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アトピーせい皮膚ひふえん

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アトピーから転送てんそう
アトピーせい皮膚ひふえん
概要がいよう
診療しんりょう 皮膚ひふ科学かがく
分類ぶんるいおよび外部がいぶ参照さんしょう情報じょうほう
ICD-10 L20
ICD-9-CM 691.8
OMIM 603165
MedlinePlus 000853
eMedicine emerg/130
MeSH D003876

アトピーせい皮膚ひふえん(アトピーせいひふえん、英語えいご: atopic dermatitis)とは、アレルギー反応はんのう関連かんれんがあるもののうち皮膚ひふ炎症えんしょうともな[1][2]もの。アトピーせい湿疹しっしん英語えいご: atopic eczema)とほう適切てきせつである[3]アトピーという医学いがく用語ようごは、おもタンパク質たんぱくしつアレルゲンつよ反応はんのうする傾向けいこうのことであり、気管支きかんし喘息ぜんそく鼻炎びえんなどのほかのアトピーせいのアレルギー疾患しっかんにもかんされることがある[3]。アトピーである場合ばあい典型てんけいてきには皮膚ひふえん鼻炎びえん喘息ぜんそく症状しょうじょうしめすことがあり、そのうち皮膚ひふえん湿疹しっしん)のことである[3]

過半数かはんすう乳児にゅうじに、そして90%までが5さいまでに発症はっしょうする[4]

初出しょしゅつ意味いみ[編集へんしゅう]

アトピーという名称めいしょう由来ゆらいは、「特定とくていされていない」「奇妙きみょうな」という意味いみギリシャ「アトポス」(atopos - a=否定ひてい、topos=由来ゆらい)であり、1923ねんアーサー・フェルナンデス・コカ英語えいごばんロバート・アンダーソン・クック英語えいごばんによって命名めいめいされた。アトピーせい皮膚ひふえん (atopic dermatitis)という病名びょうめい医学いがく用語ようごとして登場とうじょうするのは1933ねんで、アメリカじん皮膚ひふマリオン・ザルツバーガー英語えいごばんらが、皮膚ひふえんむすびつけて使用しようしたことにはじまる。

コカはアトピーの名称めいしょう異常いじょう過敏かびん反応はんのうして使つかい、病原びょうげんたい病因びょういん不明ふめいはな気管支きかんし皮膚ひふなど多彩たさい発現はつげんし、奇妙きみょう不思議ふしぎであるということである[5]。アトピーせいひとちゅうに、アレルゲンに反応はんのうするレアギンが検出けんしゅつされることがかり、これは免疫めんえきグロブリンぞくすることがかりγがんまEと命名めいめいされ、今日きょうではIgEばれている[5]

世界せかいアレルギー機構きこう(WAO)の定義ていぎするところでは、アトピーとは、おもタンパク質たんぱくしつのアレルゲンに暴露ばくろされIgEをさんせいする傾向けいこうのことで、IgEにたいするこう反応はんのうだということである[3]。それは家族かぞくてき場合ばあいもあり、典型てんけいてき症状しょうじょうとして喘息ぜんそく鼻炎びえん湿疹しっしんしめすことがある[3]。そしてIgE検査けんさでIgEかんさく証明しょうめいされるまではアトピーとはえない[3]

世界せかいアレルギー機構きこう定義ていぎでは、ひろ皮膚ひふ炎症えんしょうとき皮膚ひふえん使用しようし、アレルギあれるぎせい喘息ぜんそくはな結膜炎けつまくえんがあるというような共通きょうつう特徴とくちょうがあるアトピーせい体質たいしつもの場合ばあいには、アトピーせい皮膚ひふえんぶよりアトピーせい湿疹しっしんほう適切てきせつである[3]

アトピーせい皮膚ひふえん罹患りかんしゃ224にん平均へいきん年齢ねんれい26.4さいにて、91にん気管支きかんし喘息ぜんそくであり、166にんアレルギあれるぎせい鼻炎びえん、138にん過去かこ1年間ねんかん持続じぞくてき皮膚ひふ症状しょうじょうていしており、65にん(29%)が一般いっぱんてき食物しょくもつアレルギー(小麦粉こむぎこ牛乳ぎゅうにゅうたまご、ピーナッツ、大豆だいず)であった[6]

原因げんいん[編集へんしゅう]

日本にっぽん皮膚ひふ学会がっかいガイドラインでは、アトピーせい皮膚ひふえん表皮ひょうひ、なかでもかくそう異常いじょう起因きいんする皮膚ひふ乾燥かんそうとバリアー機能きのう異常いじょうという皮膚ひふ生理学せいりがくてき異常いじょうともない、多彩たさい非特異ひとくいてき刺激しげき反応はんのうおよび特異とくいてきアレルギー反応はんのう関与かんよしてしょうじる。

