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とどろき先生せんせい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

とどろき先生せんせい』(とどろきせんせい)は、あきこうかおるによる日本にっぽん漫画まんがである。

昭和しょうわの4コマ漫画まんが分野ぶんやでの人気にんき作品さくひんのひとつ[注釈ちゅうしゃく 1]

基本きほんてき内容ないようは、学校がっこう教諭きょうゆである主人公しゅじんこうとどろき先生せんせい中心ちゅうしんとした学園がくえんぶつであるが、同時どうじとどろき中心ちゅうしんとしたホームドラマ、会社かいしゃつとめの家人かじん中心ちゅうしんとしたサラリーマンぶつと、あらゆるジャンルを網羅もうらした作品さくひんとなっている。

連載れんさい経緯けいい

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1941ねん昭和しょうわ16ねん[2][3][注釈ちゅうしゃく 2]に、近藤こんどう日出にっしゅつづくり主宰しゅさいする雑誌ざっし漫画まんが』で、1ページものの漫画まんがとして連載れんさい開始かいし中断ちゅうだんをはさんで、1949ねん昭和しょうわ24ねん11月27にちづけの『夕刊ゆうかん読売よみうり』(創刊そうかんごう)に4コマ漫画まんが形式けいしき連載れんさい開始かいし1951ねん昭和しょうわ26ねん9月1にちからは読売新聞よみうりしんぶん朝刊ちょうかん移動いどうする。1954ねん昭和しょうわ29ねん1がつ31にちをもって、病気びょうき療養りょうようのため連載れんさい中断ちゅうだんする[注釈ちゅうしゃく 3]が、1955ねん昭和しょうわ30ねん5月5にち連載れんさい再開さいかい[注釈ちゅうしゃく 4]以後いご病気びょうきによる休載きゅうさい幾度いくどはさみながら、1973ねん昭和しょうわ48ねん2がつ27にちまで連載れんさいつづけた[2][注釈ちゅうしゃく 5]通算つうさん連載れんさい回数かいすうは7762かい[8][9]病気びょうき休載きゅうさいのまま連載れんさい終了しゅうりょうしたため、内容ないようてきには未完みかんである。

なおほんさくは、主軸しゅじく掲載けいさいである読売新聞よみうりしんぶんほかに『いえひかり』(いえ光協会ひかりきょうかい)、『たのしい年生ねんせい』(講談社こうだんしゃ)などの雑誌ざっしにも、一時期いちじき掲載けいさい連載れんさい)されていた[注釈ちゅうしゃく 6]

コミックスはぶんしゃ若木わかき書房しょぼう小学館しょうがくかん文庫ぶんこなどからていたが、いずれも2016ねん平成へいせい28ねん現在げんざい絶版ぜっぱんとなっている。

作品さくひん背景はいけい

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主人公しゅじんこうであるとどろき先生せんせいのモデルについては、作者さくしゃあきこうかおる父親ちちおやおよ実兄じっけいとされる[9]が、作者さくしゃ本人ほんにん長谷川はせがわ町子まちこ横山よこやま泰三たいぞうとの対談たいだんで「架空かくうです。しかしいくらかは自分じぶんているのじゃないですかね。」ともはなしている[10]

なお、アワモリがあこがれるむすめや、ダイガクのガールフレンドなど、作者さくしゃ名前なまえ設定せっていしていないキャラクターも存在そんざいする[11]

