セーブ

セーブ（英えい：Save）とは、野球やきゅう用語ようごのひとつで、リードしているチームの救援きゅうえん投手とうしゅが試合しあい終了しゅうりょうまでリードを守まもりきることで付つく投手とうしゅ記録きろく。

最多さいたのセーブを記録きろくした投手とうしゅに最多さいたセーブ投手とうしゅのタイトルが与あたえられる。

セーブの成なり立たち

MLB最多さいた652セーブの通算つうさん記録きろくを保持ほじしているマリアノ・リベラ（2007年ねん）

元々もともとはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおいて、イリノイ州しゅうシカゴの地方紙ちほうしシカゴ・トリビューン紙かみのスポーツ担当たんとう記者きしゃだったジェローム・ホルツマンが1960年ねんに提唱ていしょうしたものである。前年ぜんねんの1959年ねんにMLBのピッツバーグ・パイレーツのロイ・フェイスがフォークボールを武器ぶきに救援きゅうえん専せん門もんで当時とうじのMLB新しん記録きろくとなる18勝かち（1敗はい）の成績せいせきを挙あげ、ホルツマンが彼かれの成績せいせきに着目ちゃくもくしたことがきっかけとなった。フェイスは18勝しょうという素晴すばらしい成績せいせきを残のこしてはいたが、そのうち10勝しょうはリードを守まもりきれず、先発せんぱつ投手とうしゅの勝かち星ぼしを消けしてしまったがゆえに得えた勝利しょうりであった。当時とうじは救援きゅうえん投手とうしゅの評価ひょうか基準きじゅんが防御ぼうぎょ率りつと勝敗しょうはいしかなく、ホルツマンは救援きゅうえん投手とうしゅを正当せいとうに評価ひょうかする指標しひょうが必要ひつようであるという想おもいを強つよくした。ホルツマンはセーブの概念がいねんを複数ふくすうのメディアに発表はっぴょうし、公式こうしき記録きろくとするようにMLB機構きこうにも働はたらきかけ、1969年ねんに正式せいしきに公式こうしき記録きろくとなった。MLBでは、1920年ねんに打点だてんが追加ついかされて以来いらい49年ねんぶりの新あらたな公式こうしき記録きろく誕生たんじょうとなった。1973年ねんから、条文じょうぶんが整理せいりされてルールブックにも記載きさいされるようになった。

1961年ねんよりスポーティングニュース誌しが誌上しじょうで表彰ひょうしょうすることとなった。制定せいてい当初とうしょは「（1）2点てんリードで登板とうばんし、1イニングを完全かんぜんに投球とうきゅうした場合ばあい。（2）同点どうてんまたは勝かち越こし点てんになる打者だしゃと対戦たいせんし、リードを守まもり切きった場合ばあい」と現在げんざいより厳きびしい条件じょうけんだった。このセーブに救援きゅうえん勝利しょうりを加算かさんしたものをセーブポイントと呼よび、その両りょうリーグ1位いを最優秀さいゆうしゅう救援きゅうえん投手とうしゅとして表彰ひょうしょうした。1961年ねんの最優秀さいゆうしゅう救援きゅうえん投手とうしゅは、アメリカンリーグは救援きゅうえん勝利しょうり15と29セーブを挙あげたルイス・アローヨ（ニューヨーク・ヤンキース）。ナショナルリーグは救援きゅうえん勝利しょうり14、セーブ12のステュ・ミラー（サンフランシスコ・ジャイアンツ）だった。

その後ご、セーブを稼かせぐためにほぼセーブ機会きかいだけに登板とうばんするクローザー（抑おさえ投手とうしゅ）という役割やくわりを持もった投手とうしゅが現あらわれ、特定とくていの投手とうしゅにセーブが集中しゅうちゅうするようになったため、制定せいてい当初とうしょのセーブの意義いぎと著いちじるしく乖離かいりするようになった。そのため、現在げんざいではホールドなどが救援きゅうえん投手とうしゅの新あらたな評価ひょうか基準きじゅんとなっている。