アトピー素因そいん

65%が1さいまでに、90%が5さいまでに発症はっしょうする[4]

遺伝いでん要因よういんやく50%だと推定すいていされているが、先進せんしんこくでは21世紀せいきまでに過去かこ30ねんにわたり小児しょうにアトピーせい疾患しっかん喘息ぜんそく、アトピーせい皮膚ひふえんアレルギあれるぎせいはな結膜炎けつまくえん)が増加ぞうかしてきており、そうしたゆうびょうりつ増加ぞうか遺伝いでん要因よういんからは説明せつめいしがたいし、実際じっさいにアトピーせい疾患しっかんにかかる子供こども大半たいはん遺伝いでんてきにリスクのたかいグループにぞくしているということもない[7]。またアレルギあれるぎせい疾患しっかんとアトピーせい疾患しっかん関連かんれん十分じゅうぶん証明しょうめいされている[7]

遺伝いでんてき要因よういん
遺伝子いでんし解析かいせきにより、マスト細胞さいぼうこうさんだまにIgE抗体こうたい結合けつごうさせるレセプターや、サイトカインのうちアレルギーの炎症えんしょう関与かんよするものの遺伝子いでんし集中しゅうちゅうしている遺伝子いでんしがアレルギーと関連かんれんしていることがあきらかになっている[8]
日本人にっぽんじんのアトピーせい皮膚ひふえん患者かんじゃやく3わりじゃくフィラグリン遺伝子いでんし変異へんいがみられる。フィラグリンはかくそうのバリア機能きのう形成けいせい水分すいぶん保持ほじといった機能きのう蛋白たんぱくである。フィラグリン遺伝子いでんし変異へんいゆうしていると、2さい未満みまん若年じゃくねん発症はっしょうおおい、より重症じゅうしょうになりやすい、成長せいちょうともな寛解かんかいしないといった傾向けいこうがみられる[9]。palmar hyperlinearity(てのひらとく拇指ぼしだまにみられる皮膚ひふもん増強ぞうきょう)は、フィラグリン遺伝子いでんし変異へんいたいする感度かんど(ホモ接合せつごうたい100%、ヘテロ接合せつごうたいやく75%)・特異とくいやく95%)がともにたか[10]

2003ねんのアメリカ皮膚ひふ学会がっかいによる、小児しょうにアトピーせい皮膚ひふえんのコンセンサス会議かいぎでは、アレルゲンへの暴露ばくろとアトピーせい皮膚ひふえん発症はっしょう抑制よくせいとの関連かんれん焦点しょうてんてられ、それは妊産婦にんさんぷ食物しょくもつ摂取せっしゅまでをふくめたものでさらなる研究けんきゅう必要ひつようとされ[11]研究けんきゅう進展しんてんしてきた。

1940年代ねんだいより乳児にゅうじ食品しょくひん摂取せっしゅじょうきょうとアレルギーの発症はっしょうかんする報告ほうこくがあり、そうした先行せんこうする研究けんきゅうから、母乳ぼにゅう保護ほご効果こうかなのか、牛乳ぎゅうにゅうタンパク質たんぱくしつ回避かいひによるのかといった2とおりのかんがかた提起ていきされた[7]。アトピーせい皮膚ひふえんのリスク排除はいじょだいいち手段しゅだんとして乳児にゅうじ完全かんぜん母乳ぼにゅう推奨すいしょうされており、2010ねんシステマティック・レビューでは、完全かんぜん母乳ぼにゅう実施じっししない場合ばあいには18の研究けんきゅうはすべて、100%ちちきよしタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかいちちもちいたほうが、牛乳ぎゅうにゅうタンパク質たんぱくしつ原料げんりょうとする調整ちょうせいよりも、アトピーせい皮膚ひふえんとアトピーせい疾患しっかん発症はっしょうリスクを低下ていかさせていた[12]。あるいは、母乳ぼにゅう哺育ほいくおこな生後せいご4かげつまでの乳児にゅうじ母親ははおやが、牛乳ぎゅうにゅう摂取せっしゅ制限せいげんすることで、そののアトピーせい皮膚ひふえん発症はっしょうりつげる[13]母乳ぼにゅうちゅうおも食物しょくもつアレルゲンであるαあるふぁ1カゼインが移行いこうすることは確認かくにんされている[14]生後せいご4かげつまでに4種類しゅるい固形こけい食品しょくひん摂取せっしゅした場合ばあいには、10さいまでのアトピーせい皮膚ひふえんのリスクが2.9ばいであった[15]