登場とうじょう人物じんぶつ

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とどろき人々ひとびと

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とどろき先生せんせい
ほん作品さくひん主人公しゅじんこう。「実力じつりょく学園がくえん実力じつりょく中学ちゅうがく実力じつりょく高校こうこう)」[注釈ちゅうしゃく 7]つとめる学校がっこう教諭きょうゆ担当たんとう教科きょうかは、数学すうがく[12][注釈ちゅうしゃく 8]初老しょろう巨漢きょかんで、がったことのきらいな正義せいぎかん。だがけっしてきびしいばかりでなく、明朗めいろう人情にんじょう。また生徒せいとおもいなので、学内がくないでの人気にんきはかなりたかい。むかしふうのガンコ親父おやじ反面はんめん時代じだいわせる柔軟じゅうなんさをち、度量どりょうおおきい人物じんぶつでもある。やす月給げっきゅうなのがなやみのタネで、あだダルマした名前なまえについてはとく言及げんきゅうされていないが、作中さくちゅうに「とどろきしょうすけ」としるされた表札ひょうさつ登場とうじょうするれいがある[15]
テル子てるこ[11]
とどろきつまで、ひとく、ちょっと天然てんねんなところがある。日々ひび生活せいかつでは、おっとからごく自然しぜんに「ばあさん」とばれ、周囲しゅういものから(「年齢ねんれいてきには、まだ中年ちゅうねんいきなのに」という意味合いみあいで)いささか不憫ふびんがられることもある。
きみ太郎たろう
とどろき先生せんせい夫婦ふうふ長男ちょうなんで、20だいのサラリーマン。実家じっか同居どうきょしながら一時期いちじき食費しょくひいえれなかったお気楽きらく若者わかものだが、おや人情にんじょう仕事しごとより恋愛れんあい優先ゆうせんするが、女性じょせい相手あいて話術わじゅつはあまり上手うまくない。以前いぜん出版しゅっぱんしゃらく公論こうろんしゃ」の編集へんしゅうしゃだったが、同社どうしゃ倒産とうさんしたために失業しつぎょうした。個人こじん煙突えんとつ掃除そうじ仕事しごとこころみたのちに、万年筆まんねんひつメーカー「スララ万年筆まんねんひつ株式会社かぶしきがいしゃ」に就職しゅうしょくする。
趣味しゅみ映画えいがやデート。競馬けいばなどのギャンブルもきだが、深入ふかいりはしない。読書どくしょでもある。あねハツ子はつこには、「くんちゃん」とばれている。
ハツ子はつこ
とどろき先生せんせい夫婦ふうふ長女ちょうじょくん太郎たろうあねで、既婚きこんしゃつよ性格せいかくで、おっと・ミツルの浮気うわきあきれてワタルをれて実家じっかもどってきた。しかしおっととよりをもどし、そのまま実家じっかおっと息子むすこらす。
長唄ながうた心得こころえがある。女学生じょがくせい時代じだいはバレーボールの選手せんしゅをしていた。
ミツル
ハツ子はつこおっとで、くちひげが特徴とくちょうである。わる人物じんぶつではないが、恋愛れんあい感情かんじょう豊富ほうふで、結婚けっこんにもべつ女性じょせいっかけていた。だがハツ子はつことワタル、それにとどろき夫婦ふうふまえ反省はんせいし、もとさやおさまった。とどろき先生せんせいは、この義理ぎり息子むすこがヒゲぼうぼうのすさんだ恰好かっこう浮気うわき生活せいかつからかえってきたときには悪意あくいのない大笑おおわらいでからかい、ふたた家族かぞく一員いちいんとしてむかえている。現在げんざい会社かいしゃいん下戸げこで、さけめない。学士がくし手相てそう心得こころえがある。
ワタル
ミツルとハツ子はつこ長男ちょうなんで、とどろき先生せんせい夫婦ふうふからもかわいがられている。腕白わんぱく性格せいかくで、なににでも好奇心こうきしんしめす。大人おとなはなしぬすきしてその内容ないよう町内ちょうない吹聴ふいちょうすることもあり、そのとききみ太郎たろうから「ロクオンキ」とばれた。
テレビ『スーパーマン』のだいファンで、ジョージ・リーヴス自殺じさつにはショックをけた。設定せっていでは幼稚園ようちえんだが、あまり通園つうえん描写びょうしゃられない。
大月おおつきケント(けんうさぎ
ミツルのおとうと漫画まんが目指めざして上京じょうきょうし、本格ほんかくデビューの機会きかいねらいながら、とどろき居候いそうろうする。
テレビジョン
とどろき愛犬あいけん。テレビの受像じゅぞうしたいぬ小屋こやあたえられたことが、命名めいめい由来ゆらい作中さくちゅう描写びょうしゃではさき名前なまえまり、そのいぬ小屋こやつくられている)。もと野良犬のらいぬだったが、ワタルになつき、そのままとどろきうことになった。通常つうじょうは「ジョン」とばれ、ワタルなどは「テレさん」とぶこともある。

