金澤かなざわ一郎いちろう

かなざわ いちろう 金澤かなざわ 一郎いちろう
日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎにより 公表こうひょうされた肖像しょうぞう写真しゃしん
生誕せいたん	1941年ねん6月がつ20日はつか 東京とうきょう府ふ
死没しぼつ	(2016-01-20) 2016年ねん1月がつ20日はつか（74歳さい没ぼつ） 東京とうきょう都と港みなと区く
居住きょじゅう	日本にっぽん イギリス
国籍こくせき	日本にっぽん
研究けんきゅう分野ぶんや	医学いがく
研究けんきゅう機関きかん	東京大学とうきょうだいがく 筑波大学つくばだいがく 国立こくりつ精神せいしん・神経しんけいセンター 国際医療福祉大学こくさいいりょうふくしだいがく 第だい一いち三共さんきょう
出身しゅっしん校こう	東京大学とうきょうだいがく医学部いがくぶ卒業そつぎょう
プロジェクト:人物じんぶつ伝でん

金澤かなざわ 一郎いちろう（かなざわ いちろう、1941年ねん6月がつ20日はつか - 2016年ねん1月がつ20日はつか）は、日本にっぽんの医師いし、医学いがく者しゃ（神経しんけい内ない科学かがく・脳のう科学かがく）。位階いかいは正せい四よん位い。勲等くんとうは瑞みず宝たから重光しげみつ章あきら。学位がくいは医学いがく博士はかせ（東京大学とうきょうだいがく・1974年ねん）。国立こくりつ精神せいしん・神経しんけいセンター名誉めいよ総長そうちょう。

筑波大学つくばだいがく教授きょうじゅ、東京大学とうきょうだいがく医学部いがくぶ教授きょうじゅ、文部省もんぶしょう学術がくじゅつ国際こくさい局きょく科学かがく官かん、東京大学とうきょうだいがく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういん院長いんちょう、国立こくりつ精神せいしん・神経しんけいセンター神経しんけい研究所けんきゅうじょ所長しょちょう、宮内庁くないちょう長官ちょうかん官房かんぼう皇室こうしつ医務いむ主管しゅかん、日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ会長かいちょう、国際医療福祉大学こくさいいりょうふくしだいがく大学院だいがくいん教授きょうじゅ、国際医療福祉大学こくさいいりょうふくしだいがく大学院だいがくいん院長いんちょう、学校がっこう法人ほうじん沖縄おきなわ科学かがく技術ぎじゅつ大学院だいがくいん大学だいがく学園がくえん理事りじ、第だい一いち三共さんきょう株式会社かぶしきがいしゃ取締役とりしまりやくなどを歴任れきにんした。

概要がいよう

2008年ねん6月がつ10日とおか、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん福田ふくだ康夫やすお（右みぎ）と

東京とうきょう府ふ出身しゅっしんの医師いし、医学いがく者しゃである。大脳だいのう基底きてい核かく・小脳しょうのう疾患しっかんの臨床りんしょう、神経しんけい疾患しっかんの遺伝子いでんし解析かいせき、中枢ちゅうすう神経しんけい系けいの神経しんけい活性かっせい物質ぶっしつの探索たんさくなどの脳のう科学かがく分野ぶんやを専門せんもんとする。筑波大学つくばだいがく、東京大学とうきょうだいがく、国際医療福祉大学こくさいいりょうふくしだいがくで教鞭きょうべんを執とった。また、国立こくりつ精神せいしん・神経しんけいセンターでは神経しんけい研究所けんきゅうじょの所長しょちょうを務つとめ、のちに名誉めいよ総長そうちょうの称号しょうごうが贈おくられた。

文部省もんぶしょう学術がくじゅつ国際こくさい局きょくの科学かがく官かんや宮内庁くないちょう長官ちょうかん官房かんぼうの皇室こうしつ医務いむ主管しゅかんなどを兼任けんにんし、日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ会長かいちょうにも就任しゅうにんした。また、沖縄おきなわ科学かがく技術ぎじゅつ大学院だいがくいん大学だいがくを運営うんえいする学校がっこう法人ほうじんの理事りじを務つとめ、高知こうち県立けんりつ大学だいがくや高知短期大学こうちたんきだいがくを運営うんえいする公立大こうりつだい学がく法人ほうじんにおいても理事りじとなった。

来歴らいれき

生おい立たち

東京とうきょう都と出身しゅっしん、東京とうきょう都立とりつ日比谷ひびや高等こうとう学校がっこうを経へて、1967年ねんに東京大学とうきょうだいがく医学部いがくぶ医学いがく科か卒業そつぎょう後ご、東京大学とうきょうだいがく医学部いがくぶに残のこり、神経しんけい内科ないかの内勤ないきん研修けんしゅう医いを経へて、1974年ねんにイギリスへ渡わたり、ケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく薬理やくり学がく教室きょうしつ客員きゃくいん研究けんきゅう員いんを務つとめる。

1974年ねん9月 東京大学とうきょうだいがく医学いがく博士はかせ。論文ろんぶんの題だいは、「ヒト黒くろ質しつ内ないにおけるγがんま-アミノ酪酸(GABA)の微細びさい分布ぶんぷに関かんする研究けんきゅう」。

