やす

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日本語にほんご

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助動詞じょどうし敬意けいい

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やす

  1. かる敬意けいいあらわす。
    • おも近世きんせい初期しょき上方かみがたもちいた。
  2. 丁寧ていねいあらわす。
    • おも近世きんせい後期こうき上方かみがたおよび江戸えどもちいた。
未然みぜんがた 連用形れんようけい 終止しゅうしがた 連体れんたいがた 仮定かていがた 命令めいれいがた 活用かつようがた
やせ やし やす (やす) (やせ) やせ(やし) 特殊とくしゅがた
  1. 敬意けいいあらわす。
    • 近代きんだい以降いこう上方かみがたもちいる。現代げんだいではおも京都きょうと命令めいれい表現ひょうげんもちいる。
    • おこしやす
    • ここをっすぐおやしたらきますえ
未然みぜんがた 連用形れんようけい 終止しゅうしがた 連体れんたいがた 仮定かていがた 命令めいれいがた 活用かつようがた
やさ やし やす やす やす 特殊とくしゅがた

名詞めいし

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やす

  1. (道具どうぐ) さかなとらえるさき枝分えだわかれしたするどてつ漁具ぎょぐ

発音はつおん

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接頭せっとう 

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やすやす

  1. 商品しょうひん金銭きんせんあらわ言葉ことばき、それが安価あんかであることをあらわす。
    • 1932ねん寺田てらだ寅彦とらひこ「チューインガム」[1]
      ニューヨークでやすホテルをさがしあてたときに帳場ちょうばたのっぽの番頭ばんがしらがやはりチューインガムをんでいた。そうして「イエース」というところを「イエーア」とうのであった。
    • 1939ねん織田おだ作之助さくのすけ俗臭ぞくしゅう[2]
      はたして、権右衛門ごんうえもんねむらそうなくさそうなかおかえってた。んなと一緒いっしょけば権右衛門ごんうえもん勘定かんじょうはらわねばならぬ、それをきらってこそ/\と一人ひとりやす女郎じょろういにったのであろうと、さんにん意見いけんだった。
    • 1952ねん梅崎うめさき春生はるお「Sの背中せなか[3]
      蟹江かにえさけ大好だいすきでした。しかしやす月給げっきゅうなので、毎日まいにち毎晩まいばんむというわけにはかない。五日いつかいちとか、いち週間しゅうかんいちとか、せいぜいその程度ていどにしかめません。

古典こてん日本語にほんご

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発音はつおん

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さんはく動詞どうし一類いちるい(?)

動詞どうし

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やすやせす】

  1. やせせる。ほそほそくなる。
や-す 動詞どうし活用かつようひょう日本語にほんご活用かつよう
ぎょうだん活用かつよう
語幹ごかん 未然みぜんがた 連用形れんようけい 終止しゅうしがた 連体れんたいがた 已然いぜんがた 命令めいれいがた
する すれ せよ

派生はせい

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しょ言語げんごへの影響えいきょう

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  • 現代げんだい日本語にほんご: やせる
  1. 青空あおぞら文庫ぶんこ、2004ねん11月24にち作成さくせい底本ていほん:「寺田てらだ寅彦とらひこ全集ぜんしゅう だいななかん岩波書店いわなみしょてん、1997(平成へいせい9)ねん6がつ5にち発行はっこうhttps://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/43256_17035.html
  2. 青空あおぞら文庫ぶんこ、2012ねん8がつ17にち作成さくせい底本ていほん:「俗臭ぞくしゅう 織田おだ作之助さくのすけ初出しょしゅつ作品さくひんしゅう」インパクト出版しゅっぱんかい、2011(平成へいせい23)ねん5がつ20日はつか初版しょはんだい1さつ発行はっこうhttps://www.aozora.gr.jp/cards/000040/files/53805_48295.html
  3. 青空あおぞら文庫ぶんこ、2016ねん3がつ4にち作成さくせい底本ていほん:「ボロ春秋しゅんじゅう講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ講談社こうだんしゃ、2000(平成へいせい12)ねん1がつ10日とおかだい1さつ発行はっこうhttps://www.aozora.gr.jp/cards/001798/files/56772_58761.html