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月刊げっかんニュータイプ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Comic Newtypeから転送てんそう
月刊げっかんニュータイプ
Newtype
愛称あいしょう略称りゃくしょう NT
ジャンル アニメ雑誌ざっし
刊行かんこう頻度ひんど 月刊げっかん10日とおか発売はつばい
発売はつばいこく 日本の旗 日本にっぽん大韓民国の旗 韓国かんこく
言語げんご 日本語にほんご
出版しゅっぱんしゃ KADOKAWA角川書店かどかわしょてんブランド)
雑誌ざっしめいコード 07009
刊行かんこう期間きかん 1985ねん3月8にち(1985ねん4がつごう) -
発行はっこう部数ぶすう 58,834(2014ねん10がつ1にち - 2014ねん12月31にち日本にっぽん雑誌ざっし協会きょうかい調しらべ)
レーベル ニュータイプ100%コミックス
姉妹しまい 姉妹しまい参照さんしょう
ウェブサイト WebNewtype
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月刊げっかんニュータイプ』 (Newtype) は、KADOKAWA角川書店かどかわしょてんブランド)が発行はっこうするアニメ雑誌ざっし1985ねん3月8にち(4がつごう創刊そうかん毎月まいつき10日とおか発売はつばい

概要がいよう[編集へんしゅう]

アニメ映画えいがカムイのけん』の劇場げきじょう公開こうかいあわせて、メディアミックスひとつとして創刊そうかんされた[1]

アニメ雑誌ざっしアニメック』のふく編集へんしゅうちょうだった井上いのうえしん一郎いちろうがフリーのライターとして角川書店かどかわしょてんのテレビ雑誌ざっしザテレビジョン』のアニメコーナーを担当たんとうし、1984ねんには『ザテレビジョン』別冊べっさつでアニメ『じゅう戦機せんきエルガイム』のムック出版しゅっぱんするなど実績じっせきんだうえで創刊そうかんされた。初代しょだい編集へんしゅうちょう佐藤さとう良悦りょうえつ[2]

大判おおばんでビジュアルを前面ぜんめんした誌面しめん本誌ほんし最大さいだい特徴とくちょうであり[3]、アニメ以外いがいにも音楽おんがく実写じっしゃ映画えいが情報じょうほうれたあたらしいビジュアルというコンセプトで[4]総合そうごうカルチャーてき構成こうせいとなっているてん異彩いさいはなった[5]本誌ほんしあるいは別冊べっさつの『コミックGENKi』で漫画まんが連載れんさいおこない、これらはメディアミックス一環いっかんとなった。角川書店かどかわしょてん1994ねんはじめにいちかいだけ刊行かんこうした『少年しょうねんキッズ』も、名義めいぎじょうは『ニュータイプ』の増刊ぞうかんである。

社会しゃかい現象げんしょうんだ『機動きどう戦士せんしガンダム』の続編ぞくへんとして物入ものいりで制作せいさくされた『機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム』のスタートと並行へいこうして創刊そうかんするととも強力きょうりょくなタイアップをおこない[5][3]創刊そうかんごう表紙ひょうしから巻頭かんとう特集とくしゅうその、『Ζぜーたガンダム』一色いっしょくげられたうえに価格かかくは380えん[6]と、小学生しょうがくせいから高校生こうこうせい女子じょしけに設定せっていされた『アニメディア』(学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ学研がっけんパブリッシング)と同等どうとうの、破格はかくやすさだった。従来じゅうらいかみ媒体ばいたいガンダムシリーズ情報じょうほう発信はっしんするメディアは講談社こうだんしゃだけだったが、以後いご市場いちば角川書店かどかわしょてん積極せっきょくてき介入かいにゅうするようになり、はつ劇場げきじょうオリジナル作品さくひん機動きどう戦士せんしガンダム 逆襲ぎゃくしゅうのシャア』では、ついに製作せいさくしゃの1つにつらねることになる。ガンダムシリーズの原作げんさくしゃ富野とみのゆかりゆうによるノベライズ『小説しょうせつ 機動きどう戦士せんしガンダム』(1)〜(3)も、版元はんもとソノラマ文庫ぶんこから角川かどかわスニーカー文庫ぶんこ移籍いせきした。

