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PAN (アルバム)

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『PAN』
THE BLUE HEARTSスタジオ・アルバム
リリース
録音ろくおん Go Go King Recorders
AVACO CREATIVE STUDIO
MIZ MUSIC STUDIO
ジャンル パンク・ロック
時間じかん
レーベル イーストウエスト・ジャパン
プロデュース THE BLUE HEARTS
チャート最高さいこう順位じゅんい
THE BLUE HEARTS アルバム 年表ねんぴょう
DUG OUT
(1993ねん
PAN
(1995ねん
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PAN』(パン)は、THE BLUE HEARTS通算つうさん8まいとなるオリジナル・アルバムである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

バンド最後さいごのオリジナル・アルバムであり、ビートルズの『ホワイト・アルバム』を参考さんこうにメンバー各自かくじ別々べつべつで、それぞれの友人ゆうじんとともにレコーディングをおこなったアルバム(きのえほん楽曲がっきょくすべて「ヒューストンズ」のもの)。サポートメンバーの白井しらい幹夫みきおとのちにTHE HIGH-LOWSのメンバーとなる大島おおしま賢治けんじ2人ふたり楽曲がっきょくたずさわっている(真島まじま梶原かじはら)。きのえほんいわく[いつ?][どこ?]「レコード会社かいしゃとの契約けいやくのこっていたため、仕方しかたなくつくった」という。初回しょかい生産せいさんばんかみのアナログ仕様しようジャケットとなっている。

アルバムタイトルは、梶原かじはらがレコーディングのさい使用しようしたスティールパンなべ)というパーカッション楽器がっきから。レコーディングスタジオになら様々さまざまなパンをきのえほんが、その光景こうけい面白おもしろ圧倒あっとうされてタイトルにめたという。

このアルバムのきょくじゅんは、元々もともとは4にん楽曲がっきょく多少たしょう前後ぜんこうはあるにしても、交互こうご収録しゅうろくする予定よていだったが、河口かこう意向いこうにより河口かこう楽曲がっきょくのみ最後さいごにまとめて収録しゅうろくされている。内訳うちわけは、きのえほん3きょく真島まじま3きょく梶原かじはら3きょくうちどもさく1きょく)、河口かこう4きょくかぶとほん梶原かじはらのみ参加さんかした[いつ?]FM STATIONのインタビューにてかぶとほんは、「これ(河口かこう楽曲がっきょくのみが後半こうはんにまとめて収録しゅうろくされていること)はね、本人ほんにんがここにいないからうけどね、これはかわちゃんのわがまま(笑)」とかたっている。しかし、河口かこう楽曲がっきょくすべたくろく作詞さくし作曲さっきょく、ボーカル、ギター、ベースをすべて河口かこう担当たんとう)であり、しかも水澤みずさわ有一ゆういち幸福こうふく科学かがく会員かいいんでもあるシンセサイザーアーティスト)と2人ふたり完成かんせいさせたため制作せいさく格安かくやすみ、金子かねこ飛鳥あすかのフルオーケストラをんだ真島まじま莫大ばくだい赤字あかじすべ吸収きゅうしゅうできたため、だれ河口かこう文句もんくえなかった、という。

アルバムが制作せいさくされたのは河口かこう幸福こうふく科学かがくへの傾倒けいとういちじるしかった時期じきであり、その影響えいきょう楽曲がっきょくにもあらわれている。ただしのメンバーはその影響えいきょうこのましいものとはおもっていなかったようで、上記じょうきのインタビューでかぶとほんは、河口かこう明言めいげんはしていないが「これ、ブルーハーツとしてしていいとおもってんの?アンタはいいかもしれないけどの3にんみとめられねえなあ、みたいなこともあってつくなおしたのもある」とべ、梶原かじはらは「ま、最後さいごが『ありがとさん』でかったかな、と(笑)」とべている。これにたいして河口かこうは、雑誌ざっし[どこ?]せた[いつ?]メッセージで「個人こじんてきには、きのえほんヒロトの楽曲がっきょく(「ヒューストン・ブルース」の、天国てんごくかみ否定ひていする歌詞かしす)は、かれ宗教しゅうきょうてき無知むちさらすものであり、ファンのみなさんにもうわけない」とかぶとほん批判ひはんしている。

2010ねん2がつ24にちに、25周年しゅうねん企画きかく一環いっかんで、デジタルリマスターほどこして再発さいはつされた。

収録しゅうろくきょく[編集へんしゅう]