公式こうしき記録きろくとして初はじめてセーブが記録きろくされた投手とうしゅはビル・シンガー（ロサンゼルス・ドジャース）である。1969年ねん4月がつ7日にちのシンシナティ・レッズ戦たたかえ（シーズン開幕かいまく戦せん）で記録きろくしている。シンガーは本来ほんらいは先発せんぱつ投手とうしゅであったため、通算つうさんセーブ数すうはこれを含ふくめてたった2つである。

日本にっぽんプロ野球やきゅうでは1974年ねんにセ・パ両りょうリーグで公式こうしき記録きろくとして導入どうにゅうされた。

セーブの条件じょうけん

セーブを記録きろくするためには、まず以下いかの条件じょうけんを全すべて満みたす必要ひつようがある。

• 勝利しょうり投手とうしゅの権利けんりを持もたないこと（セーブよりも勝利しょうりが優先ゆうせんされるため）
• 勝利しょうりチームの最後さいごの投手とうしゅとして登板とうばんすること
• 1/3イニング以上いじょうの投球とうきゅう回かいを記録きろくすること
• 同点どうてん・逆転ぎゃくてんを許ゆるさず、リードを守まもり切きり試合しあいを終了しゅうりょうさせること（同点どうてんにされた時点じてんでその投手とうしゅのセーブの権利けんりは消失しょうしつし、後あとで味方みかたが勝かち越こし点てんを奪うばって勝利しょうりした場合ばあいは、最後さいごに投なげていた投手とうしゅが勝利しょうり投手とうしゅになる。逆転ぎゃくてんされてそのまま敗北はいぼくした場合ばあいは敗戦はいせん投手とうしゅになる）。

その上うえで、以下いかの条件じょうけんを1つ以上いじょう満みたした場合ばあいにその投手とうしゅにセーブが記録きろくされる。

• 登板とうばん時じのリードが3点てん以内いないであり1イニング以上いじょう投なげること。
• 登板とうばん時じの状況じょうきょうが直後ちょくごに迎むかえる打者だしゃ2人にんに2連続れんぞくで本塁打ほんるいだを打うたれたら同点どうてん又または逆転ぎゃくてんされる状況じょうきょうであること。この場合ばあいはイニング数すう（アウトカウント）は関係かんけいしない。
  • つまり、登板とうばん時じに無む走者そうしゃであればリードは2点てん以内いない、1人ひとりいれば3点てん以内いない、2人ふたりなら4点てん以内いない、満塁まんるいなら5点てん以内いないが条件じょうけんとなる。
• その投手とうしゅが3イニング以上いじょう投なげていること。この場合ばあいは、リードを保たもってさえいれば何なん点てん差さでもよい。

一旦いったんセーブが記録きろくされた場合ばあいでも、試合しあい後ごにその試合しあいが没収ぼっしゅう試合しあいとなり当該とうがいチームが敗戦はいせんとされた場合ばあい、その投手とうしゅに記録きろくされたセーブは取とり消けされる。また加害かがいチームがリードしている状況じょうきょうで没収ぼっしゅう試合しあいとなった場合ばあいには記録きろくされない。

メジャーリーグベースボール

セーブの条件じょうけんは日本にっぽんプロ野球やきゅうの規定きていと同一どういつであるが、メジャーリーグベースボールでは、1988年ねんからセーブ失敗しっぱいを表あらわすブロウンセーブ（Blown save；「吹ふき飛とんだセーブ」の意い。BSとも略りゃくされる）も記録きろくされている。これは前述ぜんじゅつのセーブの条件じょうけんを満みたした状態じょうたい（メジャーリーグベースボールにおけるホールドが記録きろくされる条件じょうけんも含ふくむ）から登板とうばんした投手とうしゅが、自身じしんの登板とうばん中ちゅうに相手あいてチームに同点どうてんに追おいつかれる、あるいは逆転ぎゃくてんを許ゆるした場合ばあいに記録きろくされる。同点どうてんあるいは逆転ぎゃくてんとなった失点しってんが自身じしんに記録きろくされるか否ひかは関係かんけいない(前任ぜんにん投手とうしゅが残のこした走者そうしゃが自身じしんの登板とうばん中ちゅうに生還せいかんしてリードを維持いじできなかった場合ばあいも記録きろくされる)。ブロウンセーブは取とり消けされることが無なく、勝利しょうり投手とうしゅや敗戦はいせん投手とうしゅと重複じゅうふくして記録きろくされる。試合しあい展開てんかいによっては複数ふくすう人じんにブロウンセーブが記録きろくされる場合ばあいもある。

