蒼あおいバラ

「蒼あおいバラ」
安全あんぜん地帯ちたい の シングル
初出しょしゅつアルバム『安全あんぜん地帯ちたいXI ☆Starts☆「またね…。」』
A面めん	「蒼あおいバラ」 「ワインレッドの心しん」
リリース	2010年ねん3月3日にち
規格きかく	マキシシングル
ジャンル	ロック ポップス AOR
時間じかん	5分ふん39秒びょう
レーベル	ユニバーサルミュージック
作詞さくし・作曲さっきょく	玉置たまき浩二こうじ
チャート最高さいこう順位じゅんい
9位い（オリコン）
安全あんぜん地帯ちたい シングル 年表ねんぴょう
「雨あめのち晴はれ/ショコラ」 （2003年ねん） 「蒼あおいバラ/ワインレッドの心しん」 （2010年ねん） 「オレンジ/恋こいの予感よかん」 （2010年ねん）
玉置たまき浩二こうじ関連かんれんのシングル 年表ねんぴょう 「惑星わくせい」 （2007年ねん） 「蒼あおいバラ/ワインレッドの心しん」 （2010年ねん） 「オレンジ/恋こいの予よ感かん」（2010年ねん） 『安全あんぜん地帯ちたいXI ☆Starts☆「またね…。」』 収録しゅうろく曲きょく リスト 1.「「またね…。」」 2.「摩天楼まてんろう」 3.「Cherry」 4.「オレンジ」 5.「☆「またね…。」theme」 6.「Power」 7.「キタカゼとタイヨウ」 8.「雨あめ」 9.「HUNTER」 10.「☆「またね…。」voices」 11.「蒼あおいバラ」 12.「Bye Bye」 13.「ボードビリアン 〜 哀かなしみの道化師どうけし 〜」 14.「「またね…。」 lalala」 ミュージックビデオ 「蒼あおいバラ」 - YouTube
EANコード
EAN 4988005604507（初回しょかい盤ばん） EAN 4988005604491（通常つうじょう盤ばん）

「蒼あおいバラ」（あおいバラ）は、日本にっぽんのロックバンドである安全あんぜん地帯ちたいの楽曲がっきょく。

2010年ねん3月3日にちにユニバーサルミュージックから27枚まい目めのシングルとして、4枚まい目めのシングル「ワインレッドの心しん」（1983年ねん）の新しん録音ろくおんバージョンとの両りょうA面めんとなる「蒼あおいバラ/ワインレッドの心しん」のタイトルでリリースされた。Sony Recordsからの移籍いせき第だい一いち弾だんとして、前作ぜんさく「雨あめのち晴はれ/ショコラ」（2003年ねん）よりおよそ6年ねん半はんぶりにリリースされたシングルであり、作詞さくしおよび作曲さっきょくは玉置たまき浩二こうじが担当たんとうしている。

本ほん作さくは初期しょきの安全あんぜん地帯ちたいを彷彿ほうふつさせる官能かんのう的てきなミディアム・バラードであり、11枚まい目めのアルバム『安全あんぜん地帯ちたいXI ☆Starts☆「またね…。」』（2010年ねん）からの先行せんこうシングルとしてリリースされた。アルバム『惑星わくせい』（2007年ねん）以降いこう、療養りょうようのために音楽おんがく活動かつどうを停止ていししていた玉置たまきのおよそ3年ねん振ふりの復帰ふっき作さくとなり、オリコンシングルチャートでは最高さいこう位い9位いを獲得かくとく、安全あんぜん地帯ちたいのシングルがトップ10以内いないにチャートインするのは19枚まい目めのシングル「微笑ほほえみに乾杯かんぱい」（1988年ねん）以来いらい21年ねん半はんぶりとなった。

