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禰宜ねぎ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

禰宜ねぎ(ねぎ)とは、神職しんしょくしょくしょう職名しょくめい)のひとつである。「祢宜ねぎ」ともく。今日きょうでは、一般いっぱん神社じんじゃでは宮司ぐうじ下位かいけん禰宜ねぎ上位じょういかれ、宮司ぐうじ補佐ほさするものしょくしょうとなっている。

概要がいよう[編集へんしゅう]

禰宜ねぎ語源ごげんは「なごませる」の意味いみ古語こご「ねぐ」であり、かみしんなごませてその加護かごねがうという意味いみである。古代こだいには、かみいのりおこなもの祭祀さいし専従せんじゅうするものした。古制こせいでは神主かんぬし下位かいしゅく(ほうり)の上位じょういかれ、また、神職しんしょく総称そうしょうとされたこともあった。賀茂かも神社じんじゃ松尾まつおしゃ日吉ひよししゃ平野へいやしゃでは禰宜ねぎだいいち神職しんしょくとされ、香取かとり神宮じんぐう鹿島かしま神宮じんぐうではそのうえだい禰宜ねぎかれた。明治めいじ時代じだい以降いこうは、伊勢神宮いせじんぐうかん国幣社こくへいしゃ禰宜ねぎかれた。だい世界せかい大戦たいせんすべての神社じんじゃ禰宜ねぎ現在げんざい制度せいどになった。

禰宜ねぎは、年齢ねんれいてきにある程度ていど成熟せいじゅくし、知識ちしき経験けいけん豊富ほうふものつとめることがおおく、一般いっぱんに、祭祀さいしでは重要じゅうよう役割やくわりたす[1]

禰宜ねぎ山伏やまぶし」という狂言きょうげんでは、伊勢いせ禰宜ねぎ)と羽黒山はぐろさん山伏やまぶし修験しゅげんしゃ)が祈祷きとうきそったところ、祭神さいじん大黒天だいこくてん)が、おだやかな性格せいかく禰宜ねぎにひかれていった様子ようすえがかれている[1]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 神道しんとう行法ぎょうほうほん日本にっぽんれいみつるつらぬかみ祇奉さい秘事ひめごと学研がっけん原著げんちょ2005-2-25)。ISBN 9784056037753 

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 神道しんとう行法ぎょうほうほん日本にっぽんれいみつるつらぬかみ祇奉さい秘事ひめごと学研がっけん〈ブックス・エソテリカ〉、2005ねん2がつ25にちISBN 9784056037753 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]