セーブ機会きかい（Save opportunity。SVOとも略りゃくされる）はセーブ数すうの合計ごうけいとブロウンセーブ数すうの合計ごうけいを足たした数値すうちで求もとめられる。

セーブ成功せいこう率りつ(Save percentage)はセーブ数すうの合計ごうけいをセーブ機会きかいで割わることで求もとめられる。

連続れんぞくセーブ記録きろくの条件じょうけん

メジャーリーグベースボールでは、セーブ機会きかいでの登板とうばんのみが連続れんぞくセーブ記録きろくの対象たいしょうとなり、セーブの付つかない場面ばめんでの登板とうばんは連続れんぞく記録きろくとは無関係むかんけいである。2003年ねんにエリック・ガニエ（ロサンゼルス・ドジャース）が55試合しあい連続れんぞくセーブのシーズン記録きろくを樹立じゅりつしたが、そのシーズンの登板とうばん数すうは77試合しあいであり、22試合しあいはセーブ機会きかいではない場面ばめんでの登板とうばんだった。

一方いっぽう日本にっぽんではすべての登板とうばんが連続れんぞくセーブ記録きろくの対象たいしょうとなるため、セーブが付つかない場面ばめんで登板とうばんすると無条件むじょうけんで連続れんぞくセーブ記録きろくが途切とぎれてしまう。

日本にっぽんプロ野球やきゅう

個人こじん通算つうさん記録きろく

順位じゅんい	選手せんしゅ名めい	セーブ
1	岩瀬いわせ仁紀ひとのり	407
2	高津たかつ臣しん吾われ	286
3	佐々木ささき主浩おもひろ	252
4	藤川ふじかわ球児きゅうじ	243
5	平野ひらの佳けい寿ことぶき	242
6	松井まつい裕樹ゆうき	236
7	D.サファテ	234
8	小林こばやし雅英まさひで	228
9	山やま﨑康晃あきら	227
10	益田ますだ直也なおや	218

順位じゅんい	選手せんしゅ名めい	セーブ
11	増田ますだ達いたる至いたり	194
12	江夏えなつ豊ゆたか	193
13	馬うま原はら孝浩たかひろ	182
14	M.クルーン	177
15	武田たけだ久ひさ	167
16	永川えいかわ勝浩かつひろ	165
17	増井ますい浩俊ひろとし	163
18	豊田とよだ清きよし	157
19	赤堀あかほり元之もとゆき	139
20	大野おおの豊ゆたか	138

• 記録きろくは2023年ねんシーズン終了しゅうりょう時点じてん

個人こじんシーズン記録きろく

順位じゅんい	選手せんしゅ名めい	所属しょぞく球団きゅうだん	セーブ	記録きろく年ねん	備考びこう
1	D.サファテ	福岡ふくおかソフトバンクホークス	54	2017年ねん	パ・リーグ記録きろく
2	岩瀬いわせ仁紀ひとのり	中日ちゅうにちドラゴンズ	46	2005年ねん	セ・リーグ記録きろく、左ひだり投手とうしゅ記録きろく
	藤川ふじかわ球児きゅうじ	阪神はんしんタイガース		2007年ねん	セ・リーグ記録きろく
4	佐々木ささき主浩おもひろ	横浜よこはまベイスターズ	45	1998年ねん
5	岩瀬いわせ仁紀ひとのり	中日ちゅうにちドラゴンズ	43	2007年ねん	セーブ王おう以外いがいでは最多さいた
	D.サファテ	福岡ふくおかソフトバンクホークス		2016年ねん
7	岩瀬いわせ仁紀ひとのり	中日ちゅうにちドラゴンズ	42	2010年ねん
	西村にしむら健けん太朗たろう	読売よみうりジャイアンツ		2013年ねん
	R.スアレス	阪神はんしんタイガース		2021年ねん	外国がいこく人じんセ・リーグ記録きろく
10	M.クルーン	読売よみうりジャイアンツ	41	2008年ねん
	岩瀬いわせ仁紀ひとのり	中日ちゅうにちドラゴンズ		2009年ねん
	藤川ふじかわ球児きゅうじ	阪神はんしんタイガース		2011年ねん
	D.サファテ	福岡ふくおかソフトバンクホークス		2015年ねん
	T.バーネット	東京とうきょうヤクルトスワローズ		2015年ねん
	呉ご昇のぼる桓	阪神はんしんタイガース		2015年ねん