原因げんいんかんする仮説かせつ[編集へんしゅう]

下記かき諸説しょせつがあり解明かいめいされていない。

ちょうない表皮ひょうひはい口腔こうくうないとうによる細菌さいきんくさむら
表皮ひょうひつねざいきんのバランスのみだれによる表皮ひょうひ黄色おうしょくブドウ球菌きゅうきん異常いじょう増殖ぞうしょく原因げんいんとなっている可能かのうせいたか[16]一方いっぽう関西医科大学かんさいいかだいがく小児科しょうにからの研究けんきゅうチームは、ちょうない細菌さいきんくさむらとアレルギー症状しょうじょう推移すいいあいだ明確めいかく相関そうかんみとめなかったとしている[17]
表皮ひょうひバリア破綻はたんせつがある。アトピーせい皮膚ひふえんでは、皮膚ひふ保湿ほしつかかわる成分せいぶんであるセラミド減少げんしょう原因げんいんである。なお、入浴にゅうよくすると表皮ひょうひやわらかくなり、セラミド減少げんしょうすることにより、症状しょうじょう改善かいぜんされない場合ばあいがある。
食事しょくじ要因よういん
さかなωおめが-3脂肪酸しぼうさん、ナトリウム、こう酸化さんか物質ぶっしつ不足ふそくなどがわれている[7]。アトピーせい皮膚ひふえん患者かんじゃたいしてωおめが-6脂肪酸しぼうさんしゅとしてリノールさん)の含有がんゆうりょうひく食事しょくじあたえたところアトピーに改善かいぜん効果こうかみとめられた[18]

皮膚ひふえん症状しょうじょう[編集へんしゅう]

  • 乳児にゅうじ湿疹しっしん混同こんどうされる場合ばあいもある。その炎症えんしょう頭部とうぶはじまり、次第しだい顔面がんめんおよぶ。そしてからだみき手足てあし下降かこうじょうひろがる。
  • 幼児ようじ-学童がくどうには、ひじ窩やひざ窩などの関節かんせつこごめがわ病変びょうへんしょうやすく、みみかい下部かぶけるような症状しょうじょうみみれ)をていする。
  • 思春期ししゅんき以後いごは、広範囲こうはんいにわたりかわいた慢性まんせい湿疹しっしん症状しょうじょうていする。
  • 眉毛まゆげ外側そとがわうすくなる(ヘルトゲ兆候ちょうこう)。
  • 発赤はっせきした皮膚ひふをなぞると、しばらくしてなぞったあとがしろくなる(白色はくしょく皮膚ひふ描記)。
  • 乾燥かんそうして表面ひょうめんしろこないたようになり、つよかゆみをともな
  • 頭皮とうひにフケがしょうじやすい(不潔ふけつ要因よういんではなく乾燥かんそう要因よういんのため、過度かど洗髪せんぱつぎゃく効果こうか
  • きず炎症えんしょう軽快けいかいは、長期ちょうきくろずみ(色素しきそ沈着ちんちゃく)がしょうじやすい
  • あか湿疹しっしん結節けっせつなどができ、はげしいかゆみをともなう。痒疹ようしんともなうこともある。
  • 湿潤しつじゅんした局面きょくめんから組織そしきえき浸出しんしゅつすることがある。
  • 慢性まんせいすると、鳥肌とりはだだったようにザラザラしたものができ、皮膚ひふ次第しだいあつくなる。
  • しこりのあるイボじょう痒疹ようしんができることがあり、この場合ばあい難治なんじせいである。イボになることもある。
  • 思春期ししゅんき以降いこうは、手指しゅし症状しょうじょうあらわやすくなり、つめもとからだい関節かんせつあたりがとくひどれやすい
  • 児童じどう湿潤しつじゅんがた思春期ししゅんき以降いこう乾燥かんそうがた皮膚ひふえんこす
  • 湿潤しつじゅんがたおもくびまわりやひじひざ関節かんせつうら乾燥かんそうがた頭皮とうひがくかた内腿うちももうちうで発症はっしょうやすいのが特徴とくちょうである。また乾燥かんそうがたわるとき、湿潤しつじゅんがた症状しょうじょう軽快けいかいする傾向けいこうがある。

診断しんだん[編集へんしゅう]

日本にっぽん皮膚ひふ学会がっかい診断しんだん基準きじゅんは、

  1. かゆみ
  2. 特徴とくちょうてきかわ疹とその分布ぶんぷ
  3. 慢性まんせい反復はんぷくせい経過けいか

で、3つすべててはまるものをいう。

検査けんさ[編集へんしゅう]

