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阿保あほ剛つよし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』

阿保あほ 剛つよし（あぼ たけし）は、日本にっぽんのゲーム音楽おんがく作曲さっきょく家か。 スタークラフト、KID、5pb.（現げん株式会社かぶしきがいしゃMAGES.）という3つの会社かいしゃの作品さくひんの音楽おんがくを手掛てがけたことで知しられている。

経歴けいれき

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スタークラフト入社にゅうしゃまで

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幼少ようしょう期き、学研がっけんの学習がくしゅう雑誌ざっしの付録ふろくとしてついてきた様々さまざまな音おとに変化へんかする電子でんし機器ききをきっかけに、電子でんし音おんに興味きょうみを持もつ[1]。 小学生しょうがくせいの頃ころは、ファミリーコンピュータに熱中ねっちゅうしたほか、友人ゆうじんの家いえにあったパソコンのゲームを楽たのしむこともあった[2]。 特とくに『テグザー』の音楽おんがくを気きに入いっており、それを口くちずさむこともあった[2]。 また、電機でんき店てんで偶然ぐうぜん耳みみにした『ロマンシア』の音楽おんがくも彼かれにとっては衝撃しょうげき的てきな存在そんざいであり、当時とうじは作曲さっきょく者しゃが古代こだい祐三ゆうぞうであることは知しらなかったものの、今いまとなってはあの音楽おんがくの影響えいきょうを受うけていたのではないかと2015年ねんの電撃でんげきオンラインとのインタビューの中なかで振ふり返かえっている[2] 加くわえて、彼かれはイエロー・マジック・オーケストラを好このんでおり、彼かれらの音楽おんがくが電子でんし音おんの組くみ合あわせであることを知しって以降いこうは、自分じぶんもこのような音楽おんがくを作つくりたいと考かんがえ、家いえにあった小ちいさな鍵盤けんばんでYMOごっこをすることもあった[1]。

さらに、彼かれは電機でんき店てんの店頭てんとうにおいてあるデモ用ようのパソコンに雑誌ざっしのサンプルプログラムを打うち込こんで演奏えんそうすることもあり、店員てんいんの手てほどきをうけながらプログラミングを学まなんだ[1]。

シャープのX1Gというパソコンを親おやに買かって貰もらった後のちは、シューティングゲームやツールなどを作成さくせいしたが、ゲームに音楽おんがくが欲ほしいと考かんがえ、雑誌ざっしに掲載けいさいされていた他た作品さくひんのBGMからフレーズを引用いんようするなどの工夫くふうを重かさねた[1]。 さらにその後ご、彼かれはX68000を購入こうにゅうし、ゲーム作づくりに没頭ぼっとうする中なか、自作じさくのゲームをゲーム会社かいしゃに持もち込こむことを思おもいつく[1]。そして、1992年ねん、スタークラフトへ応募おうぼし、プログラマ兼けんサウンドとして採用さいようされる[1][3]。

スタークラフト入社にゅうしゃ後ご

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阿保あほのスタークラフトでの初はつ仕事しごとはスーパーファミコン用ようソフトのデバッグだった[1]。 使つかったことのないPC-9801を会社かいしゃから支給しきゅうされた阿保あほは、独学どくがくで環境かんきょうを構築こうちくしていき、自由じゆうに作曲さっきょくができるようになった[1]。 また、デバッグの傍かたわら、阿保あほはサウンドチップの説明せつめい書しょを読よみながら、音色ねいろの作つくり方かたやサウンドドライバの使つかい方かたを学まなんでいった[1]。 ある日ひ、阿保あほは、自身じしんの作曲さっきょく能力のうりょくを知しった人物じんぶつからスーパーファミコン用ようゲームの参加さんかとサウンドへの専任せんにんを命めいじられる[1]。 そして、1993年ねん、作曲さっきょく家かとしてのデビューを果はたす[3]。