• 記録きろくは2023年ねんシーズン終了しゅうりょう時点じてん

その他た記録きろく

連続れんぞく登板とうばんセーブ

• 佐々木ささき主浩おもひろ（横浜よこはまベイスターズ、1998年ねん）、 栗林くりばやし良吏りょうり（広島東洋ひろしまとうようカープ、2021 - 2022年ねん）22

連続れんぞく試合しあいセーブ

• 森もり唯ゆい斗と（福岡ふくおかソフトバンクホークス） 7（2018年ねん）

月間げっかん最多さいたセーブ

• 佐々木ささき主浩おもひろ（横浜よこはまベイスターズ） 14（1997年ねん8月がつ）

全ぜん球団きゅうだんからセーブ

• 江夏えなつ豊ゆたか（西武せいぶライオンズ） - 1984年ねん5月3日にちの日本にっぽんハムファイターズ戦せんで達成たっせい
• マーク・クルーン（読売よみうりジャイアンツ） - 2008年ねん4月がつ9日にちの横浜よこはまベイスターズ戦せんで達成たっせい（交流こうりゅう戦せん含ふくむ）
• デニス・サファテ（福岡ふくおかソフトバンクホークス） - 2014年ねん5月がつ20日はつかの広島東洋ひろしまとうようカープ戦せんで達成たっせい（交流こうりゅう戦せん含ふくむ）
• 増井ますい浩俊ひろとし（オリックス・バファローズ） - 2018年ねん6月29日にちの北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズ戦せんで達成たっせい（交流こうりゅう戦せん含ふくむ）
• 秋吉あきよし亮あきら（北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズ） - 2019年ねん7月がつ16日にちの福岡ふくおかソフトバンクホークス戦せんで達成たっせい（交流こうりゅう戦せん含ふくむ）

勝利しょうり投手とうしゅがセーブ

• 1974年ねん8月がつ18日にちの近鉄きんてつバファローズ対たい日本にっぽんハムファイターズ戦せん（日本生命にほんせいめい球場きゅうじょう）で、日本にほんハムの先発せんぱつ投手とうしゅ・高橋たかはし直樹なおきは6回かい二死にしまで完封かんぷうペースで近鉄きんてつ打線だせんを抑おさえていた。打者だしゃ・クラレンス・ジョーンズとの対戦たいせん途中とちゅうに高橋たかはしは一旦いったん三塁手さんるいしゅの守備しゅびに就つき、中原なかはら勇いさむが登板とうばん。中原なかはらがジョーンズとの対戦たいせんを終おえた後のちに投手とうしゅとして再さい登板とうばんした高橋たかはしがそのまま投なげきってチームが勝利しょうりした。この試合しあいで高橋たかはしには勝利しょうりとセーブがそれぞれ1ずつ記録きろくされた。「これはおかしい」ということになり、翌年よくねん以降いこうこれと同様どうようのケースでは勝利しょうり投手とうしゅのみを記録きろくするように改あらためられた。