血液けつえき検査けんさ
  • こうさんだまこう塩基えんきだま、IgEなどの上昇じょうしょうがみられる。IgEはそうIgEと特異とくいてきIgEがあり、特異とくいてきIgEではダニなどのアレルギーが悪化あっか要因よういんとなっていないかが調しらべられる。
  • TARC (Thymus and Activation-Regulated Chemokine) は、血清けっせい測定そくていするケモカインの一種いっしゅである。病勢びょうせい比例ひれいして上昇じょうしょうする(健康けんこう保険ほけん適応てきおうあり)。
VAS (visual analog scale)
主観しゅかんてき掻痒そうよう程度ていど指標しひょう。100%がもっとかゆみがつよとき、0%がまったくかゆみがないときとして、なに%かをみる。主観しゅかんたよるため一般いっぱんてき指標しひょうになりにくいが、かゆみの改善かいぜんをみるのには非常ひじょう有用ゆうようである。また、掻痒そうようだけでなく、掻痒そうようによってしょうじる睡眠すいみん障害しょうがい程度ていどもこの指標しひょう利用りようされる。
SCORAD (SCORing Atopic Dermatitis)
発疹はっしん範囲はんい熱傷ねっしょう 9の法則ほうそくじゅんじる)、べにむらこけ癬化などの発疹はっしん多様たようせい、VAS(掻痒そうよう睡眠すいみん障害しょうがい)を数値すうち点数てんすうにし、重症じゅうしょう評価ひょうかする。合計ごうけい108てん満点まんてん。アメリカとう普及ふきゅうしている。
EASI(Eczema Area and Severity Index)
からだ全体ぜんたいさとしてきなアトピーせい皮膚ひふえん重症じゅうしょうあらわす。乾癬かんせん評価ひょうか指標しひょうPsoriasis Area and Severity Index(PASI)の手法しゅほう修正しゅうせいして作成さくせいされており、アトピーせい皮膚ひふえんにおいて重要じゅうよう形態けいたいてき変化へんか重症じゅうしょうとそのひろがりから、アトピーせい皮膚ひふえん重症じゅうしょう簡便かんべん評価ひょうかする。アトピーせい皮膚ひふえん臨床りんしょう試験しけんアウトカムを標準ひょうじゅんするための国際こくさいてきグループである Harmonising Outcome Measures for Eczema(HOME)によって推奨すいしょうされている。

経過けいか[編集へんしゅう]

アトピーせい皮膚ひふえん治療ちりょうガイドラインには以下いかのように記載きさいされている。

一般いっぱん慢性まんせい経過けいかするも適切てきせつ治療ちりょうにより症状しょうじょうがコントロールされた状態じょうたい維持いじされると、自然しぜん寛解かんかい期待きたいされる疾患しっかんである。と明記めいきされている。

おも合併症がっぺいしょう[編集へんしゅう]

アトピーせい皮膚ひふえん体質たいしつひと一般いっぱん皮膚ひふよわく、子供こどもころおむつかぶれこしやすかったり、各種かくしゅ化粧けしょうひんぐすり洗剤せんざいなどによる接触せっしょくせい皮膚ひふえんこしやすいことがられている。アレルギー反応はんのうつよ箇所かしょ中心ちゅうしんに、結節けっせつともな痒疹ようしん結節けっせつせい痒疹ようしん)をしょうじることがある。慢性まんせい難治なんじすることもある。円形えんけい脱毛だつもうしょう合併がっぺいられている。

感染かんせんしょう[編集へんしゅう]

眼科がんか疾患しっかん[編集へんしゅう]

最近さいきんでは白内障はくないしょう網膜剥離もうまくはくり合併がっぺいするケースがえてきている[19]網膜剥離もうまくはくりかんしては、とく顔面がんめん症状しょうじょうひどさいの掻破、かおをたたいてかゆみをまぎらわせる行動こうどうなどの物理ぶつりてき刺激しげき連続れんぞくにより発生はっせいするとかんがえられている。白内障はくないしょうについては原因げんいんは、

  • 網膜剥離もうまくはくり同様どうようかおまぶたかゆみからつよこすったりたたいたりするからではないか
  • 水晶すいしょうたい発生はっせいがくてき皮膚ひふ細胞さいぼうおな分類ぶんるいはいるため、アトピーせい皮膚ひふえん同様どうよう病変びょうへんこるのではないか

