過敏かびん症しょう

過敏かびん症しょう（かびんしょう、hypersensivity）は、通常つうじょうは反応はんのうが起おこらない程度ていどの刺激しげきに反応はんのうして、一定いっていの症状しょうじょうがあらわれる疾患しっかんのことを指さす。過敏かびん反応はんのうとも呼よばれる^[1]。しばしばアレルギーと同義語どうぎごとして扱あつかわれているが、2003年ねん、以下いかのように提案ていあんされた^[1]^[2]。

正常せいじょう被験者ひけんしゃには耐たえられる一定いってい量りょうの刺激しげきへの曝露ばくろにより，客観きゃっかん的てきに再現さいげん可能かのうな徴候ちょうこうをひきおこす疾患しっかん（反応はんのう）
—世界せかいアレルギー機構きこう（英語えいご版ばん）

一方いっぽう、アレルギーは免疫めんえき学がく的てき機き序じょによって開始かいしされる過敏かびん症しょう（反応はんのう）とされた^[1]。

現在げんざい、アレルギーの分野ぶんやでは、「過敏かびん症しょう」は「正常せいじょうな被験者ひけんしゃが耐たい容ようできる用量ようりょうで定義ていぎされた刺激しげきに曝露ばくろされることによって開始かいしし、客観きゃっかん的てきに再現さいげん可能かのうな症状しょうじょうまたは徴候ちょうこうを引ひき起おこす、臨床りんしょう的てきにアレルギーに類似るいじした状態じょうたい」と定義ていぎされ、「アレルギー」は「証明しょうめいされた、または強つよく疑うたがわれる免疫めんえき学的がくてき機き序じょによって開始かいしする過敏かびん症しょう反応はんのう」と定義ていぎされているため、両者りょうしゃは異ことなる階層かいそうに位置いちづけられている^[2]。過敏かびん症しょうはアレルギーの概念がいねんを包含ほうがんする^[2]。

参考さんこう資料しりょう

^ ^a ^b ^c 斎藤さいとう博久ひろひさ (2005). “アレルギー用語ようごの世界せかい統一とういつ案あん解説かいせつ”. 小児科しょうにか診療しんりょう 68: 1379-1383.
^ ^a ^b ^c Tanno, Luciana Kase; Calderon, Moises A.; Smith, Helen E.; Sanchez-Borges, Mario; Sheikh, Aziz; Demoly, Pascal (2016). “Dissemination of definitions and concepts of allergic and hypersensitivity conditions” (英語えいご). World Allergy Organization Journal 9: 24. doi:10.1186/s40413-016-0115-2. PMC 4977713. PMID 27551327.

外部がいぶリンク

[:0-1] 斎藤さいとう博久ひろひさ (2005). “アレルギー用語ようごの世界せかい統一とういつ案あん解説かいせつ”. 小児科しょうにか診療しんりょう 68: 1379-1383.

[:1-2] Tanno, Luciana Kase; Calderon, Moises A.; Smith, Helen E.; Sanchez-Borges, Mario; Sheikh, Aziz; Demoly, Pascal (2016). “Dissemination of definitions and concepts of allergic and hypersensitivity conditions” (英語えいご). World Allergy Organization Journal 9: 24. doi:10.1186/s40413-016-0115-2. PMC 4977713. PMID 27551327.

[1]

[2]

参考さんこう資料しりょう

関連かんれん項目こうもく

外部がいぶリンク