中継なかつぎ投手とうしゅがセーブ

• セーブが採用さいようされた1974年ねんの規定きていでは「交代こうたい完了かんりょう投手とうしゅに限かぎり」という規定きていが無なかったため、セーブの条件じょうけんを満みたした中継なかつぎ投手とうしゅにセーブが記録きろくされたケースがあった。（1974、75年ねんの2年間ねんかんで7人にん、8度ど） 1976年ねんに「勝かち試合しあいの最後さいごを投なげきった投手とうしゅに与あたえる」とルールが改正かいせいされた。

最年少さいねんしょうセーブ

• 1989年ねん8月がつ17日にちの阪神はんしん対たいヤクルト戦せんで、ヤクルトの川崎かわさき憲次けんじ郎ろうが6回かい裏うらに2番手ばんてとして救援きゅうえん登板とうばん。その後ごの4イニングを無む失点しってんに抑おさえ、セーブを記録きろくした。このときの川崎かわさきの年齢ねんれいは18歳さい7か月げつだった。

最年長さいねんちょうセーブ

• 2014年ねん7月がつ11日にちの東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルス対たい千葉ちばロッテマリーンズ10回戦かいせん（コボスタ宮城みやぎ）で楽天らくてんの斎藤さいとう隆たかしは、楽天らくてんが 8 - 7 とリードしている9回かい表ひょう1イニングを無む失点しってんに抑おさえ、セーブを記録きろくした。このときの斎藤さいとうの年齢ねんれいは44歳さい4か月げつだった。

0球きゅうセーブ

• 1980年ねん10月2日にちの南海なんかいホークス対たい阪急はんきゅうブレーブス戦たたかえ、5 - 3でリードした9回かい表ひょう二死にし一いち・三塁さんるいで登板とうばんした南海なんかいの金城きんじょう基はじめ泰やすしは、打者だしゃに対たいして初球しょきゅうを投なげる前まえに、盗塁とうるいを試こころみた一塁いちるい走者そうしゃの福本ふくもと豊ゆたかを牽制けんせい球だまでアウトにし、試合しあいを終おわらせた。これにより、投球とうきゅう数すうは0球きゅうであるがセーブを記録きろくした。
• 1981年ねん6月4日にちの南海なんかい対たい日本にほんハム戦せん、8 - 7でリードした9回かい表ひょう二死にし一塁いちるいで登板とうばんした南海なんかいの三浦みうら政まさし基もとは、打者だしゃに対たいして初球しょきゅうを投なげる前まえに一塁いちるい走者そうしゃの井上いのうえ晃二こうじを牽制けんせい球だまでアウトにし、0球きゅうセーブを記録きろくした。

1球きゅうセーブ＆1球きゅう奪だつ三振さんしん

• 2017年ねん6月30日にちの阪神はんしん対たいヤクルト戦せんで、4 - 3でリードした9回かい裏うら二死にし一いち・二塁にるいの場面ばめんで、ヤクルトの秋吉あきよし亮あきらが打者だしゃ原口はらぐち文ぶん仁ひとしに対たいしカウント2 - 2としたところで負傷ふしょう降板こうばん。代かわって登板とうばんした近藤こんどう一樹かずきが1球きゅうで三振さんしんを奪うばい試合しあいを終おわらせた。近藤こんどうはこれがプロ16年ねん目めで初はつのセーブとなった。1球きゅうセーブ自体じたいは近藤こんどうで60人にん目め（66回かい目め）であるが、1球きゅう奪だつ三振さんしんも同時どうじに記録きろくしたのは史上しじょう初はつ。

打者だしゃ3人にん3球きゅうセーブ

• 2024年ねん7月がつ26日にちの広島ひろしま対たいヤクルト戦せんで、広島ひろしまの栗林くりばやし良吏りょうりは、9 - 6と広島ひろしまがリードした9回かい裏うらに打者だしゃ3人にんを全員ぜんいん初球しょきゅうでアウトにし、NPB史上しじょう初はつとなる1イニング打者だしゃ3人にん3球きゅうセーブを記録きろくした。