といったせつがある。いずれにせよ、よわいともなって発症はっしょうする通常つうじょう老人ろうじんせい白内障はくないしょうとはことなる原因げんいん発生はっせいするとかんがえられており、また水晶すいしょうたい皮質ひしつからではなくかくからにごってゆくことおおいという症状しょうじょうのパターンのちがいから、「アトピーせい白内障はくないしょう」とばれることもある。ステロイド内服ないふく副作用ふくさようとして白内障はくないしょうがあげられることから、原因げんいんとしてステロイド外用がいようざい副作用ふくさよううたがわれたが、外用がいようざいとの因果いんが関係かんけい統計とうけいがないため不明ふめいである(内服薬ないふくやく副作用ふくさようとして発生はっせいするさいは、白内障はくないしょうではなく緑内障りょくないしょう発生はっせいりつのほうがたかい)。外用がいようざいのみで治療ちりょうされているアトピーせい皮膚ひふえん患者かんじゃでは緑内障りょくないしょうほうすくないということから、ステロイド外用がいようざい直接ちょくせつ白内障はくないしょうとは関連かんれんがないとの結論けつろんいたっている。

合併症がっぺいしょう[編集へんしゅう]

アトピーせい皮膚ひふえんでは、様々さまざま病原びょうげん微生物びせいぶつ感染かんせんしょう合併がっぺいしやすい[20]。ウイルスでは、単純たんじゅんヘルペスウイルス伝染でんせんせい軟属しゅウイルスで、健常けんじょうしゃくらべて罹患りかんりつたか重症じゅうしょうすると広範囲こうはんいしょう水疱すいほう波及はきゅうし、カポジ水痘すいとうさま発疹はっしんしょう、疱疹せい湿疹しっしんばれる。伝染でんせんせい軟属しゅはアトピーせい皮膚ひふえんのものでは難治なんじしやすい。

治療ちりょう[編集へんしゅう]

薬物やくぶつ療法りょうほう[編集へんしゅう]