背景はいけい

安全あんぜん地帯ちたいは8枚まい目めのアルバム『安全あんぜん地帯ちたいVIII〜太陽たいよう』（1991年ねん）リリース後ご、デビュー10周年しゅうねん記念きねんのコンサートツアー「10th Anniversary Acoustic Special Night」を1992年ねんに行いったが、その後ご玉置たまきとメンバーの志向しこうの違ちがいから溝みぞが生うまれ、シングル「ひとりぼっちのエール」（1993年ねん）をリリース後ごの1994年ねんに武沢たけざわ豊ゆたかが脱退だったいを表明ひょうめいしバンドは活動かつどう休止きゅうしする事こととなった。玉置たまきはその後ごソロ活動かつどうに転向てんこうしたが、8枚まい目めのアルバム『ニセモノ』（2000年ねん）を受うけたコンサートツアーに武沢たけざわが参加さんかする事こととなり、アルバム『スペード』（2001年ねん）を受うけたコンサートツアー終了しゅうりょう後ご、安全あんぜん地帯ちたいは復活ふっかつに向むけた準備じゅんびを進すすめる事こととなった。2002年ねん7月がつ9日にちには乃木坂のぎざかにあるソニー・スタジオにてメンバー全員ぜんいんが揃そろった形かたちで安全あんぜん地帯ちたい復活ふっかつの記者きしゃ会見かいけんが行おこなわれ、7月がつ10日とおかにシングル「出逢であい」、8月がつ7日にちにアルバム『安全あんぜん地帯ちたいIX』をリリースして復活ふっかつを遂とげる事こととなった。しかしこの復活ふっかつによって「自分じぶんの中なかでなにかが終おわった」と感かんじた玉置たまきは、一方いっぽう的てきに安全あんぜん地帯ちたいの活動かつどう休止きゅうし宣言せんげんを行おこなう事こととなった。

再ふたたびソロ活動かつどうを始はじめた玉置たまきであったが、12枚まい目めのアルバム『惑星わくせい』（2007年ねん）のリリースと前後ぜんごして、1985年ねんに不倫ふりん関係かんけいにあるとして報道ほうどうされた女優じょゆうの石原いしはら真理子まりこが著書ちょしょ『ふぞろいな秘密ひみつ』（2006年ねん）を出版しゅっぱんし、石原いしはら自みずからが監督かんとくを務つとめる形かたちで映画えいが化かもされた。同書どうしょには玉置たまきとの関係かんけいを記述きじゅつした箇所かしょもあり、マスコミや石原いしはら自身じしんも玉置たまきへのコメントを求もとめたが玉置たまきの所属しょぞく事務所じむしょはコメントを差さし控ひかえる処置しょちを取とる事こととなった。その後ご玉置たまきは『惑星わくせい』を受うけてのコンサートツアー終了しゅうりょう後ごに当時とうじ妻つまであり事務所じむしょの代表だいひょうであった安藤あんどうさと子ことの離婚りこんを発表はっぴょう。さらに、2008年ねんに入はいり急性きゅうせい膵炎による体調たいちょう不良ふりょうのために全すべての音楽おんがく活動かつどうを停止ていしする事こととなった。

2009年ねんには石原いしはらが玉置たまきと直接ちょくせつ連絡れんらくを取とった際さいに意気投合いきとうごうし、婚姻こんいん届とどけを提出ていしゅつしたものの石原いしはらが重婚じゅうこんとなったために受理じゅりされず、また新婚しんこん旅行りょこうの最中さいちゅうに関係かんけいが悪化あっかしたことから両者りょうしゃの関係かんけいは破局はきょくしたとの報道ほうどうがなされた。新婚しんこん旅行りょこうの最中さいちゅうに渡米とべいしていた玉置たまきはうつ病びょうとアルコール依存いぞん症しょうによる自堕落じだらくな生活せいかつを送おくっていたが、6月25日にちに同どう年齢ねんれいであったマイケル・ジャクソンの死去しきょを伝つたえるニュースを見みた事ことにより、「再ふたたび歌うたわなければならない」との思おもいを強つよくした。これまでにファンクラブも含ふくめて全すべての活動かつどうを休止きゅうししていた玉置たまきであったが、9月からスタジオでの合宿がっしゅく生活せいかつを開始かいしする。

