2014年のJリーグカップは、2014年3月19日より開催され、同年11月8日に決勝が行われた、第22回Jリーグカップである。
ガンバ大阪が7年ぶり2回目の優勝を果たした。
大会名称[編集]
ヤマザキナビスコを冠スポンサーとして「2014Jリーグヤマザキナビスコカップ」の名称で行う。
大会レギュレーション[編集]
基本的なレギュレーションは2013年12月17日に[1]、グループリーグの組み合わせは2014年1月31日に[2] それぞれ発表された。基本的に前年までのレギュレーションを踏襲している。
例年どおり、リーグ戦の合間の水曜日を中心に日程が組まれているが、FIFAワールドカップ・ブラジル大会及びその準備期間との兼ね合いから、グループリーグを6月上旬までに終了させるため、第4節から第7節はリーグ戦が中断期間に入る5月21日から6月1日までの12日間で4試合をこなす日程となっている。決勝トーナメントはACLの決勝トーナメントの日程と重複しないように日程が設定されている。
なお、決勝については、前年まで決勝会場で使用していた国立霞ヶ丘競技場陸上競技場が改修工事のため取り壊しに入ることから使用できず、レギュレーション発表時点では「10月下旬or11月初旬」の開催で、会場も未定とされたが、2014年3月18日に、決勝が11月8日に埼玉スタジアム2002で開催されることが発表された[5]。
ステージ
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ラウンド
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第1戦
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第2戦
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備考
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グループリーグ
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第1節
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2014年3月19日
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鳥栖(Aグループ)、大宮(Bグループ)試合なし
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第2節
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2014年4月2日
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神戸(Aグループ)、徳島(Bグループ)試合なし
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第3節
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2014年4月16日
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清水(Aグループ)、名古屋(Bグループ)試合なし
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第4節
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2014年5月21日
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仙台(Aグループ)、浦和(Bグループ)試合なし
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第5節
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2014年5月24日
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鹿島(Aグループ)、柏(Bグループ)試合なし
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第6節
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2014年5月28日
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FC東京(Aグループ)、新潟(Bグループ)試合なし
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第7節
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2014年6月1日
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G大阪(Aグループ)、甲府(Bグループ)試合なし
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決勝トーナメント
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準々決勝
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2014年9月3日
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2014年9月7日
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ACL2014出場チームの出場
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準決勝
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2014年10月9日
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2014年10月12日
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決勝
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2014年11月8日
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決勝トーナメント[編集]
準々決勝、準決勝については、トーナメント表上側のチームが2戦目ホームとなる。ただし、準決勝に広島が進出した場合に限り、会場の都合により広島が1戦目ホームとなることが2014年8月19日の理事会で承認されている[6]。
準々決勝[編集]
決勝は2010年大会以来4年ぶり2回目の決勝進出を果たし、初優勝を狙うサンフレッチェ広島と、優勝した2007年大会以来7年ぶり3回目の決勝進出となるガンバ大阪の対戦[7]。ナビスコカップ初の「西日本勢」同士の対戦となった[8]。広島の森保一監督(広島・京都・仙台OB)とG大阪の長谷川健太監督(清水OB)は共に1993年の「ドーハの悲劇」を経験した元日本代表でもあり、初の「JリーガーOB監督」同士の対戦ともなった[9]。また、この試合では日本のサッカー公式戦で初めてバニシング・スプレーが使用されることになった[10]。
G大阪は広島対策としてMF遠藤保仁をトップ下に、MF明神智和をアンカーに置くダイヤモンド型の中盤を採用したがこれが十分に機能せず[11]、序盤は広島が攻勢に出る。前半18分、G大阪DF岩下敬輔がペナルティエリア内でハンドの反則。これで得たペナルティーキックを広島FW佐藤寿人がゴール右に決めて広島が先制する。このゴールで佐藤はJリーグカップでの通算得点が歴代単独首位となった[12]。広島はさらに前半35分、MF山岸智のクロスボールをクリアされたところをMF石原直樹がダイレクトでミドルシュート。これはゴールポストに弾かれるが、こぼれ球を佐藤が落ち着いて決めて2点目を挙げ、初優勝とカップ戦の連敗ストップへ一歩近づいたかに思われた[12]。しかしその3分後、今度は左サイドからG大阪MF遠藤保仁が上げたクロスボールにFWパトリックが頭であわせてすかさず1点を返し、前半は2-1と広島の1点リードで折り返す[12]。
しかし後半に入ると、後半頭からMF明神に替えてMF大森晃太郎を投入し本来のボックス型の中盤に戻したG大阪[11] が攻勢に出る。後半9分、左サイドのスローインからFW宇佐美貴史のクロスボールをパトリックが再び頭であわせて同点に追いつく[12] と、後半26分にはパトリックのラストパスに反応したMF阿部浩之がシュート。一旦は広島GK林卓人に弾かれるものの、こぼれ球を大森が頭で詰めてG大阪が逆転に成功[12]。これが決勝点となり、G大阪が3-2で勝利。史上初めて2点ビハインドからの逆転優勝で7年ぶり2回目の優勝を果たした。一方広島は前回2010年の決勝も一旦は逆転しながら、終了間際に被弾し延長に持ち込まれて敗れているので2度目の準優勝。いずれも逆転負けで悲願達成はならず、天皇杯を含めてカップ戦決勝は7連敗となった[11]。