とどろき縁者えんじゃ

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とどろき夫人ふじん実母じつぼ
とどろき先生せんせい義理ぎりはは。つまりハツ子はつこきみ太郎たろう祖母そぼ、ワタルのひいおばあちゃんにたるひと田舎いなかんでおり、むすめたちの様子ようすうかがいに時々ときどき上京じょうきょうしてくる。かなりの高齢こうれいのはずだが、からだあたま壮健そうけん女性じょせい

アワモリ人々ひとびと

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アワモリ
とどろき先生せんせいおし高校生こうこうせい現金げんきんなお調子ちょうししゃだが、意外いがい向学心こうがくしんつよい。ただし成績せいせきはあまりよくない。はなおおきくて、学友がくゆうから「シラノ」とからかわれたこともあった。野球やきゅう巨人きょじんファン。
ほんさくからのスピンオフ作品さくひんアワモリくん』の主人公しゅじんこうでもある。
アワモリのちち
商店しょうてんがいで「アワモリ洋品ようひんてん」をいとなむ。ダイガクのちちとはくさえんで、相手あいてからはしゅっちゅう借金しゃっきんもとめられている。
アワモリのはは
出番でばんはほとんどい。アワモリがあるなりゆきから寝込ねこんださいに、がわう。
キヨ
アワモリのあね既婚きこんしゃおっと喧嘩けんかして、ときたま実家じっかかえってくる。やはりおっと仲違なかたがいしたさいに、とどろきころがりみ、お手伝てつだいとしてはたらいたこともあった。
アワモリのおとうと
中学ちゅうがくいち年生ねんせい出番でばんはほとんどい。あにとはちが秀才しゅうさいで、下校げこうちゅうでも教科書きょうかしょんでいる。

アワモリの関係かんけいしゃ

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アワモリがあこがれるむすめ
通学つうがくちゅうのアワモリがよく出会であう、あいらしい容姿ようし女学生じょがくせいだが、たがいにくちいたことがない。くん太郎たろういのいもうとくん太郎たろう偶然ぐうぜん出会であったときに、きみ太郎たろうは「おにいさん元気げんきよろしくね。」とっている。それを目撃もくげきしたアワモリくんは、それまではきみ太郎たろうをからかっていたのに、態度たいどえ、きみ太郎たろう好意こういせるようになる。

カバ山家やまが人々ひとびと

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カバやまダイガク
アワモリの友人ゆうじんで、とぼけてマイペースな性格せいかくとどろき先生せんせいおしだったが、成績せいせき不振ふしんとどろき先生せんせいかばれず留年りゅうねん危機ききむかえた。この結果けっか高校こうこう中退ちゅうたいして会社かいしゃ給仕きゅうじとしてはたらくこととなり、以降いこう実家じっか家計かけいたすける。会社かいしゃでも呑気のんき仕事しごとをこなす。
ヒロシ
ダイガクのとしはなれたおとうとで、まだ幼児ようじ漢字かんじで「博士はかせ」とくらしく、おやからも「ハカセ」とばれることがある。
ダイガクの両親りょうしん
夫婦ふうふ漫才まんざいいとなむおわら芸人げいにん芸名げいめいカバのいえビリケンと、カバのいえヒバリ。あまりれていないらしく、いえ貧乏びんぼう。チンドンのアルバイトをすることもある。旦那だんなおさないヒロシをダシにしたおなみだ戦術せんじゅつ同情どうじょうさそい、とどろき先生せんせいからりた借金しゃっきん返済へんさいばそうとしたこともあった。父親ちちおや競輪けいりんき。