音楽おんがく性せいと歌詞かし

玉置たまきの自伝じでん本ほん『玉置たまき浩二こうじ 幸しあわせになるために生うまれてきたんだから』において著者ちょしゃの志田しだ歩あゆみは、本ほん作さくに関かんして「安全あんぜん地帯ちたいというバンドへの期待きたいに真まっ向こうから応こたえてくれる官能かんのう的てきなミディアム・バラード」と評価ひょうかし、緩急かんきゅうの起伏きふくに富とんだボーカルやドラムスやパーカッションが生うみ出だす躍動やくどう感かんなどが魅力みりょくであるとした他ほか、終盤しゅうばんのリードギターによる応酬おうしゅうがイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」（1977年ねん）を彷彿ほうふつさせると指摘してきした。また、同書どうしょにて志田しだはかつて青色あおいろのバラは製作せいさく不可能ふかのうであると考かんがえられていたが、バイオテクノロジーの発達はったつによって開発かいはつ成功せいこうに至いたったため、「神かみの祝福しゅくふく」や「奇跡きせき」、「夢ゆめかなう」などの安全あんぜん地帯ちたいの完全かんぜん復活ふっかつに相応ふさわしい花言葉はなことばが新あらたに付与ふよされていることを述のべている。

音楽おんがく情報じょうほうサイト『CDジャーナル』では、玉置たまきの歌声うたごえに関かんして1980年代ねんだいの安全あんぜん地帯ちたいの全盛期ぜんせいきの頃ころに戻もどったかのように艶つやがあると指摘してきした上うえで「まさに“復活ふっかつ”という言葉ことばがふさわしい」と評価ひょうかし、「円熟味えんじゅくみが加くわわった表現ひょうげん力りょく」との表記ひょうきのほかに「ヴェルヴェットのようにしっとりと歌うたい上あげるミディアム・ナンバー」とも表記ひょうきしている。

ベスト・アルバム『ALL TIME BEST』（2017年ねん）の楽曲がっきょく解説かいせつでは、本ほん作さくを「甘あまく危険きけんな官能かんのう的てきな香かおりがする、初期しょきの彼かれらを感かんじさせてくれる情熱じょうねつ的てきな一いち曲きょく」と評価ひょうかし、安全あんぜん地帯ちたいの作品さくひんとしては初はつの玉置たまきによる作詞さくしであることを指摘してきしている。また、ソロ活動かつどうと並行へいこうして行いっていた安全あんぜん地帯ちたいの活動かつどうが音楽おんがく性せいの緩ゆるやかな変化へんかとともに地続じつづきであったように感かんじるとした上うえで、本ほん作さくでは懐なつかしさだけでなく新あたらしさを感かんじさせる作品さくひんになっているために、本ほん作さくおよび本ほん作さくが収録しゅうろくされたアルバム『安全あんぜん地帯ちたいXI ☆Starts☆「またね…。」』（2010年ねん）によって玉置たまきのシンガーソングライターとしての天才てんさいぶりが発揮はっきされていると総括そうかつしている。

リリース、プロモーション、チャート成績せいせき

本ほん作さくは2010年ねん3月3日にちにユニバーサルミュージックからマキシシングルでリリースされ、ノンタイアップとなった。初回しょかい限定げんてい盤ばんには本ほん作さくのミュージック・ビデオが収録しゅうろくされたDVDが付属ふぞくされた。

リリース当日とうじつには7年ねんぶりのシングルリリースを記念きねんしたイベントが新橋しんばしSL広場ひろば前まえにて開催かいさいされ、レコーディング中ちゅうのため参加さんかできない安全あんぜん地帯ちたいメンバーの代かわりに、芸能げいのう界かい一いちの安全あんぜん地帯ちたいファンを自負じふするお笑わらいコンビのテツandトモが登場とうじょうすることとなった。イベントではスクリーンにて本ほん作さくのミュージック・ビデオが初はつ公開こうかいされ、また安全あんぜん地帯ちたいメンバーからのビデオメッセージが上映じょうえいされた。

本ほん作さくはオリコンシングルチャートにて最高さいこう位い9位いの登場とうじょう週しゅう数すう11回かいとなり、売うり上あげ枚数まいすうは2.2万まん枚まいとなった。安全あんぜん地帯ちたいのシングルが同どうチャートにてトップ10入いりするのは19枚まい目めのシングル「微笑ほほえみに乾杯かんぱい」（1988年ねん）以来いらい21年ねん半はんぶりとなり、シングルトップ10のインターバル記録きろくとしてはラッツ&スターの12年ねん10か月げつを抜ぬいて日本人にっぽんじんグループとしては歴代れきだい1位いとなった。また、本ほん作さくの売うり上あげ枚数まいすうは安全あんぜん地帯ちたいのシングル売上うりあげランキングにおいて19位いとなった。