創刊そうかんごう発売はつばい前月ぜんげつには関係かんけいしゃけにプレ創刊そうかんごう「0ごう」が配布はいふされたほか、創刊そうかんごう発売はつばいがつにはコンビニ流通りゅうつうもおこなわれた。0ごう表紙ひょうしは『聖戦せいせんダンバイン』に登場とうじょうするチャム・ファウ、創刊そうかんごう表紙ひょうしは『Ζぜーたガンダム』に登場とうじょうするガンダムMk-IIと、いずれもサンライズのアニメであり[7]創刊そうかん当初とうしょは『アニメック』『ザテレビジョン』のながれからサンライズ作品さくひんつよかった。メディアミックスの一環いっかんとして同誌どうし掲載けいさい作品さくひん角川かどかわグループでアニメされたり、どうグループないのアニメをおおきくあつかうこともおお[8]

創刊そうかん、それまでトップだった徳間書店とくましょてんの『アニメージュ』にわって部数ぶすうがトップとなる。とくに『しん世紀せいきエヴァンゲリオン』がブームになった1990年代ねんだいなかばにはアニメ雑誌ざっしとしては前代未聞ぜんだいみもんの40まん記録きろく[3][9][10][11][12]大判おおばんのビジュアルというコンセプトはその創刊そうかんされたアニメ雑誌ざっしにも影響えいきょうあたえ、老舗しにせの『アニメージュ』までが1998ねんに『ニュータイプ』にならったリニューアルおこなっている。もうひとつの競合きょうごうたる『アニメディア』も2010ねん4がつごうから『ニュータイプ』と同様どうようはんがた(A4ワイド)に変更へんこうしている。

2002ねん11月より、おも日本語にほんごから英語えいご翻訳ほんやくされた記事きじからなる北米ほくべいはんニュータイプ(ニュータイプUSA)が発売はつばいされたが、部数ぶすうなやみ(5まんから7まんられる)、2008ねん2がつごうをもって北米ほくべいばん廃刊はいかんとなった[13]海外かいがいばんである韓国かんこくばんつづ発売はつばいされている。

2013ねん5がつごうは『ファイブスター物語ものがたり』の9ねんぶりの連載れんさい再開さいかいだい1かいとなった影響えいきょうから発売はつばい3にち完売かんばいし、アニメ雑誌ざっしとしては異例いれい重版じゅうはん決定けっていされた。

2013ねん10がつごうをもって(発売はつばいもとでの)角川書店かどかわしょてんとしての販売はんばい終了しゅうりょうし、11月ごうからKADOKAWAからの発売はつばい移行いこうした。

現在げんざい連載れんさいちゅう漫画まんが[編集へんしゅう]

その漫画まんがみきりなど)[編集へんしゅう]

連載れんさいされた漫画まんが[編集へんしゅう]

連載れんさいされた小説しょうせつ[編集へんしゅう]

発行はっこう部数ぶすう[編集へんしゅう]

  • 2004ねん(2003ねん9がつ - 2004ねん8がつ) 182,500[14]
  • 2005ねん(2004ねん9がつ - 2005ねん8がつ) 185,833[14]
  • 2006ねん(2005ねん9がつ - 2006ねん8がつ) 165,583[14]
  • 2007ねん(2006ねん9がつ - 2007ねん8がつ) 152,750[14]
  • 2008ねん(2007ねん10がつ - 2008ねん9がつ) 157,750[14]
発行はっこう部数ぶすう(2008ねん4がつ以降いこう)(社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん雑誌ざっし協会きょうかい
1〜3がつ 4〜6がつ 7〜9月 10〜12月
2008ねん 157,000 161,000 173,334
2009ねん 159,334 155,334 155,000 150,000
2010ねん 130,000 128,334 126,667 123,334
2011ねん 122,334 118,000 113,334 110,000
2012ねん 103,000 101,667 89,334 80,334
2013ねん 74,334 82,000 79,334 77,667
2014ねん 78,334 72,334 61,334 58,834

ニュータイプアニメアワード[編集へんしゅう]

別冊べっさつ増刊ぞうかん漫画まんが[編集へんしゅう]

コミックGENKi[編集へんしゅう]

ニュータイプ本誌ほんし別冊べっさつとして付録ふろくされた漫画まんが1987ねん発行はっこうされただいいちごうは『コミックニュータイプ』とだいされた。1990年代ねんだいはいると、『GENKiのもと』『GENKi-R』などの名称めいしょう付録ふろくされた。少年しょうねん漫画まんが少女しょうじょ漫画まんが折衷せっちゅうしたようなラインナップだった。本誌ほんしおなじく、メディアミックス企画きかくによる漫画まんがおおい。

コミックニュータイプ[編集へんしゅう]