メジャーリーグベースボール

最多さいたセーブ投手とうしゅ

詳細しょうさいは「最多さいたセーブ投手とうしゅ (MLB)」を参照さんしょう

個人こじん通算つうさん記録きろく

順位じゅんい	選手せんしゅ名めい	セーブ
1	マリアノ・リベラ	652
2	トレバー・ホフマン	601
3	リー・スミス	478
4	フランシスコ・ロドリゲス	437
5	ジョン・フランコ	424
6	ビリー・ワグナー	422
7	ケンリー・ジャンセン	420
8	クレイグ・キンブレル	417
9	デニス・エカーズリー	390
10	ジョー・ネイサン	377

順位じゅんい	選手せんしゅ名めい	セーブ
11	ジョナサン・パペルボン	368
12	ジェフ・リアドン	367
13	トロイ・パーシバル	358
14	ランディ・マイヤーズ	347
15	ローリー・フィンガーズ	341
16	ジョン・ウェッテランド	330
17	フランシスコ・コルデロ	329
18	フェルナンド・ロドニー	327
19	ロベルト・ヘルナンデス	326
20	ヒューストン・ストリート	324

• 記録きろくは2023年ねんシーズン終了しゅうりょう時点じてん

個人こじんシーズン記録きろく

順位じゅんい	選手せんしゅ名めい	所属しょぞく球団きゅうだん	セーブ	記録きろく年ねん	備考びこう
1	フランシスコ・ロドリゲス	ロサンゼルス・エンゼルス	62	2008年ねん	ア・リーグ記録きろく
2	ボビー・シグペン	シカゴ・ホワイトソックス	57	1990年ねん
	エドウィン・ディアス	シアトル・マリナーズ		2018年ねん
4	ジョン・スモルツ	アトランタ・ブレーブス	55	2002年ねん	ナ・リーグ記録きろく
	エリック・ガニエ	ロサンゼルス・ドジャース		2003年ねん
6	ランディ・マイヤーズ	シカゴ・カブス	53	1993年ねん	左ひだり投手とうしゅ記録きろく
	トレバー・ホフマン	サンディエゴ・パドレス		1998年ねん
	マリアノ・リベラ	ニューヨーク・ヤンキース		2004年ねん
9	エリック・ガニエ	ロサンゼルス・ドジャース	52	2002年ねん	セーブ王おう以外いがいで最多さいた
10	デニス・エカーズリー	オークランド・アスレチックス	51	1992年ねん
	ロッド・ベック	シカゴ・カブス		1998年ねん
	ジム・ジョンソン	ボルチモア・オリオールズ		2012年ねん
	マーク・マランソン	ピッツバーグ・パイレーツ		2015年ねん
	ジェウリス・ファミリア	ニューヨーク・メッツ		2016年ねん

• 記録きろくは2023年ねんシーズン終了しゅうりょう時点じてん

その他た記録きろく

連続れんぞくセーブ

• エリック・ガニエ（ロサンゼルス・ドジャース） 84（2002年ねん - 2004年ねん）

27点てん差さでセーブ

• 2007年ねん8月がつ22日にちのボルチモア・オリオールズ対たいテキサス・レンジャーズ戦たたかえ（ダブルヘッダー第だい1試合しあい）で、レンジャーズは30 - 3で勝利しょうりした。この試合しあいで7回かいから試合しあい終了しゅうりょうまでの3イニングを投なげたウェス・リトルトンにセーブが記録きろくされた。

史上しじょう初はつの野手やしゅのセーブ

• 2019年ねん7月がつ、ボルチモア・オリオールズのスティービー・ウィルカーソンがMLB史上しじょう初はつの野手やしゅでのセーブを記録きろくした。

関連かんれん項目こうもく

• 最多さいたセーブ投手とうしゅ (日本にっぽんプロ野球やきゅう)
• セーブポイント（SP）
• ホールド
• 野球やきゅうの各種かくしゅ記録きろく
• 日本にっぽんプロ野球やきゅう名球会めいきゅうかい - 日本にっぽんプロ野球やきゅう(NPB)のみ、または日米にちべい通算つうさんでの250セーブ達成たっせい者しゃが記載きさいされている。
• 300セーブクラブ - MLBにおける通算つうさん300セーブ以上いじょうの達成たっせい者しゃが一覧いちらんで記載きさいされている。