1960年ねんの大洋たいようホエールズ

1960年ねんの大洋たいようホエールズ
成績せいせき
日本一にっぽんいち
日本にっぽんS	4勝しょう0敗はい（対たい大毎だいまい）
セントラル・リーグ　優勝ゆうしょう
70勝しょう56敗はい4分ふん 勝率しょうりつ.556
本拠地ほんきょち
都市とし	神奈川かながわ県けん川崎かわさき市し
球場きゅうじょう	川崎球場かわさききゅうじょう
球団きゅうだん組織そしき
オーナー	中部なかべ謙吉けんきち
経営けいえい母体ぼたい	大洋たいよう漁業ぎょぎょう
監督かんとく	三原みはら脩おさむ
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1960年ねんの大洋たいようホエールズでは、1960年ねんの大洋たいようホエールズにおける動向どうこうをまとめる。

この年としの大洋たいようホエールズは三原みはら脩おさむ監督かんとくの1年ねん目めのシーズンであり、球団きゅうだん創設そうせつ11年ねん目めにして初はつのリーグ優勝ゆうしょうと日本一にっぽんいちに輝かがやいたシーズンである。

概要がいよう

前年ぜんねんまで6年ねん連続れんぞく最下位さいかいだった大洋たいようは、前年ぜんねんまで西鉄にしてつの監督かんとくを務つとめ、西鉄にしてつを4度どのリーグ優勝ゆうしょう・3度どの日本一にっぽんいちに導みちびいている三原みはら脩おさむを新しん監督かんとくとして迎むかえた。チームは、前年ぜんねんまでと同様どうように貧打ひんだに苦くるしんだが、新人しんじんの近藤こんどう昭仁あきひとを二塁にるいに、さらにシーズン中ちゅうの6月がつにトレードで近鉄きんてつから獲得かくとくした鈴木すずき武たけしを遊ゆう撃げきに置おき、守まもりの野球やきゅうに徹てっした三原みはら監督かんとくが投手とうしゅ陣じんをやり繰くりし、接戦せっせんを次々つぎつぎと勝利しょうりしていった。開幕かいまく6連敗れんぱいを喫きっした序盤じょばんは5月終了しゅうりょう時点じてんで借金しゃっきん3と苦戦くせんしたが、6月1日にちの対たい巨人きょじん戦せんで鈴木すずき隆たかしがセ・リーグ記録きろくの8者しゃ連続れんぞく奪だつ三振さんしんを記録きろくしてからチームは波なみに乗のり、最終さいしゅう的てきには2位いの巨人きょじんに4.5ゲーム差さをつけて初はつのリーグ優勝ゆうしょうを果はたした。日本にっぽんシリーズでは、打者だしゃ2人にんで先発せんぱつを交代こうたいさせる奇策きさくを見みせて、第だい1戦せんに勝利しょうりしたのを皮切かわきりに、「ミサイル打線だせん」擁ようする大毎だいまいを相手あいてに、レギュラーシーズン同様どうよう、投手とうしゅ陣じんのやり繰くりで守まもり切きる野球やきゅうに徹てっし、全すべて1点てん差さ勝利しょうりの4連勝れんしょうで初はつの日本一にっぽんいちを決きめた。前年ぜんねんまで6年ねん連続れんぞく最下位さいかいで、貧打ひんだの大洋たいようを日本一にっぽんいちに輝かがやかせた三原みはら監督かんとくの手腕しゅわんは「三原みはらマジック」と称しょうされた。投手とうしゅ陣じんは秋山あきやま登のぼる、3年ねん目めの島田しまだ源太郎げんたろう、大石おおいし正彦まさひこなどの活躍かつやくでチーム防御ぼうぎょ率りつ2.33でリーグ1位いとなった。対戦たいせん成績せいせきではそれまで苦手にがてだった巨きょ人じんに14勝しょう11敗はい1分ふんで初はつの勝かち越こしを果はたし、そのほとんどを接戦せっせんでものにした。

チーム成績せいせき

レギュラーシーズン

開幕かいまくオーダー

1	遊ゆう	麻生あそう実みのる男おとこ
2	一いち	近藤こんどう和彦かずひこ
3	左ひだり	岩本いわもと堯
4	三さん	桑田くわた武たけし
5	中なか	渡辺わたなべ清きよし
6	右みぎ	黒木くろき基はじめ康やすし
7	二に	芝野しばの忠男ただお
8	捕と	土井どい淳あつし
9	投とう	幸田こうだ優ゆう

