豊田とよだ次郎じろう

豊田とよだ次郎じろう
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	日本にっぽん
出身しゅっしん地ち	兵庫ひょうご県けん姫路ひめじ市し
生年月日せいねんがっぴ	1967年ねん6月2日にち（57歳さい）
身長しんちょう; 体重たいじゅう	179 cm; 75 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう・打席だせき	右みぎ投とう右みぎ打だ
ポジション	投手とうしゅ
プロ入いり	1994年ねんドラフト4位い
初はつ出場しゅつじょう	1996年ねん5月がつ1日にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう	1998年ねん8月がつ4日にち
経歴けいれき（括弧かっこ内ないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど）
	東洋大学とうようだいがく附属ふぞく姫路ひめじ高等こうとう学校がっこう; 川崎製鉄かわさきせいてつ神戸こうべ; オリックス・ブルーウェーブ (1995 - 1999);
	この表ひょうについて

豊田とよだ次郎じろう（とよだじろう、1967年ねん 6月2日にち - ）は、兵庫ひょうご県けん姫路ひめじ市し出身しゅっしんの元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅ（投手とうしゅ）。

来歴らいれき・人物じんぶつ

アマチュア時代じだい

東洋大とうようだい姫路ひめじ高だかではサブマリン投とう法ほうの好こう投手とうしゅとして知しられ、ゆったりしたフォームからコーナーをつく投球とうきゅうを持もち味あじとしていた^[1]。1984年ねんの秋季しゅうき近畿きんき大会たいかいの決勝けっしょう戦せんでは、当時とうじ最強さいきょうと謳うたわれ桑田くわた真澄ますみ、清原きよはら和博かずひろを擁ようしたPL学園がくえんを完封かんぷうしている。1985年ねんの選抜せんばつ大会たいかいでは1回戦かいせんで敗やぶれたが、同年どうねんの選手権せんしゅけん大会たいかいでは1回戦かいせんで高岡たかおか商しょうと対戦たいせんして2安打あんだ完封かんぷうで勝利しょうりを収おさめた^[2]。この時ときの74球きゅう完封かんぷう勝利しょうりは最少さいしょう球だま数すう完封かんぷうの大会たいかい記録きろく^[3]。2回戦かいせんでは自みずから本塁打ほんるいだを放はなって黒須くろす陽一郎よういちろうや高林たかばやし孝行たかゆきを擁ようする立教りっきょうに完投かんとう勝かちし^[1]、続つづく3回戦かいせんで佐々木ささき主浩おもひろとの投なげ合あいの末すえに東北とうほく高校こうこうに敗やぶれている^[4]。

高校こうこう卒業そつぎょう後ごは、川崎製鉄かわさきせいてつ神戸こうべに入社にゅうしゃして社会しゃかい人じん野球やきゅうでプレーした。当初とうしょは3年ねんぐらいでプロ入いりする事ことを目標もくひょうにしていたが、想像そうぞう以上いじょうに社会しゃかい人じんのレベルが高たかく、5年ねん目めの1990年ねん頃ころに投球とうきゅうフォームをサイドスローに変かえている^[5]。一方いっぽう、1989年ねんには新日鐵しんにってつ広畑ひろはた、1991年ねんは三菱重工みつびしじゅうこう神戸こうべ、1993年ねんは神戸製鋼こうべせいこうからそれぞれ補強ほきょう選手せんしゅとして指名しめいされ、都市とし対抗たいこうに出場しゅつじょうした。結婚けっこんした1993年ねん頃ごろから投球とうきゅうが安定あんていするようになり^[5]、さらに翌よく1994年ねんには125km/h前後ぜんごの高速こうそく版ばんと90km/h前後ぜんごのもの、そして握にぎりの調整ちょうせいによって内外ないがい角かくに変化へんかするものの計けい3種類しゅるいのシンカーをマスターしている^[6]。これによってカウントも取とりやすくなって投球とうきゅうの幅はばが広ひろがり、エースとして寺本てらもと比呂ひろ文ぶんらとともに先発せんぱつ投手とうしゅ陣じんを支ささえ^[7]、チームは4年ねんぶりに都市とし対抗たいこう出場しゅつじょうを果はたした。

