(Translated by https://www.hiragana.jp/)
朱色 - Wikipedia コンテンツにスキップ

朱色しゅいろ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
銀朱ぎんしゅから転送てんそう
しゅくれない中国ちゅうごく伝統でんとうしょく
しゅいろ
 
16しん表記ひょうき #EF454A
RGB (239, 69, 74)
CMYK (15, 80, 60, 0)
HSV (358°, 71%, 94%)
マンセル 4.3R 5.2/8.7
表示ひょうじされているいろいちれいです
朱色しゅいろ日本にっぽん伝統でんとうしょく
 
16しん表記ひょうき #eb6101
RGB (235, 97, 1)
表示ひょうじされているいろいちれいです
たつすな(cinnabar)

朱色しゅいろ(しゅいろ、しゅしょく、しゅういろ)はいろひとつ。朱肉しゅにくのような、ややびた赤色あかいろについてばれる。JIS慣用かんようしょくめいでは「あざやかなみのあか」(略号りゃくごう vv-YR)と定義ていぎしている[1][2]中国ちゅうごく日本にっぽん伝統でんとうしょくめいである。たんしゅ(しゅ)ともいう。暖色だんしょくのひとつ。

しゅ

[編集へんしゅう]

朱色しゅいろとは元来がんらい天然てんねん赤色あかいろ顔料がんりょうたつすないろであり、いろめいとしての朱色しゅいろ本来ほんらいこのいろをさす。しかし、のち硫黄いおう水銀すいぎんから人工じんこう顔料がんりょう銀朱ぎんしゅ(バーミリオン)がつくられたため、天然てんねん顔料がんりょうとしてのしゅいろであることを強調きょうちょうする場合ばあいにはしゅ(しんしゅ)・ほんしゅ(ほんしゅ)という。朱肉しゅにくにもふるくはしゅもちいられていた。

銀朱ぎんしゅよりもあかみのつよふか色合いろあいである。

銀朱ぎんしゅ

[編集へんしゅう]
バーミリオン
vermilion
 
16しん表記ひょうき #F26649
RGB (242, 102, 73)
CMYK (0, 75, 75, 0)
HSV (10°, 70%, 95%)
マンセル 6R 5.5/14
表示ひょうじされているいろいちれいです
朱肉しゅにく

天然てんねん顔料がんりょう本来ほんらいいろであるしゅたいして、硫黄いおう水銀すいぎんから人工じんこうてきつくられた化合かごうぶつとしての硫化りゅうか水銀すいぎん(II)HgSいろ銀朱ぎんしゅ(ぎんしゅ)という。英語えいごではバーミリオンヴァーミリオンVermilion)とよばれ、一般いっぱんてきにはこちらのほうがよくられる。また、現在げんざいしゅ」とよばれる顔料がんりょうおおくはこのいろをしており、たん朱色しゅいろといった場合ばあいもこちらの色合いろあいをさす場合ばあいがある。朱肉しゅにくおおくもこのいろをしている。

しゅよりは色味いろみつよあざやかないろである。

シナバー

[編集へんしゅう]
シナバー (cinnabar)
 
16しん表記ひょうき #e15a28

たつすな英訳えいやくであるシナバー(cinnabar)がいろめいとしてもちいられることがあるが、その色合いろあいは実際じっさいには銀朱ぎんしゅちかいか、さらにあざやかなオレンジしょくであることがおおい。

物体ぶったいしょくとしての朱色しゅいろ

[編集へんしゅう]

JIS慣用かんようしょくめいに、朱色しゅいろおよびバーミリオンが定義ていぎされている。 これらはおなしょくとしてあつかわれており、しゅ銀朱ぎんしゅ中庸ちゅうようてき色合いろあいである。

朱色しゅいろJIS慣用かんようしょくめい
  マンセル 6R 5.5/14
バーミリオンJIS慣用かんようしょくめい
  マンセル 6R 5.5/14

しゅいろりょう

[編集へんしゅう]
Vermilion, historical dye collection, Technical University of Dresden, Germany

あらわしょくざいとしてもちいられる赤色あかいろ硫化りゅうか水銀すいぎんのことである。ただし、結果けっか朱色しゅいろ」をていするいろりょうはさまざまある。

近年きんねん環境かんきょう保護ほごのため、水銀すいぎんなどの重金属じゅうきんぞく使用しようした顔料がんりょう製造せいぞう規制きせいされ、絵具えのぐのバーミリオンはおおくが市場いちばからえてしまった。現在げんざい同名どうめい発売はつばいされている絵具えのぐおおくは硫化りゅうか水銀すいぎんではなく、有機ゆうき顔料がんりょうであり、本来ほんらいしゅとは程遠ほどとおいろである。

現在げんざいも、文化財ぶんかざい補修ほしゅうようなどとして、リサイクルされた水銀すいぎんから少量しょうりょう銀朱ぎんしゅ生産せいさんされている[3]

くわしくはあか#あかいろりょう硫化りゅうか水銀すいぎん参照さんしょう

近似きんじしょく

[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

おう用例ようれい

[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ 日本にっぽん産業さんぎょう標準ひょうじゅん調査ちょうさかい(JISC)JISZ8102 物体ぶったいしょくいろめい(1957ねん10がつ30にち制定せいてい、2001ねん3がつ20日はつか改正かいせい、p20(付表ふひょう1 慣用かんようしょくめい しょくめい1)。2020ねん1がつ31にち閲覧えつらん
  2. ^ いろめいがわかる辞典じてん朱色しゅいろ』 - コトバンク
  3. ^ 水銀すいぎん通信つうしんVol.21 顔料がんりょう(朱肉しゅにく)”. 野村のむら興産こうさん. 2021ねん4がつ16にち閲覧えつらん