おに

出典しゅってん: フリー機能きのう辞典じてん『ウィクショナリー日本語にほんごばん(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動いどう 検索けんさく移動いどう

日本語にほんご

[編集へんしゅう]

語源ごげん

[編集へんしゅう]
  • 暗闇くらやみ意味いみする「かくれ(オン→オヌ)」がてんじたものとされる。漢字かんじ(外来がいらいとして)のおにとは、意味いみはほぼおなじだが語源ごげんことなる。

発音はつおん

[編集へんしゅう]

名詞めいし

[編集へんしゅう]

おにおに[1]

  1. (神話しんわ伝説でんせつ生物せいぶつ) 日本にっぽんにおける代表だいひょうてき伝説でんせつうえ生物せいぶつ強力きょうりょくちからゆうし、暴力ぼうりょくてき冷酷れいこく非情ひじょうとされる。姿すがたは、かくゆうし、きばをたくわえ、とらふんどしのみ半裸はんらで、全身ぜんしんあかまたあおのものが現代げんだいでは一般いっぱんてきなか災厄さいやくあたえる妖怪ようかいとしての存在そんざいほか地獄じごく獄卒ごくそつとされる。
  2. (語源ごげんとしてはことなる外来がいらい)仏教ぶっきょうおに仮名書かながき、仏法ぶっぽうまも護法ごほうかみでもある羅刹らせつてん[2]
  3. 語義ごぎ1、2よりてんじて)天上てんじょうかみたいして、地上ちじょうかみくにしんこうぶるかみ
  4. 語義ごぎ1、2よりてんじて)仏教ぶっきょう夜叉やしゃ(wp)地獄じごく獄卒ごくそつとされる牛頭ごずごず馬頭ばとうめず地獄じごく餓鬼がきたいする羅刹らせつ(wp)す。
  5. (俗語ぞくご) 語義ごぎ1よりてんじて)餓鬼がきをさして、おに俗称ぞくしょうする。[3]
  6. 古語こご現代げんだいでもまれに)追放ついほうされたもの山賊さんぞく(wp)海賊かいぞくなどの社会しゃかいからの逸脱いつだつもの、また先住民せんじゅうみん(蝦夷えぞくまかさねなど)・異人いじん(wp)山姥やまうば(wp)山男やまおとこ(wp)などのなれない、異形いぎょういぎょう・いけいものこと
  7. 古語こご)(語義ごぎ6よりてんじて)、天狗てんぐ(wp)はもとより、山伏やまぶし山間さんかん山窩さんかさんか(wp)などをすこともある。
  8. 冷酷れいこくひと
    • おに軍曹ぐんそう / おに将軍しょうぐん / おに監督かんとく
  9. 語義ごぎ8よりてんじて)(なさや、良心りょうしんっていても)あえてきびしくせっすること。[4]
    • しんおににする / おに形相ぎょうそう
  10. 語義ごぎ8、9よりてんじて)冷酷れいこくだとおもわれるほど物事ものごと精魂せいこんそそひと
    • 仕事しごとおに / 学問がくもんおに
  11. 語義ごぎ10よりてんじて)とく勝負事しょうぶごとにおいて、ひいでた能力のうりょく集中しゅうちゅうりょくゆうするひと動物どうぶつ
  12. ひとたましい
    • 異国いこくおにとなる(=外国がいこくぬ)
    • おに
  13. 遊戯ゆうぎにおいて、(一時いちじてきに)遊戯ゆうぎしゃべつ不名誉ふめいよやくをつとめるひと[5] 

関連かんれん

[編集へんしゅう]

翻訳ほんやく

[編集へんしゅう]
語義ごぎ1
日本にっぽん独自どくじのものなので厳密げんみつ一致いっちはないが、同様どうようのイメージをあたえるもの。
語義ごぎ12
  • 英語えいご: ghost (en)
  • スペイン: fantasma (es) 男性だんせい
  • ドイツ: Geist (de) 男性だんせい
  • フランス語ふらんすご: fantôme (fr) 男性だんせい
語義ごぎ13

接頭せっとう 

[編集へんしゅう]

おに

  1. 無慈悲むじひな、冷酷れいこくな。つよくておそろしい、いさむたけしな。 (れい)「おにコーチ」、「おに将軍しょうぐん
  2. 動植物どうしょくぶつたね名前なまえにつく。おにやんまおにあざみおにはまだいこん
  3. 新語しんご)(オニ)ギャル用語ようごで、(おにのような)の意味いみちょうすごたいへん(おおきい、つよい)とかたち接頭せっとうとして使つかわれることがおおい→オニムカ(すごはら) オニウマすご美味おいしい)など。

古典こてん日本語にほんご

[編集へんしゅう]

発音はつおん

[編集へんしゅう]

はく名詞めいしさんるい(?)

名詞めいし

[編集へんしゅう]

おにおに

  1. 死者ししゃたましいたましい
  2. (神話しんわ伝説でんせつ生物せいぶつ) こわおそろしい姿すがたすがたをした伝説でんせつうえ怪物かいぶつ

接頭せっとう 

[編集へんしゅう]

おに

  1. 無慈悲むじひな、冷酷れいこくな、いさむたけしな、巨大きょだいな。

参考さんこう注釈ちゅうしゃく

[編集へんしゅう]
  1. 妖怪ようかい」としてのおに日本にっぽん独自どくじで、日本にっぽん以外いがいでは「んだひとたましい」「幽霊ゆうれい」の意味いみとなる。
  2. (名詞めいしおに参照さんしょう) 外来がいらい おに語源ごげんとするもの。
  3. (外来がいらい漢字かんじおにとの語源ごげん意味いみ)
  4. 接頭せっとう語義ごぎ1とおな意味いみで、『おにのように』など。
  5. おにごっこ参照さんしょう