ダイガクの関係かんけいしゃ

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ダイガクのガールフレンド
カバ山家やまが隣家りんかむ、わかむすめとしはダイガクとおなじくらい。両親りょうしんがしょっちゅう巡業じゅんぎょうかけて留守るすがちなカバ山家やまがのことをにかけ、ダイガクやヒロシがなにかと不便ふべんだろうと同情どうじょうする。ダイガクには近所きんじょのボーイフレンドとしての、好意こういいている。一方いっぽうでダイガクのほうもまんざらでないが、あくまでにん自然体しぜんたい日々ひびせっしている。このむすめさんはヒロシにたいしても、本当ほんとうあねおとうとのようにせっする。アワモリのあこがれのおんな生徒せいと同様どうよう作者さくしゃからは名前なまえ設定せっていされていない[11]

実力じつりょく学園がくえんほか関係かんけいしゃ

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カワズ
とどろき先生せんせいおし男子だんし高校生こうこうせい試験しけんちゅうにカンニングをしてつかり、とどろき先生せんせいしかられた。
フジノ
とどろき先生せんせいおし男子だんし高校生こうこうせい。デパートのかばんでアルバイトをしている。
鳥井とりい(トリイ)くん
アワモリの後輩こうはい中学ちゅうがく2年生ねんせいで、小柄こがら少年しょうねん周囲しゅういおんな生徒せいとあいだエス関係かんけい意識いしきしたアワモリがをつけた可愛かわい男子だんしで、ちょっとあやしい友情ゆうじょう関係かんけいになる。アワモリからは「トリちゃん」とばれる。本人ほんにん性格せいかくおだやかで、いえ金持かねもち。くん太郎たろうとどろき先生せんせい紹介しょうかいで、この鳥井とりいくんの英語えいご家庭かてい教師きょうしつとめたこともある。
江古田えこだ先生せんせい
とどろき先生せんせい同僚どうりょうの、口髭くちひげやした学校がっこう教諭きょうゆ初期しょきへんにのみ登場とうじょうする。一見いっけん物分ものわかりの紳士しんしふう男性だんせいだが、じつはキザで要領ようりょう裏表うらおもてのある人物じんぶつ

きみ太郎たろう交友こうゆう関係かんけい

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ます
とどろき近所きんじょむ、眼鏡めがねをかけたわか内科ないか女医じょい開業医かいぎょうい)。いえ町内ちょうない地主じぬしで、太平洋戦争たいへいようせんそうちゅうっており、交渉こうしょうきみ太郎たろうつうじてとどろきふく隣組となりぐみ貸与たいよした(とどろきはその土地とち農産物のうさんぶつ自作じさくし、戦時せんじでの食糧しょくりょう増産ぞうさんつとめた)。普段ふだん性格せいかく強気つよきだが、じつひそかな好意こうい芽生めばはじめていたきみ太郎たろうたいしては、ずかしさから自分じぶんおもいを告白こくはくできなかった。「漫画まんがばんからの初期しょき登場とうじょう人物じんぶつである。家族かぞくは、下働したばたらきらしい年老としおいた女性じょせい
乃子
初期しょきへん登場とうじょうするきみ太郎たろう恋人こいびとで、たがいに結婚けっこんまでかんがえた相手あいて自分じぶん父親ちちおやは、いらくのこい行方ゆくえ不明ふめいである。新年しんねん挨拶あいさつに、とどろきおとずれたこともある。

とどろき近所きんじょ人々ひとびと

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テッちゃん
ワタルのあそ友達ともだちで、近所きんじょ小学生しょうがくせい男子だんし。キャッチボールや刑事けいじごっこであそぶ。

