(Translated by https://www.hiragana.jp/)
RB (航空機) - Wikipedia コンテンツにスキップ

RB (航空機こうくうき)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

バッド RB コネストガ

バッド RB-1(Budd RB-1)は、だい世界せかい大戦たいせんなかアメリカバッドしゃ開発かいはつした輸送ゆそうである。愛称あいしょうコネストガ(Conestoga、西部せいぶ開拓かいたく時代じだいもちいられた大型おおがたほろ馬車ばしゃ)。

陸軍りくぐん海軍かいぐん共同きょうどう開発かいはつのち海軍かいぐん開発かいはつ担当たんとう)で、アルミ素材そざい供給きょうきゅう不足ふそく対応たいおうするため機体きたいはすべてステンレスはがねせいであった。C-47後継こうけいとしての意味合いみあいもあり、1942ねん8がつから開発かいはつ開始かいしされた。1943ねん10がつ31にちはつ飛行ひこうし、量産りょうさん開始かいしされた。初号しょごう引渡ひきわたしは1944ねん3がつ11にち

機体きたい製造せいぞうおくれたうえアルミニウム不足ふそくという事態じたい発生はっせいしなかったため、製造せいぞうは26中止ちゅうしとなった。海軍かいぐんはRB-1の名称めいしょうで17取得しゅとくし、のこりは民間みんかん売却ばいきゃくされた。また陸軍りくぐんけの機体きたいはC-93Aと命名めいめいされたが、生産せいさんおこなわれなかった。

概要がいよう[ソースを編集へんしゅう]

ローディングランプをひらいたRB-1

だい大戦たいせん勃発ぼっぱつによって、航空機こうくうき材料ざいりょうとなるアルミニウム合金ごうきん不足ふそく予測よそくしたアメリカ陸軍りくぐん海軍かいぐんは、輸送ゆそう練習れんしゅうなど後方こうほう支援しえんよう機体きたいをアルミ以外いがい材料ざいりょう共同きょうどう開発かいはつすることになった。このうちC-47後継こうけいともなるべき新型しんがた輸送ゆそう計画けいかくたいして、フィラデルフィアにあった鉄道てつどう客車きゃくしゃメーカーだったバッドしゃ提案ていあんしたがって開発かいはつされたのが、RBコネストガである。

ほん機体きたいぜんステンレスこうせいとした(そとつばさえんやフラップなどはぬのりで出来できていた)。ステンレスをもちいることは、工作こうさく都合つごう機体きたい重量じゅうりょうじょう不利ふりめんがあるが、資源しげんてきには有利ゆうりである。また搭載とうさいするエンジンの出力しゅつりょく機体きたいのペイロードはC-47/R4Dと同等どうとうでよいとされていた。出来上できあがった機体きたいはレシプロ双発そうはつで、主翼しゅよくかたつばさ配置はいちである。着陸ちゃくりくあしさんてんしき地上ちじょうだかひくたもっておりカーゴドアは胴体どうたい後部こうぶにあってハーフトラックが自力じりき機内きない入庫にゅうこできた。主翼しゅよくより後部こうぶ胴体どうたいは、ランプの関係かんけいもあり、ほそくなっている。ステンレスこう工作こうさくむずかしさから機体きたい表面ひょうめんしわだらけだったが、設計せっけい現代げんだい輸送ゆそうにもつうずるような近代きんだいてきなものをっていた。

1942ねん海軍かいぐんはRB-1の名称めいしょうで200を、また陸軍りくぐんもC-93Aとして600発注はっちゅうしたが、ステンレスこう工作こうさくむずかしく生産せいさんおくれと製造せいぞうコストも当初とうしょ予算よさんをかなり超過ちょうかした。試作しさくはつ飛行ひこうは1943ねん10がつだったが、海軍かいぐんわたされたのは半年はんとしの1944ねん3がつになってからである。そのころにはおそれられていたアルミニウムの不足ふそく発生はっせいしなかったことから陸軍りくぐん発注はっちゅう完全かんぜんにキャンセルとなり、海軍かいぐん契約けいやくも26完成かんせいしたところでキャンセルされてしまった。完成かんせい内海うちうみぐんわたされたのは17で、のこりは民間みんかん売却ばいきゃくされた。海軍かいぐん機体きたい実戦じっせんには参加さんかせず、戦争せんそう終結しゅうけつによって余剰よじょう機体きたいとして民間みんかん売却ばいきゃくされた。そのうちのすうがナショナル・スカイウェイ・フレイト(フライング・タイガー・ライン)で貨物かもつとして運用うんようされた。

アリゾナしゅうツーソンのピマ・エアーミュージアムに現存げんそんする1静的せいてき展示てんじされているが、つばされるなど損傷そんしょういちじるしい。

スペック[ソースを編集へんしゅう]

  • 全幅ぜんぷく: 30.48 m
  • 全長ぜんちょう: 20.73 m
  • 全高ぜんこう: 9.4 m
  • つばさ面積めんせき: 130.2 m2
  • 機体きたい重量じゅうりょう: 15,354 kg
  • エンジン: P&W R-1830-92 空冷くうれい14気筒きとうレシプロほしがたエンジン 1,050 hp×2
  • 最大さいだい速度そくど: 317 km/h
  • 航続こうぞく距離きょり: 2,880 km〜(最大さいだい)6,400 km増加ぞうかタンク装備そうび
  • ペイロード: 4,280kg
  • 乗員じょういん: 2めい+兵員へいいん28めいまたは担架たんか24

関連かんれん項目こうもく[ソースを編集へんしゅう]