ステロイド副腎ふくじん皮質ひしつホルモンざい[20]
ステロイド(副腎ふくじん皮質ひしつホルモンざい外用がいようざいは、免疫めんえき反応はんのう抑制よくせいし、症状しょうじょう改善かいぜんする効果こうかがある。外用がいようざいにはランクがあり、「Weak(よわい)」「Medium(普通ふつう)」「Strong(ややつよい)」「Very Strong(かなりつよい)」「Strongest(もっとつよい)」にけられ、症状しょうじょう度合どあい・炎症えんしょう発生はっせい部位ぶいによって使つかける。ステロイド外用がいようざい副作用ふくさようには、皮膚ひふ萎縮いしゅく皮膚ひふ感染かんせんしょう誘発ゆうはつ毛細血管もうさいけっかん拡張かくちょうなどがある。またステロイド外用がいようざいによるproactive療法りょうほう(アトピーせい皮膚ひふえん寛解かんかいしているさいでもしゅうに1〜2かいステロイドを外用がいようすることにより症状しょうじょう増悪ぞうあく予防よぼうする)は再発さいはつ予防よぼうする目的もくてき各国かっこくおこなわれている使用しようほうである。TARC試験しけんわせたアトピーせい皮膚ひふえん皮膚ひふ症状しょうじょうのコントロールの方法ほうほうとして注目ちゅうもくされている。また外用がいようざいは、内服薬ないふくやくくら副作用ふくさようすくない。
日本にっぽん関係かんけい学会がっかいは「湿疹しっしんおおうように」るよう指導しどうしているが、そうではなく2016ねんにも患者かんじゃの5わりきょうが「ステロイドやくをできるだけうすくのばしてる」とおしえられており、標準ひょうじゅんてき治療ちりょうほう指導しどうがいきわたっていないとみられている[21]
タクロリムス軟膏なんこう(プロトピック®軟膏なんこう[20]
免疫めんえき抑制よくせいやくタクロリムス外用がいようざいとして製剤せいざいしたものである。濃度のうど成人せいじんようでは0.1%、小児しょうにようは0.03%である。1993ねんから治験ちけんとして使つかわれはじめ1999ねん6がつ認可にんかされた。ステロイドの「strong」のつよさをもつ一方いっぽう正常せいじょう皮膚ひふには作用さようせず(分子ぶんしりょうおおきいため)、炎症えんしょうつよこわれた皮膚ひふにのみ浸透しんとうしていく性質せいしつがあり、かおくびなどステロイドによる副作用ふくさようつよあらわれやすい顔面がんめんや頸部に使つかわれやすい。とくにアトピーせい皮膚ひふえんしょうじる頚部けいぶのさざなみさま沈着ちんちゃくには効果こうかたかいとされている。使用しよう開始かいし初期しょきにヒリヒリとした刺激しげきかんりをかんじるひともいるが、徐々じょじょおさまってくることおおい。妊娠にんしんちゅう授乳じゅにゅうちゅう使用しよう禁止きんしとなっている。また、胎児たいじ新生児しんせいじ乳児にゅうじへの影響えいきょうについては報告ほうこくされていないが、日本にっぽんでは小児しょうにようは2さい以上いじょう16さい未満みまん成人せいじんようは16さい以上いじょう適応てきおうとなっている。外用がいようつよ日光浴にっこうよくけるべきとされている。また皮膚ひふがんリンパ腫りんぱしゅ発生はっせいリスクの問題もんだいかんしても、タクロリムス軟膏なんこう外用がいようおこなっても自然しぜん発生はっせいりつえるものではないとの報告ほうこくがみられるようになってきた。
プロアクティブ療法りょうほう - ステロイドとう症状しょうじょういたのち、もともと炎症えんしょうのあった場所ばしょに、こう炎症えんしょう作用さようのある外用がいようやく塗布とふする治療ちりょうほう再燃さいねん長期ちょうきにわたっておさえることができる。慶應大学けいおうだいがく病院びょういん皮膚ひふアトピー外来がいらいは、タクロリムス軟膏なんこうもちいたプロアクティブ療法りょうほう有用ゆうようせい報告ほうこくしている[22]
こうヒスタミンくすりこうアレルギーやく[20]
かゆみがつよ場合ばあい必要ひつようおうじてこうアレルギーやくこうヒスタミンやく補助ほじょてき使用しようされる。アトピーせい皮膚ひふえん患者かんじゃでは、発疹はっしんかゆみ→掻破行為こうい発疹はっしんにて悪循環あくじゅんかんになっていることがおおい。そのため、その悪循環あくじゅんかんつという意味いみかゆみをおさえる効果こうかのあるこうアレルギーやくはある程度ていど有効ゆうこうである。効果こうかあらわれるのにはすう週間しゅうかんほど時間じかんがかかるという特徴とくちょうがある。
保湿ほしつ外用がいようやく[20]
実際じっさい処方しょほうでは、ワセリン、プラスチベースとう油性ゆせいのものや、適度てきど水分すいぶんふくんだクリームじょう保湿ほしつざいヒルドイドソフト軟膏なんこうとう)がよく処方しょほうされるが、医療いりょう機関きかん処方しょほうされるものだけでなく、薬局やっきょく薬店やくてん購入こうにゅうできるスキンケア製品せいひんでも効果こうか期待きたいできる。ただし患者かんじゃ敏感びんかん皮膚ひふ製品せいひんによっては接触せっしょくせい皮膚ひふえんこすこともあり、使用しようかんがよく、かぶれをこさない製品せいひん選択せんたくすることが重要じゅうようである。いろいろためして、自分じぶん保湿ほしつざい探索たんさくするのがい。今後こんごさらに具体ぐたいてき使用しようほうやセルフケアについてのエビデンスの蓄積ちくせき期待きたいされる。
シクロスポリン内服ないふく療法りょうほう[20]
シクロスポリン内服ないふく療法りょうほうは、アトピーせい皮膚ひふえん治療ちりょう強力きょうりょく選択肢せんたくしとして、日本にっぽんでも2008ねん承認しょうにんされた(先発せんぱつひんのネオーラルのみ)。シクロスポリン内服ないふく療法りょうほうにあたっては、適応てきおう投与とうよりょう使用しよう期間きかんについて添付てんぷ文書ぶんしょやガイドラインを遵守じゅんしゅすべきであり、患者かんじゃまたはその家族かぞく有効ゆうこうせいおよび危険きけんせいあらかじめよく説明せつめい理解りかいうえ投与とうよする必要ひつようがある。TDM(薬物やくぶつちゅう濃度のうど測定そくてい)が必要ひつよう
デュピルマブ
ヒトがたこうヒトIL-4/13受容じゅようたいモノクローナル抗体こうたい既存きそん治療ちりょう効果こうか不十分ふじゅうぶんなアトピーせい皮膚ひふえん効能こうのう効果こうかとして2018ねん4がつ発売はつばいされた。アトピーせい皮膚ひふえんはつ抗体こうたい医薬品いやくひんである。
デルゴシチニブ
ステロイドせい世界せかいはつ外用がいようJAK(ヤヌスキナーゼ阻害そがいざいとして2020ねん6がつ発売はつばいされた。
ウパダシチニブアブロシチニブ
内服ないふくのJAK阻害そがいやく
デュピルマブとJAK阻害そがいやく有効ゆうこうせい安全あんぜんせいなどを比較ひかくする試験しけんほどこされており、即効そっこうせい治療ちりょう効果こうかなどはJAK阻害そがいやくほうすぐれていることがしめされている[23]
ジファミラスト
日本にっぽんはつ外用がいようPDE-4(ホスホジエステラーゼ-4)阻害そがいやくとして2021ねん6がつ発売はつばいされた。
漢方かんぽう療法りょうほう[20][24]
漢方薬かんぽうやく西洋せいようやく併用へいようされ、補助ほじょてきもちいられる。炎症えんしょうやかゆみの沈静ちんせい効果こうかがある。胃腸いちょう症状しょうじょう時々ときどきくすり疹がまれにみられるが、2003ねんから2009ねん9がつまでに報告ほうこくされた11へん論文ろんぶん対象たいしょうとしたEBM調査ちょうさでは、漢方薬かんぽうやく有用ゆうようせいしめされる一方いっぽうおもあつ有害ゆうがいせいみとめられなかった。
日本にっぽん全国ぜんこくやく110施設しせつにおいて、2006ねん4がつ~9がつの6ヶ月かげつあいだ登録とうろくされた397れい対象たいしょうしゃとして、GPSP参考さんこうとしたプロスペクティブ調査ちょうさおこなわれ、その結果けっか、24週間しゅうかんおぎなえ中益なかます服用ふくようにより、かわ疹と外用がいようざい使用しようりょう総合そうごう評価ひょうかにおいて、有効ゆうこう以上いじょうが88.7%とされた。だい多数たすう症例しょうれい症状しょうじょう維持いじ以上いじょう効果こうか期待きたいでき、アトピーせい皮膚ひふえん軽快けいかいする症例しょうれいおお観察かんさつされた。とくおもあつ副作用ふくさようられなかった。ほんくすりとの因果いんが関係かんけい完全かんぜん否定ひていできない副作用ふくさようとみられる事例じれいは、1.5%と397れいちゅう6れいられ、黒褐色こっかっしょく皮膚ひふ、イライラや不眠ふみんもたれ便秘べんぴなどで、投薬とうやく中止ちゅうしすぐに回復かいふくしている[25]