スララまんねんひつ関係かんけいしゃ

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こうたもつ(エボ)くん
スララまんねんひつ勤務きんむするサラリーマンで、きみ太郎たろう以前いぜんからの友人ゆうじん自分じぶん上役うわやく社長しゃちょうとケンカして退社たいしゃしたいのでわりに失業しつぎょうちゅうきみ太郎たろう自社じしゃもうとするものの、結局けっきょくかれ自身じしん会社かいしゃのこり、入社にゅうしゃしたきみ太郎たろう同僚どうりょうとなった。眼鏡めがねけた痩身そうしん若者わかもので、さばけた性格せいかく。のちにマチ子まちこめぐって、きみ太郎たろうこいのライバルにもなる。
ナイトウさん
スララまんねんひつ勤務きんむするOLで、きみ太郎たろうとエボくんの同僚どうりょうくん太郎たろうなんとなく好意こういかんじていたようだが、マチ子まちこわるように作中さくちゅうから姿すがたした。ネーミングはエボくんとわせて、万年筆まんねんひつじく部分ぶぶん材料ざいりょうとなるエボナイト由来ゆらいする。
小町こまちマチ子まちこ
スララまんねんひつ勤務きんむする美人びじんOLで、きみ太郎たろうおくれて入社にゅうしゃしてきた。当初とうしょひかえめな令嬢れいじょうふうだったが、きみ太郎たろうやエボくんとの交際こうさいつうじて次第しだい社交しゃこうてきになり、つよめんせるようになった。くん太郎たろうからさりげなくプロポーズされており、彼女かのじょかれのことがきらいではない。だが実家じっかははいちにんむすめいちにんのため、結婚けっこん婿養子むこようしてくれる相手あいてでないと駄目だめ、ときみ太郎たろう求婚きゅうこん保留ほりゅうつづけている。その実家じっかはあまり裕福ゆうふくではない模様もようとどろき面々めんめんかおわせたさいにはとくにワタルになつかれ、マチ子まちこほうかれ可愛かわいがったため、きみ太郎たろう大人おとなげないやきもちをいた。
いん
スララまんねんひつ中年ちゅうねん社員しゃいん痩身そうしん禿頭はげあたま出番でばんすくない。
スララまんねんひつ社長しゃちょう
スララまんねんひつ代表だいひょうで、中年ちゅうねん女丈夫じょじょうふ社員しゃいんすくない(きみ太郎たろう入社にゅうしゃ時点じてん総勢そうぜい5にん)が、自社じしゃ商品しょうひん海外かいがい進出しんしゅつはかるエネルギッシュなやり自社じしゃしゃ用意よういしている。ちゃなど、おおくの趣味しゅみつ。

映画えいが

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1947ねん昭和しょうわ22ねん3月18にち映画えいがばん公開こうかいされた。大映だいえい製作せいさく

キャスト

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スタッフ

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テレビドラマ

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1955ねん昭和しょうわ30ねん8がつ5にちから1960ねん昭和しょうわ35ねん1がつ25にちまでNTVけいテレビドラマ放送ほうそうされた。ぜん1405かい放送ほうそう時間じかんつき - 土曜どよう21から2115ふん[注釈ちゅうしゃく 9]のちに18だい移動いどうする。日本にっぽんはつおびドラマにして[17]はつ漫画まんが原作げんさくとしたテレビドラマである[18]。また、1947ねん映画えいがばん主演しゅえんした古川ふるかわロッパがほんさくでも同役どうやくつとめていたが、のち降板こうばんとなった。提供ていきょうスポンサーは大黒おおくろ葡萄酒ぶどうしゅげん:メルシャン)[注釈ちゅうしゃく 10]、18だい放映ほうえいでは摂津せっつ酒造しゅぞうげんたからホールディングス)日本軽金属にほんけいきんぞく万年筆まんねんひつ担当たんとう脚本きゃくほん表紙ひょうしには「連続れんぞくマンガげき」とのうた文句もんくがある。

番組ばんぐみオリジナルキャラクターとして、実力じつりょく高校こうこう生徒せいとのデンベエと、教師きょうし春野はるの先生せんせい登場とうじょうする。

キャスト

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スタッフ

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  • 原作げんさくあきこうかおる
  • 脚本きゃくほん水守みずもり三郎さぶろう和田わだ五雄いつお、さんべけいし、能見のうみただしいにしえ 
  • 演出えんしゅつ早川はやかわ恒夫つねお
  • 制作せいさく:NTV芸能げいのうきょく

