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9x19mmパラベラムだん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
9x19mm Parabellum
通常つうじょうだんひだり)とホローポイントだんみぎ
種類しゅるい 拳銃けんじゅうだん
はら開発かいはつこく ドイツの旗 ドイツ
製造せいぞう歴史れきし
設計せっけいしゃ ゲオルグ・ルガー
設計せっけい時期じき 1901
生産せいさん期間きかん 1902-現在げんざい
特徴とくちょう
もとモデル 7.65x21mmパラベラムだん
薬莢やっきょう形状けいじょう リムレス, ストレージ
弾丸だんがんみち 9.01 mm (0.355 in)
くびみち 9.65 mm (0.380 in)
底面ていめんみち 9.93 mm (0.391 in)
リムみち 9.96 mm (0.392 in)
薬莢やっきょうちょう 19.15 mm (0.754 in)
全長ぜんちょう 29.69 mm (1.169 in)
雷管らいかんのタイプ Small pistol
弾丸だんがん性能せいのう
弾頭だんとう重量じゅうりょう/種類しゅるい 初速しょそく エネルギー
7.5 g (116 gr) FMJ 360 m/s (1,200 ft/s) 483 J (356 ft⋅lbf)
8.0 g (123 gr) FMJ 350 m/s (1,100 ft/s) 494 J (364 ft⋅lbf)
9.5 g (147 gr) FMJ 300 m/s (980 ft/s) 442 J (326 ft⋅lbf)
算出さんしゅつ銃砲じゅうほうながさ: 102 mm
出典しゅってん: Federal Cartridge [1]
3種類しゅるい弾丸だんがん: アンジャケッテッド(なまり)、フルメタルジャケットホローポイントだん

9x19mmパラベラムだん(9ミリパラベラムだん、9x19mm Parabellum)、9mmルガーだん(9ミリルガーだん、9mm Luger)、9x19mm NATOだんは、ドイツ複数ふくすう銃器じゅうき弾薬だんやく製造せいぞう会社かいしゃ合併がっぺいして設立せつりつされたドイツ武器ぶき弾薬だんやく工業こうぎょう (DWM) が開発かいはつした、拳銃けんじゅうよう実包じっぽう(カートリッジ)。7.65mmルガーだん強化きょうかばんである。たまたい直径ちょっけい9mm、薬莢やっきょう(ケース)のながさが19mmなので「9x19」とも表示ひょうじされる。

このたま反動はんどう比較的ひかくてきよわいが、非常ひじょうにフラットな弾道だんどうしめす。すぐれたてんは、ちいさくだんそう容易よういであることと、実包じっぽう製造せいぞうたいした原料げんりょう必要ひつようとしないところにある。

現在げんざいでは世界せかいもっとひろ使用しようされている弾薬だんやくであり、民間みんかんでもこのたま使用しようするしょう火器かきひろ使用しようされている。さらにはだい世界せかい大戦たいせん以降いこう世界せかい使用しようされるたん機関きかんじゅうよう弾薬だんやく主流しゅりゅうでもある。

パラベラムのラテン語らてんごのことわざ「Si Vis Pacem, Para Bellum」(平和へいわのぞむならばたたかいにそなえよ)に由来ゆらいしており、「たたかいにそなえよ」の部分ぶぶんしたもの。そしてこれはDWMのモットーでもあった。

価格かかくは50はつあたりやく12ドル(2012ねん・ウォルマート調しらべ)。

開発かいはつ経緯けいい

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7.65x21mmパラベラムだんもとにしてゲオルグ・ルガーは、DWMで9x19mmパラベラムだん開発かいはつし、それをイギリスヴィッカースしゃ機関きかんじゅうなどを製造せいぞうしたメーカー)をつうじて英国えいこくしょう火器かき委員いいんかい自身じしん開発かいはつしたルガーを9mmにネックアップしたものと一緒いっしょ提出ていしゅつした。1903ねんには3タイプの9mmだんアメリカ陸軍りくぐん提供ていきょうされ、スプリングフィールド造兵ぞうへいしょうにてじつ実験じっけんおこなわれている。1904ねんには自国じこくドイツもその新型しんがただんつよ興味きょうみしめすようになった。