KIDへの移籍いせき～5pb.時代じだい

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1995年ねんにKIDへ移籍いせきし、同社どうしゃが発売はつばいした多数たすうの恋愛れんあいアドベンチャーゲームの音楽おんがく、効果こうか音おんを担当たんとうした[4]。 その楽曲がっきょく数すうは毎年まいとし100曲きょく前後ぜんこうに上のぼった。 2006年ねん12月にKIDが倒産とうさんした後のち、株式会社かぶしきがいしゃ5pb.（現げん株式会社かぶしきがいしゃMAGES.）に入社にゅうしゃ、同社どうしゃの音楽おんがく関連かんれんの活動かつどうに携たずさわる。

2020年ねん10月がつから3か月げつにわたり、KID時代じだいの作品さくひんのサウンドトラックを集あつめた「阿保あほ剛つよしKID作品さくひん集しゅう」が配信はいしん専用せんようで販売はんばいされた[5]。 「作品さくひん集しゅう」に収録しゅうろくされている作品さくひん群ぐんは、いずれも内蔵ないぞう音源おんげんで構成こうせいされていることからハイレゾできないため、配信はいしんという形かたちが取とられた[4]。

作風さくふうなど

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  • ピアノの音色ねいろを多用たようするスタイルを取とっている[1]。阿保あほはその理由りゆうとして「ピアノはサントラに適てきした楽器がっきで，どんなシーンにも合あいますし，なんなら1つのゲームで使つかう曲きょくをすべてピアノだけで作つくれるくらいの表現ひょうげん力りょくがあります。」と説明せつめいし、奥おくが深ふかい楽器がっきだとする一方いっぽう、なんでもできてしまう分ぶん、最近さいきんは頼たよらないようにしていると箭や本ほんとのインタビューの中なかで語かたっている[1]。
  • ゲームミュージックとしては珍めずらしく、1曲きょくあたりの演奏えんそう時間じかんが比較的ひかくてき長ながめ（3～4分ふん）の作品さくひんが多おおい。
  • 海外かいがいのポップスやダンスミュージックの影響えいきょうを色濃いろこく受うけていることを認みとめており、たとえば『Memories Off』の音楽おんがくはマッシヴ・アタックなどからインスピレーションを得えている[4]。
  • 音楽おんがく制作せいさくには他たの多おおくの作曲さっきょく家かと同おなじくMacintoshを愛用あいようしている。音楽おんがく制作せいさくソフトはPropellerhead社しゃのReason[6]およびヤマハのCubaseを愛用あいよう。近年きんねんのプレイステーション2作品さくひんでは、Reasonで制作せいさくしたものをストリーミングで演奏えんそうしているものがほとんどである。一方いっぽうで、Memories Off 2ndの「With memories」は、携帯けいたい電話でんわの着信ちゃくしんメロディ作成さくせい機能きのうを用もちいてフレーズを書かき留とめた[3]。
  • 阿保あほは様々さまざまなインタビューの中なかで、曲きょくの作つくり方かたが作品さくひんによって異ことなると話はなしており、スタッフから具体ぐたい的てきな指示しじを受うけることもあれば、こちらから直接ちょくせつ提案ていあんすることもあるとしている[4][7]。また指定していがなくても、日常にちじょう風景ふうけいやキャラクターのテーマやキーワードから連想れんそうして作つくることもあったと振ふり返かえっている。一方いっぽうで、楽器がっきの演奏えんそうはしないため、アドリブには時間じかんがかかるとしている[4]。

人物じんぶつ

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  • ファンから貰もらった感想かんそうに積極せっきょく的てきに返事へんじをするなど、大変たいへん気きさくな人物じんぶつである。
  • 大変たいへんな自動車じどうしゃ好すきであり、しばしば一般いっぱん参加さんかの出来できるカートレースに参加さんかしている。また、ホンダ・プレリュードの愛好あいこう家かでもある[4]。