放送ほうそうきょく

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  • 日本にほんテレビ(制作せいさくきょく同時どうじネット)
  • 北日本放送きたにほんほうそう月曜げつよう - 土曜どよう 18:00 - 18:30(1959ねん4がつ時点じてん[19]
日本にほんテレビ つきみずかね18:15 - 18:25わく
ぜん番組ばんぐみ 番組ばんぐみめい 番組ばんぐみ
つき-テレビリサイタル
みず-人形にんぎょう劇場げきじょう
-スポーツ特集とくしゅう
きむ-不明ふめい以上いじょう18:15 - 18:30)
とどろき先生せんせい
(1956ねん4がつ~1957ねん3がつ
つき-このひと
みず-三共さんきょうゼスチュアクイズ
※15ふん繰上くりあ
-宝島たからじま
きむ-ラッキーサロン
以上いじょう18:15 - 18:45)
日本にほんテレビ 火曜かよう18:15 - 18:25わく
18:00-うみのタブー
18:20-バリとうおど
とどろき先生せんせい
(1956ねん4がつ~1957ねん3がつ
日本にほんテレビ 18:15 - 18:25わく
18:00-こども探偵たんていきょく
18:20-手品てじな教室きょうしつ
とどろき先生せんせい
(1956ねん4がつ~1957ねん3がつ
素人しろうとのどくら
(18:15 - 18:45)
※15ふん繰上くりあ
日本にほんテレビ つき18:45 - 18:55わく
つき-ジャングル・ジム
-いつつのW
みず-三共さんきょうゼスチュアクイズ
-すたこら三吉みよし冒険ぼうけん
きむ-れれかんちゆん物語ものがたり
-素人しろうとのどくら
以上いじょう18:30 - 19:00)
とどろき先生せんせい
(1957ねん4がつ~1958ねん9がつ
NTVニュースフラッシュ
※15ふん繰上くりあ
日本にほんテレビ つき18:00 - 18:10わく
とどろき先生せんせい
(1958ねん10がつ~1960ねん1がつ

劇場げきじょうアニメ

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1950ねん昭和しょうわ25ねん)にアニメ映画えいがとどろき先生せんせい 龍宮りゅうぐうまき』が公開こうかいされた。日本にっぽん産業さんぎょう映画えいがしゃ製作せいさくで、当時とうじ禁止きんしされていた外国がいこく煙草たばこ売買ばいばい防止ぼうしするキャンペーンアニメ映画えいが

あらすじ

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きみ太郎たろう子供こどもっていたかめり、浦島うらしま太郎たろう心境しんきょうになった。かれりんタク亀吉かめきちすすめで、キャバレー「龍宮りゅうぐう」であそぶが、玉手箱たまてばこわりに外国がいこく煙草たばこ購入こうにゅうして帰宅きたくとどろき先生せんせいしかられた。

スタッフ

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  • 製作せいさく日本にっぽん産業さんぎょう映画えいがしゃ
  • 企画きかく専売せんばいきょく
  • 原作げんさくあきこうかおる
  • 脚本きゃくほん演出えんしゅつあか正治しょうじ
  • 原画げんが指導しどうあきこうかおる
  • 作画さくが浅野あさのめぐみ
  • 声優せいゆう楽団がくだんクラックスター
  • 土田つちた商会しょうかい提供ていきょう
  • 2かん488m18ふん

