの指導しどうける。

  • 年度ねんどはじめには、新入しんにゅう寮生りょうせい上級生じょうきゅうせい自己じこ紹介しょうかいをする「対面たいめんしき」が2にちにわたっておこなわれる。このほかにも寮生りょうせいあいだ交流こうりゅう行事ぎょうじ(スポーツ大会たいかいもちつきなど)がある。

学校がっこう行事ぎょうじ

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  • 体育たいいく大会たいかい
    • 平成へいせい30年度ねんどからは、とし1かいではなく、毎年まいとし5がつと9がつとし2かい開催かいさいとなった。形式けいしきとしては、かく学年がくねんない学科がっか対抗たいこうである。
  • 学年がくねん行事ぎょうじ
    • おも所属しょぞくしている学科がっか関係かんけいする工場こうじょう見学けんがくしたり、卒業生そつぎょうせい教員きょういんはなしいたりする。また、ゆう園地えんち動物どうぶつえんなど娯楽ごらく施設しせつくこともある。修学旅行しゅうがくりょこうわりもうけられた行事ぎょうじ。2004ねんからはじまり、毎年まいとし10がつ中旬ちゅうじゅんおこなわれる。
  • いわさい
    • 学生がくせいかい主催しゅさいする学園がくえんさい文化ぶんかさいだい1かいは「いわだいさい」と呼称こしょうしたが、だい2かい以降いこうこうせんさい」の名称めいしょういた。開催かいさいは2ねんに1、もしくは3ねんに1おこなっていた。2006ねん以降いこう学生がくせいかい主導しゅどうにより、毎年まいとし連続れんぞくして開催かいさいされている。なお、2009ねんから名称めいしょうが「いわさい」へと変更へんこうされた。

出身しゅっしんしゃ

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 経済けいざい産業さんぎょうしょう2007ねん常磐ときわ鉱工業こうこうぎょう近代きんだい産業さんぎょう遺産いさんぐん認定にんていし、常磐ときわ炭田たんでん関連かんれん遺産いさんとして母子ぼしそう個々ここ認定にんてい遺産いさんとした。
  2. ^ 2011ねん3がつ卒業そつぎょう予定よていしゃ原子力げんしりょく産業さんぎょう関連かんれん内定ないていさきは、東京電力とうきょうでんりょく10めい本科ほんか8、専攻せんこう2)、東北電力とうほくでんりょく5めい本科ほんか)、日本にっぽん原子力げんしりょく研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう2めい本科ほんか専攻せんこうかく1)、日本原子力発電にほんげんしりょくはつでん2めい本科ほんか専攻せんこうかく1)、三菱みつびし原子力げんしりょく燃料ねんりょう1めい本科ほんか)、アトックス1めい専攻せんこう)、岡野おかのバルブ1めい本科ほんか)のけい22めい福島ふくしまだかせんが2011ねん2がつ経済けいざい産業さんぎょうしょう提出ていしゅつした「原子力げんしりょく人材じんざい育成いくせいプログラム事業じぎょう原子力げんしりょく地域ちいき人材じんざいプログラム)」の成果せいか報告ほうこくしょによる
  3. ^ 再生さいせい可能かのうエネルギー、原子力げんしりょく安全あんぜんげんわざわい工学こうがくの3分野ぶんや・10科目かもく文部もんぶ科学かがくしょうの「大学だいがくとうにおける地域ちいき復興ふっこうのためのセンターてき機能きのう整備せいび事業じぎょう」の一環いっかんとして採択さいたくされた「原子力げんしりょく依存いぞんしないエネルギーと安全あんぜん安心あんしん社会しゃかい目指めざ地域ちいき復興ふっこう人材じんざい育成いくせい事業じぎょうとして実施じっし
  4. ^ ちゅう福島ふくしまだかせんとしには、「いわきだかせん」というひらがなこうめいける論議ろんぎがあったと忖度そんたくできる記述きじゅつがある。
  5. ^ 校歌こうか校章こうしょう校旗こうき/ロゴマーク - 福島ふくしまだかせん:National Institute of Technology, Fukushima College”. www.fukushima-nct.ac.jp. 2022ねん3がつ12にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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