同年どうねんは広島ひろしまアジア大会たいかいで初はじめて日本にっぽん代表だいひょうに選えらばれ^[6]、準決勝じゅんけっしょう・決勝けっしょうでともに先発せんぱつを任まかされるなどシュートとシンカーを武器ぶきに金きんメダル獲得かくとくに貢献こうけんしている^[8]。日本にっぽん選手権せんしゅけんでは3回戦かいせんの対たい松下電器まつしたでんき戦せんで1失点しってん完投かんとう勝がちを収おさめるなどの活躍かつやくで優秀ゆうしゅう選手せんしゅ賞しょうを受賞じゅしょう^[9]。同どう大会たいかいをもって廃部はいぶとなる川鉄かわてつ神戸こうべ野球やきゅう部ぶのベスト4進出しんしゅつを支ささえた。また、年間ねんかんを通つうじて国内外こくないがいで活躍かつやくした点てんが評価ひょうかされ、同年どうねんは社会しゃかい人じんベストナインに選出せんしゅつされている^[10]。同僚どうりょうは社内しゃないの千葉ちば野球やきゅう部ぶや水島みずしま野球やきゅう部ぶなどに移うつっていったが、自身じしんは1994年ねんのドラフト会議かいぎでオリックス・ブルーウェーブから4位い指名しめいを受うけ、契約けいやく金きん7000万まん円えん、年俸ねんぽう1000万まん円えん（いずれも推定すいてい）で入団にゅうだん^[11]。この時とき27歳さいになっており、娘むすめも生うまれたばかりだった^[8]。

プロ入いり後ご

年齢ねんれい的てきにも即そく戦力せんりょくとして期待きたいされた^[5]が、1年ねん目めはリーグ優勝ゆうしょうを果はたした層そうの厚あつい投手とうしゅ陣じんの中なかで一軍いちぐん未み登板とうばんに終おわった。2年ねん目めの1996年ねんはキャンプから中継なかつぎとして期待きたいされ^[12]、5月1日にちには初はつ勝利しょうりを挙あげた。高校こうこうの後輩こうはいである長谷川はせがわ滋しげる利りや佐藤さとう義則よしのりらの不振ふしんもあって^[13]8月がつ24日にちにはプロ初はつ先発せんぱつを任まかされ、続つづく8月がつ30日にちの登板とうばんでは完投かんとう勝利しょうりを挙あげて^[14]シーズン終了しゅうりょうまで先発せんぱつローテーションに定着ていちゃくした^[13]。同年どうねんの巨人きょじんとの日本にっぽんシリーズでは、投手とうしゅ陣じんの中なかから状態じょうたいの良よさを評価ひょうかされて第だい4戦せんに先発せんぱつし^[15]、2回かい2失点しってんで降板こうばんした。なお、巨人きょじん側がわは長谷川はせがわの先発せんぱつを予想よそうしていたという^[15]。

1997年ねんと1998年ねんは再ふたたび主おもに中継なかつぎを務つとめ、1999年ねんは一軍いちぐん登板とうばん無なし。同年どうねんの10月がつ6日にちに戦力せんりょく外がい通告つうこくを受うけた^[16]後ご、岡田おかだ彰布あきのぶ二に軍ぐん監督かんとく（当時とうじ）による阪神はんしんタイガースへの誘さそいもあったが一軍いちぐんの球たまを投なげることができないと伝つたえ引退いんたいを選えらんだ。

引退いんたい後ごは、神戸こうべ元町もとまち駅えきの居酒屋いざかやでマネジャーとして働はたらいた後のち、2011年ねん 12月に故郷こきょうの姫路ひめじ市内しないに焼肉やきにく店みせ「焼肉やきにくとよだ」を開店かいてんした。現在げんざいは焼肉やきにく店てんを営いとなみつつ、地域ちいきの少年しょうねん野球やきゅうの指導しどうを行おこないながら、プロ野球やきゅう42年ねん会かいによる野球やきゅう指導しどうにも積極せっきょく的てきに参加さんかしている^[17]。

