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S/2019 S 1

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
S/2019 S 1
かけの等級とうきゅう (mv) ~24.4[1]
分類ぶんるい 土星どせい衛星えいせい不規則ふきそく衛星えいせい
発見はっけん
発見はっけん 2019ねん7がつ1にちはつ観測かんそく[2]
2021ねん11月16にち公表こうひょう[2]
発見はっけんしゃ E. J. Ashton[2]
ブレット・J・グラドマン[2]
J. -M. Petit[2]
M. Alexandersen[2]
発見はっけん方法ほうほう 画像がぞう分析ぶんせき
軌道きどう要素ようそ性質せいしつ
もと:JDT 2,459,600.5(2022ねん1がつ21にち[2]
軌道きどう種類しゅるい イヌイットぐん[3]
土星どせいからの平均へいきん距離きょり 0.075 au[2]
(11,221,000 km
はなれしんりつ (e) 0.6229[2]
公転こうてん周期しゅうき (P) 445.60 (1.22 とし[2]
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 44.379°[2]
きんてん引数ひきすう (ωおめが) 106.169°[2]
のぼり交点こうてんけい (Ωおめが) 159.524°[2]
土星どせい衛星えいせい
物理ぶつりてき性質せいしつ
直径ちょっけい やく 5 km[1]
絶対ぜったい等級とうきゅう (H) 15.3[2]
大気たいきあつ なし
Template (ノート 解説かいせつ■Project

S/2019 S 1は、土星どせい公転こうてんしている衛星えいせいひとつである。

発見はっけん

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2019ねん7がつから2021ねん6がつにかけてハワイとうマウナケアさんにあるカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡ぼうえんきょう (CFHT) で撮影さつえいされた画像がぞうデータを分析ぶんせきした E. J. Ashton らによる観測かんそくチームによって発見はっけんされ、2021ねん11月16にち小惑星しょうわくせいセンター (MPC) が公開こうかいした小惑星しょうわくせい電子でんし回報かいほう (Minor Planet Electronic Circular、MPEC) にて発見はっけん公表こうひょうおよびかり符号ふごうにおける名称めいしょうあたえられた[2]。そのため、発見はっけん公表こうひょうされたのは2021ねんであるが、最初さいしょ観測かんそくされていたことが判明はんめいした 2019かり符号ふごうふくまれている。

特徴とくちょう

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S/2019 S 1 は、土星どせいからやく1100まん km前後ぜんごはなれたところをやく450にち公転こうてん周期しゅうき公転こうてんしており、土星どせい自転じてんたいしておな方向ほうこう公転こうてんする順行じゅんこう軌道きどうえがイヌイットぐんぞくする不規則ふきそく衛星えいせいである[2][3]。S/2019 S 1 の軌道きどう軌道きどうはなれしんりつやく 0.6229 にもおよ非常ひじょう細長ほそなが楕円だえんがたになっており、この軌道きどうはなれしんりつのイヌイットぐんぞくする衛星えいせいよりもおおきく、既知きち太陽系たいようけいうち衛星えいせいなかでもとくおおきいになっている[4]

S/2019 S 1 という名称めいしょうかり符号ふごうもとづくものであり、2021ねん11月時点じてん衛星えいせいへの命名めいめいおこなわれていない。直径ちょっけいやく 5 km推定すいていされており[1]現在げんざいられている土星どせい不規則ふきそく衛星えいせいなかではもっともサイズがちいさい衛星えいせいひとつであるとかんがえられている[3]。S/2019 S 1 と非常ひじょう軌道きどうており、おなじくイヌイットぐん分類ぶんるいされている衛星えいせいとしてキビウクイジラクがあるが、S/2019 S 1 はこれらの衛星えいせいきた天体てんたい衝突しょうとつにより形成けいせいされた残骸ざんがいである可能かのうせいがある[1]2015ねん9月に土星どせい探査たんさカッシーニが S/2019 S 1 からやく210まん kmの位置いちにまで接近せっきんしており、このときすで存在そんざいられていれば、絶好ぜっこう観測かんそく機会きかいになっていたかもしれない[1]

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d e Tilmann Denk (2021ねん). “S/2019 S 1”. tilmanndenk.de. 2022ねん3がつ6にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p MPEC 2021-W14 : S/2019 S 1”. Minor Planet Electronic Circulars. Minor Planet Center (2021ねん11月16にち). 2021ねん11月24にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c Ashton, Edward; Gladman, Brett; Beaudoin, Matthew; Alexandersen, Mike; Petit, Jean-Marc (2021). Detection biases favour retrograde over direct irregular moons. 53rd Annual DPS Meeting. American Astronomical Society. 308.09. 2021ねん11月24にち閲覧えつらん
  4. ^ Planetary Satellite Mean Orbital Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. Jet Propulsion Laboratory. 2021ねん11月24にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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