上記じょうきの『コミックGENKi』を、1995ねんリニューアルして創刊そうかんした。ニュータイプ本誌ほんしや、コミックGENKiで連載れんさいされていた漫画まんが中心ちゅうしんとした季刊きかん雑誌ざっし。「Comic Newtype」とも表記ひょうきされる。のちに『エースダッシュ』と統合とうごうするかたちで『エースネクスト』へと移行いこうした(現在げんざいは『エースアサルト』と『月刊げっかんコンプエース』)。今後こんご「コミックニュータイプ」の名義めいぎで、別冊べっさつ増刊ぞうかん刊行かんこうされるかは不明ふめいである。2016ねん7がつ1にちにオープンされたウェブコミック配信はいしんサイトコミックNewtype』とは別物べつもので、そちらは既存きそんのニコニコエースとWebNewtypeを統合とうごうしたサイトの名称めいしょうである。

連載れんさい作品さくひん

姉妹しまい[編集へんしゅう]

ボイスニュータイプ(VOICE Newtype)
徳間書店とくましょてんで『ボイスアニメージュ』(VOICE ANIMEGE)の編集へんしゅうちょうつとめていた古林ふるばやし英明ひであき角川書店かどかわしょてん移籍いせきしたときに、同誌どうしをそのまま角川かどかわかたち2002ねん6がつ創刊そうかん季刊きかん2006ねんより隔月かくげつかん雑誌ざっしコードうえは『ガンダムエース増刊ぞうかんである。
NEWTYPE THE LIVE 特撮とくさつニュータイプ
平成へいせいライダーの復活ふっかつとシリーズ、『ウルトラマンコスモス』の放送ほうそうけて、特撮とくさつヒーロー作品さくひんイケメン男性だんせい俳優はいゆう登場とうじょう頻度ひんどたかまり、それととも女性じょせいファンが急増きゅうぞうしたことわせて、角川書店かどかわしょてんのアニメ・コミック事業じぎょう部長ぶちょうだった井上いのうえしん一郎いちろうによって2001ねん創刊そうかんされた[15]
NewWORDS
2005ねん11月に『月刊げっかんニュータイプ』の増刊ぞうかんとして創刊そうかん創刊そうかんごうには付録ふろくとして『BLOOD+』だい1収録しゅうろくした携帯けいたいゲームPSPようUMD付属ふぞくしていた。
Newtype Romance ニュータイプ・ロマンス
2006ねん7がつ創刊そうかん女性じょせい指向しこう季刊きかん。「ニュータイプ・ロマンス 2010 SPRING」を最後さいご休刊きゅうかんした[16]
CLAMP Newtype クランプニュータイプ
Newtype mk.II ニュータイプ・マークツー
Newtype.com ニュータイプ・ドットコム

WEBサイト[編集へんしゅう]

アニメNewtypeチャンネル(変更へんこうまえ)→WebNewtype(変更へんこう
当初とうしょは、2007ねん7がつ25にちにオープンしたアニメや声優せいゆうコメントなどの映像えいぞう配信はいしん中心ちゅうしんのサイト『アニメNewtypeチャンネル』だった[17]。「月刊げっかんニュータイプ」オススメのアニメ作品さくひん中心ちゅうしん配信はいしん。2011ねん1がつ有料ゆうりょう動画どうが配信はいしんサービス終了しゅうりょうし、アニメにかんする最新さいしんニュースとレポート配信はいしんサイトとして『WebNewtype』に名称めいしょう変更へんこう
コミックNewtype
2016ねん7がつ1にちにオープンしたウェブコミック配信はいしんサイトである[18]同社どうしゃ既存きそんのウェブコミック配信はいしんサイトのニコニコエースをWebNewtypeに統合とうごうしたのがほんサイトなので、増刊ぞうかん漫画まんがの『コミックニュータイプ』とは名称めいしょうかたおな別物べつもの

関連かんれん書籍しょせき[編集へんしゅう]

