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WS-6

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

WS-6(中国ちゅうごく: 涡扇-6、ウーシャン(wō shàn)-6、略称りゃくしょうWS-6)は中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく成功せいこうしなかったターボファンエンジン量産りょうさん計画けいかくである。旧称きゅうしょうは910がた

WS-6は、瀋陽しんよう発動はつどう設計せっけい研究所けんきゅうじょだい606エンジン設計せっけい研究所けんきゅうじょ)により1964ねん10がつからJ-9J-13英語えいごばん搭載とうさいするため開発かいはつ開始かいしされた中国ちゅうごくはつ国産こくさんだい推力すいりょくジェットエンジンで、ドライ推力すいりょくが7,270kg、最大さいだい推力すいりょく12,460kgという性能せいのう達成たっせい目指めざしていた。開発かいはつにあたってはベトナム戦争せんそう撃墜げきついされたF-4残骸ざんがいから回収かいしゅうしたJ79ターボジェットエンジンのちWS-9(中国ちゅうごく: 涡扇-9、ウーシャン(wō shàn)-9、略称りゃくしょうWS-9コードネームたいみね)としてライセンス生産せいさんしたスペイ公開こうかい資料しりょうなどがあつめられて開発かいはつ参考さんこうとされた。

1965ねん9がつには設計せっけいはじまり、1966ねん5がつには試作しさくはいった。文化ぶんかだい革命かくめいあいだ開発かいはつはある程度ていど影響えいきょうけたものの、1968ねん6がつ最初さいしょプロトタイプのベンチテストを開始かいしした。1969ねんにはさらに20試験しけんようエンジンの製造せいぞう実用じつようけた作業さぎょう継続けいぞくすること決定けっていされ、1974ねんには開発かいはつ目途もくとき、地上ちじょうにおける試験しけんで12,644kgの推力すいりょく発揮はっきした。1980ねんには圧縮あっしゅくをタービンくち温度おんど燃焼ねんしょうしつ温度おんどげつつ、圧縮あっしゅくを2.6から2.15まで低下ていかさせ(したがってバイパス減少げんしょう出力しゅつりょく向上こうじょうさせたWS-6Gの開発かいはつ開始かいしされた。WS-6Gは、WS-6とおなじサイズかつ重量じゅうりょうを100kg軽量けいりょうし、アフターバーナー推力すいりょくを13.2%、重量じゅうりょうを18.9%向上こうじょうさせることを目指めざしていた。しかし、計画けいかく問題もんだい直面ちょくめんしたことにより停滞ていたいし1980ねん5がつには、搭載とうさい予定よていであったJ-13のエンジンとしてR-29-300リバースエンジニアリング方式ほうしきによって国産こくさんしたWP-15が開発かいはつ難航なんこうしていたWS-6にえて選択せんたくされた。1982ねん10がつには、24あいだ飛行ひこう試験しけんてテスト時間じかんが334あいだたっしたものの1984ねんにWS-6は搭載とうさいのJ-9とともに開発かいはつ中止ちゅうしとなった。

仕様しよう[編集へんしゅう]

一般いっぱんてき特性とくせい

  • 形式けいしき: アフターバーナーきターボファン
  • 全長ぜんちょう: 5,645mm(WS-6)、4,654(WS-6G)
  • 直径ちょっけい: 1,370mm
  • 乾燥かんそう重量じゅうりょう: 2,100kg(WS-6)、2,000kg(WS-6G)

構成こうせい要素ようそ

  • 圧縮あっしゅく: ファン3まい、11だんじくりゅう圧縮あっしゅく
  • タービン: 2だんだかあつ、2だん低圧ていあつタービン

性能せいのう


参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]