民間みんかん療法りょうほう[編集へんしゅう]

民間みんかん療法りょうほうには、外用がいようやく鍼灸しんきゅう漢方かんぽう併用へいよう食事しょくじ療法りょうほうなどがあり、皮膚ひふ症状しょうじょう改善かいぜんみとめているが対象たいしょうぐん設定せっていされていないため結果けっか信頼しんらいせいたかくなく、プロバイオティクスについては海外かいがい研究けんきゅうおお結果けっか様々さまざまである[20]温泉おんせん療法りょうほうがあり、草津くさつ温泉おんせんでは皮膚ひふ症状しょうじょう改善かいぜんさせることでかゆみを改善かいぜんさせている[26]草津くさついずみただし酸性さんせいつよ殺菌さっきん作用さようがあり、場所ばしょにより硫黄いおうふくむ。

生活せいかつ指導しどう[編集へんしゅう]

一般いっぱんてきにアトピーせい皮膚ひふえんでは下記かき生活せいかつ指導しどう有用ゆうようである[19]
  • 入浴にゅうよく、シャワーにより皮膚ひふ清潔せいけつたもつ。
  • 室内しつない清潔せいけつたもち、適温てきおんてき湿しめ環境かんきょうつくる。
  • 冬季とうき太平洋たいへいようがわでは加湿かしつ積極せっきょく利用りよう
  • 規則正きそくただしい生活せいかつおくり、暴飲ぼういん暴食ぼうしょくける。
  • 刺激しげきすくない衣服いふく着用ちゃくようする。
  • つめみじかり、掻破による皮膚ひふ障害しょうがいける。
  • かこえかわ疹を掻破、叩打することによって病変びょうへん白内障はくないしょう網膜もうまくきれあな網膜剥離もうまくはくり)をしょうじうることに留意りゅういし、顔面がんめん症状しょうじょう高度こうどれいでは眼科がんか診察しんさつ定期ていきてきける。
  • 細菌さいきんきん・ウイルスせい皮膚ひふ感染かんせんしょうしょうじやすいので、皮膚ひふをよい状態じょうたいたもつよう留意りゅういする。

アトピーせい皮膚ひふえんかゆみのつよさとくことにたいする心理しんりてき介入かいにゅう有効ゆうこうとするランダム比較ひかく研究けんきゅうは8つ存在そんざいし、メタアナリシス実施じっしもとめられるが、行動こうどう療法りょうほう認知にんち行動こうどう療法りょうほう構造こうぞう教育きょういくプログラムがふくまれ、ストレス管理かんり、アロマテラピーマッサージは偽薬ぎやくぐん比較ひかくして効果こうかがなかった(ストレス管理かんりでは不安ふあん減少げんしょうし、アロマではただのマッサージとにはない)[27]