ニュータイプ100%コミックス
本誌ほんし連載れんさいさく単行たんこうほんレーベル。
ニュータイプ100%コレクション
ニュータイプ掲載けいさい特集とくしゅう記事きじなどをまとめたムックシリーズ。
NEWTYPE ILLUSTRATED COLLECTION
ニュータイプ掲載けいさいのイラストなどをまとめた画集がしゅうシリーズ。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 最後さいご角川かどかわ春樹はるき』、2021ねん11月発行はっこう伊藤いとう彰彦あきひこ毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん、P181
  2. ^ 大久保おおくぼ一光かずみつ&バッドテイストへんじゅう戦機せんきエルガイム大全たいぜん双葉社ふたばしゃ2003ねん、p.170。川村かわむら万梨阿まりあインタビューより。
  3. ^ a b c 氷川ひかわ竜介りゅうすけ「サンライズとその時代じだい3 1985〜1989」『サンライズぜん作品さくひん集成しゅうせい1 サンライズクロニクル 1977〜1994』サンライズ、2007ねん、p.228。
  4. ^ 矢吹やぶきたけし角川書店かどかわしょてんアニメ・コミック事業じぎょうなき挑戦ちょうせん」『ダ・ヴィンチ2004ねん11月ごうメディアファクトリー創刊そうかんスタッフの井上いのうえ伸一しんいちろう発言はつげん[ようページ番号ばんごう]
  5. ^ a b 刹瀬久秀ひさひで年代ねんだい・コミケとマンガ雑誌ざっし変遷へんせん」『別冊べっさつ宝島たからじま358 わたしをコミケにつれてって! 巨大きょだいコミック同人どうじんマーケットのすべて』宝島社たからじましゃ1998ねん、p.67。
  6. ^ “「月刊げっかんニュータイプ」創刊そうかんから最新さいしんごうまでズラリ KADOKAWAブースの迫力はくりょく@AnimeJapan 2015”. アニメ!アニメ! (イード). (2015ねん3がつ21にち). https://animeanime.jp/article/2015/03/21/22455.html 2021ねん8がつ28にち閲覧えつらん 
  7. ^ 小黒おぐろ祐一郎ゆういちろうだい2アニメブームとクリエーター」『ニュータイプ マークII』角川書店かどかわしょてん1997ねん、p.33。
  8. ^ 佐野さの眞一しんいち日本にっぽん映画えいがは、いま スクリーンの裏側うらがわからの証言しょうげん』TBSブリタニカ、1996ねん、p.148.当時とうじ編集へんしゅうちょうだった井上いのうえ伸一しんいちろう証言しょうげんによる。
  9. ^ 小黒おぐろ祐一郎ゆういちろうだい2アニメブームとクリエーター」『ニュータイプ マークII』角川書店かどかわしょてん、1997ねん、p.32。
  10. ^ 氷川ひかわ竜介りゅうすけ「アニメしん世紀せいきへのカウントダウン 1997〜1998ねん」『世紀せいきまつアニメ熱論ねつろんキネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ2000ねん、p.122。
  11. ^ 「アニメ今昔こんじゃく物語ものがたり」『流行りゅうこう批評ひひょうSPECIAL EDITION オタクになれないアニメきのほん』キルタイムコミュニケーション、1997ねん、p.25。
  12. ^ 橋本はしもと直樹なおき『コミックマニュアル』ミオシン出版しゅっぱん、1999ねん、pp.189-190.
  13. ^ Newtype USA to Cease Publication ANIME NEWS NETWORK 2008ねん1がつ9にち
  14. ^ a b c d e 社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん雑誌ざっし協会きょうかいJMPAマガジンデータによる該当がいとう期間きかんちゅう発売はつばいされた雑誌ざっし1ごうたりの平均へいきん印刷いんさつ部数ぶすう
  15. ^ 永遠えいえん平成へいせい仮面かめんライダーシリーズ かたろう!555 けん ひびきおに』、2015ねん1がつ15にち発行はっこう株式会社かぶしきがいしゃカンゼン、P25。
  16. ^ 雑誌ざっし「ニュータイプ・ロマンス」最新さいしん情報じょうほうブログ|2010ねん7がつ26にち2013ねん6がつ29にち閲覧えつらん。なお、休刊きゅうかんもと「ニュータイプ・ロマンス」編集へんしゅう部員ぶいんによるブログ(リンクさき)が運営うんえいされていたが、それも2011ねん1がつ21にちづけをもって更新こうしんられた。
  17. ^ アニメ雑誌ざっしから動画どうが配信はいしん〜「アニメNewtypeチャンネル」スタート”. エンタメRBB (2007ねん7がつ25にち). 2019ねん1がつ31にち閲覧えつらん
  18. ^ WebコミックNewtype誕生たんじょう「ホクサイとめし」の鈴木すずき小波さざなみしん連載れんさい開始かいし”. コミックナタリー (2016ねん7がつ1にち). 2019ねん1がつ31にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

日本にっぽん国内こくない
日本にっぽん国外こくがい

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]