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黄道こうどう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
現代げんだい技術ぎじゅつで、3Dふう天球てんきゅうてん赤道せきどう(=あかせん)、黄道こうどう(=みどりせん)を、簡素かんそえがいたもの。
うえにさらに天球てんきゅうじょう緯度いどせん経度けいどせん(=赤道あかみち座標ざひょう)や星座せいざなどもくわえたうえ黄道こうどうみどりせんえがいたもの。
中国ちゅうごく機械きかい学者がくしゃ天文学てんもんがくしゃ(1020ねん-1101ねん)がえがいた平面へいめん図上ずじょう黄道こうどう
現代げんだいにおける、平面へいめん図上ずじょう黄道こうどうのプロット(点描てんびょう点線てんせん)。
星座せいざ1919ねん)のなかでの黄道こうどう。ECLIPTICといてある曲線きょくせん。「APPARENT PATH OF SUN」(太陽たいようかけじょうとおみち)ともいてあり、この時代じだいには太陽たいよう中心ちゅうしんせつ理解りかいしたうえ黄道こうどう位置いちづけるようになっていたこともわかるもの。
うえのようなを)現代げんだいのコンピュータ技術ぎじゅつもちいて3Dふう描画びょうがしてみたもの。
太陽たいよう中心ちゅうしんせつ模型もけいもちいて黄道こうどうあらわれるしくみを説明せつめいした、現代げんだいgif動画どうが黄色おうしょく太陽たいよう青色あおいろ地球ちきゅう地球ちきゅう太陽たいよう中心ちゅうしんとしてそのまわりを公転こうてんしているから、結果けっかとして地球ちきゅうからるとあたかも太陽たいよう天球てんきゅうじょう一周いっしゅうしているかのようにえる、ということを説明せつめいしている。

黄道こうどう(こうどう[1][2][3]えい: ecliptic)とは、天球てんきゅううえにおける太陽たいようかけじょうとおみち大円だいえん)をいう。

概要がいよう

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地球ちきゅうからそらひとつの球体きゅうたいとみなし(これを天球てんきゅうぶ)、諸々もろもろ星座せいざ天球てんきゅう(じ)とかんがえると、太陽たいようはこの天球てんきゅういちねんかけて一周いっしゅうするようにみえる。たとえば、1がつ20日はつかには太陽たいよう山羊やぎなか位置いちして一緒いっしょしゅうっているが[ちゅう 1]実際じっさいには、太陽たいようひかり山羊やぎえない)、1にちやく1ずつ移動いどうし、2がつ20日はつかには水瓶座みずがめざなかに、3がつ20日はつかにはさらに移動いどうしてさかななか位置いちして一緒いっしょてんしゅうっているようにえる。このいちねんかけて太陽たいようがゆっくりと星座せいざあいだ移動いどうするみち黄道こうどうという。また、このとき太陽たいようがそのなかとおっていく12星座せいざ黄道こうどうじゅう星座せいざという。

黄道こうどうてん赤道せきどうたいしてやく2326ぶんかたむいている。この角度かくど黄道こうどう傾斜けいしゃかくといい、地球ちきゅう公転こうてんめん垂線すいせんたいする地軸ちじくかたむきに由来ゆらいするものである。はくみちつきとおみち)は、黄道こうどうよりさらに58ふん7びょうかたむいている。

黄道こうどうてん赤道せきどうとのふたつの交点こうてんぶんてんという。このうち、黄道こうどうみなみからきたまじわるほう春分しゅんぶんてん(しゅんぶんてん)といい、春分しゅんぶんてん起点きてん(0)として黄道こうどうを360けたものがけい(こうけい)である。もうひとつの交点こうてん秋分しゅうぶんてん(しゅうぶんてん)といい、けい180たる。

現行げんこうじゅうよん節気せっきは、黄道こうどうを15ごとの24ふんてん分割ぶんかつしてさだめられている(ていほう)。

「こうどう」(漢音かんおん)とも「おうどう」(呉音ごおん)ともまれているが、文部もんぶ科学かがくしょう学術がくじゅつ用語ようごしゅう天文学てんもんがくへんでは「こうどう」とさだめられている[1]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 西洋せいよう占星術せんせいじゅつでは、1がつ20日はつかには太陽たいようたからびんみや水瓶座みずがめざ)にあるとされるが、現代げんだいでは実際じっさいにはすり羯宮山羊やぎ)にある。これは地球ちきゅうとし運動うんどうによって、春分しゅんぶんてん秋分しゅうぶんてん黄道こうどうじょう西向にしむきに移動いどうするためである。

出典しゅってん

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  1. ^ a b 日本にっぽん天文てんもん学会がっかい へん文部省もんぶしょう学術がくじゅつ用語ようごしゅう天文学てんもんがくへん』(ぞうていばん丸善まるぜん、1994ねん11月15にち、191ぺーじISBN 4-8181-9404-2 
  2. ^ 黄道こうどう”. 天文学てんもんがく辞典じてん. 日本にっぽん天文てんもん学会がっかい (2019ねん1がつ7にち). 2019ねん9がつ25にち閲覧えつらん
  3. ^ ほり源一郎げんいちろう日江井ひえい栄二郎えいじろう若生わこう康二こうじろう へん天文てんもん辞典じてん朝倉書店あさくらしょてん、1989ねん8がつ1にち、71ぺーじISBN 978-4254150100 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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