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 清水しみずいさおは、『毎日新聞まいにちしんぶん』の「フクちゃん」・『朝日新聞あさひしんぶん』の「サザエさん」とならんでいち時代じだいきずいた漫画まんが、としている[1]
  2. ^ 昭和しょうわ17ねん1942ねん[4]1943ねん昭和しょうわ18ねん[5]とする資料しりょうもある。
  3. ^ 同年どうねん2がつ1にちから1955ねん昭和しょうわ30ねん5月3にちあいだは、これにわって『おトラさん』(西川にしかわ辰美たつみ)が連載れんさいされた[6]
  4. ^ このとき、連載れんさい回数かいすうとお番号ばんごうを「1」にもどしている。
  5. ^ 同年どうねん2がつ28にち以降いこう病気びょうきにより休載きゅうさい11月30にち正式せいしき連載れんさい終了しゅうりょう告知こくちがされ、まごのワタルをしたがえたとどろき先生せんせいが、作者さくしゃにぎり「ごくろう」とねぎらうろしカットが掲載けいさいされた[7]
  6. ^ その場合ばあいは4コマ漫画まんが形式けいしきではなく、見開みひらきもののショートコミックなどになっている。
  7. ^ 初期しょきへんでは女子じょしこうだったが、のちに共学きょうがく学校がっこうとしてえがかれている。
  8. ^ 清水しみずいさおは「国語こくご」としている[13]が、作者さくしゃあきよしみは「元々もともとなんでもおしえていたが、映画えいがされたさいに「数学すうがく教師きょうし」と設定せっていされたので、数学すうがく先生せんせいということになっている」むね発言はつげんをしている[14]
  9. ^ ただし20わく番組ばんぐみ不定ふてい時間じかんであるため、曜日ようびによってことなっていた[16]
  10. ^ 名義めいぎ当初とうしょは「大黒おおくろブドーしゅ」だったが、のちに「オーシャンウヰスキー」に変更へんこうされた。

出典しゅってん

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  1. ^ よんコマ漫画まんが & 2009ねん, p. 108.
  2. ^ a b 漫画まんが家人かじんめい事典じてん & 2003ねん, p. 12.
  3. ^ 「「とどろき先生せんせい」のあきこうかおるさん死去しきょ 本紙ほんし連載れんさい25ねん」、読売新聞よみうりしんぶん1989ねん3がつ26にちづけ朝刊ちょうかん東京とうきょう本社ほんしゃばん)、31ぺーじ
  4. ^ よんコマ漫画まんが & 2009ねん, p. 98・106.
  5. ^ ひがしぶんけんアーカイブDB
  6. ^ つぎ連載れんさい漫画まんが おトラさん あすから登場とうじょう 「とどろき先生せんせい」は当分とうぶん休載きゅうさい 」、読売新聞よみうりしんぶん1954ねん1がつ31にちづけ朝刊ちょうかん東京とうきょう本社ほんしゃばん)、7ぺーじ
  7. ^ とどろき先生せんせいさようなら 孤独こどく作業さぎょう はげまされ24ねん 2かい手術しゅじゅつ機会きかい引退いんたい」、読売新聞よみうりしんぶん1973ねん11月30にちづけ夕刊ゆうかん東京とうきょう本社ほんしゃばん)、7ぺーじ
  8. ^ 「「とどろき先生せんせい」のあきこうかおるさん死去しきょ 本紙ほんし連載れんさい25ねん」、読売新聞よみうりしんぶん1989ねん3がつ26にちづけ朝刊ちょうかん東京とうきょう本社ほんしゃばん)、31ぺーじ
  9. ^ a b 編集へんしゅう手帳てちょう」、読売新聞よみうりしんぶん1989ねん3がつ27にちづけ朝刊ちょうかん東京とうきょう本社ほんしゃばん)、1ぺーじ
  10. ^ 長谷川はせがわ町子まちこちょ長谷川はせがわ町子まちこわたし人生じんせい : 漫画まんが家族かぞくきなこと』、2023ねん朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん、169ぺーじ初出しょしゅつ:『月刊げっかん読売よみうり』1951ねん昭和しょうわ26ねん)4がつ15にちごうわらいのいずみおおいにく」)
  11. ^ a b c あきこうかおる「ファンのみなさんへ / 連載れんさい漫画まんがとどろき先生せんせいぜん登場とうじょう人物じんぶつ 名前なまえ職業しょくぎょう性格せいかくなどを紹介しょうかいしてください」、読売新聞よみうりしんぶん1955ねん11月23にちづけ朝刊ちょうかん東京とうきょう本社ほんしゃばん)、8ぺーじ
