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S/2004 S 4

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
S/2004 S 4
分類ぶんるい 土星どせい衛星えいせい
発見はっけん
発見はっけんねん 2004ねん6月21にち[1]
発見はっけんしゃ J. Spitale[2]
C. C. Porcoおよび
カッシーニ撮像さつぞうチーム[1]
軌道きどう要素ようそ性質せいしつ
平均へいきん公転こうてん半径はんけい ~140,100[3]
公転こうてん周期しゅうき (P) 0.618 にち[3]
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 0にちか
土星どせい衛星えいせい
物理ぶつりてき性質せいしつ
平均へいきん半径はんけい 1.5-2.5 km[1]
Template (ノート 解説かいせつ■Project

S/2004 S 4 は、Fたまき内側うちがわ公転こうてんしている土星どせい衛星えいせいおもわれる天体てんたいである。発見はっけん報告ほうこくされて以降いこうさい発見はっけんされておらず、見失みうしなわれた状態じょうたいにある。また、固体こたい実体じったいった衛星えいせいではなく、粒子りゅうしかたまり (clump) [4]である可能かのうせい指摘してきされている。

2004ねん6月21にち土星どせい探査たんさカッシーニによって撮影さつえいされた写真しゃしんなかから発見はっけんされた。5あいだまえ発見はっけんされた S/2004 S 3 というべつ衛星えいせい軌道きどう確定かくていしようとしている最中さいちゅうに Joseph Spitale によって発見はっけんされた[2]。S/2004 S 4 の発見はっけんは S/2004 S 3 とあわせて同年どうねん9がつ9にち国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごうのサーキュラーで公表こうひょうされた[1]

S/2004 S 4 と S/2004 S 3 は軌道きどうちがっていたため別々べつべつかり符号ふごうけられたが、Fたまき横切よこぎるような軌道きどう同一どういつ物体ぶったいである可能かのうせいもある。このような天体てんたいはFたまきとはわずかにことなる軌道きどう傾斜けいしゃかく公転こうてんしている可能かのうせいがあり、その場合ばあいたまき外側そとがわ内側うちがわしていたとしても、実際じっさいにはFたまき物質ぶっしつなか通過つうかしないことになる。発見はっけん報告ほうこく段階だんかいでは、この2つが同一どういつ天体てんたいなのかべつ天体てんたいなのか、また固体こたいとしてまとまっている衛星えいせいなのか一時いちじてきあつまっている粒子りゅうしかたまりなのかについては不明瞭ふめいりょうであるとされている[1][2]のちべつ衛星えいせい S/2004 S 6発見はっけん報告ほうこくされたさいには S/2004 S 4 と S/2004 S 3 はべつ天体てんたいであるとされたが、同時どうじ可能かのうせいひくいながらも S/2004 S 4 が S/2004 S 6 とおな天体てんたいである可能かのうせいがあることも報告ほうこくされている[5]

そのさい発見はっけんこころみにもかかわらず、この天体てんたいさい発見はっけんしたという報告ほうこくはされていない。とくに、2004ねん11月15にちおこなわれた 4 km の解像度かいぞうど軌道きどう全体ぜんたいをカバーした撮像さつぞう調査ちょうさでもさい発見はっけんすることはできなかった。そのためこの天体てんたい一時いちじてきあつまった粒子りゅうしかたまりであり、この観測かんそくおこなわれるまでのあいだ消失しょうしつしてしまった可能かのうせい指摘してきされている[3]。S/2004 S 3 もおなじくさい発見はっけんされていない。

もし S/2004 S 4 が実在じつざいする固体こたい天体てんたいだったとすると、そのあかるさから直径ちょっけいは 3-5 km と推定すいていされる[1]。またFたまきひつじ衛星えいせいであるとおもわれる[2]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f Daniel W. E. Green (2004ねん9がつ9にち). “IAUC 8401: S/2004 S 3, S/2004 S 4,, R/2004 S 1; 2004eg, 2004eh,, 2004ei”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう. 2018ねん11月24にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c d Cassini Discovers Ring and One, Possibly Two, Objects at Saturn”. ジェット推進すいしん研究所けんきゅうじょ (2004ねん9がつ9にち). 2012ねん1がつ1にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c Spitale, J. N.; Jacobson, R. A.; Porco, C. C.; Owen, W. M., Jr. (2006). “The orbits of Saturn's small satellites derived from combined historic and Cassini imaging observations”. The Astronomical Journal 132 (2): 692–710. Bibcode2006AJ....132..692S. doi:10.1086/505206. http://iopscience.iop.org/1538-3881/132/2/692/pdf/1538-3881_132_2_692.pdf. 
  4. ^ 惑星わくせい衛星えいせい一覧いちらん”. 国立こくりつ天文台てんもんだい (2018ねん10がつ5にち). 2018ねん11月24にち閲覧えつらん
  5. ^ Daniel W. E. Green (2004ねん11月8にち). “IAUC 8432: Sats, RINGS OF SATURN; 2004fc”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際こくさい天文学てんもんがく連合れんごう. 2018ねん11月24にち閲覧えつらん