CD
ぜん編曲へんきょく: THE BLUE HEARTS。
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく時間じかん
1.ドラマーズ・セッション
2.ヒューストン・ブルース(月面げつめんおおかみきのえほんヒロト
3.もどっておくれよ(ストリングスアレンジ: 金子かねこ飛鳥あすか)真島まじま昌利まさとし
4.ボインキラーきのえほんヒロト
5.はなになったかまきり梶原かじはら徹也てつや
6.バイ バイ Baby真島まじま昌利まさとし
7.あるはなきのえほんヒロト
8.休日きゅうじつ真島まじま昌利まさとし
9.トバゴのゆめ(キチナーにささげる)梶原かじはら徹也てつや
10.幸福こうふく生産せいさんしゃ河口かわぐちじゅんこれすけ
11.Good Friend(あい味方みかた河口かわぐちじゅんこれすけ
12.ひとときのゆめ河口かわぐちじゅんこれすけ
13.ありがとさん河口かわぐちじゅんこれすけ
合計ごうけい時間じかん:

楽曲がっきょく解説かいせつ[編集へんしゅう]

  1. ドラマーズ・セッション
    このきょくはじめて梶原かじはら作曲さっきょくつとめる。(もとRCサクセション新井田あらいだともさく
    ブルーハーツ活動かつどう休止きゅうしちゅうに、梶原かじはら参加さんかしていたドラマーズのメンバー(新井田あらいだをはじめ、当時とうじJUN SKY WALKER(S)小林こばやし雅之まさゆき、KING BEESの鈴木すずき俊之としゆき)と、ブルーハーツのディレクターをつとめ、こののちザ・ハイロウズに加入かにゅうする大島おおしま賢治けんじドラマーばかり5にん演奏えんそうしている。
  2. ヒューストン・ブルース(月面げつめんおおかみ
    サウンドには積極せっきょくてきもちいている。ブルーハーツ名義めいぎ発売はつばいしているきょくにもかかわらずきょくちゅうに「We are THE HOUSTONS」というスキャットがはいっている。
  3. もどっておくれよ
    ストリングスアレンジは金子かねこ飛鳥あすか金子かねこ真島まじまのソロ作品さくひんでヴァイオリンを担当たんとうしたり(「アンダルシアにあこがれて」、「オーロラのよるとう)、「1001のバイオリン」のアレンジを担当たんとうするなど真島まじま親交しんこうふかい。
  4. ボインキラー
    きょくちゅう各地かくちのボインキラーとは、ヒューストンズのかくメンバーのことである。「東京とうきょう」がドラムの松本まつもと照夫てるお、「大阪おおさか」がベースの藤井ふじいひろし、「岡山おかやま」がかぶとほん、「宮崎みやざき」が三宅みやけ伸治しんじで、かくメンバーの出身しゅっしんまたはえんふか土地とちである。ヒューストンズのライブでは、きのえほんが「ボインがきか〜?」などとってから演奏えんそうしていた。
  5. はなになったかまきり
    このきょくはじめて梶原かじはら作詞さくし・ボーカルをつとめる。梶原かじはら自分じぶんうたったほうがいいかなやみ、ボーカルり/し・両方りょうほう録音ろくおんしたものをかぶと本宅ほんたく郵便受ゆうびんうけにれ、「どっちがいいかな」と相談そうだんしたところ「絶対ぜったいうたったほうがいいのでうたりでトラックダウンしてください」とかぶとほんわれ決意けついしたという。のちにこのきょくは、梶原かじはらプロデューサーつとめるサルサ・ガムテープのレパートリーとなる。
  6. バイ バイ Baby
  7. あるはな
    友人ゆうじんである当時とうじDEEP&BITESのベーシスト松崎まつざきふとし結婚式けっこんしきうたうためにつくったという。松崎まつざきつまはなをコーディネートする仕事しごとをしていた。
  8. 休日きゅうじつ
    吉祥寺きちじょうじ曼荼羅まんだらⅡでソロライブをおこなったとき、1きょく演奏えんそうされた。
  9. トバゴのゆめ(キチナーにささげる)
    はなになったかまきり」同様どうよう梶原かじはらがボーカルをつとめる。
    タイトルの「トバゴ」とはトリニダード・トバゴ共和きょうわこくトバゴとう。「キチナー」とはカリプソちちばれたロード・キチナーのこと。
  10. 幸福こうふく生産せいさんしゃ
  11. Good Friend(あい味方みかた
  12. ひとときのゆめ
  13. ありがとさん
    河口かこうのギターがたりで、感謝かんしゃ言葉ことばをつづっている。

参加さんかミュージシャン[編集へんしゅう]

THE BLUE HEARTS

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ PAN (ORICON NEWS) 2023ねん11月12にち閲覧えつらん