1960年ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう

順位じゅんい	4月終了しゅうりょう時じ		5月終了しゅうりょう時じ		6月終了しゅうりょう時じ		7月がつ終了しゅうりょう時じ		8月がつ終了しゅうりょう時じ		最終さいしゅう成績せいせき
1位い	巨人きょじん	--	中日ちゅうにち	--	中日ちゅうにち	--	中日ちゅうにち	--	大洋たいよう	--	大洋たいよう	--
2位い	大阪おおさか	2.0	巨人きょじん	1.5	大洋たいよう	0.5	巨人きょじん	1.0	中日ちゅうにち	1.5	巨人きょじん	4.5
3位い	国鉄こくてつ	2.0	広島ひろしま	2.5	巨人きょじん	1.5	大洋たいよう	1.5	巨人きょじん	4.0	大阪おおさか	6.0
4位い	中日ちゅうにち	2.5	国鉄こくてつ	3.0	広島ひろしま	2.0	国鉄こくてつ	2.5	大阪おおさか	6.5	広島ひろしま	6.5
5位い	大洋たいよう	3.5	大洋たいよう	4.0	国鉄こくてつ	3.0	大阪おおさか	6.0	国鉄こくてつ	7.5	中日ちゅうにち	9.0
6位い	広島ひろしま	5.0	大阪おおさか		大阪おおさか	5.0	広島ひろしま	7.0	広島ひろしま	7.5	国鉄こくてつ	16.0

1960年ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき

順位じゅんい	球団きゅうだん	勝かち	敗はい	分ぶん	勝率しょうりつ	差さ
1位い	大洋たいようホエールズ	70	56	4	.556	優勝ゆうしょう
2位い	読売よみうりジャイアンツ	66	61	3	.520	4.5
3位い	大阪おおさかタイガース	64	62	4	.508	6.0
4位い	広島ひろしまカープ	62	61	7	.504	6.5
5位い	中日ちゅうにちドラゴンズ	63	67	0	.485	9.0
6位い	国鉄こくてつスワローズ	54	72	4	.429	16.0

日本にっぽんシリーズ

1960年ねん 日本にっぽんシリーズ

日付ひづけ	試合しあい	ビジター球団きゅうだん（先攻せんこう）	スコア	ホーム球団きゅうだん（後ご攻おさむ）	開催かいさい球場きゅうじょう
10月11日にち（火ひ）	第だい1戦せん	毎日まいにち大映だいえいオリオンズ	0 - 1	大洋たいようホエールズ	川崎球場かわさききゅうじょう
10月12日にち（水みず）	第だい2戦せん	毎日まいにち大映だいえいオリオンズ	2 - 3	大洋たいようホエールズ
10月13日にち（木き）	移動いどう日び
10月14日にち（金かね）	第だい3戦せん	大洋たいようホエールズ	6 - 5	毎日まいにち大映だいえいオリオンズ	後楽園こうらくえん球場きゅうじょう
10月15日にち（土ど）	第だい4戦せん	大洋たいようホエールズ	1 - 0	毎日まいにち大映だいえいオリオンズ
優勝ゆうしょう：大洋たいようホエールズ（初はつ優勝ゆうしょう）

オールスターゲーム1960

詳細しょうさいは「1960年ねんのオールスターゲーム (日本にっぽんプロ野球やきゅう)」を参照さんしょう

• 選出せんしゅつ選手せんしゅ及およびスタッフ

ポジション	名前なまえ	選出せんしゅつ回数かいすう
コーチ	三原みはら脩おさむ
投手とうしゅ	秋山あきやま登のぼる	5
	鈴木すずき隆たかし	3
	島田しまだ源太郎げんたろう	初はつ
捕手ほしゅ	土井どい淳あつし	5
内野ないや手しゅ	桑田くわた武たけし	2
外野がいや手しゅ	近藤こんどう和彦かずひこ	初はつ

• 太字ふとじはファン投票とうひょうによる選出せんしゅつ。

できごと

10月2日にち、甲子園こうしえん球場きゅうじょうで迎むかえた阪神はんしん戦せん。1回かい表ひょう・大洋たいようの攻撃こうげき中ちゅうに、その日ひはデーゲームだったマジック対象たいしょうチームの読売よみうりジャイアンツが広島ひろしまカープに敗やぶれたことにより、球団きゅうだん創設そうせつ11年ねん目めにして初はつのリーグ優勝ゆうしょうを果はたした。

10月11日にちから行おこなわれた日本にっぽんシリーズでは、大毎だいまいオリオンズに全すべて1点てん差さで4連勝れんしょうし、初はつ優勝ゆうしょうで初はつの日本一にっぽんいちとなった。

表彰ひょうしょう選手せんしゅ

リーグ・リーダー
選手せんしゅ名めい	タイトル	成績せいせき	回数かいすう
秋山あきやま登のぼる	最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅ		初はつ受賞じゅしょう
	最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつ	1.75	初はつ受賞じゅしょう
	最高さいこう勝率しょうりつ	.677	初はつ受賞じゅしょう

ベストナイン
選手せんしゅ名めい	ポジション	回数かいすう
秋山あきやま登のぼる	投手とうしゅ	初はつ受賞じゅしょう
土井どい淳あつし	捕手ほしゅ	初はつ受賞じゅしょう
近藤こんどう和彦かずひこ	一塁いちるい手しゅ	初はつ受賞じゅしょう