カバー

• エドモンド・リョン（梁りょう漢文かんぶん） - 広東かんとん語ごバージョン、「花はな不ふ會かい盛もり開ひらく」のタイトルでアルバム『#20』（2011年ねん）に収録しゅうろく。

シングル収録しゅうろく曲きょく

CD

全ぜん作曲さっきょく: 玉置たまき浩二こうじ。
#	タイトル	作詞さくし	作曲さっきょく・編曲へんきょく	編曲へんきょく	時間じかん
1.	「蒼あおいバラ」	玉置たまき浩二こうじ	玉置たまき浩二こうじ	安全あんぜん地帯ちたい	5:39
2.	「ワインレッドの心しん（2010ヴァージョン）」	井上いのうえ陽水ようすい	玉置たまき浩二こうじ	安全あんぜん地帯ちたい、星ほし勝まさる	4:13
3.	「蒼あおいバラ」(オリジナル・カラオケ)		玉置たまき浩二こうじ	安全あんぜん地帯ちたい	5:39
4.	「ワインレッドの心しん（2010ヴァージョン）」(オリジナル・カラオケ)		玉置たまき浩二こうじ	安全あんぜん地帯ちたい、星ほし勝まさる	4:09
合計ごうけい時間じかん:				19:40

DVD

1. 蒼あおいバラ MUSIC CLIP
2. 蒼あおいバラ MUSIC CLIP（KOJI TAMAKI スペシャル・ヴァージョン）

リリース履歴りれき

No.	日付ひづけ	レーベル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん	最高さいこう順位じゅんい	備考びこう
1	2010年ねん3月3日にち	ユニバーサルミュージック	マキシシングル	UICZ-9032（初回しょかい盤ばん） UICZ-5045（通常つうじょう盤ばん）	9位い
2	2013年ねん3月1日にち	ユニバーサルミュージック	デジタル・ダウンロード	-	-

収録しゅうろくアルバム

「蒼あおいバラ」

• スタジオ音源おんげん
  • 『安全あんぜん地帯ちたいXI ☆Starts☆「またね…。」』（2010年ねん）
  • 『ALL TIME BEST』（2017年ねん）
  • 『THE BEST ALBUM 40th ANNIVERSARY 〜あの頃ころへ〜』（2022年ねん）
• ライブ音源おんげん
  • 『安全あんぜん地帯ちたい “完全かんぜん復活ふっかつ” コンサートツアー2010 Special at 日本武道館にほんぶどうかん 〜Start & Hits〜「またね…。」』（2010年ねん）
  • 『安全あんぜん地帯ちたい IN 甲子園こうしえん球場きゅうじょう「さよならゲーム」』（2020年ねん）
  • 『安全あんぜん地帯ちたい ALL TIME BEST「35」〜35th Anniversary Tour 2017〜LIVE IN 日本武道館にほんぶどうかん』（2022年ねん）

「ワインレッドの心しん（2010ヴァージョン）」

• 『安全あんぜん地帯ちたい Hits』（2010年ねん）

参考さんこう文献ぶんけん

• 志田しだ歩あゆみ『玉置たまき浩二こうじ 幸しあわせになるために生うまれてきたんだから』雲母うんも書房しょぼう、2006年ねん4月がつ30日にち、181 - 193頁ぺーじ。ISBN 9784876722006。 
• 志田しだ歩あゆみ『玉置たまき浩二こうじ 幸しあわせになるために生うまれてきたんだから（2010年版ねんばん）』イースト・プレス、2010年ねん10月がつ5日にち。ISBN 9784781604831。 

外部がいぶリンク

• Saltmoderate公式こうしき「蒼あおいバラ/ワインレッドの心しん」

蒼あおいバラ/ワインレッドの心しんに関かんするカテゴリ:

• 2010年ねんのダブルA面めんシングル
• ユニバーサルミュージックジャパンのシングル