医学いがく者しゃとして

2007年ねん1月がつ25日にち、内閣ないかく府ふ特命とくめい担当たんとう大臣だいじん（イノベーション担当たんとう）山本やまもと早苗さなえ（右みぎ）と

2007年ねん5月30日にち、国土こくど交通こうつう大臣だいじん冬ふゆ柴しば鐵三てつぞう（右みぎ）と

2010年ねん5月27日にち、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん鳩山はとやま由紀夫ゆきお（右みぎ）と

1976年ねんに帰国きこくした後のちに筑波大学つくばだいがく臨床りんしょう医学いがく系けい神経しんけい内科ないか講師こうしに就任しゅうにん、神経しんけい医学いがく研究けんきゅうに携たずさわる。1979年ねんに助教授じょきょうじゅ、1990年ねんに教授きょうじゅへ昇格しょうかくしている。

1991年ねんに東京大学とうきょうだいがく医学部いがくぶ脳のう研けん神経しんけい内科ないか教授きょうじゅとなり、1996年ねんには東京大学とうきょうだいがく教授きょうじゅ現職げんしょくのまま社団しゃだん法人ほうじん日本内科学会にほんないかがっかい理事りじ長ちょう及および文部省もんぶしょう学術がくじゅつ国際こくさい局きょく科学かがく官かんを務つとめる。

1997年ねん4月がつから1999年ねん3月がつまで東京大学とうきょうだいがく附属ふぞく病院びょういん院長いんちょうを務つとめた後のち、2002年ねん3月がつに東京とうきょう大学だいがくを定年ていねん退官たいかん。同年どうねん4月がつより国立こくりつ精神せいしん・神経しんけいセンター神経しんけい研究所けんきゅうじょ所長しょちょう及および宮内庁くないちょう長官ちょうかん官房かんぼう皇室こうしつ医務いむ主管しゅかんに就任しゅうにん。同年どうねん5月がつ社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん神経しんけい学会がっかい理事りじ長ちょうに就任しゅうにん。また2006年ねんに日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ会長かいちょう及および内閣ないかく府ふ総合そうごう科学かがく技術ぎじゅつ会議かいぎ評議ひょうぎ員いんに就任しゅうにん。2007年ねんから国際医療福祉大学こくさいいりょうふくしだいがく大学院だいがくいん副ふく大学院だいがくいん長ちょう・教授きょうじゅ、2011年ねんから国際医療福祉大学こくさいいりょうふくしだいがく大学院だいがくいん大学院だいがくいん長ちょう・教授きょうじゅ。

また2007年ねんから独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん沖縄おきなわ科学かがく技術ぎじゅつ研究けんきゅう基盤きばん整備せいび機構きこう運営うんえい委員いいんを務つとめ、大学だいがく設立せつりつにともない2011年ねん学校がっこう法人ほうじん沖縄おきなわ科学かがく技術ぎじゅつ大学院だいがくいん大学だいがく学園がくえん理事りじに就任しゅうにん。

宮内庁くないちょう皇室こうしつ医務いむ主管しゅかん、国立こくりつ精神せいしん・神経しんけいセンター名誉めいよ総長そうちょう、日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ会長かいちょう及および国際医療福祉大学こくさいいりょうふくしだいがく大学院だいがくいん教授きょうじゅならびに国際医療福祉大学こくさいいりょうふくしだいがく大学院だいがくいん長ちょうを務つとめた。

2011年ねん日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ会長かいちょう退任たいにん。2012年ねん6月がつ1日にち皇室こうしつ医務いむ主管しゅかん依願いがん退官たいかん。後任こうにんは元もと東京大学とうきょうだいがく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういん副ふく院長いんちょうの名川ながわ弘一こういち。宮内庁くないちょう侍従じじゅう職しょく御用ごよう掛かけに就任しゅうにん。2012年ねんから第だい一いち三共さんきょう株式会社かぶしきがいしゃ取締役とりしまりやく。

2013年ねん11月、瑞みず宝たから重光しげみつ章あきらを受章じゅしょう。

文部もんぶ科学かがく省しょう日本にっぽんユネスコ国内こくない委員いいん会かい委員いいん、高知こうち県けん公立大こうりつだい学がく法人ほうじん理事りじ、NPO法人ほうじん遺伝いでんカウンセリング・ジャパン理事りじ長ちょう、特定とくてい非ひ営利えいり活動かつどう法人ほうじん脳のうの世紀せいき推進すいしん会議かいぎ副ふく理事りじ長ちょうなども務つとめた。

2016年ねん1月がつ20日はつか、膵臓すいぞう癌がんのため東京とうきょう都と港みなと区くの病院びょういんで死去しきょ。74歳さい没ぼつ。歿後ぼつごに正せい四よん位い追つい叙じょ。

著書ちょしょ

• 『家庭かてい医療いりょう～家庭かてい医いをめざす人ひと・家庭かてい医いと働はたらく人ひとのために～』（ライフメディコム 2002年ねん）
• 『スタンダード家庭かてい医療いりょうマニュアル』（永井ながい書店しょてん 2005年ねん）