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驚異きょうい部屋へや

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オレ・ウォルムの「驚異きょうい部屋へや
17世紀せいきはじめナポリのフェッランテ・インペラートの「驚異きょうい部屋へや

驚異きょうい部屋へや(きょういのへや)は、15世紀せいきから18世紀せいきにかけてヨーロッパつくられていた、様々さまざま珍品ちんぴんあつめた博物はくぶつ陳列ちんれつしつである。ドイツWunderkammer(ヴンダーカンマー)の訳語やくご不思議ふしぎ部屋へや」ともばれる。そのには、ドイツKunstkammer(クンストカンマー)や、フランス語ふらんすごCabinet de curiosités などがある。

15世紀せいきイタリア諸侯しょこう有力ゆうりょく貴族きぞくあいだつくられたことにはじまり、16世紀せいきにはドイツけんつたわって、王侯おうこう貴族きぞくだけでなく学者がくしゃ文人ぶんじんあいだでもつくられるようになった。自然しぜんぶつ人工じんこうぶつめずらしいものなら分野ぶんやへだてずいちしょあつめられるのが特徴とくちょうで、その収集しゅうしゅう対象たいしょうも、珊瑚さんご石英せきえい加工かこうしたアクセサリーや、アルチンボルドはじめとする奇想きそうえがいた絵画かいが、(しばしば架空かくうの)動植物どうしょくぶつ標本ひょうほんミイラ巨大きょだい巻貝まきがいオウムガイつくったはいダチョウたまごイッカクかくユニコーンかくだとおもわれていた)、象牙ぞうげ細工ざいく、ミニチュア細工ざいく錬金術れんきんじゅつ文献ぶんけん異国いこく武具ぶぐ数学すうがく医学いがくよう道具どうぐ天球儀てんきゅうぎ地球儀ちきゅうぎオートマタ東洋とうよう陶磁器とうじきせい遺物いぶつアンティークなど多岐たきにわたる。

科学かがく分類ぶんるいがく発達はったつ市民しみん社会しゃかい台頭たいとうなどにより18世紀せいきなかばにすたれていったが、そのコレクションのいくつかは今日きょう博物館はくぶつかん前身ぜんしんとなった。だいえい博物館はくぶつかんハンス・スローンきょうのヴンダーカンマーの収集しゅうしゅうぶつもとにしてつくられたものである。

現存げんそんするもの[編集へんしゅう]

再現さいげん展示てんじしつ[編集へんしゅう]

オレ・ウォルムの「驚異きょうい部屋へや」を忠実ちゅうじつ再現さいげんした展示てんじ写真しゃしんローザモンド・パーセル英語えいごばんによって作成さくせいされ、サンタモニカ美術館びじゅつかん英語えいごばん設置せっち、2011ねん以降いこうはコペンハーゲンデンマーク自然しぜん博物館はくぶつかん英語えいごばん常設じょうせつ展示てんじされている[1]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ Ole Worm Returns: An Iconic 17th Century Curiosity Cabinet is Obsessively Recreated”. Atlas Obscura (2013ねん4がつ30にち). 2021ねん1がつ20日はつか閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]