初期しょきの9x19mmパラベラムだんは7.65x21mmだん特徴とくちょうてきであったボトルネックはいしただけのものであり、わずかにテーパーのかかったリムの薬莢やっきょう使用しようしていた。1910ねん弾丸だんがんさい設計せっけいされ、より自動じどう装填そうてんてきしたかたちあらためられた。薬莢やっきょう部分ぶぶんのわずかなテーパーはそのままであるため、サブマシンガン使用しようされる装弾そうだんすうが30はつ程度ていど弾倉だんそうMP5UMP9のように湾曲わんきょくしているものも一部いちぶ存在そんざいする。

だいいち世界せかい大戦たいせん終了しゅうりょうからは各国かっこく採用さいようされ、世界中せかいじゅう幅広はばひろ使用しようされるようになる。

だい世界せかい大戦たいせんなかのドイツでは、なまり使用しようおさえるため、それまでのなまりしんてつしんえてなまり周囲しゅういをコーティングしたたま開発かいはつした。これは弾丸だんがん黒色こくしょくであることが外見がいけんてき特徴とくちょうであり、Pistolenpatrone 08 mit Eisenkern(08スチールコア拳銃けんじゅうだん)とばれた。また、戦時せんじちゅうにはPistolenpatrone 08 SEという弾丸だんがん開発かいはつされ、弾丸だんがんくら褐色かっしょくという外見がいけんてき特徴とくちょうっていた。これはてつ高温こうおんしょうゆい形成けいせいしてつくったものである。

特殊とくしゅだんとして、薬莢やっきょう底部ていぶにXの刻印こくいんはいって薬莢やっきょう全体ぜんたい緑色みどりいろられ、150gr (9.7g) というおも弾丸だんがん装備そうびした実包じっぽう戦時せんじちゅう開発かいはつされた。これはサプレッサー装備そうびしたじゅう使用しようする音速おんそくだんであり、当時とうじ他国たこくでもおなじタイプの弾丸だんがん開発かいはつされた。

だい世界せかい大戦たいせんには精度せいど向上こうじょうさせるため、たま体重たいじゅうりょうを6-8%ほどやして8gにえられた。1986ねんFBI旧式きゅうしきの7.4gのたまたいたま後期こうきがた重量じゅうりょうだん(8gだんなど)でトライアルがおこなわれ、新型しんがただんのほうが命中めいちゅう対象たいしょう効果こうかてき打撃だげきあたえられるという調査ちょうさ結果けっか以降いこう警察けいさつでも8gの弾丸だんがん採用さいようされた。現在げんざいでは9.5gまでの各種かくしゅ9mmだん販売はんばいされている。

9mmパラベラムだん使用しようする銃器じゅうき

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薬莢やっきょう材質ざいしつとデザイン

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真鍮しんちゅう
その誕生たんじょうから9mmだん薬莢やっきょうには真鍮しんちゅう使つかわれていた。外見がいけん耐久たいきゅうせい視認しにんせい向上こうじょうさせるため、外側そとがわニッケル銀色ぎんいろ)かどう金色きんいろ)でコーティングされる。
アルミ
真鍮しんちゅう使用しようおさえるために1941ねんからスイスではアルミ薬莢やっきょう開発かいはつされ、今日きょうでも使用しようされつづけている。
てつ
だいいち世界せかい大戦たいせん以後いご各国かっこく鉄製てつせい薬莢やっきょう試作しさくされた。はがね真鍮しんちゅうやアルミにくらべて柔軟じゅうなんせいけるため、自動じどう火器かきでの使用しようえるてつ薬莢やっきょうだい世界せかい大戦たいせんなかばまでつくれなかった。比較的ひかくてき柔軟じゅうなん軟鋼なんこう薬莢やっきょうつくり、その実包じっぽう酸化さんかせい雰囲気ふんいき排除はいじょした容器ようき密封みっぷう保管ほかんし、開封かいふうしてすぐに使用しようすることによってびやすさに対処たいしょする。現在げんざいでも中国ちゅうごくロシアなどで生産せいさんされている。

形状けいじょう

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Federal Cartridge Co. ballistics page”. 2007ねん9がつ25にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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