ステロイド外用がいようやくとアトピービジネス[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは1990年代ねんだいに、マスコミによりアトピーせい皮膚ひふえんとステロイド外用がいようやく報道ほうどうニュースステーションだい規模きぼおこなわれ、あやま情報じょうほう拡散かくさんした。誤解ごかい利用りようした悪徳あくとく商法しょうほうは「アトピービジネス」とばれ、業者ぎょうしゃ逮捕たいほれい多数たすうある。医師いしがアトピービジネスをおこなれいもあり、問題もんだいとなっている。

住環境じゅうかんきょう変化へんかによる悪化あっか[編集へんしゅう]

かつての日本にっぽん冬季とうきあいだ、どこの家庭かてい職場しょくば学校がっこうにおいても石油せきゆストーブが重用じゅうようされ湿度しつど一定いっていたもたれた。むしろ、上部じょうぶにヤカンをくことによりスチームが発生はっせい加湿かしつわりにもなった。現代げんだいは、大半たいはん電気でんき暖房だんぼうエアコンにわり乾燥かんそう助長じょちょうさせた。これは前者ぜんしゃ灯油とうゆ燃焼ねんしょうされる過程かてい多量たりょう水蒸気すいじょうき発生はっせいさせる反面はんめん[28]後者こうしゃ強制きょうせいてき空気くうきのみをあたためるため空気くうき膨張ぼうちょう体積たいせきすことで(元々もともと空気くうきふくまれる水蒸気すいじょうきりょうわらない)、相対そうたい湿度しつどがってしまうためである[29]。また、前者ぜんしゃ放射ほうしゃねつ自然しぜんあたたまるのにたいして、後者こうしゃふうはだ直接ちょくせつあてるためよりはだ水分すいぶんうばう。このため、アトピー患者かんじゃにとっては冬季とうき加湿かしつ併用へいようがより重要じゅうようになってくる。すんでじゅつのようにアトピーの最大さいだい要因よういん皮膚ひふのバリア機能きのう欠損けっそんによる水分すいぶん低下ていかによる皮膚ひふ乾燥かんそうによるもので、これら現代げんだい住環境じゅうかんきょう空調くうちょう機器きき変化へんかが、成人せいじんがたアトピーの悪化あっか影響えいきょうあたえている。

アトピーによる精神せいしんめんへの影響えいきょう[編集へんしゅう]

疾患しっかんくらべて特異とくいてんとして、アトピーは、はだ炎症えんしょう色素しきそ沈着ちんちゃくなど顕著けんちょてくる疾患しっかんなため、容姿ようしいちじるしく悪化あっかすることから、患者かんじゃにとってはかゆみ・いたみなどの肉体にくたいてき苦痛くつうとともに、外見がいけんじょう美醜びしゅう観点かんてんでもいちじるしく精神せいしんてき苦痛くつうともな[30]皮膚ひふえん目立めだつため夏場なつば薄着うすぎができない、着用ちゃくようする洋服ようふく素材そざいかぎられる、化粧けしょう長髪ちょうはつができないひとしのファッション・美容びようにおいての制約せいやくてくる。また、アトピーはストレスが蓄積ちくせきされるほど悪化あっかする相互そうごせいあわことから悪循環あくじゅんかんにもおちいりやすい[31]。また、つめ皮膚ひふっ搔くことで、アトピーの炎症えんしょう悪化あっかすることをあたまでわかっていても、はげしいかゆみにえきれず搔いてしまい、益々ますます外見がいけんじょう悪化あっかしてしまう後悔こうかいなどもストレスとして蓄積ちくせきされる。とく学童がくどう学生がくせいにおいてはアトピーによる清潔せいけつかん欠如けつじょからいじめの対象たいしょうとなるリスクもある[32]。このように、アトピーは精神せいしんめん性格せいかく形成けいせいにおいても影響えいきょうあたえる素因そいん[33]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ アトピーせい皮膚ひふえん湿疹しっしん MSDマニュアル プロフェッショナルばん
  2. ^ アトピーせい皮膚ひふえん 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく病院びょういんKOMPAS
  3. ^ a b c d e f g 世界せかいアレルギー機構きこう(WAO)/欧州おうしゅうアレルギー・臨床りんしょう免疫めんえきがく会議かいぎ(EAACI)によるアレルギーの定義ていぎ世界せかいアレルギー機構きこう
  4. ^ a b Atopic dermatitis : a type of eczema, April 2003. NIH publication no. 03-4272. p.4.
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

関連かんれん団体だんたい[編集へんしゅう]