詳細しょうさい情報じょうほう

年度ねんど別べつ投手とうしゅ成績せいせき

年とし度ど	球たま団だん	登とう板いた	先さき発はつ	完かん投とう	勝かち利り	敗はい戦せん	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝かち率りつ	打だ者もの	投とう球たま回かい	被ひ安やす打だ	被ひ本ほん塁るい打だ	与あずか四よん球たま	敬けい遠とお	与あずか死し球たま	奪だつ三さん振ふ	暴投とう	ボ丨ク	失しつ点てん	自じ責せめ点てん	防ぼう御お率りつ	W H I P
1996	オリックス	12	5	1	2	1	0	--	.667	181	42.1	43	3	14	0	2	29	1	0	19	16	3.40	1.35
1997		29	2	0	0	1	1	--	.000	207	51.1	47	9	14	0	2	34	0	0	25	24	4.21	1.19
1998		21	1	0	1	1	0	--	.500	154	35.1	32	4	17	3	3	25	1	1	20	17	4.33	1.39
通算つうさん：3年ねん		62	8	1	3	3	1	--	.500	542	129.0	122	16	45	3	7	88	2	1	64	57	3.98	1.29

記録きろく

初はつ登板とうばん・初はつ勝利しょうり：1996年ねん5月がつ1日にち、対たい福岡ふくおかダイエーホークス4回戦かいせん（福岡ふくおかドーム）、7回かい裏うらに3番手ばんてとして救援きゅうえん登板とうばん、2回かい無む失点しってん
初はつ奪だつ三振さんしん：同上どうじょう、7回かい裏うらに川越かわごえ透とおるから
初はつ先発せんぱつ：1996年ねん8月がつ24日にち、対たい近鉄きんてつバファローズ23回戦かいせん（ナゴヤ球場きゅうじょう）、5回かい1/3を3失点しってん
初はつ完投かんとう勝利しょうり：1996年ねん8月がつ30日にち、対たい福岡ふくおかダイエーホークス22回戦かいせん（グリぐりーンスタジアム神戸んすたじあむこうべ）、9回かい4失点しってん
初はつセーブ：1997年ねん7月がつ4日にち、対たい千葉ちばロッテマリーンズ13回戦かいせん（千葉ちばマリンスタジアム）、6回かい裏うら2死しに3番手ばんてで救援きゅうえん登板とうばん・完了かんりょう、3回かい1/3を無む失点しってん

背番号せばんごう

35 （1995年ねん - 1999年ねん）

脚注きゃくちゅう

^ ^a ^b 読売新聞よみうりしんぶん、1985年ねん8月がつ16日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.15
^ asahi.com 第だい67回かい全国ぜんこく高校こうこう野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかい東洋大とうようだい姫路ひめじ対たい高岡たかおか商しょう
^ 漢人かんどわずか８８球きゅうで完封かんぷう！常葉ときは大菊おおきく川がわ、珍ちん名めいエースで５年ねんぶり３回戦かいせん進出しんしゅつ／甲子園こうしえん
^ asahi.com 第だい67回かい全国ぜんこく高校こうこう野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかい東北とうほく対たい東洋大とうようだい姫路ひめじ
^ ^a ^b ^c 毎日新聞まいにちしんぶん、1995年ねん1月がつ28日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.17
^ ^a ^b 毎日新聞まいにちしんぶん、1994年ねん9月がつ27日にち付づけ夕刊ゆうかん、P.3
^ 毎日新聞まいにちしんぶん、1994年ねん6月がつ10日にち付づけ朝刊ちょうかん、兵庫ひょうご地方ちほう面めん
^ ^a ^b 毎日新聞まいにちしんぶん、1994年ねん12月13日にち付づけ夕刊ゆうかん、P.3
^ 毎日新聞まいにちしんぶん、1994年ねん10月がつ23日にち付づけ朝刊ちょうかん、兵庫ひょうご地方ちほう面めん
^ 毎日新聞まいにちしんぶん、1994年ねん11月18日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.20
^ 読売新聞よみうりしんぶん、1994年ねん12月7日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.17
^ 読売新聞よみうりしんぶん、1996年ねん2月がつ23日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.17
^ ^a ^b 毎日新聞まいにちしんぶん、1996年ねん9月がつ25日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.15
^ 読売新聞よみうりしんぶん、1996年ねん8月がつ31日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.18
^ ^a ^b 読売新聞よみうりしんぶん、1996年ねん10月がつ24日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.18
^ 「プロ野球やきゅうもリストラ本番ほんばん BWは豊田とよだら3投手とうしゅに」『読売新聞よみうりしんぶん』（縮刷しゅくさつ・関東かんとう版ばん） 1999年ねん（平成へいせい11年ねん）10月がつ7日にち付づけ朝刊ちょうかん、21面めん（スポーツ面めん）。
^ 姫路ひめじ・西二階にしにかい町まちに焼やき肉にく店てん－元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅの豊田とよだ次郎じろうさんが開ひらく - 姫路ひめじ経済けいざい新聞しんぶん