参加さんか作品さくひん

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ゲーム関連かんれん

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TVアニメ関連かんれん

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参加さんかCD

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  • ファミソン8BIT（momo-iによるアニメソングカバーアルバム：７曲きょくアレンジ参加さんか）
  • ファミソン8BIT momo-i STAGE2（８曲きょくアレンジ参加さんか）
  • HUDSON Premium Audio Collection（４曲きょくアレンジ参加さんか）
  • 兄あに顔がおしずか～オンナノコのキモチ（１曲きょくアレンジ参加さんか）
  • クリミナルガールズ（エンディングテーマソング作さく編曲へんきょく）
  • ファミソン・アイドルマスター（作さく編曲へんきょく参加さんか）
  • FMファミソン16BIT -ANIME STAGE-（３曲きょくアレンジ参加さんか）
  • ファミソン8BITスタジオ～邦楽ほうがく編へん（２曲きょくアレンジ参加さんか）
  • ファミソン8BIT USA 洋楽ようがく編へん（２曲きょくアレンジ参加さんか）
  • さんさんな夏なつ！
  • さんさんの冬ふゆ。
  • あすか120% ~BURNING Remixes~（１曲きょくアレンジ参加さんか）
  • LIBRARIES
  • LIBRARIES II
  • LIBRARIES III -Takeshi Abo works with ANONYMOUS;CODE-
  • GATE OF STEINER 10th Anniversary
  • FM VERTEX I - CHAOS THEORY
  • ニューラル・ギア ３３周年しゅうねん記念きねん X６８０００音楽おんがく篇へん 完全かんぜん版ばん（１曲きょくアレンジ参加さんか）

脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l 阿保あほ剛つよし（インタビュアー：箭や本もと進一しんいち）「音色ねいろにこだわり，ゲームに寄より添そう音楽おんがくを作つくり続つづける。「阿保あほ剛つよしKID作品さくひん集しゅう」発売はつばい記念きねんインタビュー」『www.4gamer.net,Aetas』、2020年ねん11月24日にち。https://www.4gamer.net/games/035/G003502/20201111048/。2020年ねん11月24日にち閲覧えつらん。 
  2. ^ a b c 阿保あほ剛つよし（インタビュアー：ごえモン）「『カオスチャイルド』インタビューサウンド編へん。阿保あほ剛つよしさんがBGM40曲きょくを解説かいせつ！」『電撃でんげきオンライン』、2015年ねん5月がつ13日にち。https://dengekionline.com/elem/000/001/043/1043113/。2020年ねん11月24日にち閲覧えつらん。 
  3. ^ a b c （インタビュー）「『シュタゲ』『オカン』『メモオフ』の世界せかい観かんを彩いろどる、ゲームミュージックの知しられざる世界せかいを阿保あほ剛つよしが語かたる」『アニメイトタイムズ,アニメイト』、2017年ねん11月9日にち。https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1510195040。2020年ねん11月24日にち閲覧えつらん。 
  4. ^ a b c d e f g h “スペシャル座談ざだん会かい”. 阿保あほ剛つよしKID作品さくひん集しゅうシリーズ特設とくせつサイト. 5pb (2020年ねん8月がつ20日はつか). 2020年ねん9月がつ26日にち閲覧えつらん。
  5. ^ 『KIDブランド9作品さくひんのサントラが“阿保あほ剛つよしKID作品さくひん集しゅう”として配信はいしん。特設とくせつサイトの公開こうかいも』（プレスリリース）5pb.、2020年ねん9月がつ26日にち。https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20200925116/。2020年ねん9月がつ26日にち閲覧えつらん。 
  6. ^ （インタビュー）「『STEINS;GATE』などを手てがけるゲームミュージッククリエイター・阿保あほ 剛つよしハイレゾ作品さくひん集しゅうの魅力みりょくを本人ほんにんに聞きいた (2/3)」『Phile-web』、2016年ねん2月がつ26日にち。https://www.phileweb.com/interview/article/201602/26/353_2.html。2020年ねん11月24日にち閲覧えつらん。 
  7. ^ （インタビュー）「『STEINS;GATE』などを手てがけるゲームミュージッククリエイター・阿保あほ 剛つよしハイレゾ作品さくひん集しゅうの魅力みりょくを本人ほんにんに聞きいた (1/3)」『Phile-web』、2016年ねん2月がつ26日にち。https://www.phileweb.com/interview/article/201602/26/353.html。2020年ねん11月24日にち閲覧えつらん。 
  8. ^ “PRODUCT”. シンスメモリーズ 星ぼし天てんの下したで. 2021年ねん5月がつ21日にち閲覧えつらん。
  9. ^ “モノクローム・ファクター : 作品さくひん情報じょうほう”. アニメハック. 2020年ねん9月がつ5日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

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