  12. ^ あきこうかおるとどろき先生せんせいあすしん学期がっきから朝刊ちょうかんにお目見めみえ みなさんおはよう」、読売新聞よみうりしんぶん1951ねん8がつ31にちづけ朝刊ちょうかん東京とうきょう本社ほんしゃばん)、2ぺーじ
  13. ^ よんコマ漫画まんが & 2009ねん, p. 106.
  14. ^ 長谷川はせがわ町子まちこちょ長谷川はせがわ町子まちこわたし人生じんせい : 漫画まんが家族かぞくきなこと』、2023ねん朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん、172ぺーじ初出しょしゅつ:『月刊げっかん読売よみうり』1951ねん昭和しょうわ26ねん)4がつ15にちごうわらいのいずみおおいにく」)
  15. ^ 読売新聞よみうりしんぶん1964ねん6がつ14にちづけ朝刊ちょうかん東京とうきょう本社ほんしゃばん)、15ぺーじ
  16. ^ 日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもう株式会社かぶしきがいしゃしゃ編纂へんさんしつ へん大衆たいしゅうとともに25ねん 沿革えんかく日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもう、1978ねん8がつ28にち、424 - 425ぺーじNDLJP:11954641/228 
  17. ^ 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかいへん放送ほうそうじゅうねん』、1977ねん日本にっぽん放送ほうそう出版しゅっぱん協会きょうかい、506ぺーじ
  18. ^ 日本にほんテレビへんにっテレドラマはん世紀せいき』、2005ねん日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもう、22ぺーじ
  19. ^ 北日本きたにっぽん新聞しんぶん』1959ねん4がつ13にち - 4がつ18にちづけかく朝刊ちょうかん、テレビらん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • まんがseek、日外にちがいアソシエーツ へん漫画まんが家人かじんめい事典じてん日外にちがいアソシエーツ、2003ねんISBN 4816917608 
  • 清水しみずいさおよんコマ漫画まんが -北斎ほくさいから「え」まで(岩波いわなみ新書しんしょ しんあかばん ; 1203)』岩波書店いわなみしょてん、2009ねんISBN 9784004312031 
  • あきこうかおる”. 東京とうきょう文化財ぶんかざい研究所けんきゅうじょアーカイブデータベース. 東京とうきょう文化財ぶんかざい研究所けんきゅうじょ. 2016ねん6がつ22にち閲覧えつらん
  • あきこうかおるとどろき先生せんせいあすしん学期がっきから朝刊ちょうかんにお目見めみえ みなさんおはよう」、読売新聞よみうりしんぶん1951ねん8がつ31にちづけ朝刊ちょうかん東京とうきょう本社ほんしゃばん)、2ぺーじ
  • あきこうかおる「ファンのみなさんへ / 連載れんさい漫画まんがとどろき先生せんせいぜん登場とうじょう人物じんぶつ 名前なまえ職業しょくぎょう性格せいかくなどを紹介しょうかいしてください」、読売新聞よみうりしんぶん1955ねん11月23にちづけ朝刊ちょうかん東京とうきょう本社ほんしゃばん)、8ぺーじ

関連かんれん作品さくひん

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  • アワモリくん - ほんさくのスピンオフ作品さくひん。「週刊しゅうかん読売よみうり」などに連載れんさいされた。『とどろき先生せんせい正編せいへん登場とうじょう人物じんぶつ続々ぞくぞく登場とうじょうする、世界せかいかん同一どういつ姉妹しまいへんである。東宝とうほうでは、坂本さかもときゅう主演しゅえん映画えいがシリーズもされている。
  • 竹野たけのしんぞうくん -おな作者さくしゃよんコマ漫画まんが。「月刊げっかん読売よみうり」に、毎回まいかい2ほんずつ連載れんさい。『とどろき先生せんせい』とおな世界せかいかん作品さくひんで、主人公しゅじんこう竹野たけのしんぞうのおとうとマゴロクが地方ちほうから上京じょうきょうしたのち、実力じつりょく学園がくえん入学にゅうがくする。アワモリやダイガクがマゴロクの学友がくゆうになったほか、ヒロシそしてとどろき先生せんせい登場とうじょうする。ただし連載れんさいすすむうちに『とどろき先生せんせいがわからの客演きゃくえん機会きかいすくなくなった。