外部がいぶリンク

個人こじん年度ねんど別べつ成績せいせき豊田とよだ次郎じろう - NPB.jp 日本にっぽん野球やきゅう機構きこう

[yomiuri_19850816-1] 読売新聞よみうりしんぶん、1985年ねん8月がつ16日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.15

[2] sahi.com 第だい67回かい全国ぜんこく高校こうこう野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかい東洋大とうようだい姫路ひめじ対たい高岡たかおか商しょう

[3] 漢人かんどわずか８８球きゅうで完封かんぷう！常葉ときは大菊おおきく川がわ、珍ちん名めいエースで５年ねんぶり３回戦かいせん進出しんしゅつ／甲子園こうしえん

[4] sahi.com 第だい67回かい全国ぜんこく高校こうこう野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかい東北とうほく対たい東洋大とうようだい姫路ひめじ

[mainichi_19950128-5] 毎日新聞まいにちしんぶん、1995年ねん1月がつ28日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.17

[mainichi_19940927-6] 毎日新聞まいにちしんぶん、1994年ねん9月がつ27日にち付づけ夕刊ゆうかん、P.3

[7] 毎日新聞まいにちしんぶん、1994年ねん6月がつ10日にち付づけ朝刊ちょうかん、兵庫ひょうご地方ちほう面めん

[mainichi_19941213-8] 毎日新聞まいにちしんぶん、1994年ねん12月13日にち付づけ夕刊ゆうかん、P.3

[9] 毎日新聞まいにちしんぶん、1994年ねん10月がつ23日にち付づけ朝刊ちょうかん、兵庫ひょうご地方ちほう面めん

[10] 毎日新聞まいにちしんぶん、1994年ねん11月18日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.20

[11] 読売新聞よみうりしんぶん、1994年ねん12月7日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.17

[12] 読売新聞よみうりしんぶん、1996年ねん2月がつ23日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.17

[mainichi_19960925-13] 毎日新聞まいにちしんぶん、1996年ねん9月がつ25日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.15

[14] 読売新聞よみうりしんぶん、1996年ねん8月がつ31日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.18

[yomiuri_19961024-15] 読売新聞よみうりしんぶん、1996年ねん10月がつ24日にち付づけ朝刊ちょうかん、P.18

[16] 「プロ野球やきゅうもリストラ本番ほんばん BWは豊田とよだら3投手とうしゅに」『読売新聞よみうりしんぶん』（縮刷しゅくさつ・関東かんとう版ばん） 1999年ねん（平成へいせい11年ねん）10月がつ7日にち付づけ朝刊ちょうかん、21面めん（スポーツ面めん）。

[17] 姫路ひめじ・西二階にしにかい町まちに焼やき肉にく店てん－元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅの豊田とよだ次郎じろうさんが開ひらく - 姫路ひめじ経済けいざい新聞しんぶん

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

[10]

[11]

[12]

[13]

[14]

[15]

[16]

[17]

表ひょう話はなし編へん歴れき野球やきゅう日本にっぽん代表だいひょう - 1994年ねんアジア競技きょうぎ大会たいかい野球やきゅう競技きょうぎ 1
監督かんとく	川島かわしま勝司しょうじ
コーチ	垣野かきの多鶴たづ大田垣おおたがき耕造こうぞう
投手とうしゅ	杉浦すぎうら正則まさのり豊田とよだ次郎じろう藤井ふじい政夫まさお森もり昌彦まさひこ大塔おおとう正明まさあき小野おの仁ひとし澤さわ田和たわ基はじめ
捕手ほしゅ	大久保おおくぼ秀昭ひであき佐伯さえき稔みのる髙木大成たいせい
内野ないや手しゅ	松中まつなか信彦のぶひこ松本まつもと尚樹なおき福留ふくとめ敏雄としお仁志にし敏久としひさ藤ふじ嶺みね典のり優ゆう筒井つつい壮たけし
外野がいや手しゅ	佐藤さとう友昭ともあき高林たかばやし孝行たかゆき中村なかむら大伸たいしん山田やまだ正浩まさひろ